「往生堂」に招かれた謎の客卿、博識であり、あらゆることに精通している。
「長い年月が流れ、彼は無数の人と出会い、無数の人と別れました。」
「曰く、流水は変わり易く、山石は移り難きもの。」
曖昧さ回避
概要
名前 | 鍾離(日:しょうり/英:Zhongli/中:钟离) |
---|---|
レアリティ | ★5(限定) |
国/所属 | 璃月/往生堂 |
使用武器 | 長柄武器 |
神の目(元素属性) | 岩 |
誕生日 | 12月31日 |
オリジナル料理 | とろ火で煮込んだ腌篤鮮(腌篤鮮) |
CV | 前野智昭 |
あの方は自分を凡人だと主張しているが、仙人である師匠と親しげにしていた。もし仙府前の腰掛でお酒を飲んでいるあの方を見かけたら、邪魔をせずにそっとしておけと師匠に言われたことがある。だから、我はその通りにした。
~鍾離について…申鶴
人物
璃月港の葬儀屋・往生堂に客卿として籍を置く、どこか浮世離れした凛々しい男性。
普段は文化人として悠々自適な生活を送る傍ら、往生堂としては対象が長命ゆえに伝統継承が困難な「仙人を送る」儀式を担う。
博学多才で、市井ではとうに失われた古い伝承や技術にも通じている。また璃月由来の食材、鉱石、植物、骨董品等にも詳しく、素人目には分からないような細かな性質の違いさえ見極め、その知識量は専門家が舌を巻くほど。
それ故、璃月の人々の間では「先生」と呼ばれ称えられるが、いつも彼は苦笑を浮かべこう返す「ただ、記憶力がいいだけだ」と。
そんな彼だが金銭感覚が皆無という、契約の国・璃月において致命的とも言える欠点を抱えている。取引において相手から提示された金額を吟味せずに二つ返事で承諾してしまうほか、そもそもの問題としてモラ(お金)を持ち歩く癖がなく、しかも他人に指摘されるまでそれに気付かない。
また他人に援助してしまうことすらあるらしい。PVや本編の描写を見る限り、不足分は回り回った末に往生堂か北国銀行のどちらかが負担する事が常であるようだ。
一応、彼の名誉の為に言っておくと別に鍾離が「モラを持っていない」わけではない。ただ「持ち歩く癖がない」だけである。結果的に支払うのは往生堂か北国銀行なのだが、本人の資産自体は余りある程ある為、いずれは使う機会が来ることを祈ろう。
2022年の誕生日イラストでは遂に胡桃から財布をプレゼントされた。
能力と戦術
2020/12/1~12/22の期間限定祈願(ピックアップガチャ)「大隠朝市」で追加(原神では限定★5キャラの「恒常落ち」は原則無いため、該当祈願の開催・復刻中のみ入手可能)。
シールドによる耐久サポートを軸にしつつ火力サポート、サブ火力、探索採集と実に多彩な役割をこなす最強格のサポーターの一人。
特にシールドの性能は異次元の域で、シールド自体のシステム上の強さも相まってその影響力は莫大。鐘離の有無でゲーム全体の難易度が変わるとも言われるほど。
リリース当初は攻撃能力が無きに等しいのが欠点だったのだが、Ver.1.3での諸々の調整によりサブアタッカーとしての運用も可能となった(詳細は後述)。
なお、シールドの耐久力や天賦による攻撃力の向上には防御力ではなくHPが参照される為、注意が必要。
天賦
- 通常攻撃『岩雨』
槍による最大6段の連続攻撃を行う。長柄武器特有のヒット数が多いのが特徴。
岩槍の生成や蹴りなども交えたスタイリッシュなモーションで槍を振るう。この中でまともに両手を使うモーションがひとつも無い辺りがなかなかに凝っている。
重撃は前方に疾行しつつ雨のような岩槍を投下する攻撃で、連続攻撃をしているようなモーションだがヒット数は1回のみ。
- 元素スキル『地心』
・一回押し
「揺らぐ事無し」
眼の前に岩柱を生成する。岩柱は定期的に岩元素ダメージを発生させる他、登って足場としても機能する。
なお、岩元素の旅人、凝光、アルベドなどが展開した「岩元素の創造物」が近くにあると、これも岩柱と共鳴し岩元素ダメージを発生させる。
鍾離の突破に必要な素材が手に入るボス「無想の岩」が作る岩の円柱とも共鳴する。
・長押し
「難攻不落!」
自身に玉璋シールドを付与し、同時に周囲に多大な岩元素削りを伴った岩元素ダメージを発生させる。また、岩柱が生成数が限界に達してない場合、シールド付与と同時に岩柱も生成する。鍾離のタンク/シールダーとしての要。
玉璋シールドは物理を含む全属性150%の吸収効果も相まって秘境や深境螺旋でも殆ど割られることが無い異常な耐久力を持つ他、周囲の敵に対して物理を含む全耐性−20%のデバフを付与する非常に強力なシールドである。この能力故に全ての元素キャラの火力サポートが可能という最大の特徴があり、タンク・火力補助共に高い汎用性を持つ。実際に鍾離が組めないキャラはニィロウやシュヴルーズなど、特定の元素でしか編成を組めないキャラのみである。
また、持続時間が20秒に対してクールタイム12秒と時間管理さえすれば常に維持できるため、基本的にどんな状況でも敵の攻撃に対して強気に出ることが出来る。
さらにキャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦『岩の宸断』が開封されると玉璋シールドが攻撃を受けるたびにその強度が5%上がる(最大5重)というセルフ強化までおまけに付いてくる。
加えて、長押し時の衝撃波は岩元素を大幅に削る効果を持ち、範囲内に岩盾持ちのヒルチャールや鉱石など「岩元素が付与されている」存在がいれば同時にまとめて爆散させられる。その他大型岩スライムやフィールドボス「無相の岩」の装備破壊にも通用する。
戦闘以外では広範囲の鉱石を一撃で採掘可能で、長身男性キャラかつ足場を作れることも相まって探索でも優秀。
- 元素爆発『天星』
「天道、此処にあり」
巨大な星岩を空から落とし、周囲の敵に岩元素ダメージを与えつつ、僅かな間だが石化させ動きを封じる。
元素反応「凍結」のように他のキャラでは複数の手順が必要になる敵の足止めを一瞬で行えるのが最大の強みであり、たとえ相手がシールドを張っていようと姿を消していようとお構いなしに石化させる為、相手の動きを強引に止めることで自身や味方の安全確保を行う事も可能。
自身のスキルだけでは元素回収率に乏しいが、必要元素エネルギー量は40とかなり少ない為、アルベドや主人公(岩)と組ませればガンガン発動する事もできる。
- 天賦『贅沢な食饌』
キャラ突破段階4(Lv60~70)で開封。HP上限を基に、鍾離の与えるダメージが増加する。
・通常攻撃、重撃と落下攻撃……HP上限の1.39%
・元素スキルのダメージ……HP上限の1.9%
・元素爆発ダメージ……HP上限の33%
通常攻撃と元素スキルのダメージ増加は一見するとかなり少ないように思えるが、鍾離自身の基礎体力がかなり多い為、HPを伸ばすことで元の倍近いダメージを叩き出すことが可能。
- 天賦『結晶推命』
探索天賦。鍛冶屋で長柄武器を作成する際に使った素材の一部が返還される。
他の天賦が極めて強力なこともあってか、この部分では控えめである。
命ノ星座
第一重「岩、天下の骨なり」 |
---|
元素スキルの岩柱が同時に最大2つまで存在可能となる。 |
第二重「石、玉の揺りかご」 |
元素爆発時に、自分を含めた近くにいるキャラクターに玉璋シールドを付与できるようになる。 |
第三重「圭璋、闇の中で輝く」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「黄玉、破れぬ堅さ」 |
元素爆発の範囲+20%し、天星の石化効果の継続時間が2秒延長する。 |
第五重「璧、天理を守る」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「金、天地の恵み」 |
玉璋シールドがダメージを受けた時、そのダメージ量の40%分のHPを回復する。その際の一回の回復上限はキャラクターのHP上限の8%。 |
書いてあること全てが強いが、特に2凸が強力。シールドを張りなおす手間が減る他、他のキャラクターにもシールドを付与できるためマルチでもとても重宝する。特に追加された週ボス「若陀龍王」をマルチで行う場合、これの有無で難易度が激変する。また、6凸した暁には担える役割の広さが故に「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」となりうる。
とはいえ無凸でも上記の性質上かなり強い。
装備・編成について
- 黒纓槍
★3長柄武器。通称スライム槍。
全長柄武器の中で最もHP%を盛ることが出来るため、シールドが一番固くなるのが強み。
無凸、1凸鍾離はとりあえずこの武器を持たせれば一定の活躍が出来る。
- 西風長槍
★4長柄武器。
武器ステータスが元素チャージであること、武器効果が粒子生成であることから元素爆発の回転率が非常に高くなる。
特に鍾離を2凸以上していると非常に恩恵が大きい(爆発使用時にもシールドを貼れるようになるため)。
会心が発生しないと武器効果が発動しないため、ある程度は会心率を盛るようにしよう。
胡桃とセットでPUされる★5長柄武器。
最大HP上昇&HPに応じて攻撃力増加効果があることと、会心ダメージを大幅に伸ばせることから、サポーターとサブアタッカーを両立させたい時に持たせたい武器。
同時PUの★5長柄武器。見た目が彼に合わせられたモチーフ武器…なのだが、性能面での相性は非常に悪い。
というのも、能力ボーナスが攻撃力増加しかなく、HPを伸ばすことが重要な鍾離と全くかみ合っていない。加えてシールド強化に関しては装備者本人にしか適用されないため、シールドを味方に渡すのが主な鍾離にとってはこちらも噛み合っていない。
この武器を使いたい場合は他の長柄武器使いに持たせ、鍾離でシールドを張ってから装備者に交代して攻撃した方が良い。
- 草薙の稲光
雷電将軍とセットでPUされる★5長柄武器。
元素チャージ効率に応じて元素爆発のダメージがアップし、武器自身でもチャージ効率を無凸で最大80%ほど伸ばせることから爆発型サブアタッカーとして運用する時に使いたい。
ただ、護摩の杖と同じく非常に性能がいいため取り合いになるのが唯一の欠点。
- 星鎌・試作
鍛造★4武器。
上記の武器を全て所持していない場合の候補。鍛造の際に鍾離の天賦の恩恵を受けることができる。
とはいえこれが作れる頃には大抵の場合は「黒纓槍」を余るほど持っているはずなので活用の機会は少ない。
純粋にシールドの耐久値を求めるなら時計・杯・冠のメインOPを全てHPで固め、セットはHP増加系の「千岩牢固」と「花海甘露の光」を各2セットずつ用いるのが最適となる。
バッファーとして用いる場合は、元素スキルをトリガーとしてシールドバフを盛りつつ味方に攻撃力バフを配れる「千岩牢固」4セット、あるいは爆発をトリガーとして攻撃力バフを配れる「旧貴族のしつけ」4セットを装備すると良い(ただし攻撃力を参照しないアタッカーと組ませる場合はどちらも効果がほぼ腐ってしまうので要注意)。
爆発サブアタッカー運用であれば時計はHPまたは元素チャージ効率、杯は岩ダメージ、冠は会心系にし、爆発の回転率を上げつつ火力も確保できる「絶縁の旗印」4セットが効果を発揮できる。
他にも火力と耐久値を両立させたい場合は「千岩牢固」「花海甘露の光」「絶縁の旗印」「旧貴族のしつけ」「悠久の磐岩」のいずれか2セットずつを選ぶと良いだろう。
余談
- 声を担当している前野智昭も原神プレイヤーの1人。自身のYouTubeチャンネルでプレイ配信やガチャ動画、ウエハースの開封動画などをアップしている。鍾離を完凸(ついでに魈も完凸)しており、また聖遺物厳選等のビルドもかなりやりこんでいるヘビーユーザー。
- ピックアップのタイトル「大隠朝市」は「真に悟りを開いた隠者は山中に引きこもりなどせず、人の集まる俗世に紛れて暮らしている」という意味の四字熟語。彼のひととなりを理解した上だと意味の深さを感じられる。
- 趣味は時間がある際には城内を散歩していたり、魈との会話を見るに普段は鳥の散歩や花見や骨董鑑賞をしているようだ。
- 特に講壇においては一家言あるほどで、璃月港入口近くの茶屋で講壇する講壇師・田饒舌においては太鼓判を押す程であり、彼の講壇を聞きながら茶を飲む姿が度々目撃されている。田饒舌自身も岩王帝君を信仰しており、イベントでは友好の証として、愛用の岩王帝君の姿を描いた扇子を贈っている。
- 好きな食べ物は遠い昔に友と共に飲んだお酒で、現在は過去の味は再現できそうにないという。嫌いな食べ物は海産物で、つるつると滑るような感覚や洗っても消えない生臭さが苦手な他にも過去に様々なことがあり、うごめく海産物からは距離を置くようにしている。ただ、見た目から原材料が判断できない海鮮豆腐はまだ食べられるらしい。
- 彼の命ノ星座はある種最大のネタバレとなるため、敢えて伏せている。
- 実は彼の「鍾離」という名前そのものに特別な意味がある。原神の内容を抜きにして彼の名を検索すればその内容と、そこから原神世界における彼の内に隠された真実を類推できるだろう。
- Ver1.5で伝説任務の第二章が配信された。現時点で第二章まで伝説任務があるのは鍾離と雷電将軍、ナヒーダ、宵宮である。また、第二章をクリアすることで、新ボス「若陀龍王(じゃくだりゅうおう)」と戦えるようになる。
- 凝光からは「優秀だけど弱点を見つけるまでは使えない駒」と評価されており、上記の欠点はあまり認知されていない模様。
- 2022年2月に米遊社(HoYoLAB中国版)で行われた人気投票では楓原万葉、魈(原神)などを抜いて、男性部門1位の人気を獲得している。
- Ver2.5での期間限定イベント「酌み交す酔夢」では、モンド城の酒場「エンジェルズシェア」にいきなり来店する。本人の口ぶりから散歩感覚で来たようだが、そんなんで隣国に来ていいのだろうか?実際、ワープなしで歩いていくと璃月港とモンド城までは相当な距離があり、旅人とパイモンも驚いていた。しかも、相変わらず飲み物代は往生堂のツケにするし……。
- Ver1時代は何故か大型アップデートの度に待機モーション中のボイスが差し替えられていた。ここまでボイスに変更があるのはVer5.1時点では鍾離のみであるが、理由は不明。
Ver1.3以降の能力調整について
Ver.1.1での実装時、悪い意味でサポートのみに振り切った能力で、そのサポートも数値上の強さはともかく隙が多く決して使いやすいとは言い難い性能で、最適装備を付けてなお運用には愛が必要、という状況が発生しており、それに対して批判的な意見が相次いだ結果、Ver1.3のリリース時にシールドや共鳴といった岩元素に関するシステム全体の調整と共に、鍾離本人の能力にも火力を中心にある程度の上方修正がかけられる事になった。
運営はこの先の戦略性を高めるためにキャラだけでなく元素システムそのものに手を入れる必要が生じ、そのために慎重な調整をしている事をアナウンスしていた。ユーザーの声が元になったとは言え、あくまで「ゲーム全体の今後の益のための調整」であり、この調整を「ゴネ得が通用した」と誤解してはいけない。
感情任せにならず、視野は広く持って、筋の通った理屈と一緒に意見を述べるのが良きユーザーと言えよう。
非常に高い防御性能が故に敵の攻撃を回避する必要がなくなり、「気づいた時にはプレイヤースキルが下がっていた」と嘆く旅人も……。逆を言えば、アクションが苦手な人も鍾離を手に入れることができれば強敵とも戦えるということになる。
ただし、Ver2.1以降は、「シニョーラ」や「獣域ウルブズ」などのシールドでも防げない強力なスリップダメージを与えてくる新エネミーが次々と登場、Ver2.4ではシールド貫通ダメージ(※)を与える「アビサルヴィシャップ」、Ver2.6ではこちらがシールドを使用していると自分にバフをかけてくる「黒蛇衆」(Ver2.5で先行登場)が登場しており、鍾離ではなくヒーラーが活躍できる調整が施されていた。
※正確には「被弾時に元素エネルギーを減らす。元素エネルギーがない場合はHPを減らす」という付随効果よるダメージであり、獣域ウルブズやシニョーラ同様、攻撃そのものがシールドを貫通するタイプではない。(食らったら厄介なことに変わりはないが)
しかしあまりにもやり過ぎた(上述の黒蛇衆の強化は結晶シールドでも反応してしまうため、ある意味岩元素反応を全否定している存在である)ためか、Ver3以降は鳴りを潜めている。
Ver4以降はシールド耐久値を遥かに上回る攻撃を連発してくる「地方伝説」が登場。こちらはシールドを過信できない存在ではあるものの、「シールド使いを入れない=一撃死」という状況でもあるため、ある意味ヒーラーとのバランスは取れていると言えよう。
そもそも鍾離は他のシールド使いと違い、シールドに全耐性デバフという貴重な効果が付いていることもあり、元より活きるシチュエーションは多い。産廃化する危険性は正直薄く(鍾離が産廃化するなら他のシールド使いはもれなく巻き込まれる)、脳死よりも使い分けを求められる環境になってきたと言う方が正しい。
実際、Ver4時代に追加されたボス「実験用フィールド生成装置」と「魔像レガトゥス」は岩元素攻撃を当てることで素早く強化状態を解除できるため、元素スキルと元素爆発で岩元素を大量に消費できる鍾離の価値は高まる事態となった。