プロフィール
概要
声優活動が確認できるのは1980年代後半から。
あのピカチュウの中の人として知られる。2023年時点で20年以上も続くご長寿アニメのレギュラー(ピカチュウ、円谷光彦、トニートニー・チョッパー)を務め、日本だけでなく世界中に知られる声優でもある。
子供のようなかわいらしい独特の声質で、動物キャラや幼い子供を多数演じている。また、1990年代から2000年代前半にかけてはいわゆる「ロリ声」を生かし、ロリータ系の美少女役を演じることも多かった。
純粋な性格のキャラクターが有名な一方で、ユニコンやロケット団(ムコニャ)のスマホロトムのように、生意気で嫌味なタイプのキャラクターを演じることも少なくない。
特に00年代以降はレギュラー出演でさえまともな成人役が稀有になっている御仁でもあり、『ペルソナ5』のラジオ番組では「人間役をやりたい!(笑)」と冗談めかして告白したことがある。
なお、本人はサバサバした性格のようで、ラジオなどのトークでは時に共演者に鋭いツッコミを入れたり毒づいたりしている。
その特徴的な声の可愛さや愛らしさで、原作者のキャラクターに対するイメージを変えてしまう事もある。
代表的なエピソードとしては以下の二つが挙げられる。
『名探偵コナン』の円谷光彦について:作者の青山剛昌曰く「本来はもう少し嫌な性格の奴にするつもりだったけど、担当した大谷さんの声が可愛かったから変えた」(事実として少年探偵団初の事件においての彼のセリフは今のような「ですます系」のものではなく、いかにも小学生男児な口調でかつ嫌味っぽい台詞になっている)
『ONE PIECE』のトニートニー・チョッパーについて:作者の尾田栄一郎が「反則ものの声」と評し、「自分の中でチョッパーに対するイメージが変わった」と述べている。(元々氏はマスコット的なキャラクターをあまりよく思っておらず、チョッパーに関しても「2年前」時点、特に仲間入り前後では鼻が突き出てずんぐりむっくりした文字通り「動物が人間の体格を得てしまった(≠擬人化)」ような体格をしている。が、空島編から徐々に顔つきが可愛らしくなっていき、エニエスロビー編では既にぬいぐるみの様なデザインに変わっている)
ピカチュウやポケットモンスターにまつわるエピソード
テレビアニメ版ポケットモンスター無印編においてピカチュウを演じて以降、ほぼ全てのシリーズでピカチュウ役を担当している。ただし、アニメ版においては基本的に主人公サトシの相棒である「サトシのピカチュウ」だけを演じており、それ以外の個体は大抵別の声優が当てられている。
収録は基本的に1人別室で行っているという。脚本には「ピカチュウ」としか書かれておらず、演技の際はアドリブで「この時、ピカチュウならどんなことを言うのか」を考えた上で鳴き声として演じている、ということをラジオなどでコメントしている。
また、アニメ版は、基本的にポケモンたちは鳴き声として自身の名前に含まれる音のみを発音するか、ごく短い限られた音(リザードンの「グォー」のような声など)を発音するのに対し、ピカチュウは例外的に「ピカ」「チュウ」に加え「チャー」(あくびをするときなどに発音)という声を出す。この「チャー」も大谷の発案によるものである。(ピカチュウが「ピカチュウ」だけで喜怒哀楽を全て演じ切れるので他の声優もそうしなくてはならないハードモードに突入してしまったのは有名な話。「ニャースのあいうえお」以前は「ポケモンにも喋る個体がいる」という裏設定があった(そしてそれが当時構想されていた最終回の伏線だった)のが撤回消滅したのも大谷育英氏の好演あってのものと言っていい)
ピカチュウは全世界共通であの声(アニメを中心としたメディアミックスにおいて。第6世代から第8世代までは原作ゲームも)であるため、日本国外でも「ピカチュウの声の人」として認知されている。たとえ「大谷育江」という名前は知らなくとも、「ピカチュウ」がどんな声かを知っている人は多いはず。
2006年の一時休業時には同じくアニポケで担当していたコジロウのマネネ、円谷光彦やチョッパーといった他作品のキャラは代役を立てたが、サトシのピカチュウだけは代役を立てずに過去のサンプリングなどで対応した程である。
2019年に公開された『名探偵ピカチュウ』では、ライアン・レイノルズ(日本語吹き替えは西島秀俊)が担当したが、限定的に大谷の声が使用されており、エンドロールのキャスト欄の最後(※)に“and IKUE OTANI as the Voice of Pikachu”というクレジットが記載されている。
※洋画においてキャストクレジットの最後に「and~」として載せられる名前は出演者の中でも一番の大物俳優であるという決まりがある。ハリウッドのトップスターではなく、ポケモンの象徴たるピカチュウを演じた大谷の名前をクレジットしたところに、製作陣引いては世界中のポケモンファンが大谷をどれだけリスペクトしているかが良く表れていると言えるだろう。
『フルハウス』で吹き替えを担当したステファニー・タナー役のジョディ・スウィーティンは、自身の子供達に「ママの日本での声はピカチュウなのよ」と自慢したと語っている。
サトシのピカチュウは2023年3月で引退となったが、大谷はキャプテンピカチュウとして新シリーズへの続投が決まった。
ピカチュウではあるが、あくまでサトシのピカチュウとは別個体で性格も異なるため、それを踏まえた演じ分けをしており、往年の視聴者を唸らせている。
またその新シリーズでは、インパクトがありすぎる台詞を放った敵幹部キャラを兼任しており、視聴者達の琴線に触れてしまうような、新たな演技力を見せつけた。
出演作
※2006年1月から一時期全てのレギュラー番組を降板し休業していた。2006年5月ごろに復帰。休業中の代役は各項目の最後にまとめて記載する。
アニメ
イラスト未確認
キュオ・リュー@SHADOW_SKILL | 小巻百合香@元気爆発ガンバルガー | 流崎哲哉@元気爆発ガンバルガー |
平家こだま@ゲンジ通信あげだま | 愛田めぐみ@北へ。 | おしゃれちゃん(初代)@とっとこハム太郎 |
チョコラ@コトリサンバ | 要陸@黒魔女さんが通る!! | チャーリー・ヤマザキ@爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX |
毒コアラ@でこぼこ魔女の親子事情 |
※1:代役は折笠愛。テレビアニメおよび2006年4月公開の『探偵たちの鎮魂歌』を担当。
※2:代役は伊倉一恵。テレビアニメおよび2006年3月公開の『カラクリ城のメカ巨兵』を担当。
※3:代役は吉田小南美。アニメ最終話まで担当。2019年配信の『金色のガッシュベル!! Golden Memories』で復帰
以下はすべて@ポケモンシリーズ
ピカチュウ(サトシのピカチュウ)@ポケットモンスター(第1期~第7期)☆ | トサキント(カスミのトサキント)@ポケットモンスター | マネネ(コジロウのマネネ)@ポケットモンスター ダイヤモンド&パール※1 |
ショータ@ポケットモンスターXY | キャプテンピカチュウ@ポケットモンスター(第8期) | サンゴ@ポケットモンスター(第8期) |
☆:ポケモンXYからポケモンBDSPまでのゲーム版では全てのピカチュウの鳴き声を担当。
※1:代役は半場友恵。
以下は全て@サンリオキャラクター
イラスト未確認
ゲーム
イラスト未確認
フワニータ・カッシング@サクラ大戦V_EPISODE_0 ~荒野のサムライ娘~
※1:代役はドラマCD版は釘宮理恵、テレビアニメ版は小林由美子。2017年配信の『テイルズ オブ ザ レイズ』で復帰。
吹き替え
ステファニー・タナー(左側)@フルハウス | マドレーヌ@マドレーヌ |
イラスト未確認
クローディア@インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(テレビ東京版)
海外アニメ
イラスト未確認
チャンパー@リトルフットシリーズ
CM
その他
えにぼう@天才てれびくんYOU
タルるート@まじかる☆タルるートくん(パチスロ) |