曖昧さ回避
- ロックマンシリーズの登場人物。本項で解説する。
- ゲーム『怪盗ワリオ・ザ・セブン』の登場人物。
概要
DWN.028(有賀版ではDCN.028)
元々はピラミッド探索用であったものをDr.ワイリーによって更に改造されたロボット。
外見はピラミッドの呪いをさけるために、ツタンカーメンに似せてデザインされている。
ピラミッド内部に存在するであろう罠を想定してあるため耐久性と敏捷性が高い。
暗く光源の少ないピラミッド内で活動することを前提に作られたため、微弱な光でも周囲が見えるようにカメラアイの感度が良いが、それが災いして、フラッシュストッパーで唯一動けなくなるボスである。
接触によるダメージが他のボスの半分程度に設定されているが、これはあまりにも彼の動きがすばやい故のバランス調整と思われる。(実際それでも慣れないうちに弱点なしで挑むには正直なかなか手ごわい)
1000体もの部下、マミーラ達を従えている。
PSリメイク版では、ナビモードのカリンカから「ファラオマンの動きが激しいです…これをピタッと止められる光の武器があれば…」とアドバイスが飛んできたり、図鑑でも「弱点武器が無いと全く歯が立たない」と記述があるなど、公式がバスター攻略に匙を投げているような記述が多いが、それでも慣れれば十分バスターで勝てる相手。
特にタイムアタックに於いては、フラッシュストッパーを使うと逆に時間がかかる点や、ファラオショット及び彼のステージに置いてあるバルーンの便利さから最初の相手として選ばれる。
やるなら「距離が近いとタメ撃ちを積極的に使ってくる」というAIを利用して、距離を詰めるのが有効か。ロックバスターでもいいが、ダストクラッシャーでは2ダメージを与えるのでそこそこ有効。うまくいけばストッパーでは30秒かかる戦闘が20秒程度で終わらせられる。
余談だが、ロックマン4のボスキャラクターはアイデアを一般公募してその中から作成されており、中でもファラオマンは採用された応募者以外にも同様のファラオをモチーフにした複数のアイデアが来ていた模様。なお、応募者のファラオマンは「ミイラマン」という名前だったそうである。
入手できる特殊武器
「ロックマン4」と「ロックマン2・ザ・パワーファイターズ」では入手できる特殊武器が異なる。
ファラオショット(ロックマン4・ロックマンワールド4)
少量の太陽エネルギーを増幅させ、膨大なエネルギーに変えて圧縮して投げ放つ熱光弾。
方向キー入力により、任意で正面・斜め上下の3方向に発射可能。
連射は一応可能だが、次弾発射までに僅かな時間がかかるという制限があり、連射性能は悪い。
また、ボタンを押し続けることによりチャージが可能。
火球は常に頭上に浮かび上がるようになっており、浮かんでいる火球には常に攻撃判定が発生しているため、それを直接敵に当てても攻撃可能。ちなみに浮かんでいる火球は消えてもボタンを離さない限りチャージは維持されており、頭上の火球で攻撃+さらに火球発射と二段構えの使い方が可能。ただし、頭上の火球がある状態で放つと一発のみとなる。
仕様がロックマンワールド4では本家と少々異なり、チャージ部分を直接敵に当てるとチャージがリセットされてしまうが、すぐに次のショットを武器エネルギーの消費なしで頭上に生み出すため、使い勝手は良い。
どちらの作品においてもリングマンを始め、ワイリーステージの様々なボス戦、中ボス戦、そしてラスボス戦でも大活躍する武器。
ワールド4では更にナパームマンにも有効。
RPGの定番といえる相性からスカルマンに効きそうなイメージがあるが、実は無効。
ファラオウェーブ(ロックマン2・ザ・パワーファイターズ)
衝撃波を水平に両側に飛ばす攻撃。威力は高め。「8」のOPムービーでも使用される。
ジェミニマンに有効。
ロックマン&フォルテのデータベース
ピラミッド調査用ロボット。1000体もの、部下、マミーラ達を、従えている。
「われに、われにしたがうのだ」
長所 | カリスマ性がある |
---|---|
短所 | 美人に弱い |
好き | 財宝 |
嫌い | 墓荒らし |
ロックマンワールド4のファラオマン
ロックマンワールド4では前半のボスの一人として登場する。攻撃パターンは変わらないが、段差が減っているものの、部屋が狭くなった(=キャラが大きくなった)分、より攻撃が避けにくくなっている。
ロックマン2・ザ・パワーファイターズのファラオマン
「我に従え!」
原作とは攻撃パターンが大きく異なり、激しい動きを行わなくなった代わりに、常に空中を浮遊して移動するようになる。
空中からの火炎弾(ファラオショット)はそこまで驚異ではないが、のらりくらりとこちらの攻撃をかわしたり、シールドでガードしたり、体力半減後はバリアで防御力を上げたり、「天罰!」と叫びながらアストロゾンビーグを召喚したりと、多彩な技とねちっこい戦いぶりでこちらを苦しめてくる。
更にファラオウェイブはノーモーション発射の上攻撃力が高く、当たると大きく吹っ飛ばされる。
シールドで攻撃を受けて(ダメージは通る・スーパーアーマー)ファラオウェイブでカウンターする技もある。
また、ダウンを奪った際の起き上がりのモーションが長く、時間のロスが多い。
これらの要素から、時間切れが心配な人はナパームマンなど強敵を片付けたら早めに倒しておいた方が良いかもしれない。
弱点のクイックブーメランも攻撃力が低く、今一つ頼りにならない。
ロックマンメガミックスのファラオマン
原作よりもミイラっぽい有賀版風にアレンジされ、原作とは違ってロックマンをサポートする仲間として登場する。
『復活の死神』から初登場し、当時はワイリーによって洗脳され、ドリルマンとダストマンと供にロックマンと他のコサックナンバーズに立ち向かうが、ブライトマンの『フラッシュストッパー』によって倒される。その後ブライトマンが自分のパーツを使ってまでファラオマン達を修理し、復活させた。
『史上最強の敵』ではコサック博士に内緒でダストマンと供に世界ロボット選手権に参加するが、暴走するミスターエックスナンバーズによって倒されてしまう。後日談ではコサック博士に怒られながら修理されたと、作者が述べていた。
作中ではダストマンと一緒にいる事が多く、供に不遇な扱いが多い。これと言って活躍は少なかったが、ギガミックス最終回である『光る明日へ』ではクリスタルの力によって、暴走しながらもコサックナンバーズと供にウラノスを破壊した。ちなみに作者によると『バーニングホイール』でダストマンと供にバトル&チェイス大会に参加させる予定だったらしいが、事情により没になった。更に彼を主役にしたエピソードも用意されていたらしいが、これも事情により没になったらしい。
Archie Comics Mega Manのファラオマン
アメコミオリジナルストーリーである『エメラルド・スピアズ編』から初登場し、『ロックマン4』のロボット達の中ではコサック博士とカリンカと供に早く先に登場した。
ロボット博覧会に参加するコサック博士の護衛として行動し、そこでロックマンと出会う。その後出現したロボット撲滅テロ組織『エメラルド・スピアズ』の悪事を阻止すべく、ロックマン・エレキマン・クエイクウーマンと供に活躍した。
原作とは違ってコサック博士が開発した作業用ロボットである事から、『ロックマン4編』に入る以外ロックマンをサポートする仲間として登場している。その設定は有賀版に近いが、相違点としてはコサックナンバーズのリーダー格に当たる。
作中では、敵の特殊武器をトレースするロックマンに対して、
『ロックマンではなくコピーマンと呼ぶべきでは?』と突っ込んだことがある。
ソニックとロックマンのスペシャルコラボ編では、ワイリーの時空データによって『ロックマン4』当時のファラオマンを再現させ、ワイリー軍の一味として登場させた。
ロックマンエグゼシリーズでのファラオマン
CV:藤原啓治(アニメ/トランスミッション)
完全自律型ナビ、略して自律型ナビの一体。超古代の技術を活かして作られたとも。
ボディはファラオというより、棺桶や石像に近いデザイン。キャラデザ担当の加治勇人氏のコメントによると、ゲーム中の作業軽減のために動かなくても成立するデザインを目指したとのこと(出典:2016年/復刊ドットコム刊『ロックマンエグゼオフィシャルコンプリートワークス』P70より)。
戦闘ではバステトが乗った棺桶でガードしながらカンオケレーザー、ラットン、ストーンキューブ、トップウ(2から)を放ってきたり、こちら側のエリアにファラオトラップ(ポイズンアヌビス、ヘビ、メテオのどれか)を仕掛けて踏んだ相手に罠で攻撃してくる。
彼の召喚する偶像「ポイズンアヌビス」はロックマンのHPを減少させる物で、ファラオマン自身と共にプログラムアドバンス「ポイズンファラオ」の元となった。ファラオの呪い。
『2』では棺桶がロックマンに合わせて動くので、より防御力が増した。なお、この棺桶は障害物を置いても壊されることはないのでプリズムコンボの行使は可能である。
『エグゼ1』ではインターネットの深部であるウラインターネットに潜んでいるが、あくまでも隠しボスという扱いでストーリーに関わってこない。
『エグゼ2』ではWWWエリアの番人の一人として登場。攻撃パターンの増加と地形の変化により、前作よりも強くなっている。ただし、クリア後のエピソードであり、後続作品とは矛盾する点もある(主にナパームマン関連が原因)。
『ロックマンエグゼトランスミッション』では伝説のWWWエリアのボスとして登場。本作が初対面という扱いで明確に本筋に絡んでくるのは今回が最初で最後。
ウラインターネットの認証コードを探しに来たロックマンを問答無用で襲って来た。
ステージ構造は古代エジプトの遺跡風で、BGMも初代ファラオマンステージのアレンジ。
こちらではステージを浮遊しながら棺桶を落とし、そこから様々な技を放ってくる。
アニメではゲームとかなり違う設定がつけられた。
科学省がかつてネットワークを管理するために、「究極プログラム」を組み込んで作られたナビとして登場。製作者は光熱斗の祖父、光正であることがビーフ指令の調査で判明。
思考回路に欠陥があったため封印されていたが、N1グランプリの強者(ロックマンとブルース)の激突により覚醒し、復活を遂げる。
勝利を収めたブルースをロックマンが庇い、デリートした。
棺桶を操ったり、指先や両手からレーザーを発射する事ができる。また、ポイズンアヌビスを操って相手を石化させる事ができ、これでロール達はもちろん、シャークマン達ネットエージェントも倒した。
ロックマンをデリートした後は科学省の電脳を占拠し、記憶を取り戻して全ネットワークの支配を目論む。
自身を捕らえに来たストーンマン・ボンバーマン軍団を返り討ちにし、ロックマンを復活させようとするロール達をポイズンアヌビスで石化させた。シャークマン達の決死の行動によって科学省のコンピュータをシャットダウンされたが、直ぐ様再起動させ、報復とばかりにデンサンシティに人工衛星を墜落させようとした。
しかし、復活したロックマンとブルースの「ベータソード」に致命傷を負わされ、その隙を突かれてワイリーに捕縛される。ナビとしてのプライドからか、人間に利用されるのをひどく嫌っており、最期はワイリーとWWWのアジトを道連れに自爆した。
その後、生きていたワイリーが謎のネットナビを作るために彼の究極プログラムを利用した。
第4期ではビヨンダードのゾアノファラオマンが登場。
グレイガ陣営のゾアノロイドで、ファルザー陣営のゾアノスパークマンや、フットマンをピラミッド型の空中要塞内の棺に閉じ込めグレイガ側のゾアノロイドに改造していた。獣化した姿はスフィンクスのようなシルエットをしている。
新たに目からレーザーを放ち、アンクのような剣を飛ばす技を身に付けている。
最初はコピーロイドでCFロックマンと戦い、獣化するが、バンブーランスで動けなくなったところをプログラムアドバンス「ハイパーバースト」を受けて爆散する。しかし、コピーロイドが壊れただけで本体は電脳世界に逃げ帰っており、追ってきたロックマンをゾアノスパークマンと共に追い詰める。
しかし、トリルと合体しグレイガビーストに変身したロックマンに逆転され、ゾアノスパークマンが倒された上にピラミッドも破壊されてしまう。その後、インターネットシティを暴れ回る獣化ロックマンを様子見し、ロックマンの獣化はトリルによるものと気付く。
トリルを回収したアイリスに獣化して襲いかかるも、ブルースのネオバリアブルソードによって致命傷を負い、撤退する。
最後の力を振り絞ってグレイガの元に戻り、ロックマンがグレイガビーストにもファルザービーストにも変身できる事を報告し、デリートした。そして、その報告を受けたグレイガは、ゾアノナンバーマンを派遣する事になった。
漫画版では裏インターネットに潜む超古代科学文明のネットナビ。説教臭いが、倒れると自分で起き上がれないのが弱点。
ロックマンにスタイルチェンジの試練を与えるが、サイトスタイル覚醒による衝撃でデリートされる。ロックマンは謝るが、むしろ役目を終えて眠りにつくことができて感謝していた。