データ
概要
第3世代から存在するポケモンの技。
不気味で怪しい炎をぶつけ、相手をやけど状態にする技。
ほのおタイプの技ではあるが、使用者もエフェクトも炎よりも霊魂のようなイメージが強い技である(どころか英語名「Will-O-Wisp」は海外の亡霊伝承である。詳しくは下記リンクを参照)。
ほのおタイプには文字通りの大火力技が多数ある中で、描写を怪奇現象に寄せることで「相手に直接ダメージを一切与えることがないのに、確実にやけどだけを引き起こす補助技」という奇妙な性質に説得力を持たせている。
実際、第3世代では自力で覚えるほのおタイプは妖怪のイメージが極めて強いロコン系列のみで、他はジュペッタ系統・サマヨール系統のゴーストタイプが習得していた。
第4世代からは技マシンと化しほとんどのほのおタイプ及びゴーストタイプのポケモンが習得できるようになった。
なお、マタドガスやサーナイト、果てはアブソルやダークライ、ミュウツーまで習得できる。ダークライのおにびって何だ…。
ポケモンの技では唯一となる、ダメージ抜きで相手をやけど状態に出来る技。
どくどくとの違いはどくタイプやはがねタイプにも効く代わりにほのおタイプには効かないという点。
また「どく」状態と違い「やけど」状態は相手の使用する物理技の威力を半減させる効果がある為、基本は物理受けを行うポケモンに対して採用される。
(しかも能力を下げるのと異なり急所に当たっても威力半減が有効である為効果は絶大である)
単純に相手の火力を下げる結果につながる為、相手の物理アタッカーの牽制の為に物理受け以外が採用することも多い。
が、さすがにノーリスクで相手をやけど状態にするという強力な技故か、命中率は75と低め。
また物理アタッカーが中心となるかくとうタイプには特性・こんじょう持ちが多く、思考停止でとりあえず撃つのはリスクが高い。
加えて、ほのおタイプの物理アタッカーは技の性能上止めることが出来ないのも難儀。
ただ欠点こそあるものの、やはりノーリスクでやけどに出来る(追加効果ではどうあがいても精々30パーセントが最高)という唯一無二の効果は強力で、この技一つで環境の物理アタッカーの傾向が決まる、ポケモンに「ラムのみ」を持たざるを得なくなるなど、影響は極めて大きい。
第6世代では命中率が85に上昇した。その為「おにび」の採用率は第5世代以前よりも大幅に増加している。
一方で「からげんき」がやけどの物理威力半減を無視出来るようになった為、物理アタッカーが隠し玉で覚えていることもあり油断はできない。
アニポケでは、メリッサのフワライドがこれを使った「カウンターシールド」を披露。また、新無印編終盤にて、サトシのゲンガーが炎ポケモンとの特訓の末に習得した。サトシのポケモンでは珍しく、相手を状態異常にする純粋な変化技である。(このような変化技をバトルに採用したのはベストウイッシュ以来。その間は状態異常にするわざを覚えていても、別の目的で使用したり、ゲットされる前しか使わなかった場合もあった)
ゲンガーのもののモーションはどこかひゃっきやこうに似ているので、一部の人からは「これまでの専用技同様、ひゃっきやこうが一般化するという予告ではないか」と言われている。