基礎データ
全国図鑑 | No.0110 |
---|---|
カントー図鑑 | No.110 |
ジョウト図鑑 | No.115 |
ホウエン図鑑 | No.109 |
イッシュ図鑑 | No.047 |
ガラル図鑑 | No.251 |
キタカミ図鑑 | No.136 |
ローマ字表記 | Matadogas |
分類 | どくガスポケモン |
タイプ | どく |
高さ | 1.2m |
重さ | 9.5kg |
性別 | 50%♂・50%♀ |
特性 | ふゆう/かがくへんかガス(第8世代以降)/あくしゅう(隠れ特性・第8世代以降) |
タマゴグループ | ふていけい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | マタドガス | 又+ドガース+毒ガス+マスタードガス |
英語・スペイン語・イタリア語 | Weezing | wheezing(苦しく息をする) |
ドイツ語 | Smogmog | Smog(スモッグ)+Smogon(ドガース) |
フランス語 | Smogogo | smog(スモッグ)+Smogo(ドガース) |
韓国語 | 또도가스 | 또(tto、再度・また)+독가스(dok-gaseu、毒ガス)+또가스(Ttogaseu、ドガース) |
中国語(簡体字) | 双弹瓦斯 | 双(shuāng、2つの)+瓦斯弹(Wǎsīdàn、ドガース) |
中国語(繁体字) | 雙彈瓦斯 | 雙(shuāng、2つの)+瓦斯彈(Wǎsīdàn、ドガース) |
ヒンズー語 | वीज़िंग | 英語名の音写 |
ロシア語 | Визинг | 英語名の音写 |
タイ語 | มาตาโดกัซ | 日本語名の音写 |
進化
ドガース → マタドガス(LV.35)
リージョンフォーム
基礎データ
ポケモン剣盾より登場する、ガラル地方の環境で独自の変化を遂げたマタドガスのガラルのすがた。
新たにフェアリーが追加され、初のどく・フェアリー複合になった。
概要
ドガースの進化系。2つ連結したドガースである。稀に3つ子個体が見付かるという設定もある。昔のポケモンは進化すると数が増えるヤツが多かった。もしメガシンカすればさらに増えるのであろうか…。
それぞれの頭には特に記述はないが、アニメなどで見る限り感情や意志は共有しているようだがそれぞれ個々に微妙に違う反応も見せる。
バルーン状の身体を持ち、片方が膨らむと片方がしぼむ。コレを繰り返して体内のガスを循環させている。ガスの主成分は化学兵器をモチーフとした名前に反して生ゴミの腐敗ガス。外部から取り込んだ腐敗ガスと体内の毒素と反応させてマタドガスの毒ガスは完成する。また、掃除をしない家に住み着き、人々が寝静まった夜にゴミ箱を漁るが、この時に腐敗ガスだけでなくばい菌や埃も食べているらしい。
ガラル種と比べると空気を吸い込む力は若干弱いが、やはり混成している分毒素はこちらが強力な模様。
吹き出るガスは強い催涙性を持ちとても臭いが、特殊な方法で1000倍に薄めると最高級の香水が出来るらしい(後に香水ポケモンやフェロモンから香水が作れるポケモンが登場してもいる)。
重さ9.5kgというのは恐らくガスを抜いた重さであろう。体重を量る際マタドガスはどんなことをされたのであろうか?ちなみに「高さ」の基準は連結したドガースを含む最も長い場所で1.2mである(ピカブイ)。
名前の由来は恐らくマスタードガス。皮膚を爛れさせる毒ガスで発癌性を有するが、改良したナイトロジェンマスタードは抗ガン剤として使用される。また、又となったドガースであるからマタドガスとされるとも。
pixivでは描く人によって小さなドガースの位置など微妙にデザインが変わったりする。不定形グループならではである。
ゲームでの特徴
- 『金銀』『ハートゴールド・ソウルシルバー』でセキチクジムのジムリーダーを勤めているキョウの娘・アンズも『金銀』の頃は手持ちに2匹マタドガスがいたが、ハートゴールド・ソウルシルバーでは1匹に減らされ代わりにアリアドスが増えている。…もしかしてキョウは手持ちの個体を娘に譲ったのだろうか。
- 『ハートゴールド・ソウルシルバー』でロケット団幹部・ラムダとランスも手持ちとしているが、ラムダと区別を付けるためかランス使用ポケ代名詞はもう片方のゴルバットとなっていることが多い(実際、ポケマスでもランスのバディはゴルバットとなってる)。
- ラムダの方は何といってもラジオ塔時の手持ちのインパクトが強烈でストーリーのトレーナーとしては珍しい6匹編成、ドガース5匹とマタドガス1匹という充実っぷり、さらには自爆技を惜しみなく使って来るため、素早いエスパーがいないと爆発の餌食となってしまう。他トレーナーが別ポケモンへ乗換えたりする中、見事にラムダの代名詞ポケモンの座を勝ち取ったのであった。
- 『オメガルビー』の海底洞窟でマツブサが使用。本作はマグマ団の手持ちにドガース系統が追加されており、海底洞窟内ではマタドガスのみを使用する女性の下っ端も存在する。
- 「LPLE」ではイーブイ版のみ入手可能。野生出現はドガース共々ポケモン屋敷と無人発電所。ピカチュウ版のみ出現のベトベター/ベトベトンとは対を成すポジションとされた事で、無人発電所でも出現するようになった。
- 第8世代ではリージョンフォーム…ガラルマタドガスが登場した。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初代 | 65 | 90 | 120 | 85 | ※ | 60 | 420 |
第2世代以降 | 65 | 90 | 120 | 85 | 70 | 60 | 490 |
※1 初代の「特攻」・「特防」は「特殊」へ纏められていた。
※2 リージョンフォーム時のステータスは、第2世代以降同様。
初代毒単体比較
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アーボック | 60 | 95 | 69 | 65 | 79 | 80 | 448 |
ベトベトン | 105 | 105 | 75 | 65 | 100 | 50 | 500 |
- パラメータの中では防御が1番高く、ポケモンの中でも上位へ位置する。次いで攻撃・特攻が高いので両刀も可能。
- 特性「ふゆう」追加により、弱点が事実上エスパーのみ。
- 物理受けとして名高く、特に格闘ポケモンに対して滅法強い。格闘は物理アタッカーが多い上に「じしん」は特性「ふゆう」で無効化されるため、基本的に有効打を持てない。さらに「おにび」によって相手の火力を奪うこともできる。一方で、特防は低く弱点でなくてもタイプ一致の強力な特殊技を食らえば致命傷は避けられない。
- 補助技に恵まれ、先述の「おにび」の他、「でんじは」「いたみわけ」「みちづれ」「おきみやげ」と嫌らしい技が揃ってる。さらに、覚えるサブウエポン幅が広いため、特殊アタッカーへ育てても中々良い働きをしてくれる。「かえんほうしゃ」「だいもんじ」を習得することから鋼に対しても強い。汎用性が高い「10まんボルト」を搭載する例もある。こうした点が評価され、第4世代の頃に「毒タイプ特殊最強ポケモン」として公式のポケモン配布企画に君臨したことがある。
BW
- 「クリアスモッグ」という一風変わった技を習得し、積みアタッカーを封じることが出来た。この世代は格闘が猛威を振るったため、マタドガスの有用性はさらに高まった。
XY
- ポケムーバー解禁まで暫くお預けであったものの、フェアリーの登場や、マリルリを初めとした物理ポケモンの使用が増えたため、環境的には追風となっている。
- さらに新技「ゲップ」も習得。きのみを消費する必要があるものの、生半可なダメージを与える相手にキツい一撃を浴びせることが可能。
SM
- 火力インフレが進み、最早マタドガス程度の種族値では力不足感が否めなくなってしまう。
- この時代の環境では格闘タイプ自体が少ないが、メガバシャーモやメガルカリオが目立ち、これ程のアタッカーを後出しで受けきることは流石のマタドガスでも難しい。特性「再生力」を有するドヒドイデの方が受けとして好まれるようになった。
剣盾
- 特に「かがくへんかガス」はダブルバトルで一定数採用された。一見するとリージョンフォームの方がフェアリー技で弱点を衝けそうで強そうであるが、「ちょうはつ」や「いたみわけ」など補助技中心構成なら技範囲違いもそこまで気にならず、寧ろ弱点が少ない分だけ此方の方が優れているとも評価された。
- ただし、「あくしゅう」はハッキリとバレてしまう「かがくへんかガス」とは異なり、場に出しただけでは「ふゆう」個体とは見分けが付かないため、「かがくへんかガス」ではない原種マタドガス=「ふゆう」という固定観念を逆手に取り、「ふゆう」と思い込まれて地面技を使われないのを良いことに不意打ち気味に怯みを狙うことも可能なため、敢えて「あくしゅう」を採用するのも一つの手である。
- ちなみに、元々の特性が「ふゆう」のポケモンに第2特性が追加されたのはドガース系統が初めての事例である(隠れ特性が追加されたポケモンにはヨマワルがいる)。これにより一部の「ふゆう」を活かせていない不遇ポケモン達にも希望の光が差し込んだといえる。
- なお原種マタドガスを剣盾内で入手するには過去作から連れて来るか、DLCがある場合はランダムに現れるNPCから交換してもらえ、場合によっては隠れ特性の個体も入手可能。
- また、教え技に「ふしょくガス」という新技も習得し、相手の妨害により長けるようになった。
BDSP
黄金時代到来。
- 本作でも攻撃技は1つにしぼり、「みがわり」や「ちょうはつ」などで耐え忍ぶ型が一般的である。
SV
- DLC前半「碧の仮面」で復帰。火力補助技「アシッドボム」や、念願の高威力物理毒技「ダストシュート」を新規習得した。剣盾で習得出来た「ヘドロウェーブ」はこの際に一時没収されるも、DLC後半「藍の円盤」で技マシンで再習得可能となった。
- 元のタイプと特性組合わせが優秀なのでテラスタルは不向きな方。使うなら火力の増強用か。
- 2023年10月開始のレギュレーションEではダブルバトルで「かがくへんかガス」型が一定の使用率を見せている。味方のデメリット特性を消すというよりは敵のバフ・デバフ系の特性に対策を打つのがこの世代における主な役目。ヒスイウインディやれいじゅうランドロスと組んだ、自身を出し入れしての「いかく」再発動の芸もある。中には「とくせいガード」れいじゅうランドロスと組み、自分だけマタドガス存在下で「いかく」を発動するという使い方もある。
- 余談であるが、進化前共々何故かテラレイドバトルの相手へ選ばれていない。
使用トレーナー
ゲーム版
- キョウ:ジムリーダー(カントー)
- アンズ:ジムリーダー(カントー)
- ラムダ:ロケット団幹部
- ランス:ロケット団幹部
- マツブサ:マグマ団リーダー
- コジロウ:ロケット団
- キクコ:四天王(カントー)
- コウジ:マタドガスマスター
- ユキノシタ:ゼイユ・スグリ姉妹の祖父
アニメ版
漫画版
- キョウ(ポケスペ)
- アンズ(ポケスペ)
- ロケット団中隊長・ハリー(ポケスペ)
番外作品
ポケモンGO
原作同様防御が高いがHPが低く、同期ベトベトンと比べると強さは控え目。
進化前ドガースの巣が発見されておらず出現率が低いため、入手はかなり難しい。それでもベトベターやメリープよりはマシか。
昔は通常技に毒技「ようかいえき」があったが、2017年2月以降消滅し2つ共にタイプ不一致となってしまった。
2017年6月23日 - 11月4日までレイドボスとしてジムに襲来してくることがあった。ランクは★★。きちんと育成されたポケモンで挑めば、ソロでも十分攻略可能な範疇である。…のだが、実はゲージ技3つのうち2つがエスパーの弱点を突いて来る。そのためエスパーの攻略はお勧め出来ない。
このゲームに特性は実装されていないので、地面技は抜群で入る。そのため地面での攻略が最も安全である。しかし、強力な地面ポケモンはゲージ技が他タイプ技へ化けやすいので、他のタイプでもゲージ技に「じしん」や地面技を有するCP最大値が高いポケモンを育てておいた方が良い。
毒単体なのでジム防衛でも使える。ステータスだけだとベトベトンに劣る。悪技はベトベトンも覚えるため、あちらが覚えない「シャドーボール」をサブ技として覚えさせておくと良いであろう。
ポケモンマスターズ
コジロウ&マタドガス
2020年9月17日に『ポケットモンスター ココ』の上映に際してコジロウのバディで実装。どくタイプのテクニカルで、敵全体を毒状態とする変化技「どくガス」を使用出来るのが最大の特徴。
ラムダ&マタドガス
「この マタドガスだって ずる賢い 俺に ぴったりなんだぜ?」
「悪の組織編」においてNPCで登場していたが、2023年9月6日よりプレイアブル解禁となった。パッシブスキルの効果で相手のこらえる状態などを無視して攻撃ができるアタッカーで、「スペシャルアップ」で自分の特攻を2段階あげることができ、さらにトレーナー技「ぐっふっふっ」を使うと自分の急所率を3段階あげ、次回抜群威力上昇状態にする。
技
クリアスモッグ |
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攻撃が必ず命中する。相手の上がった能力を元へ戻す |
スペシャルアップ |
自分の特攻を2段階上げる |
ヘドロ爆弾 |
30%の確率で相手を毒状態とする |
ぐっふっふっ |
自分の防御を2段階+急所率を3段階上げる。自分を次回抜群威力上昇状態+こらえる状態とする |
バディーズ技
姿を欺きだますポイズンレイ |
---|
★6EX+EXロール解放後、初めてバディーズ技を使った時のみボルテージが2段階上がる |
パッシブスキル
ラムダの策略 |
---|
技での攻撃が成功した際に30%の確率で相手の特防を1段階下げる。技での攻撃が成功した際に30%の確率で相手を怯み状態とする |
ダメージ貫通攻撃 |
攻撃する際に以下の全効果を発揮する |
ダメージを軽減する相手のパッシブスキルを無視する |
攻撃が急所に当たらない相手のパッシブスキルを無視する |
相手のこらえる状態を無視する |
ひんし時爆発 |
ひんし状態となる直前に大爆発を使う |
主人公&マタドガス
イベント報酬から入手できるタマゴから孵化したドガースをバディとすることができ、マタドガスへ進化させることも可能。
大乱闘スマッシュブラザーズ
モンスターボールから登場。当たると相手を引き寄せるガスを撒き散らして連続ダメージを与える。また、隠しステージ「ポケモン亜空間」では下から巨大なマタドガスが足場として登場し、小さくなりながら上へとフェードアウトして行く。
ポケモンコマスター
OPムービーでピカチュウと直接対峙するという大役を与えられている。足止め役であり、相手を「どく」状態とすることへ長けている。レアリティはUC。交換所にも鎮座しているため、焦らずとも確実に入手出来ていた。
ポケモントレーディングカードゲームポケット
初期から実装済。『パック「最強の遺伝子」ミュウツー』に封入されている。あくタイプカード。HP110。
特殊能力の「もれだすガス」でノーコストで相手をどく状態にできるのが強み。
「たいあたり」と併せてじわじわと相手を追い詰めたり、立ち上がりの遅いカイリュー等が準備できるまでのタンクとして活用できる。
逃げるためのパワーは「3」と重いが、サポートカードのキョウを使うことでノーコストで手札に戻すことができる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
- コジロウのマタドガス
- CV:石塚運昇
- 無印31話でドガースから進化し、AG6話まで非常に長い期間コジロウと行動を共にした。
- 詳細は当記事にて
〈ゲストなど〉
- 無印56話
- 新無印53話
- スイクンを誘き寄せるためにポケモンハンターが毒ポケモンで水を汚しており、その中の1体がマタドガスであった。
その他
『Pokemon Generations Episode4』
- チョウジタウンのロケット団アジトでラムダが使用し、毒ガスを撒き散らすが、ワタルのカイリューにラムダ共々一撃で倒されてしまう。その後はラムダがマルマイン達に仕返しされてる横で安らかな顔をして眠っていた。…えっ?ラムダはアジトでマタドガスを使わない?こまけぇこたぁいいんだよ!!
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 2章では四天王戦でアーボックの戦況が悪いと判断したキョウが繰出したが、一瞬でキクコのアーボックに倒された。
- 3章では娘・アンズもマタドガスを手持ちとしている。
- 他にもロケット団中隊長・ハリーも手持ちとしていた。
関連イラスト
関連タグ
0109.ドガース→0110.マタドガス(ガラルマタドガス)→0111.サイホーン