曖昧さ回避
概要
ロックマンは、『ロックマンエグゼ』の登場人物であり、『アドバンスドコレクション』ではナビゲーターを務める。
正式名称は「ロックマン.EXE」。
モデルは『ロックマンシリーズ』に登場するDRN.001ロックマン(背中のパーツはDASHシリーズのロック・ヴォルナット、人に限りなく近い感情を持つ点ではXシリーズエックスを思わせるため、ロックマンという概念そのものがモデルと思われる)。
主人公、光熱斗が所有するネットナビ。青いボディが特徴。
胸とヘルメットの両サイドについてるマークがシンボルマーク。熱斗も同じマークの付いたバンダナを愛用している。 ヘルメットは着脱可能で外すと初代ロックマンを思わせる髪の毛が生えている。
武器はロックバスター。 ゲームでのバトル時はフェイスガード(マスク)で口を閉ざしている。
『2』では新開発のチップにより『アルティメットブラスター』を使用したが、イベントのみの使用に終わった。
朝に弱い熱斗を「朝だよ、熱斗くん」と起こすのが日課。熱斗に宿題を促したり、熱斗のオペレーションでインターネットに赴いたり、ウイルスバスティングをするのが主な役目。苦手なものはお化け。
基本装備はバスターだけだが、『3』以降はチャージショットが標準装備になった。
後述の理由により膨大なメモリ領域を確保できる「エクサメモリ」が組み込まれており、スタイルチェンジを始めとした、他のナビにはない様々な能力を発現させるなど、高い拡張性と汎用性を併せ持つ。この能力とオペレーターである熱斗の高い技術を武器に、様々な強敵や難事件に立ち向かう。
しかし、膨大な容量ゆえにバックアップが存在しないらしい(倒されると即ゲームオーバー扱いされるのはこの為だろう。なお、TMでは初代同様に残機制を採用している)。
『2』での最終決戦ではココロ・プログラムを稼働させることでPETなしに熱斗の心でオペレートするフルシンクロ状態を実現している。このフルシンクロは4以降の作品でも採用され、カウンターやココロウインドウのバグによって発生する様になった。
実は光熱斗の兄、光彩斗を疑似人格プログラムとして蘇生させた特別な存在である。
詳しい経緯については、光彩斗の記事を参照。
ただしアニメでは倫理上の問題故か父親である光祐一朗から贈られたプログラムを汎用ナビに組み込んで誕生した事になっている(ゲームや漫画版だと最初から熱斗のナビとして登場している)。
熱斗とメイルが幼馴染の関係からか、メイルのナビであるロールと仲が良く、彼女から「ロック」とあだ名で呼ばれている(漫画やアニメでは「ロックマン」)。アニメや漫画ほど恋愛描写は少ないが、OSSで彼女が謎のナビに拐われたと聞くや否や救出に躍起になり、SSロックマンを犯人だと思い込んで詰め寄った事もあった(ロールもロールで、SSロックマンとハープ・ノートのやり取りを見て、ロックマンに甘えるように詰め寄っていた)。
熱斗とは深い信頼関係で結ばれているが2であったパスポート盗難事件の際はロックマンと口論になり熱斗がホテルの部屋でPETを投げ捨てるなど喧嘩をすることも稀にある。
後継シリーズである『流星のロックマン』とのクロスオーバー作品『オペレートシューティングスター』で200年後からやって来た流星のロックマンと共演するが、彼が存在している200年後の未来ではロックマンEXEがどうなったかは不明(『流星1』では大量に廃棄されたPETの山があるので恐らくは…とはいえトランサーやスターキャリアーといった携帯端末機があり電波世界とウェーブロードから入る機器のみの電脳世界があるため生存、あるいは子孫がいる可能性がある)。
実は『流星1』のダブルスロットイベントで流星のロックマンと共演している。
ジャミンガーに奪われた科学省のデータを奪還するよう流星のロックマンに依頼、事件が解決するとデータを受け取りに200年後の未来にやって来る(なお、この時点ではスバルはロックマンエグゼの存在を全く知らない)。
本編が終了してからも熱斗の相棒を務め続けている。20年が経過した現在でも性能は不明だが外見はさほど変わりがない模様。
人物像
活発な熱斗に対して落ち着いた優しい性格だが、熱斗と同じく正義感が強く、友情に厚い。
勉強をおろそかにしがちな熱斗に勉強をするよう促したり、言葉の誤用を訂正したり、言葉のアニメ版では食玩を振って中身を当てようとする行為を咎める…など常識人ポジションで通っているが、実は初期作を見てみると科学省職員の帰宅時間まで潜伏し、水道局を調査しようと提案するなど割とモラルハザードスレスレの行為も行なっていたりする(これは水道局側はバグによる誤作動としているのにもかかわらず、オフィシャルが出張っている事を怪しんだため)。
これはパパのIDカードを使って科学省の部屋に出入りしている熱斗も同様なのだが…。
一人称は「僕」、二人称は「君」または「お前」(敵対者やゼロ(アニメ版)など一部の味方に対して)。
ネームドキャラに対しては「〇〇くん」や「〇〇ちゃん」(例:熱斗くん)、年上に対しては「〇〇さん」(例:日暮さん)と付けるが、アニメ版で熱斗がなかなか起きない時には呼び捨てにする事もあった。
能力
アーマー
ウッド、ヒート、アクアの三属性が存在し、装着した属性の弱点以外を半減する。
なぜかエレキだけは存在しないほか、1のアッパー版である「OSS」では削除された(1と2の間の話であるTMでは再び登場している)。
スタイルチェンジ
『ロックマンエグゼ2』・『ロックマンエグゼ3』で使える能力。
オペレーターの戦闘の癖で形態を変える。
アニメではクロスフュージョンの影響で使えなくなり、代わりに下記のソウルユニゾンが発動するようになった。
ソウルユニゾン
『ロックマンエグゼ4』、『ロックマンエグゼ5』で使える能力。
魂が共鳴したナビの力を取り込み、一定ターン共鳴先ナビの意匠が散りばめられた外見へ変身する。
ゲームでは生贄用のチップが必要なのが特徴。戦闘中は一スタイルにつき一度きりの変身となる。
ターン経過で変身が解除されるため、通信対戦ではフルカスタムやクイックゲージで相手の変身を短時間で解除させたり、逆に自分の場合はヘビーゲージで変化したチャージバスターを使い続けるといった戦法が取られる。
アニメでも同じだが専用チップが存在する。ただし、こちらはロックマンが熱斗とクロスフュージョンした際に得た能力だという設定で、ゲーム版と異なりチップは生贄にしない。
漫画版では信頼しあえる相手のナビのエネルギーの1%まで譲り受け(奪って)変身する。エネルギー1%の方がデリートされると変身を解除されてしまうらしい。基本1%だと意識は無いが、サーチマンのように戦えるナビもいる。
『ロックマンエグゼ5』ではさらに共鳴したナビの力とダークチップの力を合わせた「カオスユニゾン」も使える。
ソルクロスロックマン
『ロックマンエグゼ5DS』で登場。ソルジャンゴの力を得たロックマン。
フォルテクロスロックマン
『ロックマンエグゼ5』『ロックマンエグゼ5DS』『ロックマンエグゼ6』で登場。
フォルテの力を得たロックマン。
クロスシステム
『ロックマンエグゼ6』で使える能力。リンクナビの力を使ったクロスを装備する。
ソウルユニゾンと異なり生贄用のチップがいらず、クロスビーストでなければ変身できるターン数の制限がない。ただし弱点攻撃を受けると変身が解除される。
また外見上の差異として、上半身にパーツが集中し脚部は色が変わっているだけとなっているのが特徴。
後述の獣化と合わせて使うことで「クロスビースト」となる。
アニメでは他人のPETのデータを借りないと変身できない、クロス先のナビの性格や口調を受け継いでしまう(アクアクロスだと語尾に「ぴゅ」とつく等)というデメリットが存在する。
獣化 (ビーストアウト)
『ロックマンエグゼ6』にて、電脳獣の影響で得た能力。
詳細は獣化(ロックマンエグゼ)を参照。
トランスアーム
『ロックマンエグゼレジェンドオブネットワーク』で使える能力。
ソウルユニゾン同様生贄用のチップを用いる。外見上の変化はロックマンの体の色と腕。
アニメ版
登場経緯は上述の出生の項の通りであり、他の媒体に比べて熱斗と一緒にいた期間はやや短い。熱斗の実の兄という設定は描かれないが、それでも熱斗と家族同然という立場は変わりない(第一期ゴスペル編にて一度だけ熱斗を呼び捨てしたが、それ以外で「熱斗の兄」らしい振る舞いはしていない)。
アニメ1期ではPETが有線仕様であったこともあり、熱斗が事件現場の電子機器に辿り着くまでは苦戦する描写が多い。なお、熱斗がオペレート可能な状態になるとロックマンのヘルメットのラインが発光する。
ブルースとファラオマンと同じく、光正が開発した究極プログラムが内蔵されており、そのためワイリーや、ファラオマンまたはフォルテに狙われた事もあった。
お化けや幽霊が苦手であり、そういう雰囲気になるとPET画面端に隠れて怖がる。しかし、「Beast」ではトリルの手前、兄として気丈に振る舞わなければならなかったため、トリルが寝静まった後に盛大に悲鳴を上げた(ゲーム版では幽霊の話題を怖がるどころか、立ち向かっている)。
ファイアマンのレンジ発火事件の一件から、ロールから好意を持たれているが、朴念仁なため気付かず、更にはアクアマンやメディに好意を持たれてロールが嫉妬するのがお約束となっている。しかし、ロールに抱きつかれて顔を赤くする事もあるので、両思いと思われる。
「AXESS」から熱斗とクロスフュージョンし、ネットセイバーとして活躍するようになった。
「BEAST+」ではクロスチェンジすると元のナビの性格が反映されてしまうという特性を持っていた。
漫画版では
鷹岬版
こちらも他メディア同様に彩斗を元に作られた設定は作中で明かされず。
口調も概ね原作通りだが、サイトスタイルに変身すると性格が変わってしまう。
2編の初期でサイトスタイル、3編のラストでソウルユニゾン、5編のラストで獣化を入手したほか、オリジナル能力として熱斗の自作チップで発動する飛行用の「ロックブースター」(アニメ版のCFロックマンが使っていたジェットバーニアと似たようなもの)、指からの光線「フィンガーキャノン」(元々は同作でのサイトスタイルのオリジナル技だったが、超外伝にて通常形態のロックマンも使用した)、バスターを変形させた巨大砲(超外伝で使用)、右腕を一部変形させた爪(超外伝で使用。グレイガクローやファルザークローに当たるものと思われる)などがある。
アドコレ発売記念の描き下ろし漫画では『エグゼ6』や『流星』でしか断片的に語られていなかった20年後の様子が描かれ、そちらでは長らくオペレートされていなかったが、同窓会に際して初期型のPETにインストールされた。
また、コピーデータも作られており、外伝にてバトルチップスタジアムの運用に使用された。
あさだ版
こちらではプロトの脅威に対抗するために作られた新世代ナビであり、熱斗がネットナビ集中管理センターでダウンロードしたという設定。
スタイルチェンジやソウルユニゾンの起源も原作とは異なる。
その他作品での登場
- 全員集合ギャグって!!ロックマン!
ファミ通DS+Wiiで連載されていたギャグ漫画。エグゼが主人公で家族構成はエックス(父)、ガッツマンEXE(母)、ゼロ(兄貴)の4人家族。ガッツマンとあまりにも似ていない為、父親に似たのだろう。また、仙人をやっている初代ロックマンは祖父にあたるらしい。友人にはフツーの小学生ケン太(見た目は熱斗に近く、原典のロックマンに近い性格)、プロメテがいる。
性格は原典とは異なり、ダジャレと下ネタを乱発する低学年の男子小学生そのもので、頭身も非常に低い。それゆえに片思いしているロールからは敬遠されている。クラスの女子の人気を独占し、ZXをライバル視しているが、あちらからはライバルと見られていない。
過去には好きな女の子がいたらしいが、フラれたショックでイカが嫌いになった。
6に登場した「クロスチェンジ」を使って周囲のものと融合する事ができ、ウサギやイカ、果ては入れ歯に変身したこともあった。
ロックバスターは取り外しでき、三輪車などに装着してブースターとしても使えるようだ。
『オペレートよろしく!』
限定イベント『バトルネットワーク.DiVE』にてAランクキャラとして実装。ボイスはツインリーダーズ版とオペレーションシューティングスター版のものと思われるが効果音については不明。
スキルは「チャージショット」の他に巨大な拳を飛ばす「ビッグストレート」があり、この拳は地形を貫通する上に距離は限られているがロックオンすれば目標に向かって発射することができる。
システム上の理由で「ソウルユニゾン」「スタイルチェンジ」「クロスシステム」「獣化」はないが時間の経過とともに上昇する「シンクロ率」のゲージが存在しており、強化をすればダメージ軽減やダメージの強化を行うことが可能になる。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』でのロックマン参戦に伴い、他の歴代ロックマン達とバスターで一斉射撃する最後の切りふだ「ロックマンスペシャル」に助っ人として登場。立ち位置は一番左で、赤色のバスターを放つ。他のロックマンはバスターを左腕の銃口から撃っているが、EXEのみ右腕の銃口からバスターを撃っている。また、PVでは口を閉じていたが、口を開くように変更された。
なお、本人を操作キャラクターとして使うことは不可能。しかしDLCのMiiファイターコスチュームという形ではあるが、操作は可能。
続編の『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でも同様だが、肝心のロックマンエグゼシリーズからBGMの出典が無いため、PVでの発表時には続編の『流星のロックマン』シリーズのメインテーマを使っている。『ロックマンゼロ』や『流星のロックマン』のBGMがあるだけにこの扱いに泣いたファンも少なくはない(フォローしておくとスピリッツの方はエグゼとブルースという比較的恵まれた選出となっている)。LEGEND級らしくレベル99時のパワーは10000越えの上にスロット3つだが、灯火の星の後半にならないと入手不可能なので注意。
#コンパス、プラグイン!
『NHN×ドワンゴ』により共同開発されたリアルタイムオンライン対戦ゲーム『#コンパス』で光熱斗との二人一組で参戦。リュウ、春麗以来カプコンから三人目でアクア、めぐみんとはデュエルマスターズプレイス以来の共演。
ヒートシャドーやグレイガビースト等シリーズごとのコスチュームも実装しているが性能は変わらない。(ただしグレイガビーストは演出や通常攻撃のモーションが変化する。)
ロックマン.EXE&光熱斗のロールはやはりガンナー。攻撃倍率の高いアタッカー型だが防御倍率はかなり低いのでなるべく当たらないよう心がける必要がある。
ヒーローアクションは『多段式タメ攻撃』で自分の属性の斬撃を前方に飛ばす。溜め時間が長いほど斬撃数と距離が伸びる。アビリティは『バトルチップ《クイックゲージ》』で相手を倒すたびに『近』『連』『周』『連』『移』攻撃カードのクールタイム短縮。多くの相手を倒してカード効果を使いまくりたい。
ヒーロースキルは原作でもある『P.A《ゼータキャノン》』。発動中はカードにキャノンを追加して使用時は前方に発射。当たると即死だがカウンターカード(『返』カード)を切られると無効化され、また通常の遠距離カードを切るよりも発動が遅く隙が生まれやすいため注意が必要。
なおコスチュームにはダークロックマンのコスチュームも実装している。仕草や声は本来のロックマンのはずなのだが、怪しい笑みを浮かべている…
「ダークチップヲ使イナサイ…」
二次創作では
ダークロックマンの設定をそのまま拡大解釈した結果、ダークチップをキメていないシラフの状態でも腹黒化するというぶっ飛んだキャラとして扱われることが多い。
マサキによる『フルボイスロックマンエグゼ』の影響が強いと思われる。