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あの戦争の続きは、もう始まっている。


神々は欲望の殻に七つの光を焼き付け、己の権力が及ぶものであると世に知らしめた。

しかし、俗世の底では残骸が燃え尽き、僭越者へ警告する。神の座は汝のためのものではないと。


僭越者よ、ここで足を止めるな。誰であろうと高みの見物などできない。見よ。


——ダインスレイヴ


概要編集

オープンワールドゲーム「原神」の舞台。

七柱の神が統治する大陸で、主人公がとある理由から冒険することになる。


この他にも「闇の外海」と呼ばれる外の世界は存在するが、大陸を含む世界全体を指してこの呼び名を使う事もある。

離島の稲妻を除く大陸部分は、凡そ三日月状に近い形をしているらしく、フォンテーヌを抱く内海が中央の欠け部分に相当する。


言語は(少なくとも人間の文明圏には)共通語が存在し、これでやり取りが行われている。各国のローカルな言語もあるにはあるが積極的には使われていない模様(タルタリヤPVより)。


文字は国家ごとに異なり、文法も読みも独立している。璃月文字は変形した中国語、稲妻文字は母音のみの日本語、スメール文字は記号化された英語など、実在の文字に訳される言語も異なっている。


貨幣はどの国でも共通通貨"モラ"が使われている。物価は日本円と同等か少し高いくらい(食料品の値段から推測)。

モラは璃月の造幣局「黄金屋」で製造されている他、地脈の清浄化などを行うとそこから発見されたり、直接作り出す事が出来る神もいたりする。

元々物質転換の媒体だったものを貨幣に転用しただけらしく、そのせいか買い物の他にもキャラや武器の成長など、ありとあらゆる所でモラを使う事になる。


テイワット七国編集

それぞれの国には七神と呼ばれる神が存在している。詳細は各統治神の項目や魔神(原神)まで。

ただしいずれもストーリーやイベントのネタバレを含むため自己責任のもとで参照して頂きたい。


風神バルバトスの領域たる「自由」の国。リリース当初から開放済み。

モチーフはドイツを中心とした中近世西ヨーロッパ

神の姿を見ることのない「神の去った地」。


岩神モラクスの領域たる「契約」の国。リリース当初から開放済み。

モチーフは古代~中世の中国

神託により繁栄を謳歌する「神と共にある地」。


雷神バアルの領域たる「永遠」の国。2021年7月のVer2.0で開放。

モチーフは中近世(主に江戸時代)の日本

神を絶対的な君主とした「神が統べる地」。


草神ブエルの領域たる「知恵」の国。2022年8月のVer3.0で開放。

モチーフは古代エジプトペルシア(イラン)から中東などのアラブ圏、インドにかけての所謂「海のシルクロード地域」。

新たな神が根付かぬ「神の死した地」。


水神フォカロルスの領域たる「正義」の国。2023年8月のVer4.0で開放。

モチーフはフランスイギリスイタリアを中心とした19世紀後期の西ヨーロッパ。

神による栄華に浸った「神に溺れし地」。


炎神ハボリムの領域たる「戦争」の国。2024年8月のVer5.0で開放。

モチーフは南北アメリカアフリカオセアニア。特にアステカ文明を中心に据えている。

神の名を継ぐ人間が深淵と争う「神の居ない地」。


"氷の女皇"と呼ばれる氷神の領域。象徴たる言葉は唯一明らかになっていない。

今後のアップデートで開放予定。

モチーフはロシアを中心とした東ヨーロッパと思われる。敵対組織「ファデュイ」の本拠地。


その他亡国編集

現代のテイワットは上記七大国にくっきり分けられているが、古代には各地に大小様々な国があり、いずれも千差万別な理由で滅び廃墟と化してしまった。

世界任務ではこれら亡国の痕跡を追っていく内容も多い。


500年前に地の底に没し滅びたといわれる国。

その情報全てがこのゲームの根幹に絡む深刻なネタバレとなる。


  • フィンドニール

今のモンドのドラゴンスパインに存在した国。


稲妻領の最南端にある島に存在した。


  • 白夜国

今の稲妻の淵下宮に存在した国。海祇島の民はこの国の民の末裔である。


  • トゥライトゥーラ国

武器「トゥライトゥーラの記憶」「サイフォスの月明かり」の説明に記載された国。統治は神ではなくティナル人から輩出された智者が行っていた。

花神誕日の伝説にあるパティサラが咲いた場所だが、現在は砂漠となっている。ただし具体的に砂漠のどこなのかは不明。


  • レムリア王朝

かつてフォンテーヌに存在した、神王レムスが興した巨大帝国。天が齎した運命に逆らえずに大洪水で滅び、今では海底に沈んでいる。


所属不明の地域編集

  • セレスティア(天空島)

空にある神の住む島。この世界の英雄が死後行きつく場所。公式漫画では言及されゲーム内でも存在しているが、未だストーリーで名前すら出ず、カーンルイア以上に謎が多い。


通常は霧に閉ざされ立ち入ることも叶わぬ群島。主に期間限定イベントで攻略していく事になる。


魔女会が童話から創造した、テイワットと鏡合わせの小世界。


  • 栄光の王国

かつて栄えた天空の王国。紀行のムービーでのみ語られている。上記のセレスティアとの関係が示唆されているが詳細は全くもって不明である。


  • 暗黒の国

同じく紀行のムービーでのみ言及される国。こちらの説明は一切ないので栄光の王国以上に情報が少ない。


関連動画編集


余談編集

  • テイワットの各国(地域)にはモチーフとなる「現実に存在する国や地域」「季節」「元素」「キーワード」が存在する。
    • 各地域の音楽は「モチーフとなった国の伝統楽器(音楽)とオーケストラの融合」という一貫したテーマのもとで作曲されている。何の楽器がどのように使われているかを調べたり聞き比べたりしてみるのも面白いだろう。
  • このテイワットのある世界の他に、純粋な元素生物の世界である「光界」と深淵の者どもの世界「虚界」があり、それら「三界」のバランスによって世界が保たれている事が期間限定イベント「三界道饗祭」で語られている。
    • また、天理がテイワットの調停者の座に収まり、現在の七神の統治体制が敷かれる前は、光界の存在たる七龍がテイワットの覇者であったという。
    • 現在龍族は殆どが死に絶え、一魔物でしかないヴィシャップにその名残を見ることしか出来ないが、天理とは何者でどこから来て、そしていかにして龍を駆逐し「今」を作ったか、謎は尽きない。
  • 生息する動植物は各地の風土・元素の影響を強く受けている。一例としては「夕暮れの実」と「スミレウリ」で、この2つの果実が実る木は同一種であり、風土や元素の違いで実る果実が違うらしいという事がイベント内で語られている。
  • テイワットという世界そのものが外界の概念に文字通り「毒され」やすく、そしてそれ故にそれらを拒絶する性質を持つらしい。アビスの怪異の一部やモンドの毒龍、スメールの死域などは、方向性の差はあれど何らかの理由で呼び込まれた「外界という毒」が引き起こした災厄であり、旅人のようにすんなり受け入れられるのは稀であるようだ。
  • 各国ごとに得意分野の差異こそあるものの世界全体としての技術レベルは非常に高く、科学に置き換えて考えればSF級の事をどの国でも平然と行っている。ただし文明レベルがそれと乖離している部分が見受けられるのが、この世界の歪みの一つと言えるかも知れない。
    • (特に稲妻までの)劇中では科学と魔術という根本的な尺度の違いや各国の独自文化などを利用して、あえてこの違和感を覚えさせないようなストーリーテリングが為されている節がある。フォンテーヌ以降の国で「なんか急にファンタジーっぽくなくなってきたぞ?」と思ったら、恐らく脚本の術中に嵌っている。確かにファンタジーではあるが、必ずしも中世ファンタジーであるとは限らないのだ。
  • 秘境やモンドの古代遺跡をはじめ、テイワット各地には共通して「トリケトラ」という、紡錘形を3つ重ねた形のマークがしばしば見られる。これはモラの刻印やパイモンの服にも見られる他、ゲーム全体のシンボルマークのようにも扱われる。その他のシンボルについてはこちらを参照。
    • 作中では「遥か古代に統一された文明があった」とはっきり言及されており、トリケトラ(及び秘境と遺跡)はこの時代の文明の物である事が推測できる。しかし、このマークがテイワットにおいて何を意味しているのかは現状不明。分かっているのはトリケトラが用いられたその文明は魔神天理よりも遥かに古い時代の物である事くらいである。
  • 「テイワット」の語源はヘブライ語の"Teyvat Norh(ノアの方舟)"である。


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