基礎データ
全国図鑑 | No.0563 |
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イッシュ図鑑 | No.125 |
ガラル図鑑 | No.329 |
ローマ字表記 | Desukarn |
ぶんるい | かんおけポケモン |
タイプ | ゴースト |
たかさ | 1.7m |
おもさ | 76.5kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | ミイラ |
タマゴグループ | こうぶつ/ふていけい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | デスカーン | death(英語で死)+棺(カン、ひつぎ) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Cofagrigus | coffin英語で棺)+agri(英語で土の)+sarcophagus(英語でサルコファガス) |
ドイツ語 | Echnatoll | Echnaton(イクナートン、古代エジプトのファラオ)+toll(偉大な) |
フランス語 | Tutankafer | Tutankhamun(ツタンカーメン、古代エジプトのファラオ)+fer(鉄)+tant qu'à faire(〜のついでに)にかけたシャレ |
韓国語 | 데스니칸 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 迭失棺 | デスカーン+死神+棺材(ひつぎ) |
中国語(繁体字) | 死神棺 | デスカーン+死神+棺材(ひつぎ) |
ロシア語 | Кофагригус | 英語名の音写 |
タイ語 | เดซึคาน | 日本語名の音写 |
進化
デスマス(Lv.34)→デスカーン
概要
第5世代『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』から登場したポケモンで、デスマスの進化系。古代エジプト王族の棺桶のような姿を持ち、顔部分から覗く凶悪な人相や、触手のような長い四本の手が伸びているという不気味な見た目が特徴的。
棺桶のボディは顔部分や体全体が開閉可能なギミックとなっている他、何と純金で出来ており、自身も主に金塊を好んで食するというゴージャスなポケモン。その高貴な佇まいから「デスカーン様」とファンから呼ばれている。
古くから砂漠の古代遺跡に住まう番人のような存在で、立派な棺桶のふりをして勘違いしたり目がくらんで近寄ってきた墓荒らしを懲らしめるという。
「ふり」とは言っても実際に体の中には空洞があるらしく、その懲らしめ方も「体の中に閉じ込めてミイラにしてしまう」そうである。
「ミイラ取りがミイラになる」の諺よろしくお前もミイラにしてやろうか!ということだろうか。
ただし、本当にカラッカラのミイラにしてしまうとCERO上問題になってしまうためか、アニメでは「棺桶の中で包帯グルグル巻きにされる」という手法で表現された。
タイプにはがね等が付いていないのも、棺桶の方は霊魂の本体を保持する「外殻」のようなものだからだろう。公式イラストをよく見ると側面の隙間から黒いオーラがにじみ出でており、四本の手もその一部である事が確認できる。
しかし、公式の「本当は怖い?ポケモン」にて「意外に広くて寝心地は良い」ということが判明し、デスカーンのトレーナーの中にはむしろ進んで入って眠る人もいるらしい。
恐らく悪人だけを閉じ込めて、信頼したトレーナーには寝心地の良いスペースを提供してくれるのだろう。
「ポケパークWii2」をプレイ、もしくはアニメ「ベストウイッシュ」を視聴していた人なら分かるが、その歩き方はどう見てもゴキブr…もとい独創的であり、むしろこれを見てトラウマになった人もいた様子。
一応浮いたまま動くことも出来るが、速度は歩いた方が速いらしく、早く逃げる際には直立して走る事もある模様。また、他の者を中に入れたまま歩いている時は、重さによって姿勢が沈む事が語られている。
元々はBW発売前に後姿だけが公開されていたポケモンで、その後姿から当初よりゴーストタイプが確実視されていたが、いわやはがね等が複合されていると思われており、その予想に反してゴースト単体だった。
じめんやはがね等の複合はゴルーグやギルガルド、そして亜種のデスバーンへ与えられることになる。
名前の由来は「Death(死)+棺(棺桶)」と、進化前の由来にもあった丁寧語の「〜ですか」だろう。
英名はおそらくCoffin(棺桶)+Sarcophagus(石棺)+egregious(実にひどい)と思われる。
名前に含まれる"fag"(同性愛者の蔑称)のフレーズが差別的であるとして英語圏では評判が悪く、むしろ和名の方が好まれているとのこと。さらにはGTSでCofagrigusという名義で交換するとフィルターにかかって交換できないという事例まで発生した。(因みにほかの一匹も同じ事態を受けていた)
なお、第8世代にて「もはや人間だったことは思い出すことはないという」という衝撃的な事が図鑑に書かれている。やっぱり進化前のデスマスも含めて、彼らは元人間である模様。
また、実際に古代の王の富の象徴として壁画に描かれる事があるようで、元ネタの棺桶同様に王に関係したポケモンである事も判明している。
ゲームでの特徴
入手方法に関してはデスマスも参照。
- 初登場となる『ブラック・ホワイト』において野生では古代の城(B2F以降)に生息しているが、続編の『BW2』では大半が砂に埋もれ地下1階より下には行けなくなった(地下6階は別口からいけるが生息していない)為、出現しなくなってしまった。ストーリーでは四天王のシキミ、プラズマ団のゲーチスの手持ちとして登場する。
- 『オメガルビー・アルファサファイア』では131ばんすいどう南・124ばんすいどう北に出現するマボロシどうくつに生息している。
- 『Let's Go!ピカチュウ・イーブイ』では当然ながら未登場。
- 第8世代『ソード・シールド』では、アラベスクタウンでNPCにガラルデスマスと交換する形で原種デスマスを入手する事が可能。また、DLC『冠の雪原』のダイマックスアドベンチャーでも入手できる。
- 『BDSP』『LEGENDSアルセウス』第9世代『スカーレット・バイオレット』では未内定。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族値 | 58 | 50 | 145 | 95 | 105 | 30 | 483 |
- 実体を持たないゴーストタイプの類だが、棺桶の外殻のおかげで防御種族値145とやたらと硬く、特防も105と決して無視できる値ではない。また特攻も95と十分攻撃を行える高さである。まさに攻撃しながらフィールドに居座って特性"ミイラ"を振りまくための理想的なステータスと言える。
等、ポケモンBW以降には強力な特性が続々登場しており、何より特性依存で強さを保っているチャーレムやマリルリはこいつ一匹でほぼ無能と化す。
- よってそれらを無効化できるデスカーン様への期待は高まるばかりである。それらの特性を持つミイラ取り共を、片っ端からミイラにしてやろう。
- 覚える技は、耐久アタッカーにうってつけの「おにび」や「たたりめ」を中心に、「ナイトヘッド」「どくどく」「どくびし」「サイコキネシス」「シャドーボール」「あくのはどう」「エナジーボール」など結構豊富。「パワーシェア」や「ガードシェア」も、元々低攻撃高耐久のため使いやすい。
- ただ「あくタイプ」に対する抵抗手段が「めざめるパワー」に頼るくらいしかなく、低いHPをカバーできる回復技を「ねむる」位しか覚えられない大きな問題も抱えている。特性を上書きしようにも接触するタイプの攻撃を受けなければ意味がないため、現在のレートでは姿を見かける事は稀であり、さらに高い耐久力を強引に突破できるZワザが登場したのも逆風となる。
- なお、ポケムーバー解禁前は常時2回攻撃という強烈な特性おやこあいのメガガルーラに対して有効打を打てるのではないか?と期待はされたのだが、おやこあい自体ゴツゴツメットやさめはだを2回受けるリスクがあったため、非接触技をメインとする特殊型のメガガルーラが増えてしまった。
第8世代
- めざめるパワー自体の削除により、あくタイプへの対抗手段が完全消失してしまった……と思いきや、かくとうわざであるボディプレスを新たに習得。自身のぼうぎょの値を参照するこのわざは防御種族値の高いデスカーンとまさに相性ピッタリで、今まで苦手としていたバンギラスやキリキザンなんかを逆に張り倒せるようになった。
- 更に、新たな分岐進化であるデスバーンが追加された。
使用トレーナー
ゲーム版
- シキミ:四天王(イッシュ)
- ゲーチス:プラズマ団
- トウヤ:ポケモントレーナー※1
- トウコ:ポケモントレーナー※1
- キョウヘイ:ポケモントレーナー※1
- メイ:ポケモントレーナー※1
- マツバ:ジムリーダー(ジョウト)
- フヨウ:四天王(ホウエン)※2
※1:バトルサブウェイ
※2:ポケモンマスターズ
漫画版
- アスラ(ポケスペ)
- ゲーチス(ポケスペ)
番外作品
ポケモンGO
- 2019年10月18日開始のハロウィンイベントで追加された。同時に色違いも実装。
- デスカーンは野生で登場しないのでデスマスから進化させる必要がある。しかし、デスマスはハロウィンイベント中でも出現率はあまり高くなく、田舎では高個体値確保やアメを集めるのに少々苦労するかもしれない。それでもデスマスがレイドボスへ抜擢されたり、イベント中のアメの入手数2倍、進化にはアメ50個で済むことやイベント期間の長さから積極的に外へ出歩けば早く進化に漕ぎ着けられるはずである。
- 強さとしては、防御は全体でもかなり上位の方だが耐久型の宿命として最大CPは低く、HPと攻撃も中途半端。特性も無いので順当に耐久ポケモンが輝くスーパーリーグ要員として育てるのがいいだろう。
- 通常技の「おどろかす」又は「シャドークロー」、ゲージ技に2ゲージの「シャドーボール」とタイプ一致技を揃えられるのが嬉しい。又、不一致ではあるものの「しねんのずつき」、「サイコキネシス」とエスパー技も揃えられるというゲンガーにはできない芸当も可能。
- ただし、耐久が高い種族が多いあくタイプで止まるのが難点。ノーマルタイプもやや厳しい。一方デスバーンはあく/ノーマルタイプに対してデバフ効果を与えて退場できるという点で差別化されている。
ポケモンマスターズ
- フヨウ(23シーズン)&デスカーン
- 2023年10月12日にハロウィンイベント「呪われたミュージアム?」と共に実装。
- 技は「シャドークロー」「ゴーストダイブ」。更に「キズぐすり」持ちで、トレーナー技「にぎやかになったね」を使うと味方全体の場を能力下降防御状態にし、味方全員の防御と特防を4段階あげるサポートロール。パッシブスキルの効果で技で攻撃を受けた時に相手の攻撃アップと特攻アップを無視する。
ポケモン不思議のダンジョン
- 『マグナゲートと∞迷宮』から、「金塊交換所ゴールドゴージャス」のオーナーで登場。ダンジョン内や宝箱の中身で拾える「きんかい」を、お金や道具と交換してくれる。ただし、お金や道具から金塊に変えることはできない。老人のような話し方をし、「ヒェッヒェッヒェ」という笑い方が特徴。
- 『ポケモン超不思議のダンジョン』でも同一個体が登場している。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- BW64話
- 新無印14話
- こちらもリゾートデザートにある巨神の遺跡のポケモンで登場。色違いコレクターのカラバリを閉じこめていたが、サトシのピカチュウによって出された。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
10章でプラズマ団の七賢人・アスラの手持ちで登場。棺桶に擬態して敵の目を欺く。ヤグルマの森での戦いではドラゴンポケモンの骨格を操ってアーティを捕え、橋梁を破壊した。
また、同章ではゲーチスの手持ちとしても登場。ブラックのムシャ(ムシャーナ)への対策として投入されたが、ウォー(ウォーグル)の「フリーフォール」で倒された。
関連イラスト
ミイラになっちゃった!
関連項目
0562.デスマス(ガラルデスマス)→0563.デスカーン→0564.プロトーガ
関連ポケモン等
- その他
- オーロット:同族