稲妻より訪れし浪人。穏やかで浮世離れした性格、過去に経験した様々な出来事を心の内に秘めている。
概要
オープンワールドゲーム『原神』の登場キャラクター。
名前 | 楓原万葉(かえではら・かずは)(英:Kaedehara Kazuha/中:枫原万叶) |
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レアリティ | ★5(限定) |
国/所属 | 稲妻/南十字船隊 |
使用武器 | 片手剣 |
神の目(元素属性) | 風 |
誕生日 | 10月29日 |
命ノ星座 | 紅葉座 |
オリジナル料理 | 雨奇晴好(干物の網焼き) |
CV | 島﨑信長 |
劇を観るのがお好きな外国の方もたくさんいて、楓原万葉さんはその中の一人です。文化的な側面を持つ劇であろうと、武道劇であろうと、彼はいつも静かに観ています。規則をきちんと守ってくれる、とても良いお客さんなんですよ。
~楓原万葉について…雲菫
人物
稲妻から流れてきた浪人。浮世離れした穏やかな性格をしている。独特の言い回し(いわゆる「ござる口調」)と柔らかな物腰が特徴。
没落した武家の生まれで、彼が家を継ぐ頃には屋敷も部下も失い名前くらいしか意味のあるものが残っていない有様だったが、本人は逆に一族の重圧を背負わなくて良くなった事に安堵し、「裕福な生活など要らぬ、必要なのは詩歌と美酒と手中の刀のみ」と語り、浪人としての旅暮らしを楽しんでいる。
現在は北斗率いる南十字船隊と行動を共にしており、「死兆星号」に草笛の音色を響かせている。
詩を愛する温厚な彼を見た人間のほとんどはただの船隊の見習い船員としか思わないが、実際は些細な自然環境の変化まで読み取る繊細な感覚を持ち、ひとたび刃を抜けば鋭い剣閃で並み居る敵を斬り伏せる百戦錬磨の強者である。また、とある事情から稲妻幕府に指名手配されている要注意人物でもある。
人の心を読める鋭い観察眼を持つ北斗でも、彼を受け入れる判断を下すその時までその実力を見抜く事は出来なかったという。
その心には確かに尖った部分を持っているが、過去に経験した様々な出来事を胸の内に秘めた結果、現在の彼が形作られている。尖った部分が風雨によって丸くなったのか、わざとその一面を心の内に隠しているのか、その真相は誰にも分からない。
能力と戦術
2021/6/29~7/20の期間限定祈願(ピックアップガチャ)「辻風に舞う落葉」で追加(原神ではピックアップ限定★5キャラの「恒常落ち」は原則無いため、期間が終わると復刻が来ない限りは入手不可)。
風元素使いの特性に加えて自らの固有能力としても味方の元素火力を上昇させる手段を複数持っている、味方の火力補助に特化したサポーター兼サブアタッカー。
元素熟知の高さが火力とサポート能力に直結する能力構成になっており、法器使いなどの元素火力に寄ったアタッカーと組むことで自身とパートナーの火力を引き上げる事ができる。
- 通常攻撃・我流剣術
また、魈と並んで落下攻撃のダメージ倍率は両手剣キャラ以外ではトップクラスを誇る。魈の元素爆発の運用と同じように、後述する元素スキルと組み合わせる事で最大火力を引き出すことが出来る。
- 元素スキル「千早振る」
風で敵や物体を引き寄せながら気流に乗って舞い上がり、巻き込んだ敵に風元素ダメージを与えつつノックバックさせる。長押し発動時は範囲と威力が拡張される。上昇後の落下攻撃は風元素ダメージと引き寄せ効果のある風穴を発生させる「乱れ嵐斬」に変化する。
また、キャラ突破Lv1(Lv20~40)で天賦「相聞剣法」が開封されると、スキル発動時に拡散可能な元素(炎・水・雷・氷)と接触するとその後の「乱れ嵐斬」が接触した元素に染まり、発動時に攻撃力の200%分の接触した元素ダメージを発生させるようになる。「乱れ嵐斬」が元素に染まっているかどうかは上昇後に万葉が纏う風の色で確認可能。
万葉のメイン火力であり、移動手段であり、場所を選ばず使える最優のサポーターたる所以。
スクロースの元素爆発の範囲とヒット数を控えめにした代わりに旅人(風)やウェンティの元素スキルと同じスピードで撃てるようになっている、と表現すればテイワットの旅に慣れた旅人ならどれだけ強力かご理解頂けるだろう。
しかも単押し時は即座に飛び上がり、「乱れ嵐斬」は通常の落下攻撃と比べて着地時の硬直が少ないため使用時に隙が出来にくい。
また、発動時のジャンプは上昇性能だけを見るならウェンティの元素スキルや魈の元素爆発には及ばないが、空中でも発動可能という特性を持っている。2段ジャンプ、長距離滑空中に何度も使い高度を稼ぐ、壁登り中にわざと空中に飛び出して使うことで壁が突き出て普通なら登れない「ねずみ返し」の地形をある程度なら強引に突破可能など、探索で極めて重宝する。しかもウェンティの元素スキルの風域発生と重ねれば風域+このスキルで高さを強引に稼ぐ事まで可能である。
- 元素爆発「万葉の一刀」
周囲の敵を風元素を纏った剣で薙ぎ払う。同時に一定周期で風元素範囲ダメージを発生させるエリア「流風秋野」を展開する。このエリアは拡散可能な元素(炎・水・雷・氷)を巻き込むとその元素に染まり、拡散反応とは別に追加ダメージを発生させる。
似たような性質を持つスクロースの元素爆発と比べると、初めから2凸スクロースと同じ持続時間を持ち初撃に強力な薙ぎ払いが付く代わり、拘束効果を持たずエリアによって発生する火力も控えめ。元素スキル等と組み合わせて拡散反応を誘発させる土台として使うことで強烈な火力を発揮できる。
なお、展開された「流風秋野」エリアは紅葉が舞う美しい見た目をしているが見通しが悪く、中にいると外の様子を把握しづらくなるのが玉に瑕。
- 天賦「風物の詩吟」
- 天賦「霞立つ松風」
ガイアやレザーと違い決定的に有利な点は風元素使いの彼がこの天賦を持っているという事で、他に一人でも風元素使いをパーティインさせればさらに風元素共鳴の「スタミナ消費-15%、移動速度+10%、スキルのクールタイム-5%」が発動し、他2人分の編成枠の自由度を残しつつも驚異的な機動力とスタミナを獲得できる。
- 命ノ星座
- 1凸……元素スキルのクールタイム-20%。元素爆発発動時に元素スキルのクールタイムをリセットする。
- 2凸……元素爆発で生成されたエリアの展開時間中、本人およびエリア内にいるキャラの元素熟知+200。
- 4凸……元素エネルギーが45以下の時「元素スキル発動時元素エネルギーを3/4回復」「滑空1秒につき元素エネルギーを2回復する」の効果を得る。
- 6凸……元素スキルか元素爆発を発動させてから5秒間、風元素付与を獲得する。また、元素熟知1につき通常攻撃、重撃、落下攻撃のダメージ+0.2%。
余談
- どんな片手剣を持たせていようが日本刀式の抜刀と納刀を使って立ち回る。実装前の動画で本来鞘が必須となる動きを鞘無しで行う様子に「大丈夫か」という声が次々に上がったが、通常攻撃後の納刀モーションを見る限り、神の目の力で不可視の鞘を作っているようである(手の甲と鯉口にあたる部分に光が浮かんでいる)。
- 神の目の意匠も関わってくるストーリーも稲妻がメインでありながら、所属は璃月の勢力という独特な立ち位置のキャラクターである。さらに同時実装される彼の能力と噛み合う★5片手剣「蒼古なる自由への誓い」はモンドのモチーフ武器という、無国籍感あふれる状況になっている。ただし、キャラ紹介PVやゲーム内でのイベントムービーでは「蒼古なる自由への誓い」ではなく、璃月の★3片手剣「チ虎魚の刀」を使用している。
- 好きな食べ物は魚料理で、嫌いな食べ物は粗造り(=雑な仕上げ)の料理。ただの魚でもしっかり焼いたほうが旨味があると彼は思っている。曰く「食事というのは心身を安らげるもの、妥協していてはならぬであろう」。
- 穏やかな性格とござる口調の物腰、剣を抜けば鋭い一面を見せるという和風モノの主人公の王道を行くキャラクターから、るろうに原神などと呼ぶ旅人もいる模様。ちなみに、☆3片手剣に飛天御剣がちゃっかり存在している(但し読み方は「ひてんごけん」であり、こちらはサービス開始から存在している)
- レベル上限突破に稲妻の特産品を必要としており、実装時点では期間限定マップ「金リンゴ群島」でしか手に入らなかった。そのため彼を引き当てたものの育成しきれないまま金リンゴ群島の開放期間が過ぎてしまった場合は璃月編が終了するまで育成が不可能になってしまう。使いたい気持ちを抑えてストーリーを進めるか、金リンゴ群島の復活を待つしか無い。
- 担当声優の島﨑信長氏は初回PU開始後3日で万葉を完凸し、PUのサブ対象になっていたレザー(担当声優の内山昂輝の大ファン)に至っては★4とはいえ初日に完凸。また、Twitter上で魈(担当声優の松岡禎丞と非常に仲がいい)のPUガチャ復刻を希望する意志も見せ、2022年1月の復刻PUでは見事に魈を獲得。氏のガチャの回転力は原神でも健在であった。
関連動画
関連タグ
原神 浪人
稲妻(原神)……出身 / 璃月(原神)……所属
北斗(原神)……彼が「姉君」と呼ぶ、所属する武装船団の頭領。
ストーリーにおいて(魔神任務第二章のネタバレ注意)
Ver1.6後半(2021/6/29~)に実装された魔神任務第二章(メインストーリー・稲妻編)のプロローグに登場する。
南十字船隊の主催する武闘会の賞品として「主亡き神の目(本来の使い手が死亡し、一度力を失った神の目)」を提供し、決勝直前にこれが盗まれた際は、(神の目の代わりに北斗に稲妻へ船を出させるために参加していた)旅人と共に犯人を追いかけギリギリまで追い詰めるも、手にしていた「主亡き神の目」に変化がないことを悟ると「主亡き神の目」を返す事を条件に犯人を見逃した。
この「主亡き神の目」はかつて己が目的のために目狩り令の執行者である九条裟羅に御前試合を申し込み、雷電将軍の神罰をその身に受けて散った親友のものであり、現在は神の目というシステムと神の意志に疑問を抱き、その仕組みを知るために動いている。
犯人を必要以上に追い詰めたのも、一般的に神の目がもたらされる条件とされる「その後の人生全てを捧げても良いほどの強い渇望」が起こりうる状況を作り「主亡き神の目」が反応するかを試したかったからであり、また、稲妻幕府から指名手配された理由の少なくとも1つは「目狩り令に従わず、自分と親友の形見の神の目を持って逃亡した」ため。
その過程でゴローとも知り合っている。
ただし、第二章第一幕ではお尋ね者のため、稲妻には上陸せずに旅人を降ろすと、北斗と共に一旦は璃月に帰って行った。
そして、第二章第二幕ラスト。
幕府軍の猛攻に窮地に陥るゴローたち抵抗軍と旅人の前に珊瑚宮心海や北斗と共に助っ人として颯爽と現れ(北斗の口ぶりから、傭兵として雇われた模様)、友を救うため再び故郷に帰ってきた。
続く第二章第三幕では九条裟羅の不在で機能不全に陥った幕府軍の隙を突く形でゴローらと共に鳴神島へと上陸。稲妻城天守の入り口で城を出たばかりの旅人と合流、そこで旅人へと振り下ろされた雷電将軍の不意打ちの「無想の一太刀」をとっさに受け……
……その時「主亡き神の目」に光が灯り、二人分の神の目の力を宿した一太刀で「無想の一太刀」を打ち弾いた。
全てが終わった後、彼は友の墓「断刀塚」にあの後再び光を失った「主亡き神の目」を供え、その場を後にする。いつか友が抱えていたかもしれない白猫に見守られた「主亡き神の目」は、去りゆく彼に応えるようにその時だけうっすらと光を灯していた。
- 期間限定イベント等において
Ver2.3で追加された北斗のデートイベントで万葉の話が聞けることから、現在も南十字船隊と行動を共にしている模様。
Ver2.6の期間限定イベントでは指名手配を解除されているため稲妻に立ち寄っている。また、彼の家が刀鍛冶の五大名門「雷電五箇伝」の一派『一心伝』を伝える家系であったが、曽祖父の代の「ある失敗」を機に鍛冶の技を磨く事をやめ、没落しはじめた事が語られている。その裏には当事者が口を噤み、密かに伏せる形で残した秘密があり、さらにその中心には「雷電五箇伝」を滅ぼさんとしたある一人の傾奇者が深く関わっていたらしい。
万葉本人はこの秘密を知ってもそれに囚われるような真似はせず、前を向いて生きていく事を公言しているが、中心に居た何者かが良からぬ事を企むのならば、それを黙って見過ごすようなことはしないだろうとも残している。
また友人が九条裟羅の御前試合で敗れ、雷電将軍の「夢想の一太刀」で粛清された件で娑羅から謝罪を受けたが、友人の意思で御前試合を申し出た故、敗れても本望だと応えて和解した。