「この遺産を届ける事が、ボクの償い…」
CV:久野美咲
人物像
ドヴェルグ=ダインの遺産、ダインスレイフの欠片を伴いキャロル・マールス・ディーンハイムの下より逃走した錬金術師。
キャロルと瓜二つの顔を持つが、これはキャロルが錬金術の奥義を以って創り出したホムンクルスである為であり、キャロルが己の記憶を転写・複製する為の身体を作り出す過程で創りだされた。
エルフナインはキャロルの躯体に選ばれず、欠陥を備えた劣化コピーとして廃棄物の烙印を押された一人である。
欠陥の一つであるかは不明だが性別はない。無性であるのだが、イラストのポスターで響達と共にお風呂に入っているシーン等や女の子らしい普段着等からも、響達やS.O.N.G.のメンバーの間では女性として扱われている模様。
内向的な性格の持ち主で、気弱でおどおどした言動を取りがちだが、優しい心と芯の強さを併せ持っている。
必要となれば自らが危険に晒されるリスクを覚悟で時に思い切った行動を取る事があるなど大胆な一面を持ち、ダインスレイフの欠片をシンフォギア装者達の下に届け、彼女達の新たな力にする事を「償い」とするなどの責任感が強い一面をも垣間見せている。
一方で人工生命として生を受けたが故に行動の節々で効率や合理性を重視するなど、普通の人間と異なるメンタリティを有する。
「elf」はドイツ語で「11」、「nein」は「いいえ、違う」(英語のnoと同じ。『欠陥あり』の意か?)の意。識別番号がそのまま名前になっている模様。
来歴
戦姫絶唱シンフォギアGX
キャロルの計画の中枢である巨大装置「チフォージュ・シャトー」建造の為の労働力として限定的な錬金術の知識を与えられ、その詳細を知らされないまま装置の建造に加担していたが、チフォージュ・シャトーが世界の破壊を実行する為の手段だという事を知り、キャロルの下から逃走。
キャロルの遣わした追っ手であるレイア・ダラーヒムからの逃避行の果てに立花響達タスクフォースS.O.N.G.の面々と邂逅し、アルカ・ノイズとオートスコアラーという新たな驚異を前に戦う力を喪ったシンフォギア装者達を支えるべく、ダインスレイフを用いたシンフォギア強化計画「Project IGNITE(プロジェクトイグナイト)」を推し進めた。
しかし、エルフナインはキャロルと同じ躯体を持つが故にキャロルからの一方的な感覚器官のジャックを受けており、自覚の無いままシンフォギア装者達に対する内通者として利用されていた。
自身が持ちだしたダインスレイフの欠片もまた、キャロルがダインスレイフの呪われた旋律を手に入れる為にあえて奪わせた物であり、その事実を知った際には自らを罰するよう仲間たちに懇願するも、咎めるどころか責めることすらしない風鳴弦十郎ら大人達の優しさに触れ、チフォージュ・シャトーと世界解剖をめぐる最後の戦いの結末を見届けるべく決意を新たにする。
最後の戦いの途中に重傷を負うものの、キャロルの下から離反したウェル博士がチフォージュ・シャトーの機能を反転させ世界を再構成させる目論みを支援。キャロルによって分解された世界を修復する助けを成し、更にキャロルが父から託された命題の真意は世界を許す事にあると悟り語った。
しかし、魔法少女事変と呼ばれる一連の騒乱が収束した後に待っていたのは、決戦に於いて負った傷に起因する風前の灯も同然となった自らの生命であった。
だが、死にたくないと願ったエルフナインの前に思い出の大半を失ったキャロルが現れ、お互いに消えゆく命である事を悲観した彼女の手によって、二つの消えゆく命を一つにする事でその生命を取り留めた。
肉体がキャロルとなった後もウェル博士の残したチップを始めとする異端技術の解析に尽力するべく、タスクフォース「S.O.N.G」に所属、協力する。
戦姫絶唱シンフォギアAXZ
キャロルと一体化したことで髪型と髪色がキャロルにそっくりになった。
S.O.N.G.にて、錬金術師としての知識からサポートする専属研究者のようなポジションとなっており、話の流れ的には解説者的な役割を担うことも多い。
在庫が尽きてしまったLiNKERの再開発に尽力し、マリアの記憶の中のウェル博士との邂逅もありLiNKER開発に当たって手詰まりだった部分を解決し、再生産にこぎつけた。
また、ファウストローブにより無効化されたイグナイトモジュールの対抗策としての「愚者の石」組み込みを行ったが、急な措置だったため反動汚染の除去作業に忙殺される羽目にもなる。
戦姫絶唱シンフォギアXV
S.O.N.G.の一員としてノーブルレッドのテロ行為に立ち向かっていたが、風鳴訃堂の横槍で待機命令を出され、気晴らしにと響に連れ出され未来や翼とカラオケを楽しむ。
ちなみに選曲は尾崎紀世彦氏の「また逢う日まで」。作中時間から70年以上も前の歌って...。
ちなみに歌唱する前話のCMにて変なフラグを立てていた。
しかし、実は待機命令の真相は「普段作戦本部から出てこないエルフナインの身柄を確保し、チフォージュ・シャトーの起動認証を行わせる」ことにあり、響と翼が陽動のため放たれたアルカ・ノイズに対処している中未来共々拉致されてしまう。
錬金術師の為あらゆる諸国やパヴァリアの残党に狙われる可能性から神の力の依代足り得る未来共々保護レベルを最大にした上で緒川達調査部によって警護が付かれてたが待機命令によって装者を除く各部署が機能不全になってる穴を突かれた形となってしまった。
そのままミラアルクの刻印掌握で身体を操られて目論見は達せられ、用済みとして精神を破壊されそうになるが、シャトーに打ち捨てられていたオートスコアラーたち、そして擬似人格として再生したキャロルの手を借りて難を逃れ、S.O.N.G.に帰還する。
戦姫絶唱シンフォギアXD
2022年のエイプリルフールイベントにてまさかのプレイアブル参戦。
区分はなぜか「達人」、戦闘用BGMは緒川との共用となる。
元ネタは並行世界のキャロルが見たトンチキな夢となっている。
2023年春に公開されたXDクエスト「END-of編」では、周囲に守られてばかりで何もできなかった過去を悔い、自身専用の新たな戦闘手段「アーティファクト」を操作する技術を確立する。