概要
マルクト帝国軍第三師団の師団長で、優秀な軍人を輩出し続けてきたカーティス家の養子。旧姓はバルフォア。
階級は大佐だが、将軍職に相応しい実力と功績を持つ。
ネフリー・オズボーンの兄。六神将の死神ディストやマルクトの皇帝ピオニーとは幼馴染。
キャラを一言で説明するならテラ子安である……という一語がしっくり来る。意味が分からない人に噛み砕いて説明するなら『知的で冷静、底が見えない、何を考えているのか分からない、腹黒くて怒らせると怖いタイプ』といった感じだろうか。
また、大佐と言う地位ながら、悪い意味でプライドの高い輩には不可能な「頭を下げて頼み込む」といった行為にも躊躇いがない性分であり、実際本編序盤にてルークに『キムラスカに和平の親書を届けるための助力』を求めた際に『頭を下げて頼み込むこと』を要求されるやいなや、頭を下げるどころか跪いて助力を頼み込んでおり、それにルークが「あんた、プライドねぇなぁ」と呆れられた際には、「あいにくと、この程度のことに腹を立てるような安っぽいプライドは持ち合わせていないものですから」と堂々と返答している。
冷静沈着で頭が切れ、パーティの頭脳的な役割をこなす。ただし確信が持てないことについては言葉を濁す傾向があり、事態の悪化を招くこともある。
他者には敬語と穏やかな物腰で接するが、その言動は掴みどころがなく、辛辣な皮肉屋。自分の嫌味によって周囲から買う反感さえも、本人は楽しんでいる。なお老マクガヴァン曰くジェイド自身が他人を本気で叱ることは滅多にないらしく、誰かを本気で叱った場合はその人物を気に入っている証拠でもあるらしい。
能力の非凡さから「皇帝の懐刀(ふところがたな)」と呼ばれる一方、戦場で骸を漁るなどの噂から「死霊使い」(ネクロマンサー)の異名を持ち、科学者や軍人の間ではその名を知らぬ者はいないほどの有名人。
六神将に匹敵する実力の持ち主だが、序盤黒獅子ラルゴに「封印術」を掛けられ、実戦初心者のルークと同程度まで弱体化させられた。
譜眼の制御装置として特殊な眼鏡を掛けているが、実際の視力は高い。普段は「コンタミネーション現象」を利用し、右腕の表層部分に微粒子状にした槍を融合させて収めている。
過去
幼少期から譜術に関する才能に溢れ、8歳で譜眼の技術、9歳で複製譜術「フォミクリー」の理論を開発。
そのため、故郷ケテルブルクでは譜業技術に長けた幼馴染のサフィール(後のディスト)と並んで「譜術のバルフォア博士」として有名だった。
その一方で生死についての認識や興味が薄く、新しい譜術を考案しては実験と称して街の外の魔物を殺し回るなど異常な精神性を垣間見せ、現在でこそ良好な関係である妹ネフリーからも恐れられていた。
才能に溢れるがゆえ、大人を含めて周囲の人間全てを見下す冷血な少年だった。彼の教師であった女性ゲルダ・ネビリムに対してだけはある程度心を許していたが、それは彼が唯一扱えない第七音素を扱うことのできる身近な人間だったから、というだけである。
フォミクリーは、壊れた妹の人形から新しいものを複製するのに利用したのが最初。
ある時、慢心から素養のない第七音素の譜術を使おうとし、その暴発事故でネビリムを死亡させてしまう。
死なせてしまった彼女を新たに作り出そうとしたのがフォミクリーを人間に利用した最初の例で、結果は失敗。
理性の欠如したレプリカネビリムを生み出してしまった。
その後完全な彼女の再生を目標にフォミクリーの研究を続けるが、ピオニーの説得により放棄。
以後、心を入れ替え生体レプリカを禁忌とする。現在では、「可能なら生まれたばかりの自分を殺しにいきたい」などと口にするほど過去の自分の行いを悔いている。
アクゼリュス崩壊のことも自分の責任が大きいことを自覚しており、故にルークが一人だけ責任から目を背けようとしていたことにも、静かながらも激しい憤りを見せた。
このことに関して、一部のファンからはヴァン以上の元凶として罵声を浴びせられているが、上記のことから本人もそれに関しては自覚と罪悪感を持っており、だからこそ過去の自分の行いを後悔している。(自分がフォミクリーを発案しなければ、この作品で起きた事件の大半が無かったことにできたかもしれないため)
もっともジェイドはレプリカ第一号であるレプリカネビリムを通して、フォミクリーやその危険性を身をもって知った上で生体レプリカを禁忌としたのである。確かに技術の基盤を考案した彼にも非はあるが、同じくフォミクリー開発者のディストがそれを完成させた上でマルクト帝国への亡命時に禁じられた技術を持ち出したことにより、それがヴァンの目に留まって今回の物語が動き始めたとも言えるだろう。
また、ディストには散々粘着されているため、彼への態度は最悪とも言えることが多く、ガイには『鬼畜眼鏡』と呼ばれるほど。しかしそれでも曲がりなりにも幼なじみという間柄ゆえ、お互いに心底憎み切れてはいない様子もうかがえる。
戦闘
第七音素の素養こそ無いものの、目に施された「譜眼」から大量の音素を取り込んで、闇属性を除く5つの属性の譜術を操る強力な譜術士。攻撃系の中級~上級術を自力習得する。
※ただし、秘奥義である「ミスティック・ケージ」が闇属性であるため、実質全ての属性を使うことが出来る。
更にイベントをこなすことによって高威力の禁術を3つ習得できる。
豊富な譜術によってFOF(フィールド・オブ・フォニムス)を発生させることが出来るので、FOF変化技を活用する戦い方と相性が良い。
他にも、卓越した槍術の使い手でもあるため遠近両方を任せられるのだが、物理攻撃に関しては『自分からガンガン攻めていく』というよりは、『近付いてきた敵を迎撃する』という色合いが強い。
なお、どちらの場合でも片手はポケットの中。挙句の果てに、物の押し引きも片手で行う。
…真面目にやろうよジェイドさん。
唯一の弱点は味方や回復アイテム、装備品に頼らず行える任意で実行可能な回復手段が存在しない事。
回復の譜術が使えるティアとナタリア、そして『集気法』が使えるガイは言わずもがなだが、同じくアタッカーであるルークとアニスもジェイドと同じく『回復系の術や技を持たない』という点は共通するが、二人は自分を補助する効果を持つ技(ルークなら鋭招来、アニスはマイトチャージとラックラックが該当する)に『グラスチャンバー』を装備させることで、(回復量自体は最大値の8%と微量だが)任意で実行可能な回復手段を確保できる。
だが、ジェイドは二人のようにそういった自分を補助する効果を持つ技を持たない(グラスチャンバーを装備することで回復効果を持つ技がない)関係で、結局任意で実行可能な回復手段を確保できないため、ソロでの戦闘時に操作する時は他の5人以上に敵からダメージを受けない事が要求される。このため闘技場にジェイドで挑む際は一番難易度が高くなる。
余談
前述の通り少年時代は性格に難があったが、これでも医師(ただし監察医)を志望していたこともあり、本編では医師の白衣衣装が用意されている。
他作品での出演
- 『ビバ☆テイルズオブ』
- 『テイルズオブハーツ』
- 『テイルズオブバーサス』
- 『テイルズオブヴァールハイト』
- 『ケロロRPG』
- 『テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2』
- 『テイルズオブアスタリア』
- 『テイルズオブリンク』
- 『テイルズオブゼスティリア』
- 『テイルズオブザレイズ』
ビバ☆テイルズオブ
シリーズ恒例の特典DVD。
ゼロス・ワイルダーと共に司会を務めている。→ゴールデンビクトリー
テイルズオブハーツ
援護攻撃という形でゲスト出演。
テイルズオブバーサス
新帝国ニーズホッグの大佐としてユグドラシルバトルに出場。
テイルズオブヴァールハイト
闘技場のSPランク最終戦に登場する。
ケロロRPG
とあるダンジョンで、彼にそっくりな人と会うことができ、登場キャラクターであるクルル曹長が彼にある技を教えてもらう。
これは、声優が共通しているため。
なお、公式サイトの「クルル曹長編」のPR動画(現在は閲覧不可)では彼が一瞬だけ登場する。本人が降臨しているのは他の隊員にはなく、このクルル曹長編のみ。
その他クルルとの共通情報は関連タグで説明。
テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2
クエスト「テイルズ オブ ゴールデンビクトリー」ではゼロス・ワイルダーと共にゲームを乗っ取ろうとする。
テイルズオブゼスティリア
エクストラダンジョンのカースランドのザ・カリスにて、ソフィと共にゲスト出演。戦闘では原作で覚えなかった術や秘奥義も使用してくる。
テイルズオブザレイズ
プレイヤーキャラとして登場。
初登場は第3章『預言と音素の世界』。
このエピソードをクリアするとルークと彼が仲間に加わるが、ジェイドだけは非戦闘要員であり戦闘に編成出来ない。その後期間限定イベント『ミュウの大冒険』をある程度進めることでようやく戦闘要員に加わり、パーティに編成できるようになる。
ストーリーでジェイドは聖人君子のような性格になっており、街の人々を無償で助けていた。そのため街の人やイクスたちは素晴らしい人だと褒め称えていたが、ジェイドの性格を知るルークは終始気味悪がっていた。実はそのジェイドは光魔でできた偽物であり、後に後を付けていた本物のジェイドがルークたちを救っている。なお偽ジェイドは悩むイクスに対して「イクスにも必ずできる」と優しいが根拠のない言葉を投げかけており、それを見たルークは「俺の知っているジェイドは厳しい事しか言わないけど根拠のない事は言わない」として不審に思っていた。
なお偽物が消滅した後も件の街ではジェイド人気が衰えず「聖人ジェイド像」までできており、ジェイドは心底うんざりしつつも利用できるものはしている。後に具現化されたリグレットも「聖人ジェイド像」を見て呆気に取られつつも、そのおかげでジェイドも来ていることを理解した。
ヒロインであるミリーナとは互いに性格が似ていると認めており、実際に頭が良く目的の為に手段を選ばない冷徹なところや、多少のことでは動じない図太いところなど共通点が多い。それ故にミリーナに忠告するなど彼女のことはかなり気にかけている。
二部で世界情勢が大きく変動してミリーナたちが国からの支援を受けられなくなり、独自に動かざるを得なくなった後は、大佐として軍を率いていた経験と科学者としての聡明な頭脳から「黒衣の鏡士と鏡映点たち」のリーダー的存在となり、情報統括を行いミリーナたちと共に一行の指針を決める立場として仲間たちを支えている。
2018年5月開催のヴァルキリーアナトミアとのコラボイベント「美しき戦乙女」では、彼とリフィルが活躍するシナリオになっているとの事。理由は勿論中の人ネタ。
本作で、ドレイン・スピア、トワイライトダークエッジ、真・風塵皇旋衝(風塵皇旋衝の技変化)、イグナイトスピアーズ(ドレイン・スピアの技変化)、トワイライトリバースエッジ(トワイライトダークエッジの技変化)、アイシクルスコール(アイシクルレインの技変化)を新術技として習得。
魔鏡技(歴代の「秘奥義」にあたる必殺技)は「雷迅光閃招」「クラックブラスト」「L・メテオスウォーム」「惑星譜術」「ナイトメアエッジ」、ディストとのクロスオーバー魔鏡技で「D・エナジーブラスト」。
関連イラスト
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ルーク・フォン・ファブレ ティア・グランツ ガイ・セシル ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア アニス・タトリン 鮮血のアッシュ ブウサギ
ジェイアニ ジェイナタ ジェイルク ジェイガイ ピオジェ ケテルブルク組
ゴールデンビクトリー:テイルズオブシンフォニアのゼロス・ワイルダーと組んだ際のコンビ名。ゼロスとは過去のテイルズオブフェスティバルや特典DVD、外伝作品内などで意外と絡みが多い。
イボンコ:ビーストウォーズリターンズの中の人が同じだが、ポジション的にはルークに近いキャラ。なお同作DVDのおまけ映像内では作中共演者に散々いじくり回されたことから「いじめはいけないことだと思いました」と語っていたが、ジェイドにとっては壮大なブーメランだったりする。ついでに関係ない蛇足だが、ラルゴは中の人的にかつて救ったご先祖様で、同じくディストとも対峙したことがある。
ジーニアス・セイジ:他のテイルズ作品に登場するキャラクターで、ジェイドとは『魔法攻撃が得意分野』『イメージカラーは青系』『主人公、ヒロインに続く3人目のパーティメンバー』『ゲーム中では絶対に不可能な攻撃をOPで披露している』と共通点は多い。
クルル曹長:中の人繋がり。テイルズ監修の「ケロロRPG」では彼がジェイドの技を覚え、彼の台詞をそのまま使う。ちなみに、予約特典ではジェイドが彼を檻に閉じ込めようとするイラストが見られる。
高杉晋助:他作品の登場人物で中の人繋がり。『尊敬する人への愛が重いキャラ』という共通点がある。その上、この作品とコラボ第2弾で登場され、中の人ネタでジェイドに憑依して乗っ取ったりなど共演するシーンもあった。