概要(ロックマン)
DWN.010 AIRMAN
長所:風格がある
短所:せんぱい風をふかす
好き:メンコ
嫌い:落ち葉の季節
巨大プロペラにより風を造りだすロボット。
台風ほどの風を引き起こす事ができる。
頭と胴体が同化した特徴的なボディをしているため、それ以降のロックマンシリーズではそういったボディのボスを総称して「エアーマンタイプ」と言う。
通常の人型ボディよりも対戦相手に強い恐怖感と威圧感を与えるデザインらしい。
……首が回らないので視覚に難がありそうな気がするが。
直訳すると空気男だが、脚光を浴びてしまったため空気ではないと思われる。
見切りにくい竜巻攻撃、後ろに回っても風で飛ばされるなどの特徴がある。
また、出してくる竜巻のパターンによっては回避が極めて困難なものもあるため歌の通り苦戦は免れないだろう。
だが実はエアーマンには致命的な弱点がある。それが、ロックバスターへの耐性がないこと。
ロックバスターでも2ダメージを与えられるため、リーフシールドが無くても普通に倒せる。
むしろ、リーフシールドは対エアーマンにおいては悪い意味で攻撃判定が大きく、竜巻に攻撃が邪魔されやすい。
ライフさえ十分ならひたすら前進しながら避けられそうな竜巻だけ避けて、絶えずバスターを連射し続ければ割と簡単に勝てる。
身も蓋もないことだが、要はエアーマンは「ゴリ押し」戦法が一番手っ取り早い(参照動画はこちら)。
なので実際の所は「エアーマンが強いというよりもエアーマンステージの道中が難しい」ということが正しいといえる。
但しノーダメージ撃破となると話は別で、先述の通り竜巻の回避が極めて困難なパターンがあることから、ノーダメで倒そうとするとこのパターンでも確実に回避できるくらいの腕かパターンを引かない運を要求される。そのため、オワタ式では単純に実力勝負となるクイックマンと双璧をなす強敵に仕上がっており、まさにエアーマンが倒せないという状態になることもしばしば。
実はウッドマンとは互いに弱点同士だったりする。リーフシールド展開時にシールド部分に隣接し、シールドの中に手を突っ込むイメージで連打すればごりごり削れる。
エアーマンステージの曲は秀逸だが、某歌とは全く関係ない。ちなみに某歌にはステージクリアのBGMらしきフレーズが使われている。
関連機体(?)
- マタサブロウ
エアーマンステージの道中にいる胴体のファンで風を起こすロボット。エアーマンのプロトタイプとも量産型とも言われているがはっきりしない。
風を起こして進行を邪魔するちょっと耐久力のあるだけの雑魚敵であり、画面から消えると文字通り消えてしまう対処のしやすいキャラ。
ちなみに、『スーパーアドベンチャーロックマン』だと喋る。
- エアーブロック
『ロックマンワールド』のエレキマンステージにある固定型の破壊不能のプロペラファン。見た目はどうみても換気扇。
詳しくは当該項目を参照。エアーマンをライバル視しているらしいが…。
- ファンクロウ
『ロックマンワールド5』に登場するフクロウ型のメカ。胴体にファンがあり、これで吸引してくるが、逆に吹き飛ばしは翼で羽ばたいて行ってくる。
- ボーフーウー
『ロックマン7』のクラウドマンステージの後半にいる、マタサブロウの進化版と言えるロボット。マタサブロウとの違いは胴体にあるプロペラ内蔵の風洞を前後逆にする事で吹き飛ばしと吸い込みを切り替えてくる。
エアーマンが両手に団扇を持ったような姿であり、これのどこがエアコンなのかと問いたい、問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
特殊武器
エアーシューター
斜め上に小型の竜巻を3つ射出する。
関連作品において
『ロックマン3』では彼のプログラムを与えられたドクロボットが登場。
ロックバスターによるダメージは少なくなっているものの戦う時は武器が揃っており、スライディングの追加で竜巻がよけやすくなっている、E缶がゲームオーバーでも持ち越せるということから『ロックマン2』より難易度は低めになっている(それでも、『3』から始めた初心者にとってはキツイかもしれないが。また、当たり判定の微妙な変化で竜巻にポーズボタン連打でジャンプの滞空時間を伸ばすという反則スレスレのテクを用いなければ絶対に回避不可能なパターンが出るようになったので、ノーダメージ撃破はより運が絡むようになった)。
ちなみにドクロボットに降りてくるエアーマンのドット絵は実は『2』のものと少し違っている。
『ロックマンワールド2』では前半のボスの1人として登場する。
竜巻の数は減ったが、やはり回避困難なパターンがいくつかある。それでもスライディングがあるのでかわしやすさはあるが。
ステージ曲はこちらもかっこいい。
『ロックボード』ではアイテムカードの1つとして登場。他のプレイヤー1人をどこか別のマスに吹き飛ばす。
AC版の『ロックマン2・ザ・パワーファイターズ』では「新パーツを取り戻せ!」シナリオに登場。
壁ジャンプでの回避が必須な長い竜巻を発射する「トルネードアタック」や、体力半減後はジャンクシールドの様な技も使うが、召喚するザコ敵の「デラピピ」含め破壊可能であり、通常のガードとエアーシューター以外にこちらの攻撃を弾く様な技はない。
また風を起こしている最中はスーパーアーマー状態であり、ここに弱点のスーパーアームを連打すると一気に体力を削れる。
総じて原作同様、シナリオ内では箸休めポジションであり、後半に回してもそれ程怖くない。
エアーシューターは同じシナリオに登場する同期のクイックマンやワイリーカプセルにも有効だが、威力が低く今一つ頼りない。
因みに見かけによらず声はかっこいい。
『スーパーアドベンチャーロックマン』ではボスの1人として登場。地面の上をホバー移動しながら攻撃してくる。
CVは古田信幸。
『ロックマンXover』ではシリーズ25周年記念として期間限定で公開された特別クエストのボスとしての登場以外にも、クエスト進行中にランダムで現れるこれまた期間限定のイベントボスとして登場。イベントボスとして登場した際は上記の『エアーマンが倒せない』の歌を再現した異常な強さを誇る個体や、稀に黄金のエアーマンが現れるといった優遇ぶりだった。
『ロックマンXDiVE』では直接登場しないものの、本人をモデルにした「エアロバスター」というバスター系武器が登場している。
ありがひとし版エアーマン
ありがひとし氏が手掛ける『ロックマンメガミックス』では『R破壊指令』(『ロックマンリミックス』の『破壊指令』)から、フラッシュマンと供に初登場した。ワイリーの指示によりロックマンを倒す事を目的にしていたが、途中から応戦しに来たカットマン率いるライトナンバーズと戦う事になる。しかし、ワイリーが仕掛けたスカル衛星がロックマンによって次々に破壊された事によって、任務失敗と認識しながら、他のワイリー(セカンド)ナンバーズと供に引き上げた。その後『ロックマンギガミックス』の『白い悪魔』では、ワイリーシティに侵略して来た『白いロボット』を阻止するためにセカンドナンバーズと供に再登場するが、直ぐに破壊されてしまう。が、最終回の『光る明日へ』ではダークマン達の修理によって復活し、後にシェードマンの提案で旧ワイリー基地のモーターを腹部のプロペラで回転させている描写を見せた。
シンプルなデザインをした原作版とは違って肩幅が大きくアレンジされている。特に好戦的なセカンドナンバーズの中でも冷静な性格の持ち主で、引き際も心得ている武人肌の豪傑で、戦う理由がなければ敵であるロックマンやライトナンバーズには卑劣な手出しをしないほど、一番理性的である。
Archieエアーマン
ソニックのアメコミを担当しているArchie Comicsが連載しているアメコミロックマンでは、『ロックマン2』をベースにした9~12巻で初登場する。ロックマンと出会う際は冷静な態度を見せ、ロックマンの攻撃を微動だもせずに風で弾き飛ばしたり、エアーシューターでロックマンを苦しませたが、リーフシールドで素早く倒されてしまう。しかし、13巻以降でワイリーがランファント遺跡群に辿り付いた時、ラ・ムーンの力によって復活した。
冷静でありながら余裕な態度を見せる性格を持っているらしく、口癖は『You can't beat me(お前は俺を倒せない)』である。ちなみにお分かりであろうが、この口癖はもちろんあのエアーマンが倒せないから来ている。
概要(ロックマンエグゼ)
CV:千葉進歩
初登場は『ロックマンエグゼ2』。
ネットマフィア『ゴスペル』に所属する風吹アラシのネットナビ。
デザインは本家とほぼ同じ。身体の正面にあるプロペラを回転させ強烈な竜巻を作り出し、広範囲を攻撃する能力を持つ。
爆風を前方に飛ばす「エアボンバー」、速度の違う小型の竜巻を縦3列に発生させる「エアーシューター」、敵エリアを大型の竜巻が縦横断する「トルネード」が必殺技。
ちなみに公式資料によると、デザイン元はドライヤーで、質感は1960年代のアメ車がモチーフとのこと。
作中での活躍
ロックマンエグゼ2
オペレーターの指示でガス湯沸かし器を暴走させ毒ガスを噴出させるという事件を繰り返し、綾小路やいとの家にも同様に侵入して入浴中のやいとを毒ガスで苦しめるがロックマンに敗れデリートされる。
だがラストで復活し、クイックマン、カットマンと共に再びロックマンの前に立ちふさがった。
実はオペレーターの勤務先のガス会社の集金ナビをカスタマイズしたものであるため、設定上の戦闘力はロールと同じか少し上ほどしかない(そのためエアーマンが倒せないなどと本家のようにネタにはされない)。しかし、豪邸のガス湯沸かし器を暴走させ毒ガスを作り出すなど、そのハッキング能力は侮れない。
ロックマンエグゼ(アニメ)
第一期中盤で登場。
ゲームと同じく、「ゴスペル」の風吹アラシのネットナビで、やいとの家のガス湯沸かし器を狂わせる。しかし、駆けつけたロックマンに敗北、デリートされた。
と思いきや、生き延びておりゴスペル首領から謹慎処分を喰らっていたが、しばらくして再登場。だが、その時電脳獣ゴスペルに吸収されてしまう。
その後ゴスペルが消滅したことによって他の消えたナビと共に復活を果たした。
実は初登場の回でフリーズマンと怪しげな会話をしていた。
第三期で他のナビと違いデリートされたわけではないのに、アステロイドとして再登場。クリームランドのコード将軍(CV:仲木隆司)のナビになる。
余談
2ではウィンドボックスとバキュームファンというマタサブロウを模したウィルスが初登場しており、ある意味今作でも量産型に恵まれている。
BGMについて
エアーマンが倒せないによる脚光のせいか、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』のロックマン関係曲である「ロックマン2原曲メドレー」ではいきなりエアーマンステージから始まる。
また、先行リリースされた『for Nintendo 3DS』ではアレンジバージョンが他のボスより先に収録された。編曲は岩垂徳行。
また、『ロックマンワールド2』は原曲ではなく新規曲になっているが、こちらはこちらで人気がある。
『ロックマン2・ザ・パワーファイターズ』での彼のアレンジ曲はテンポがややゆっくりめ。
大乱闘スマッシュブラザーズSpecial
防御属性のHOPE級スピリッツとして登場しており、立ち絵はロックマンコンプリートワークスのものを使用。装備すると霧を無効化するという『エグゼ2』を思わせる扇風機らしい効果が発動。
やはりというか、スピリッツボードでの装着はエアーシューターが使えるロックマンであり、ステージは原作のエアーマンステージが空中にあった事を反映して「天空界」。
風が吹き荒れているため、軽減・無効化系のスピリッツを持っていく事をお勧めする。
ちなみに、難易度調整のためか、意外にも風を起こせる「まほうのツボ」は出現しない(敵や自身のアイテム持ち込みという形でなら使用可能)。
関連画像
ロックマン
ロックマンエグゼ
関連タグ
ニョロゾ、ニョロボン:エアーマンにそっくり……のような気も。
ファンロイド:特撮番組で登場する似たようなデザインしているロボット怪人。
シュツルム:同社の後輩的ボス。ただしこちらはたまに火を撒き散らすことも。
その他、風に関連するロボット
エアーマンタイプのロボット