聴覚の障害
聴覚に関する障害の総称。本記事ではヒトの聴覚障害について扱う。
聴覚障害を持つ人々を「聴覚障害者」または「聾(ろう)者」と呼称する。先天的な聴覚障害などにより声を出す会話(口話)が苦手な人は「聾唖(ろうあ)者」とも呼称する。
同時に視覚障害も抱えている人は「盲ろう者」(盲聾者、もうろうしゃ)と呼称する。
聞こえの実態
一口に「聴覚障害」と言っても、その程度や種類は複数あり、「どれぐらい聞こえにくいのか?」「どのように聞こえないのか?」などは千差万別である。
ただ「声を大きく」「ゆっくり」喋れば良い、というものではなく、
例を挙げれば「さ行」や「ま行」のように子音のパワーが弱い音は全く聞き取れないことなどもある。
発声の障害
聴覚障害を持つ人々は、自分の声を聞き取れないために発声を調整出来ない(上述のように人それぞれに様々な違いはあるが)。
過度な大声(あるいは扉の開閉音など)を出してしまったり、
音程などの調整も非常に困難な場合が多い。
後天性の場合や、発声訓練を出来るだけ早い幼年期から継続的に行った場合には、
健聴者に近い発声が出来る場合もある。
盲ろう者の場合は全く情報が入らないことから、人と接することも困難な障害となる。
聴覚障害のある実在人物
ヘレン・ケラー※盲ろう者
聴覚障害を扱った作品の一覧
- ノンフィクション『遥かなる甲子園』…沖縄に期間限定で設けられた聾学校の生徒が甲子園を目指した実話をもとにした作品。漫画化、映画化もされている。
- ドラマ『星の金貨/続・星の金貨』『新・星の金貨』(日本テレビ、1995・1996年(無印~続)/2001年(新))…無印の主題歌「碧いうさぎ」は劇中でも使われる手話が用いられた
- ドラマ『オレンジデイズ』(TBS、2004年)
- ドラマ『ラブレター』(TBS、2008年)
- アニメ「まかせてイルか!』
- 漫画『あみーご×あみーが』(作:瀬口たかひろ)
- 漫画『聞こえますか愛!』(作:星野めみ)
- 漫画『きみの声 ぼくの指』(作:横谷順子)
- 漫画『君の手がささやいている』(作:軽部潤子)
- 漫画『金魚奏』(作:ふじつか雪)
- 漫画『聲の形』(作:大今良時)
- 漫画『わが指のオーケストラ』(山本おさむ)
聴覚障害のある作中人物
『オレンジデイズ』→萩尾沙絵
『聲の形』→西宮硝子