概要
「イオン」のタグで登録されていることが多い。
ローレライ教団最高指導者である「導師」。
譜石から未来を詠み取る能力を持つが、預言(スコア)に縛られた世界を憂いている為、預言を絶対視するのではなく手段のひとつとして捉える「改革派」を率いている。
歴代の導師が世界平和の象徴と思われており、イオンもまたマルクトとキムラスカの和平を率先して働きかけるため、導師守護役のアニスやマルクト帝国の軍人ジェイドと共に軟禁場所から脱出し、戦争終結のため奔走していたところをルークやティアと出会う。
表面上はおっとりとしているが、温厚ながらも芯は強い。質素を旨とし華美を嫌い、実直。
また一見幼そうな外見に反して意外に体格はよく、身長はティアよりも大きい。
導師の名に恥じぬ観察能力、優しさ、賢さを兼ね備えている作品中きっての賢者であり、マルクト帝国の皇帝ピオニーにも頼りにされ、作中の会議や考察の際もジェイドやティアと並んで知恵を出し、ストーリーを進めていく。
ナタリアの件で、国王インゴベルト6世を誑かす大詠士モースに対して、
「黙りなさい、血統だけにこだわる愚か者」
と、強い言葉で譴責した。
また、ルークが心身を入れ替えたことをジェイドとアニスが嫌味交じりに茶化した時にも
「ジェイド、アニス。僕はあなた方の意見に素直にうなずけませんね」と諭したうえで、
「ルークは元々とても優しい性格だったが、それを表に出す方法をよく知らなかったのです」
と、ルークの性格を評している。
さすがのジェイドも導師の言葉には嫌味を返せず、ルークは赤面することとなる。
実は2年前に死んだオリジナルイオンのレプリカであり、7体作られたレプリカイオンの中で七番目にあたる。能力がオリジナルと遜色がなかった為にオリジナルの代用として選ばれたが、体が劣化している為極端に体が弱い。本気を出した時の戦闘力は六神将にも匹敵するが、体力を大幅に消耗してしまうため医師からは譜術の使用を禁じられている。
オリジナルイオンが亡くなった当時は改革派を率いていた詠師が失脚した事から、改革派をまとめるために自分を作ったヴァンの意向で改革派の主導者となるように育てられた。そのためオリジナルと違い温厚な性格をしている。
導師守護役アニスは自分が生まれた時から側にいてくれた存在であり、彼女のことを大切に思っている。ジェイドとは改革派の前主導者の詠師の伝手で知り合ったらしく、オリジナルイオンの性格を聞いていたジェイドは噂と違い過ぎるイオンの性格に疑問を抱いていた。
自分の事をオリジナルの代用としか思っていなかったが、アニスやルークたちとの出会いと交流で自分は自分なのだと認識を改め、一個人として生きようとした矢先に、悲壮な最期を迎える事となる。
外伝作品出演
フェアリーズレクイエム編2章「世界の綻びを結ぶ精霊」で、アスガルド帝国により具現化されていた事が判明。何らかの実験に協力させられているらしく、デクスは彼の詳細は知らない模様。
同6章で姿を見せる。立ち絵は当初はカードエボルブのものを使用していたが、戦闘参加に伴い、新規に描き下ろされた。
そして同7章でルーク達の前に姿を見せる。彼の話によれば、イオンはルーク達と旅をしたイオンのみならず、オリジナルイオンも具現化されていた。更に帝国はグラスティンがディストの知識や技術及び具現化したローレライの力を利用し、フォミクリーの行使に成功。オールドラント領の領主として8番目のイオンをフォミクリーで生み出し、リビングドールβ化するなど、とんでもない事になっていた。
13章で遂に参戦。レプリカであることを生かしてハロルドが作った魔鏡で弱い体を補強しており、他のメンバーと対等に渡り合える程の戦闘力を手に入れた。本人はその事を喜んでいるが、元の世界で辿った経緯から周囲からは心配されている。
実は素の身体能力、特に腕力が人間離れしている事が判明し、普通の人間よりかなり重い結晶人を重いと気づかないまま運んだり、テイルズシリーズの力自慢達と力比べをしてにこやかに圧倒したりする程。
とはいえ、当然それは魔鏡技術で補強した身体を手に入れて初めて発揮できる様になったモノであるため、心配するアニスから本気を出すのは1日一回、それも短い時間のみと制限を課せられている。
戦闘ではダアト式譜術(ローレライ教団導師にのみ伝えられる譜術を織り込んだ格闘術)による接近戦で戦う。ただし、防御面は術特化でHPも低い点には注意。
また、体が弱いのはティル・ナ・ノーグでも変わらない為、魔鏡技を使用するとその反動が襲い掛かってしまう仕様となる。更に、CC(チェイン・キャパ。術技の発動に使う)回復速度が他のキャラよりかなり遅く、CCが尽きると全回復するまで気絶して動けなくなってしまう。最大CCが多いとその分回復に時間がかかってしまう為、CC管理が重要となる。
本作で、掌閃波、鷹爪閃、崩翼波、破空裂翔、治癒掌、粋護掌、裂破五連、刹破衝、双撞掌底破、刹那七連(裂破五連の技変化)、刹破衝・絶(刹破衝の技変化)、双撞掌底破・爆拳(双撞掌底破の技変化)、追掌(掌閃波、鷹爪閃、裂破五連、刹破衝のいずれかを連続発動で変化)、翔波(崩翼波、破空裂翔、双撞掌底破のいずれかを連続発動で変化)、治癒掌・散(治癒掌を連続発動で変化)、粋護掌・散(粋護掌を連続発動で変化)、飛葉瞬退(秘技以外の術技発動中に敵から一部の技を受けると発動)を新術技として習得。
魔鏡技は「閃掌絶波」「零式九連」「第七虚砲」、シンクとのクロスオーバー魔鏡技で「ダアト式・八卦硬衝」。