概要
ゲーム情報
種類 | オリジナル版 | VC1 | VC2 |
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機種 | N64 | Wii | WiiU |
ジャンル | カメラアクション | 同左 | 同左 |
発売日 | 1999年3月21日 | 2007年12月4日 | 2016年4月6日 |
開発元 | HAL研究所 | 同左 | 同左 |
発売元 | 任天堂 | 同左 | 同左 |
レーティング | 無し | CERO-A | 同左 |
1999年3月21日に任天堂から発売されたカメラアクションゲームで、アニメ版に登場したオリジナルキャラクターのトオルが自然の中で活発に動くポケモン達を写真に収める内容となっている。
ポケモンの生態を観察してそれを写真に収めるという、当時としては画期的なアイデアで人気を博し、発売から20年以上経った現在でも多くのファンから高く評価されている。
その人気ぶりが功を奏したのか、発売から21年後の2020年6月17日に公開された『Pokémon Presents』で、本作の続編にあたる『Newポケモンスナップ』がNintendo Switch用ソフトとして製作中であることが告知され、2021年4月30日に発売された。
一部の登場人物やアイテムなどで本作との関わりがいくつか見られる。
このため、「ポケモンスナップ」という単語はソフト名と同時に作品のシリーズ名にもなった。
ゲームシステム
火山活動によって島民が離れ、無人島となってしまった孤島『ポケモンアイランド』。そこに息衝く野生ポケモンの自然な姿を研究したいと考えたオーキド博士は、ポケモンカメラマンとして名を馳せるトオルに調査の協力を依頼する。これを快諾したトオルはオーキド博士の助手兼カメラマンとしてポケモンアイランドに上陸し、調査を開始することになる。
ゲームとしての最終目標はポケモンアイランドに生息するポケモン全種の姿を写真に収めること。その為、彼は指定されたルートを自動で走行する『ゼロワン号』に乗り込み、出会うポケモン達を次々と撮影していく。
そして、撮影した写真は調査終了後にオーキド博士に報告し、添削してもらう。
基本的にはこの添削によって高得点をマークしていくことで後述の要素が解禁され、同時に最終目標まで近付いていく。なお、発売された時期の事情により登場するのは第1世代の一部ポケモンのみとなっており、グラフィックや鳴き声はアニメ版準拠となっている(例えばへんしんしたメタモンの顔がアレになっている)。
初期の時点で調査できる場所は1か所だけだが、特定の条件を満たすことで徐々に島の深部へ調査に出向くことが出来るようになる。全部で7コース存在し、1度出現したコースは何度でも挑戦出来るようになっている。
また、特定のコースで何らかの条件を満たさないと出現しないポケモンも多い。
なお、1コース挑戦につきカメラのフィルムは60枚分しか無く、60回目のシャッターを切った場合はその時点で調査終了となり強制的に帰還させられる。また、前述したように『ゼロワン号』は指定されたルートを自動的に移動する為シャッターチャンスが限られており、無駄にシャッターを切るのも撮影回数が少なすぎても調査がはかどらない。
しかし、1度出現したコースはその後いつでも何度でも挑戦出来るようになる為、ベストショットが取れるまで粘り続ける事も可能である。
また、条件を満たすとアイテムが使えるようになるが、これは特定の場所に隠れていたりカメラを向けると抵抗して撮影させてくれないポケモンに対して使用すると状況を打破出来る場合もある。また、アイテムを活用すれば普段は見られないリアクションを取らせたり、一部のポケモンは進化させたりする事も可能となっている。
更に、条件を満たせば伝説のポケモンの誕生の瞬間に立ち会えるという本編でもなかなかお目にかかれないビッグイベントに遭遇するチャンスもある。
また、報告する為の写真とは別枠で気に入った写真を60枚までアルバムに保存出来る。報告用の写真は、以前より高い点数を叩き出すとそれまでの写真が破棄され自動的に更新されてしまうが、アルバムに保管してある写真は自分で削除しない限り保存しておける。
なお、風景だけで全くポケモンが映っていなかったり、一応映ってはいるものの正体が分からず報告出来ない失敗写真でもアルバムなら保存出来る。
ポケモン達のポリゴンは開発元が同じ『ポケモンスタジアム』のものを元にしている。
ポケモンの声はオーキド博士やトオルのボイスも含め放送当時のアニポケの声優が起用されている(ただし本作のニャースは野生ポケモンのためアニメのようには喋らない)。
主な声優
故・石塚運昇…オーキド博士、ドガース、ベトベトン
大谷育江…ピカチュウ、トサキント
山口勝平…トオル
愛河里花子…トランセル、コダック、ゼニガメ
三木眞一郎…ヒトカゲ、ヒトデマン
林原めぐみ…ポッポ、フシギダネ
かないみか…プリン
犬山イヌコ…ニャース 等
余談
発売当時は、ローソンに本作のソフトを持ち込むことでゲーム内に保存していた写真をプリクラ風のシールにして出力するという非常に画期的なサービスが行われていた(現在は終了済み)。そして何と続編の発売にあたっても同様にキャンペーンが行われることが決定した。
それとついでに、続編発売後にて小学館主宰でコロコロコミックの月刊では、いわゆる「面白写真」の募集企画が行われその後、プリクラ風のシールが付録になっていた。
関連動画
プレイ映像 (WiiU版)
関連タグ
22年越しの続編。(開発はバンダイナムコスタジオ)
2016年にリリースされたスマホゲーム。カメラ機能と連動させることで、現実世界を動き回る野生のポケモンや自分のポケモンを撮影出来るようになっている。
本編第7世代。同作に登場した『ポケファインダー』は本作を彷彿とさせる物となっている。
ポケットモンスター ソード・シールド、ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
本編第8世代および第9世代。
シンボルエンカウントが導入されており、Switch本体の撮影機能と組み合わせる事で自然の中に居るポケモンを撮影出来るようになっている。
また、第9世代のDLCではポケモンの撮影に関するミッションがある。
ミニゲームの中に、「不審者スナップ」という被写体を人物に置き換えたパロディがある。発売のタイミング的には、上記の『Newポケモンスナップ』を意識したと考えられる。
外部リンク
公式
その他
- ポケモンスナップ - Wikipedia
- ポケモンスナップとは [単語記事] - ニコニコ大百科
- ほぼ日刊イトイ新聞 - 樹の上の秘密基地:ポケモンスナップの開発秘話について語られている