概要
1988年4月4日・4月5日の二日間東京ドームで行われたBOØWYのラストライブ。
この頃は東京ドーム竣工からわずか数ヶ月しか経っておらず、ここでライブを行ったのもごく限られたアーティストのみだった。当時のBOØWYの人気は凄まじく、彼らほどのキャパを埋められる場所はもうここしかなかったという事だろう。
それでも開催日は平日の月火、さらにキャパもありったけの5万人用意したにもかかわらずチケットはたった5分で完売した事からも彼らの当時の凄まじい勢いが窺える。
名目上ラストライブとなっているが、BOØWYの解散日は渋谷公会堂で公言した1987年12月24日が正しく、メンバーはあくまでもLAST GIGSは再結成ライブのようなものだと述べている。
実際氷室京介はこのライブからたった3ヶ月後の7月にソロデビューシングル「ANGEL」を、9月にはファーストアルバム「FLOWERS for ALGERNON」を発売し、布袋寅泰もまた10月に「GUITARHYTHM」を発売している。この事からも87年の解散宣言の時点ですでにメンバーの心はソロ活動に重点を置いていた事がよくわかる。
ライブから10年以上経過しても映像化はされていなかったが、13年半後の2001年10月にDVDでようやく一般発売された。
ラストライブから現在に至ってもバンドの再結成がアナウンスされた事は一度もなく、さらに後述の氷室の現状により再結成の可能性が絶望的な事から文字通りのラストライブとなっている。
氷室京介の「LAST GIGS」
2014年7月のライブ中、耳の障害を告白し自身の音楽活動継続が困難になりつつある事をファンに報告した氷室は「近い将来開催する予定の自身の集大成ライブ」をもってアーティストとしての活動を終了し氷室京介を卒業する事を発表。
後に集大成ライブの内容は2016年の4〜5月に開催時期が決定し、ファン投票で決まった楽曲を氷室が歌う4大ドームツアーで、ツアー名にBOØWY時代と同じ「LAST GIGS」と名付けられた。
京セラドーム大阪、ナゴヤドーム、福岡ヤフオク!ドームを巡り最後はBOØWYと同じ東京ドーム公演を3days(5月21日〜5月23日)で締めくくった。
55,000人のフルキャパシティを解放した東京ドーム公演は当然全席が完売し当日券の当日販売もアナウンスされなかったほど大盛況でグッズ販売すら長蛇の列が出来たほどであった。
特に最終日の5月23日には多くの著名人が駆けつけGLAY、YOSHIKI(XJAPAN)、hyde(L'Arc〜en〜Ciel)、綾小路翔(氣志團)、DAIGO、yasu(AcidBlackCherry)、美川憲一などが参戦していた事が確定している。また、ライブ当日は発見情報がなかった事から布袋寅泰は現地に来ていなかったと思われていたが、後に本人のブログでちゃんと見に行っていた事が発覚した。
BOØWY時代含めると実に35年ものキャリアを持ちながらドームを満員に出来るだけの影響力を持つアーティストだけにライブ後のファンの氷室ロスの余韻は半端なく、「俺たちは氷室京介を卒業できない」という言葉がファンの間で浸透したほどだった。