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概要

女性一人称として一般的な「私(わたし、あたし)」ではなく「ボク(ぼく、僕)」を用いる女性のことを指し、多くの場合創作のキャラクターについて使われる。

現実世界でも小学生くらいでは「ボク」という一人称を常用する女の子もよくいるが、思春期になってもボクっ娘になっている女性は「創作にかぶれた痛い子」扱いされることが多く、中学生以降は激減する。

ボクっ娘への世間の風当たりの強さのため、「ボク」という一人称を使う成人女性は少ないが、気心の知れた相手に対しては20歳を過ぎても自分のことを「ボク」と呼んでいる女性もいなくはない。いっぽうで一部の地下アイドルなどがキャラ付けのためにあえてボクっ娘を演じている例があるが、これも賛否が分かれる。

起源

現代の娯楽作品におけるボクっ娘を確立したのは1970年代手塚治虫の漫画『三つ目がとおる』のヒロイン、和登千代子(和登さん)であると言われる。漫画で「ボク」という一人称を常用する女子キャラとしては手塚の『リボンの騎士』の主人公サファイアが先だが、彼女は「天使チンクのいたずらで、男と女のふたつの心を持って誕生した」という特殊な設定があるため、両性具有的な要素のないボクっ娘キャラとしては和登さんが最初である。

第二次世界大戦前の宝塚出身の手塚は、女性が男役を演じる宝塚歌劇団に触れる機会が多かったといい、上記の『リボンの騎士』をはじめとする諸作品にもその原体験の影響が色濃くうかがえる。

さらにさかのぼると、昭和初期川島芳子が髪を短く切り、自らを「僕」と呼んでいたが、女学生が「男装の麗人」と呼ばれた彼女の言葉遣いや髪型を真似するといった社会現象が起きており、これは宝塚歌劇団で最初に髪を短く切った水の江瀧子よりも早い。

その魅力

同様に男性的な一人称として「オレっ娘」があるが、こちらは方言である場合を除けば男勝りな性格として描かれることがほとんどである。一方ボクっ娘の性格は、寡黙で落ち着いたもの、幼げで奔放なもの、神経質繊細なもの、豪快でおおらかなもの、オレっ娘ばりに男勝りなもの、むしろ非常に女性的なものと実に多彩。美しい女性に男性的一人称が加わることで、女性的魅力も男性的魅力もことさらに強調することができ、ツンデレクーデレ素直クールなど、様々な属性と相性がいい。「僕、ぼく、ボク」とちょっとした表記の違いでも印象はがらりと変わり、一人称以外の言葉遣いや振る舞いによっても自由なキャラ付けが可能な萌え要素である。

先述の通り、現実で(中学生以上では)「僕」という一人称を使う女子は珍しいので、その言葉遣いに至った具体的な理由付けが存在する場合も多い。「家の事情で男性として育てられた」「男性と張り合うため」など、一人称にそのキャラクターの根幹の設定がかかわっていることもあり、その辺の複雑な事情もまたボクっ娘の魅力。

特に一人称小説の場合など、読者に性別を誤認させる叙述トリックとして機能するケースもある。

キャラクター一覧

枚挙すればキリがないが、以下のキャラが該当する。

見た目は女の子だが一人称が「僕」「ボク」「ぼく」。











一見男の子に見える女の子

(★はデフォルトで男装しているキャラ)








  • 義経(天外魔境JIPANG7)★ ※男の子っぽい女性としてキャラクターデザインされたため、少女にも見える格好は完璧な男装かどうかは疑問である。
  • 四方みつる(あんさんぶるガールズ!)※「私」のときもある
  • 鎧衣美琴(マブラヴ)※主人公の「基本世界」だったエクストラ世界では女の子っぽい容姿の男性で、名前も「鎧衣尊人」。アンリミテッドおよびオルタネイティヴ世界、オルタードフェーヴル世界ではこちらの少女「美琴」。



関連タグ

僕っ娘 僕っ子 ボクっ子 ボク少女
表記揺れ

オレっ娘 だぜ子
(類似のケース)

ボーイッシュ 男装少女 男装の麗人 雄んなの子 漢女 男勝り オナベ ネナベ
モダンガール ジェンダー 性同一性障害 フェミニズム 中性
(重なりがちな属性)

男の娘
(ボクっ娘と思いきや実は……、というパターン)

リグル・ナイトバグ ナズーリン
(2次創作においてボクっ娘化されやすい東方キャラ)

浜崎あゆみ 堀江由衣 松井菜桜子 渡辺明乃 
青木志貴 春名風花 最上もが 宝塚歌劇団 古賀葵
(現存する三次元のボクっ娘)

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外部リンク

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