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ケロロRPG

けろろあーるぴーじー

『ケロロRPG 騎士と武者と伝説の海賊』とは、2010年3月4日にバンダイナムコゲームスから発売されたニンテンドーDS用ロールプレイングゲームである。
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ゲーム概要編集

2010年3月4日『テイルズ オブ』シリーズを製作してきたナムコ・テイルズスタジオが監修したバンダイナムコゲームスから発売のニンテンドーDS用ロールプレイングゲーム。

ゲームジャンルは『仲間と共鳴するRPG』。


基本監修・協力はそれぞれ制作元であるサンライズバンダイナムコゲームスが行っており、ナムコテイルズ自体は企画監修とBGM作成を担当している。原作者である吉崎観音先生も本作で三姉妹のビジュアル監修と一部ストーリーに関わっている。


ゲームタイトルを見て分かる通り、本作品はアニメ『ケロロ軍曹』のゲーム化で当然ケロロ小隊がメインのRPG作品となっているが、キャラゲーではないゲームとしてのケロロという背景も持っており、ケロロ軍曹という作品を知っていなくても楽しくプレイすることができる作品となっている。


実際スペシャルサンクスとしてゲームをプレイした樋口義人氏もインタビューで「『テイルズ オブ』をプレイしてる方だったら、難しく考えなくてもすっと入れるかな、と。キャラクターゲームだって構える必要もないと思う」と回答している他、原作者である吉崎観音先生もファミ通のスペシャルインタビューで「若干遊びは残しながらも、しっかり引き込ませるストーリーとゲーム要素になっていて嬉しかった」「『ゲームのケロロ』を確立してほしい」と答えている。


そのため、従来のケロロのゲームとは異なり本格的なストーリー・イベントに力を入れた作品となっている他、コラボとしての背景もあるためか明確に本編とはつながらない完全番外ものとして扱われている。

ただし上記のように設定自体はアニメ版を元にしているため、公式分類上ではケロロ軍曹のアニメ版のゲームシリーズの1つとしても扱われている。


コラボのきっかけ編集

「子どもたちに『リニアモーションバトルシステム(LMBS)』を知ってもらいたいこと」「『ケロロ軍曹』の本格RPGを作りたい」、このふたつの思いが合致したことがきっかけで本作の開発が始まった。


統括プロデューサーである吉積信氏曰く「私も含めて、開発スタッフに『ケロロ軍曹』ファンが多いこともプラスに働いた。原作を元ネタにしたアクションをゲームに盛り込むうえでLMBSはとても相性がよかった」とのころで、どうやら今回のコラボはかなり良好だったらしい。


(参照元:『ケロロRPG 騎士と武者と伝説の海賊』開発のキーパーソン3人を直撃


ストーリー編集

ケロロとタママは、一緒に最近手に入れた古いゲーム機で遊んでいた。画面に出てきた指示に従うと、現れた城からモンスターが出てきてゲームが止まってしまう。それと同時に、奥東京市にそのゲームのモンスターが出現する。単身モンスターに立ち向かう夏美からなんとかするよう催促されたケロロは、クルルがゲームを調べて見つけたボタンを押す。するとゲーム機が目の前から消え、ケロロ達は日向家ごと異世界へと飛ばされてしまう。

クルルの分析により、ゲーム機は一種の転送装置と判断したケロロ小隊は、装置を探し出し元いた世界に戻るため、異世界を巡る旅に出る。


(ウィキペディア より引用)


ゲームシステム編集

前述のようにテイルズオブシリーズが監修しているので、戦闘システムは「リニアモーションバトルシステム」を使用している。リニアモーションバトルシステムを知らない人はこちらも参照してほしい。

本作オリジナルの要素としては「武者エリア」「海賊エリア」「騎士エリア」の三つのエリアを物語を通して進めていく形式になっている。


アイテム&装備編集

道具

RPGでいう「基本アイテム」。一回使うと一個消費される。


ゴールド(G)

この世界のお金の通貨。アイテムや武器、ガーディアンなどが買える。


食材

料理(後述で説明)の素材となるもの。そのままでは食べられない。


だいじなもの

名前の通り、大事なもの。何回使っても消費されず、捨てることができない。

ワールドマップ

ガイドブック

ケパロウの地図(後述で説明)

ケロカホルダー など


武器

装備すると、ステータスや耐性等が変化する。


【初期装備】

ケロロ…ひのきのぼう

タママ…バンテージ

ギロロ…パチンコ

クルル…レコード

ドロロ…しのびがたな


ガーディアン

武器とは別に装備できるいわゆる「アクセサリー」。地球のガンプラに似ている。


戦闘関連編集

わざ

RPGでいう特技。属性攻撃や空中攻撃などがある。

【最初に覚える技】

ケロロ…ソニックエッジ

タママ…タママインパクト

ギロロ…フレアインパクト

クルル…マイクロウェーブ

ドロロ…かんていがんりき、クウガ


CC(シーシー)

「わざ」を使うために必要なゲージのようなもの。使用する「わざ」によってCCが異なる。


さくせん

仲間(コンピュータ)に指示するためのコマンドのようなもの。設定することで、その通りに動いてくれる。

【基本設定】

ノーマル…攻撃、防御、味方の回復をバランスよくしてくれる。

ぜんりょく…敵への攻撃を優先する。

ぼうぎょ…自分の身を守ることを優先する。

えんご…仲間の回復やステータス・状態異常変化の魔法や技の発動を優先する。

てきとう…ケロロ小隊の本来の戦闘態勢をとる。


コードネーム

ストーリーやイベントなどで手に入れることができるいわゆる「称号」。

デフォルトのコードネームは普段の階級で、コードネームはいつでも変更することが可能。

装備するコードネームによってステータスやCCが異なる。


サポート

セットすると、戦闘中に仲間が一時的にあらわれ、攻撃や回復などをしてくれる。


りょうり

食べると体力の回復やステータス変化が起こる。一回使うたびに食材を1つ消費する。


グレード(GRADE)

戦闘でもらえるポイントのようなもの。新しい「ぶき」や「さくせん」、「りょうり」などを手に入れることができる。


イベント編集

ケパロウの地図

「あんごうを入力」することで、宝の地図を手に入れることができる機能。

ケロロランド」や「ケロロクエストカード」の下部分、映画の特典など、現実世界のあらゆるところについている。


ケロカバトル

RPGとは違ったカードゲーム。「ケロカホルダー」に入っている「ケロカ」を使って「ケロカバトラー」たちと戦うことができる。ストーリにはあまり影響しない。


闘技場

通常の戦闘とは違ったバトル。一人のキャラを操作して敵を倒していく。


バルーン割り

ケロロのみが参加できるゲーム。バルーン(的)をすべて割ったタイムを競う。


マップの種類と3つのエリア編集

マップ編集

フィールド

タウンとダンジョンをつなぐところ。乗り物で移動することもできる。


タウン

町の人がいるところ。戦闘にならない。


ダンジョン

森や洞窟など、戦闘になるところ。宝箱などが置かれている。


エリア編集

前述でも述べた通り、今作は3つのエリアに分かれている。

武者エリア

関所や村、城など、日本の「戦国時代」のようなエリア。


海賊エリア

船や港、町があるワイルドなエリア。


騎士エリア

砂漠や森、遺跡など、最もRPGらしく上品なエリア。



ワールドマップ(ケロロRPG)


クリア後にできること(ネタバレ注意)編集

つよくてはじめから

クリアした時のレベルや一部アイテムを引き継いで、ストーリーを最初からプレイできる機能。


難易度「マニア」、「アンノウン」

よわい、ふつう、むずかしい より上のレベルに挑戦できる。


コレクション

獲得したガーディアンやケロカ、ゲームサウンドなどが聴ける。


モーイヤ坑道

いままでの敵よりも桁違いの敵が出現するダンジョンに挑戦できる。


登場キャラクター編集

パーティメンバー(ケロロ小隊編集

パーティメンバーはケロロ小隊5人。そのうち3人をバトルに参加させることができ、さらにそのうちの1人をプレイヤーとして操作することができる。

本作では普段の階級はコードネームの一つとして設定されているため、メニュー画面等では名前が「ケロロ」「タママ」と階級なしで表示される。

フィールド上を歩く時のキャラはデフォルトではケロロだが、R2ボタンで他小隊メンバーにも切り替えが可能。基本的にパーティ編成で上から設定した順に切り替わる。ちなみに初期設定では「ケロロ→タママ→ギロロ→クルル→ドロロ」の順。

なお歩く時の姿は基本的に普段のケロン人姿だが、モアのそっくりさんから貰えるコスプレのコードネームを装備している時のみ姿が異なる仕様となっている。


  • ケロロ

我らがケロロ小隊の隊長。本家の原作やアニメでは主人公を務めるキャラである。

本作でも主役ポジションにあたり、ストーリーモードやサブイベント等では強制的にプレイヤーとして操作するケースが多い。

デフォルトのパーティ編成でも彼がプレイヤー設定になっているため、初回プレイ時にパーティ編成を何も変えずそのまま戦闘を開始すると、プレイヤーは必然的に彼を操作することになる。


性能は主人公ポジションにありがちな典型的なバランスタイプ。

攻撃・防御・素早さの3ステータスすべてが安定しており、遠距離攻撃・近距離攻撃・攻撃魔法・回復魔法など戦闘に必要な基礎技も一通り使用できる。

援護や積極的な攻撃も難なくこなせる万能キャラであるため、どんな戦術でも臨機応変に対応が可能という長所もある。操作に慣れない頃はプレイヤーを彼にするのがおすすめ。


短所は特にないが、強いて言えばマルチな性能であるが故に他メンバーにはある特別な特徴が何もないこと。

つまり「これといった短所もなければ、特別な長所も特にない」という極めて普通すぎる性能の持ち主でもある。


  • タママ

普段はキュートでラブリーだが、怒らせると怖い二重人格者

デフォルトのパーティ編成では二番目のバトルメンバー扱い。


能力は連続攻撃に優れたパワータイプ。メンバーの中では最も攻撃力が高い。

前線に出て戦うという戦法に向いており、高火力のダメージを連続して狙うことを得意としている。

仲間への援護は他メンバーと比べると劣っているが、彼の場合は自分自身の援護も可能であり、自身のステータスを強化するわざや状態異常を回復するわざが多い。


デメリットとしては、足が遅くて敵に狙われやすい点。

特に他メンバーと比べると素早さが劣っているため、ガードをしていても軽減されるダメージがあまり変わらず、すぐにHPが減ってしまう。


  • ギロロ

「戦場の赤い悪魔」と恐れられる戦闘のプロ。

デフォルトのパーティ編成では三番目のバトルメンバー扱い。


性能は守備重視のディフェンスタイプ。防御力が高くて遠距離攻撃に優れている。

主に仲間の護衛を得意としているが、敵を怯ませるわざも多く持っており、ガードなしの積極的な攻撃にも対応できるほどの能力もある。

また他メンバーより受けるダメージが少ないため生き残りやすいという長所もある。


ただし近距離攻撃技が少ないのが欠点で、状態異常以外の特殊わざは使えない。

前線で戦うのも苦手としており、敵に狙われると不利になってしまう。


  • クルル

陰険・陰湿・陰鬱だけどどこか憎めないマッドサイエンティスト


性能は仲間への援護に優れたヒーラータイプ。強力な攻撃魔法やパーティ全体へ向けた回復魔法が多く使える。

ギロロと同じく仲間の護衛に向いているが、彼の場合はHP回復やステータス強化の援護を得意としており、攻撃補助というよりかは状態補助に向いている。そのためすべてのメンバーと相性がいい。またメンバーの中では貴重な回復担当でもあるため、いつ彼をバトルメンバーとして出すかによってこのゲームの難易度とパーティの強さが大体決まる。


一方で必殺技や特技は圧倒的に少なく、ステータスが他メンバーと比べて低いという欠点がある。

前線に出て自主的に戦うことも一応できるにはできるが、攻撃力はそこまで高くなく防御力も低いため、あまりおすすめはしない。


  • ドロロ

地球侵略者ではあるものの、平和のために地球を守り続けている心優しき忍者


性能は速さ重視のスピードタイプ。他メンバーより素早さが高めになっている。

能力としてはギロロと逆で、仲間の護衛よりも前線に出て戦うのが得意。

前線に出るという点ではタママと似たタイプだが、ドロロの場合はコンボが繋げやすいわざが多く、敵の攻撃を避けながら敵にダメージを与える戦法に優れている。そのためわざのセッティング次第ではメンバーで1番強くなるテクニカルキャラにもなっている。


欠点は防御力が低く、とにかく死にやすいところ。

一応レベルが上がればキャラクタースキルとして敵に狙われにくい性質を取得するが、前線に出て戦うことを得意としているため他メンバーと比べて当たるダメージが圧倒的に高く、油断すればすぐに死んでしまう。


ちなみにデフォルトのパーティ編成ではバトルメンバーから外されているが、別に彼が影の薄いキャラだからとかではない。単純に本編の合流順でつけられているだけである。

決していじめているわけではないので注意されたし。



その他詳しい詳細は下の表のそれぞれの個別項目を参照↓


そのほか現実世界のキャラ(詳細は各項目を参照)編集

地球人とその仲間たち編集


ケロカ四天王と最強バトラー編集


ゲームオリジナルキャラ編集

魔王と三姉妹編集

今作のボスキャラ。魔王にもかかわらずケロロたちに親切。


のんびり屋な三姉妹の長女。「」を操る。


黒い服を着た三姉妹の次女。海賊なのにカナヅチ


ぬいぐるみをもった三姉妹の三女。わがままでボクっ娘


ケロロ小隊を助ける仲間たち編集

武者エリアで伝説の装備である神器を守っている村の山神。


海賊エリアで遭難したケロロたちを助けた海賊船の船長。


騎士エリアのとある国で王女を守る近衛騎士。


そっくりさん編集

  • もあ乃、モアンヌ、モアーナ

モアのそっくりさん。


  • お雪

小雪のそっくりさん。


  • 参之丞

サブローのそっくりさん。


  • モモエル

桃華のそっくりさん。


  • サマー

夏美のそっくりさん。


  • ヴィンター

冬樹のそっくりさん。


小ネタ編集

ゲストキャラ編集

パックマン」,「太鼓の達人」,「塊魂」などのナムコキャラがケロカやサポートキャラとしてゲスト出演している。

これについては「ケロロRPGのケロカ一覧」を参照。


テイルズネタ編集

本作はテイルズオブが監修しているため、テイルズに関する小ネタが多数収録されている。

これについての詳細は「テイルズオブケロロ」内の項目を参照。


評価・影響編集

上記のようにアニメのゲーム作品であるため、ゲーム界隈ではそこまで広く認知されていないが、「キャラゲーにもかかわらずストーリーやゲームの要素がきちんとしている」「DSでありながらやり込み要素が多く十分楽しめる」として一部プレイヤーからは高く評価されている。

このことから「隠れた名作」としてケロロファン以外からも人気が高く、ソフトの価格も中古で最高7000円くらいする代物(2023年現在)になっている。


また当時のゲーム生産数と店頭での入手困難が影響している関係で「買いたくても買えない」というユーザーが多く、2023年現在でもプレイしたことがないというユーザーが多く存在することから「新作を作ってほしい」と続編やリメイクを待ち望む声も多い。


ファミ通』の2010年3月8日から3月14日までの週間販売本数ランキングによれば、当時は合計25,420本(週間6485本売上)で27位と漫画原作のゲームにしてはかなり上位を獲得していたようである。ちなみに一個上の26位は『マリオカートDS』(6687本/合計:259万1268本売上)、一個下の28位は『Newスーパーマリオブラザーズ』(6188本/合計:576万1057)で、なんとマリオ作品2つに挟まれる形となっている。


なおこの次の漫画原作のゲームランクインは次週となる2010年3月15日~3月21日のランキングで、『クレヨンしんちゃん おバカ大忍伝 すすめ!カスカベ忍者隊!』が14120本で初登場12位、『ONE PIECE アンリミテッドクルーズ エピソード1 波に揺れる秘宝』が合計20707本(週間5752本売上)で29位の2作品。実は漫画原作のゲームが売上TOP30にランクインするのは1週間に1,2本程度で、「ゲーム界隈でもよほど認識されている」「一部で良ゲーとして広まっている」かのどちらかでないと入れない状況だった。


関連動画編集

テレビCM予告動画


公式サイトのPR動画(ケロロ小隊編)

Flash動画であったため、現在本物のPR動画は閲覧不可。そのため見れるのはYouTubeで他ユーザーが投稿したこれのみ。


外部リンク編集

ケロロRPG バンダイナムコゲームス公式サイト


関連タグ編集

ケロロ軍曹 テイルズオブ RPG

テイルズオブケロロ→ピクシブ内でのコラボ二次創作

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