概要
有限な資源から、いかに価値を生産し分配していくかを研究する学問である。特に20世紀以降の経済学はマクロ経済学・ミクロ経済学・マルクス経済学などの理論に基づいてモデルを構築し、検証することに注力されてきた。
法則を抽出する理論経済学、理論の応用である政策学、経済現象を史的に捉える経済史学に大別される。経営学、政治学、社会学と関係が深い。
経営学との境界線が曖昧にされがちだが、「政治経済」という言葉もある通り、経済学は政治学に近い性質を持つ。
なお、文系の学問分野の中ではおそらく "一番数学を使う学問分野" といっても過言ではない。このことは、経済学部のカリキュラムに理系学生ならおなじみの「微分積分学」「線形代数学」が組み込まれていることからも読み取れるだろう。数学の使用頻度が高いため、アメリカなどのように経済学部を理系扱いする国もある。
前述したように経済学では数学を多用するため、経済学部への進学を希望する受験生はある程度数学の勉強もちゃんとやっておくのが望ましい。文系だからと甘く見てると痛い目に遭うかもしれないので、注意されたし。
ただし大学院レベルならともかく、学部レベルなら分野によっては高度な数学を使わないで理解することも十分可能なため、数学が苦手という一点のみで経済学を諦める必要はないということも強調しておきたい。