基礎データ
全国図鑑 | No.0109 |
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カントー図鑑 | No.109 |
ジョウト図鑑 | No.114 |
ホウエン図鑑 | No.108 |
イッシュ図鑑 | No.046 |
ガラル図鑑 | No.250 |
キタカミ図鑑 | No.135 |
ローマ字表記 | Dogars |
分類 | どくガスポケモン |
タイプ | どく |
高さ | 0.6m |
重さ | 1.0kg |
性別 | 50%♂・50%♀ |
特性 | ふゆう/かがくへんかガス(第8世代以降)/あくしゅう(隠れ特性・第8世代以降) |
落とし物 | ドガースのガス |
タマゴグループ | ふていけい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ドガース | 毒ガス |
英語・スペイン語・イタリア語 | Koffing | coughing(咳をする・咳払い) |
ドイツ語 | Smogon | Smog(スモッグ)+poison(英語で毒) |
フランス語 | Smogo | smog(スモッグ) |
韓国語 | 또가스 | 日本語名の音写+독가스(dok-gaseu、毒ガス) |
中国語(簡体字) | 瓦斯弹 | 瓦斯(wǎsī、ガス)+弹(dàn) |
中国語(繁体字) | 瓦斯彈 | 瓦斯(wǎsī、ガス)+彈(dàn、弾) |
ヒンズー語 | कॉफ़िंग | 英語名の音写 |
ロシア語 | Коффинг | 英語名の音写 |
タイ語 | โดกาซ | 日本語名の音写 |
進化
ドガース → マタドガス(Lv.35以上)
リージョンフォーム
ドガース → ガラルマタドガス(ガラル地方内でLv.35以上)
※通常種と進化条件は同じ。
概要
初代『ポケットモンスター 赤・緑』より登場した、代表的な毒ポケモンの1匹。
体内に大量の毒ガスが詰まった真ん丸風船のようなポケモンで、噴気孔らしきあちこちの穴からは、常に毒ガスが吹き出している。空中にプカプカ浮遊して移動するが、これは体内ガスが空気より軽いため。その身体は近付くと体の中でガスが渦巻く様子が見える程薄い。
名前の由来でもある体に溜まった色々な種類の毒ガスは勿論有害で、吸い込むと鼻水や涙、咳が止まらなくなる刺激作用がある。加えて臭い匂いを放つ上に可燃性であり、ちょっとした刺激でも与えようものなら体が膨張し、より一層毒素が強まったガスを排出する他、下手をすると大爆発を起こすことまである。
普段は生ゴミの腐った匂いを好み、煤煙や排気といった汚い空気を食べて生活する。そして体の毒素と化学反応させることで猛毒ガスを生成し、生命活動や移動、そして自己防衛に活用している。
気温が高い程作られるガス量は多くなり、体内ガスが膨らんで破裂する危険性も高まるため、将来地球温暖化が進めば非常に危険なポケモンとなるであろう。
顔の真下にドクロマークがあるが、青版だけは何故か額へ移動していた。進化後のマタドガスもマークの位置や顔の配置が異なる時期があったため、その様な個体が出やすい種族なのかもしれない。不定形グループなのも頷ける。
初期イラストや赤緑のグラフィックではガスの手のようなものが確認出来、穴久保幸作の漫画ではガスの手で相手を殴るシーンが描写されている。
そのニヒルとも能天気ともつかぬ表情がイケてるからなのか、ちょくちょく公式から推されている。2016年にはポケモンだいすきクラブにおいて、ポケモン20周年記念企画として研究員・カズキによる「もやもやドガースポケモン世界紀行」が登場した。
2017年、ポケモンパペット劇場登場ポケモンの1匹へ抜擢されている。製作サイドお気に入りなのかページ右下の「ページTOPへ」にもちょこんといたりする。
色違いは鮮やかな青い体に紫のガスと綺麗な色合いになる。『ポケモンスタジアム』シリーズではニックネームをつけると赤い体に緑のドクロマークになり、こちらもまた異なった印象を与える。
ゲームでの特徴
- 下記を参照して貰うと分かるが、結構名があるトレーナーが所有していることが多い。モブトレーナーで使用するのは「理科系の男」であったり「暴走族」であったり「火吹き野郎」であったり「ニンジャごっこ」であったり「芸術家」であったり「ロケット団」等悪の組織であったりと、どうにも胡散臭い連中の手持ちであることが多い。火吹き野郎のものはガスへ引火してしまいそうであるが…。
- また、野生個体は、低確率で「けむりだま」を持っている。
金銀クリスタル・HGSS
- ロケット団アジトにあるトラップへ引っ掛かるとドガースが出て来ることがあり、自爆して来る場合がある。
- HGSSに登場するロケット団幹部・ラムダがラジオ塔戦時に5体も引き連れている。
ブラック2・ホワイト2
- ジムリーダー「ホミカ」の手持ちに抜擢、さらに何とホミカが所属するバンド名が「ザ・ドガース」という名前である。おまけにジム内ではホミカのバンドがひたすらドガースの名前を言い続けるBGMが流れている。 「D・O・G・A・R・S ドガース!」
- 毒、特にドガース好きにはたまらない一幕となった。
ソード・シールド
- 余りにも御粗末なカレーを作ると「ドガース級」と評されてしまう。
- 今作はワイルドエリア探索に必要な「けむりだま」入手がシナリオ終盤とかなり遅いので、運に自信があればエンジンシティはずれのドガースから狙うのもあり。ワイルドエリアに出没するものはシナリオ終盤ともなると高レベル故に自爆系技を覚えているので捕獲する際には注意すること。特に色違い何かに爆発されては目も当てられない。
スカーレット・バイオレット
- 今作も高レベルとなると「だいばくはつ」と「おきみやげ」を覚えており、しかも特性が「かがくへんかガス」の場合は「しめりけ」も効かない。お陰で、「キタカミの里初の色違いであったのに爆発された」という声が続出することとなった。見付けたら戦闘前にセーブしよう。
- ストーリー中「ゼイユ」から「あんた 嘘ついてたら ドガース 丸飲み だかんね」と凄まれるシーンがある(選択肢によっては見れないので注意)。
- 育成する際の注意点として、ドガース系統は現状テラレイドバトルでは出現しない(したがって、隠れ特性の入手も今のところとくせいパッチを使う意外に方法がない)。このため、野生で捕まえた個体から一からコツコツ厳選していかなければならず、対戦用の個体を用意するのはかなり面倒である。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初代 | 40 | 65 | 95 | 60 | ※ | 35 | 295 |
第2世代以降 | 40 | 65 | 95 | 60 | 45 | 35 | 340 |
※第2世代以前の「特攻」・「特防」は「特殊」へ纏められていた。
- 防御が飛び抜けて高い以外は割りと進化前らしい平凡なステータス。
- 実質、弱点はエスパーのみで、そのエスパー自体が次第にマイナー化しつつあるため、意外と弱点は突かれにくい。一方HPも特防も低めなので強力な特殊攻撃を受けてしまうとあっさりやられてしまうこともある。
- 第5世代から追加された「しんかのきせき」を持たせることで防御に更に磨きが掛かり、「おにび」や「いたみわけ」を併用することで脅威の粘りを見せるようになり、進化前ながら中々有用なポケモンへと変貌するようになった。
- 第8世代からは2つめの通常特性「かがくへんかガス」と隠れ特性「あくしゅう」が追加された。地面への耐性は失うことになるが、「かがくへんかガス」の場合場に出ている全ポケモンの特性を無効化することが可能となる。隠れ特性のあくしゅうは一見外れ特性のように見えるが、ガラルマタドガスに進化するとミストメイカーへ変化する(原種は「あくしゅう」のまま)。
- ちなみに、元々の特性が「ふゆう」のポケモンに別種特性が追加されたのはドガースが初めての事例である。これにより一部「ふゆう」を活かせていない不遇ポケモン達へも特性追加という希望の光が差し込んだといえるであろう。
使用トレーナー
ゲーム版
- キョウ:ジムリーダー(カントー)
- ラムダ:ロケット団幹部
- ランス:ロケット団幹部
- ホミカ:ジムリーダー(イッシュ)
- ホムラ:マグマ団幹部※ORAS
- アポロ:ロケット団幹部
- コジロウ:ロケット団
- セイジロウ:ドガースマスター
- クララ:剣盾ライバル
アニメ版
- コジロウ
- ホミカ
漫画版
- キョウ(ポケスペ)
- ラムダ(ポケスペ)
- 新生プラズマ団(ポケスペ)
- ランス(ジョウの大冒険)
番外作品
ポケモンスナップ
本作では険しい顔をして洞窟でひたすらプリンを追い回している。イヤイヤボールで撃退出来るが、ドガースクラスタはやや複雑な気持ちとなるであろう。ちなみに、ポケモンの笛を吹くといつもの笑顔で踊ってくれる。また、火山にはドガースの形をしたポケモンの印があり、前情報なしではまず分からないために探すのに苦労する人が多かった。また、最終エリア「にじのくも」では空にドガース座がある(しるしのポケモンが星座に選ばれている)。
ポケモン不思議のダンジョン
『時・闇・空の探検隊』では、ズバット・スカタンクと共にチーム「ドクローズ」を組んでおり、主人公達の邪魔をする。主にアニメ同様、毒ガスを用いて主人公達を撹乱する役割をしている。
ポケモンGO
かなり出現率が低いレアポケモンの1匹に数えられている。若干ながらビル等の建物の傍では出やすいだろうか。残念ながら工場周辺という訳ではないようである。天候機能実装後は「曇り」の際に若干出現率が上がるため、以前程入手に苦労しなくなった。
2018年9月14 - 30日の「ウルトラボーナスイベント」の一環である「カントー地方ポケモン大量発生」イベントではドガースが大量に沸くようになった。これまでの出現率の低さが嘘のようで、田舎でも入手しやすくなった。今後もイベントによっては出現しやすくなる可能性が高いので公式情報は良くチェックしよう。
2019年7月末に行われたロケット団イベントで遂に色違いが実装された。同時にイベント中はドガースも出やすくなっていた。
2020年7 - 9月末までコラボ企画としてムサシ&コジロウ&ニャースが気球に乗って登場することがあり、その際にコジロウが1番手にドガースを繰り出してくる他、倒した際にシャドウポケモンのドガース(色違いの場合あり)を残していく。ちなみにこのドガースはGOロケット団からの支給品であり、アニメの個体とは別物。
ちなみに、ドガース捕獲画面から逃げてマップへ戻ると、マップ上のドガースが口を閉じ、真顔となる(SVでは通常時のモーションになった)。
ポケモンマスターズ
- 主人公&ドガース
報酬で貰えるタマゴからドガースが孵化する場合があり、主人公のバディにすることが可能。
大乱闘スマッシュブラザーズ
モンスターボールより登場。当たると敵を引寄せる効果があるガスを撒き散らし、相手を巻き込む。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではマタドガスが同じ役割で登場するようになったため登場しない。
『for Nintendo 3DS』では「フィールドスマッシュ」に敵として登場し、当たると能力を下げるガスを撒き散らす。攻撃や行動パターンのの厄介さに対して落とすアイテムは少ないため、基本はスルー安定。
『for Wii U』では「ワールドスマッシュ」でターン開始時にフィールドを煙幕で覆って完全に見えなくするという厄介な役を引っ下げて登場する。置かれてるアイテムどころか他プレイヤーすら見えないので完全に嫌がらせ役である。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
〈ゲストなど〉
- AG6話
- トウカの森の奥にアーボ達と共に暮らす群れ。密猟者・リョウに群れごと捕らえられていたが、ロケット団により、コジロウのマタドガスとムサシのアーボック共に逃げて行った。
- DP33話
- 「ポケモンなりきり大会」でトゲピーになりきっていたが、結果は○1つであった。
- DP50話
- ホミカのドガース
- ホミカがバンドのライブでカントー地方へ遠征した際にゲットしたという。バンド演奏に乗せてサトシのポケモンを2匹も倒すという目覚ましい活躍を見せる。
サトシが挑む前に挑んでた挑戦者は相性が不利なエスパーのゴチルゼルと対面してたが相性では不利な相手を倒している。
その他
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 2章でスオウ島において四天王戦でキョウの手持ちで初登場。キクコのゲンガー戦では、影に潜むゲンガーが音に(それも落ちた汗の音ですら)反応して攻撃するという状況下であったため、「アーボックの切れた尾を囮とする」という作戦を毒ガスによって伝えた。
- 9章ではラムダの手持ちで複数登場し、ガスを用いた戦法を得意とする。トレーナーであるラムダの指示を受けずに行動することも可能。
- 11章では新生プラズマ団のポケモンで登場している。
『ジョウの大冒険』
- ランスのポケモンで登場したが、バトルを早く終わらせるという理由でドガースに「自爆」を指示しており、ランスの冷酷さが強調されている。
関連イラスト
関連タグ
0108.ベロリンガ→0109.ドガース→0110.マタドガス(ガラルマタドガス)
進化後にリージョンフォームがいる仲間
- ピカチュウ(アローラライチュウ)
- タマタマ(アローラナッシー)
- カラカラ(アローラガラガラ)
- マネネ(ガラルバリヤード)
- フクスロー(ヒスイジュナイパー)
- マグマラシ(ヒスイバクフーン)
- フタチマル(ヒスイダイケンキ)
- チュリネ(ヒスイドレディア)
- ワシボン(ヒスイウォーグル)
- ヌメラ(ヒスイヌメイル・ヒスイヌメルゴン)
- カチコール(ヒスイクレベース)
関連ポケモン等
- その他
- コスモッグ:プチドガス。
他作品の類似キャラ
- ケロンパ(マリオシリーズ):浮遊する球体で自爆するといった共通点がある。『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』のフィールドスマッシュにて競演した。
- ボム(ファイナルファンタジーシリーズ):自爆繋がりで浮遊して丸体型な部分も共通する