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氷室京介

ひむろきょうすけ

日本の歌手。1982年、BOØWYのリードボーカルとしてデビュー。バンド解散後はソロで活動している。
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俺は俺なりに矜持があってさ、それはダウンしても必ず立つってやつ。ダサくても格好悪くてもいいから、必ず立つ。無様でも立ち上がれば、無様ではなくて、それが生き様になる。そんな感じでずっとやってきた。


概要編集

本名:寺西修(1960年10月7日~)

群馬県高崎市倉賀野町出身のシンガーソングライターBOØWY解散後、ほぼ全ての楽曲の作曲を行っているが、まれに作詞も自身で手掛けている。


高校時代は暴走族のヘッドで、地元でも有名なワルとして鳴らし、後輩である布袋寅泰は近づくことさえ恐れていた。

がっちり固めたリーゼントヘアヤンキーファッションだったが、成功を掴むため上京。洋楽に影響を受けて髪の毛を立て、うっすらメイクをするようになった。バンド結成のため氷室に呼び出された布袋はホストのような姿に驚いた。

1981年、布袋らと共に「暴威→BOØWY」を結成。

デビュー当時は「氷室狂介」という芸名だった。「氷室」は漫画ワル」(原作:真樹日佐夫 作画:影丸穣也)の主人公・氷室洋二から。

僅か七年の活動期間ながら後世のミュージシャンに多大なる影響を与えた。

現在ロサンゼルス在住。老けない病患者の一人でもある。


よく誤解されがちではあるが、彼自身は地元の群馬県に愛着があるかは定かではない。

群馬出身の有名人としてBOØWYの名前があまりに知れ渡りすぎてしまった事、元相方の布袋寅泰が非常に地元愛の強い人物である事から混同されているものとみられる。


1992年ごろから歌い方そのものが変化し、BOØWY時代とはほぼ完全に一線を画す。

そのため多くのミュージシャンが影響を受けているBOØWY色の強い氷室京介と現在の氷室京介にはかなり違いがある。


1993~94年頃からスタッフ全員が自分の意見に従順な日本の制作環境に思い悩むようになり、ついには自律神経失調症を患うほどに心身追い詰められてしまう。それをきっかけに楽曲制作においてお互いの強い意見をぶつけ合えるロサンゼルスに制作の拠点を移すようになり、そのまま移住し現在に至る。


2004年にはNBA選手シャキール・オニールの豪邸を買い取ったニュースがアメリカ誌の記事一面を飾ったことでも話題になった(現在は売却済み)。


2006年GLAYとの共演(「ANSWER」)を境にフェスにも積極的に参加し日本に戻る機会も多くなった。


様々なメディアに積極的に出演する布袋とは対照的にめったにメディアに出演しないため、非常に厳格なイメージを持たれがちだが、実際はダウンタウンともうまくやりあえるほど話し上手で饒舌な人物である。

SNSやブログもやらない主義なので現況も分かりづらいが、彼と交流を持つLA在住の芸能人のSNSで現地で開かれているパーティーなどに参加している元気な彼の姿を載せた写真などがアップされている。

あちらで仲良しなミュージシャンはYOSHIKI(XJAPAN)、松本孝弘(B'z)など。またLA好きで知られるGLAYTAKUROともよく来米のたびにしょっちゅう会食や飲みに行くらしい。


とはいえ、基本的に数年に一度の新譜発売やライブ、ドキュメンタリーなどのメディア出演を除きプライベートがほとんど明らかになっていないのはデビューから現在に至るまでほとんど変わっていない。

さらにライブ活動終了も宣言され、音楽活動があったとしても楽曲提供など裏方の仕事になるのはほぼ確実のため今後はますます情報が少なくなっていくものと思われる。

氷室京介が長きに渡り「孤高の天才」と呼ばれ続けたのはこのためである。


2020年に発生しているCOVID-19ではLAが日本以上にウイルス蔓延が深刻で本人も年内還暦を迎える高齢なのもあって彼の健康状態を心配するファンも多かったが、長年楽曲制作のパートナーだった作詞家の松井五郎のSNSを通じて現在も元気であることが明らかになりファンを安心させた。

「氷室京介」卒業宣言編集

2014年7月13日山口県周南市の公演で、来年(実際は再来年になった)の最終公演を最後にライブ活動終了する旨を発表。多方面に衝撃を与えた。

後に、理由をの機能不全(トーンデフ)によるものと説明がなされた。


最終公演はBOØWYの伝説のライブと同名の「LASTGIGS」で、2016年4月から5月にかけてのドームツアーとなり、5月23日の東京ドームでファイナルを迎えた。

当時55歳とロックスターとしてはあまりに早い表舞台からの引退劇だった。


引退後は還暦を迎える2020年に向けて新作アルバムのレコーディングを進めているとのことだったが、制作が難航しているのか2023年現在でも音沙汰がない状態が続いている。

2020年9月にはB'z松本孝弘のソロアルバムに収録される楽曲「Actually」に作詞とボーカルで参加。これが現在氏の最後の音源となっている。


現在では本人不在の中でも西麻布にファン集会用のバーを開店したり、非映像化ライブのパッケージ化やフィルムライブが開催されたりするなど様々な展開が行われている。


入手困難音源多数編集

氷室京介にとって音源の主流はあくまでアルバムであり、シングルは名刺代わりでしかないと語っている。それゆえアルバム音源に対する拘りが非常に強いアーティストでも知られる。


通常だとアルバムに収録されたシングル曲のアレンジが変更されるとクレジットに(album version)のような追記がされるが、彼の作品の場合はシングルと全く同じタイトルでもシングルバージョンからアレンジがちょこちょこ変えられているという事態が定期的にある。


例えば代表曲の「KISS ME」は以降のベスト盤に収録されているのは全て最初に収録されたアルバム「Memories Of Blue」バージョンであり、何とPVに収録されているのですらアルバムバージョンで、シングルバージョンはシングルCDでないと聴けない。

逆に「STAY」はアルバム「MISSING PIECE」版はテンポが上がっているが、以降のベスト盤に収録されているのはシングルバージョンの方になる。

「JEALOUSYを眠らせて」に至っては後述通りバージョン違いが複数ある上、1998年にベスト盤「Collective SOULS 〜THE BEST OF BEST〜」で再録を行ってからは以後のベスト盤ではそちらだけが収録されるようになっている(さらに「JEALOUSY」名義に変わったりすることもある)。

これだけでも氏の音楽への拘りようがいかに凄まじいか分かるだろう。


それ故、廃盤となった貴重な音源を探し求めて中古CDショップやオークションを周回するガチな氷室ファンも珍しくない。

特に2000年6月発売の「炎の化石/永遠~Eternity~」は特に何の脈絡もなくシングルCD化された(「炎の化石」は最新アルバムではなく「Collective SOULS」に収録された楽曲)ため、プレス数が少なかったのもあってかかなりのプレミアが付いている。


2020年にシングルバージョン含めた全音源がサブスクリプションで解禁されたことで、聴くことだけに関してはこの問題は解決したが、今でも物理的な正式音源(シングルCD)を入手するとなると至難を極めるものが多い。


主な曲編集

ANGEL編集

LAST GIGSからわずか三ヶ月後に発売されたデビューシングルで、いきなり1位を獲得。

この頃はまだBOØWY色がかなり強い。

この曲が発売された7月21日はファンからも色々と特別な日として扱われている。


SUMMER GAME編集

夏をテーマにした疾走チューン。

GLAYとのジョイントライブではTERUと共に熱唱した曲でもある。


JEALOUSYを眠らせて編集

1990年年間シングルチャート11位。

「Higher Self」収録のリミックスバージョン、リミックス盤「masterpiece #12」収録の歌詞違いバージョンやイントロをカットした1998年再録バージョンなど様々なバージョンがあることでも有名。B面の『LOVER'S DAY』も非常に人気の高い名曲で、両曲ともベスト盤には必ず収録されている。


WILD AT NIGHT編集

『Higer Self』からのアルバム曲

「HEY!HEY!HEY!」の顔出し出演はこの曲を披露した2000年12月分が最後となった。


KISS ME編集

元々『Memories Of Blue』のアルバム曲用に制作されたが、出来の良さから急遽シングル曲に繰り上げとなった経緯がある。氷室初のミリオンセラーを記録し、最大のヒット曲となった。

「ブティックJOY」CMソング。


VIRGIN BEAT編集

「カメリアダイヤモンド」CMソング。

PVで超高度のクレーンから命綱なしで佇む氷室の姿が印象的。

ナインティナイン岡村隆史もこのPVを真似したが、あまりの高さに怖じ気付く有様だった。ちなみにその映像は実際に氷室の元へ届けられスタッフ一同爆笑だったという。

オリコン1位を獲得し、三番目のヒットとなった。

「KISS ME」同様ベスト盤に収録されているのはアルバム「SHAKE THE FAKE」収録のREMIX版ばかりだったが、引退直前に発売されたベスト盤「L'EPILOGUE」でシングル版の方が収録される異例の事態が発生した。


魂を抱いてくれ編集

事務所をBeatNixに移籍後初のシングルで、シングルA面曲では数少ない名バラード。作詞に松本隆を迎えている。自身の二番目のヒットとなった。

テレビでは「HEY!HEY!HEY!」「僕らの音楽」の二度披露された曲でもある。


STAY編集

CDTV」オープニングテーマ。


SQUALL編集

ドラマ「グッドラック」主題歌。オリコンシングルチャートで最後に1位を獲得した曲。

この曲のPVも岡村にオ室京介名義でパロディにされた。



NATIVE STRANGER編集

ドラマ「せいぎのみかた」主題歌。初めてタイトルのフレーズが一切歌詞に出てこない楽曲である。

生活拠点をアメリカ・ロサンゼルスに移転して最初のシングル曲で、「NEO FASCIO」以来の佐久間正英がアレンジャーに参加。

サポートメンバーにスティーブ・スティーブンスが参加している。


ダイヤモンド・ダスト編集

ドラマ「氷の世界」主題歌。8cmCDとしては最後のシングル曲となった。

「魂を~」以来の正統派バラードで、3年ぶりの30万枚越えを果たした。


Claudia編集

ソロデビュー15周年と二年の活動休止からの再始動楽曲。

歌詞を変更したDAIGO☆STARDUST(現:DAIGO)のデビュー曲「Maria」とは同時発売だった。


WILD ROMANCE編集

映画「ヴァン・ヘルシング」日本語版主題歌。


BANG THE BEAT編集

本人も出演したアサヒ飲料「グリーンコーラ」CMソング。

作詞のSPINとは、ジャニーズ事務所専属の作詞家である。

収録アルバム『“B”ORDERLESS』が氷室現役最後のオリジナルアルバムとなった。


IF YOU WANT編集

NEWSZEROエンディングテーマ。

東日本大震災発生当時、同番組でこの曲の制作の様子が報道された。


WARRIORS編集

ワーナーミュージック移籍第一弾シングル。


関連タグ編集

BUCK-TICK:高校の後輩

SIAMSHADE LUNASEA:メンバーがバックバンドに在籍(DAITA真矢

ダウンタウン:彼らが司会を務める歌番組に数回出演した。氷室にとっては今となっては貴重なTV出演である。

T.M.Revolution/西川貴教:彼が歌唱力を認めた数少ないボーカリスト。1998年の帰国時に番組出演したのを機に友人関係に。

DAIGO:弟子

水島裕 小泉今日子 反町隆史 KAT-TUN:楽曲を提供(「光と影」「3001年のスターシップ」「ONE」「keep the faith」)

GLAY:BOØWYを強くリスペクトしているロックバンド。このバンドをきっかけにBOØWYを知ったファンも多いため氷室本人からも感謝されている。

龍が如く5:過去の楽曲が色々と使用された。

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