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スメール

すめーる

オープンワールドRPG『原神』に登場する国家。草神の領域で、知恵を理念とする。
目次 [非表示]

知恵は知恵の神の敵。知恵は無知の海に浮かぶ餌。

学城の学士が為した愚行に、神の知恵は異論を唱えなかった。



概要

オープンワールドゲーム「原神」に登場する国家。

魔神任務(メインストーリー)第三章「虚空劫灰のプラーナ」の舞台。


"クラクサナリデビ"の愛称で呼ばれる草神ブエルの領域。地理としてはテイワット中西部、璃月の西部に位置する。

モチーフは古代エジプトペルシア(イラン)から中東などのアラブ圏、インドにかけてのいわゆる「海のシルクロード地域」。象徴となる言葉は知恵。季節のテーマとしてはおそらく熱帯雨林や砂漠の雰囲気から


中心都市はスメールシティ。東部の広大な熱帯雨林「諸法の森」と、西部の広大な砂漠地帯「大赤砂海」に二分された国土を持ち、両地域は「防砂壁」なる巨大な樹壁で隔てられている。

森林部から砂漠の奥地まで合わせれば、テイワットで最も広い国土面積を持つ模様。


特に熱帯雨林地域は、我々の世界同様、独自の進化を遂げた生態系が多く、自我を持ち自立歩行するなどの進化を遂げた菌類「キノコン」はその最たる例。

一方で何故か生命が死に絶える環境「死域」の突発的な発生も度々起こり、この問題に直接対処ができるのは神の目を持つ能力者だけなのだという。


最大の特徴はテイワット最高峰の学び舎である「スメール教令院」の存在で、学問だけでなくあらゆる分野の研究を行っている総合学術機関、かつ国の実務を司る行政機関でもある。

テイワット全土から有能な人材を学生や研究者として受け入れており、自国からもしばしば巡回学者を他国へ派遣して、研究のための知識・資料を集め続けている。


そんなこの国では「知識」という概念が共同資源とされており、先代の草神"マハールッカデヴァータ"の遺産である「神の心」で動作せし「アーカーシャ」システムによって端末を持つ者は必要な知識にアクセスできる体制が整っている。

同時にスメール人は「(特に大人になると)夢を見ない」という特徴もあり、本人たちはこれを理性と知性の象徴として誇りに思っているらしい。


その他、何処の国にも属さずテイワット全域で活動する、砂漠の民を祖とした傭兵団「エルマイト旅団」の拠点でもあり、主要な部族は国防や治安維持を担うなど永い関係を築いている。


また、この国特有の風土病として魔鱗病(まりんびょう)があり、皮膚には鱗状の腫瘍が発生し、手足から徐々に全身の自由が利かなくなっていき、やがて死に至るという難病。発症者は少ないものの、教令院の知識をもってしても対処療法と病状進行の遅延しか出来ていない。ある人物曰く「人の身に生じる死域」ということだが…。


情勢

上記の通りスメールシティの教令院が国の実権を掌握しているが、上層部の大半は偉大な功績を遺した先代の草神を信仰しており、大きく能力が劣る上、存在そのものが「先代の死の証明」となる今代の"クラクサナリデビ"を統治神とは認めていない。

そのため本人の責任感とは裏腹に傀儡として事実上幽閉しており、むしろ使い潰す事を示唆する計画さえ水面下で進んでいる。


前述の情報共有システム「アーカーシャ」も都合の悪い情報を民衆に与えず、国民や学者の監視・統制にも使われる「管理社会の首輪」の役割がある事が仄めかされており、先代の威光は調べればすぐに出てくる割に、今代については徹底して情報封鎖が敷かれているという。


こうしたお偉方の傲慢や強権が目立つ教令院と、それを良く思わない民草との間には隔たりがあり、行政監視の目がゆるいオルモス港はグレーゾーンな取引の温床になっている。

労働力の供給源や流刑地として体よく"国政の歪み"を押し付けられてきた砂漠民との仲は特に悪く、教令院どころか森の民全体に憎しみを抱く者も存在する。


その影響か、近年はエルマイト旅団の中に、大昔死した砂漠の神"キングデシェレト"の復権を謳いならず者紛いの行いをする過激派の部族が台頭し始め、三十人団を筆頭とする穏健派はその対処に頭を悩ませている模様。


加えて「死域」の発生ペースも、同じ所に一週間で再発しうるほど早まっており、対処するレンジャー達の苦労は絶えない。

昔から存在はしたが大事にはならなかったこれらの問題が、近年になって急速に悪化した事で、比較的平和を保っていたスメールには暗雲が立ち込めつつある。


国内地域


  • 諸法の森(森林エリア)
    • アビディアの森
    • ローカパーラ密林
      • アルカサルザライパレス
      • バイダ港
    • アルダラビ河谷
      • ヴィマラ村
      • オルモス港
    • アシャヴァンレルム
      • パルディスディアイ
      • キャラバン宿駅
    • ヴィシュッダ辺土
    • ヴァナラーナ
    • 失われた苗畑

  • 大赤砂海(砂漠エリア)

  • 蒼漠の囿土(砂漠奥地エリア)
    • 荒石の蒼漠
    • ファラクケルトの園

独自システム

  • トライステート生物

スメールには通常・活発・枯燥の3つの状態に変化する生物が生息しており、特定の元素(主に炎元素と雷元素)を浴びせることで状態を変化させる。その対象はキノコンを中心としたエネミー、トランポリンになるキノコなどのフィールドギミック、星茸などの一部のアイテムなど幅広い。


活発状態ではエネミーは積極的に動く、ギミックは効力が増す、周囲の隠されたギミックを可視化する「トゥルーパルス」を放つなどの状態になり、逆に枯燥状態ではエネミーは動きは鈍くなるが一撃が重い行動がメインになり、ギミックは機能しない状態になる(草元素をぶつければ通常状態に戻る)。

スメール地域の踏破にはこの状態変化を駆使していく必要がある。


  • クローバーマーク

随所に存在する特殊な印。マークに視線の向きを合わせ、操作する事で向けた先に高速で移動する事ができる。また、「リーフコア」と呼ばれる草元素に反応するとクローバーマークを放出するギミック植物がある。

スメールは高低差が激しい地形が多く、崖登りや泳ぎなど従来の方法で移動するのが困難な場所も多いので、非常に有用な移動手段となる。


  • 死域

生命が朽ち果てている地域。いるだけでキャラの最大HPとダメージ耐性が下がっていく「零落」効果が蓄積していくという恐ろしい特殊戦闘エリア。神の目を持たない一般人は中で少し行動するだけでも命に関わり、神の目を持つ能力者でも「零落」が一杯に貯まる程の長時間行動を行うと問答無用で全滅する。


キャラに草の種を付与した状態での重撃(or狙い撃ち)で「死域の枝」を破壊し、その後出現する凶暴な魔物を倒し「死域の腫瘍」を破壊することで正常化する事ができる。

「死域の枝」は近接武器では破壊しにくい場所にあることも多いので、弓使いを入れたチームでの攻略が推奨される。

他にも、溜まった「零落」をある程度減らせる「生命の灯」等もあるので、基本はこれをうまく活用しながら攻略することになる。

一部の死域はウェーブボートに乗ったまま突入することができるが、実はウェーブボートに乗っている間は「零落」が蓄積しないというメリットがあり、これを応用して「死域の枝」の近くまで接近することができる。「生命の灯」が近くにない場合はこのテクが命運を分けることも。


一部のエリアには観測施設も存在し、そこにある「種のレンズ」で死域を展開する前の「死域の腫瘍」を発見し、そこに向かうことで破壊することもできる。なお、「種のレンズ」に雷元素を当てると、良いことが起こるかも……?


上記の設定では「一週間ほどで再発する」とあったが、ゲーム上では一度破壊すればリポップはしない。

また、ほとんどの死域は熱帯雨林地域に現れるが、砂漠でも僅かながら存在する。


所属人物

教令院


マハマトラ


スラサタンナ聖処


スメールシティ


ズバイルシアター


個人デザインアトリエ


ガンダルヴァー村


アアル村


エルマイト旅団


アルカサルザライパレス


沈黙の殿


ヴァナラーナ


冒険者協会


余談

  • 「スメール」の名前の語源は、古代インドの世界観の中で中心にそびえる山「スメール山」から。
  • モンドや璃月とは地続きになっているため、魔神任務序章の時点でもやろうと思えば探索及びアイテム・育成素材の収集が可能。
    • 一方で入国に関してはやや面倒。地形が厄介な層岩巨淵の洞穴を通るか、その北側の璃月西部から七天神像はおろかワープポイントもろくに無い山岳地帯を通るかの二択を迫られるため、結構な時間がかかってしまう。層岩巨淵の七天神像は洞穴に近い為、解放していれば多少は楽になるが。
  • これまでに実装されている中では一番マップが広く、雨林・砂漠ともに入り組んだ地下空間も多い為、ワープポイントの総数は100に届くレベルと格段に多くなっている。
    • 緑が多い森林も広々とした砂漠も、一見眼に優しい風景かと思われるが、場所によっては非常に起伏が激しく、洞窟などもカモフラージュされているため見逃しやすい。マップ上のワープポイントやマップピンも意味が無い所もあるが、場所によっては仙霊がガイドをしてくれるため、それに頼って覚えるのもオススメ。
    • 崖や入り組んだ道がかなり多く、素材集めでもひと苦労する。そのためかティナリナヒーダ放浪者のように適応した天賦を持つキャラも多いが、汎用鉱石など他国でも手に入る素材はそちらで集めた方が良い。
  • 魔神任務も過去最長で、メインストーリー五章+間章が実装されている。
    • 戦闘シーンを除いても、会話を全て聞くと合計約15時間フルボイスのボリュームで、モンドと比較すると一任務あたりのテキスト量もかなり増えている。
  • 序章~第2章までは章タイトルと一致する名前の魔神任務が用意されていたが、Ver3.3時点で「虚空劫灰のプラーナ」という魔神任務は存在しない。
    • なお第3章最新話に当たる第5幕の任務タイトルは「虚空の鼓動、熾盛の劫火」。どちらも虚空(アーカーシャ)を指しながらも、こちらのタイトルは今まさに燃えている様子を、章タイトルの方では「劫灰のプラーナ(Purana:神話・聖典の意)」と燃えた後の様子を表している。
  • 魔神任務以外の世界・伝説任務も比較的大型であるが、任務開始の前提条件が緩く、ユーザーのルート次第では、ちぐはぐな順序・知識のまま別の大型任務が挟まってしまうケースが頻発する。
    • 難易度的にも物語的にも、他の任務に先んじて進めるのは推奨できないが、クリアしなければ解放不可能な要素(記念品ショップやワープポイント、ギミック)があったり、直近イベントの前提としてクリアが勧められたりと、重要度の高さがジレンマにもなる。
    • こうしたバランスの悪さから、ユーザーからも不評の声が多いが、攻略を急がない旅人諸氏は気長に構え、無理に進める必要はない。
  • 初の特徴として、フィールドエネミーと同様「警戒範囲に入ると襲ってくる」野生動物が7種類存在する。ドロップアイテムは獣肉3つ(駄獣は荷物等を背負っている場合、追加でアイテムをドロップする。また内2種はそれ以外をドロップ)だが、攻撃しても元素チャージが溜まらないので、消費する類の攻撃は避けた方がよい。
    • 個体によっては、超至近距離まで近づいても(こちらからちょっかいを掛けない限り)ゴロゴロしたり草を食んだりする暢気なものもいる。
  • 教令院のある学者が発明したカードゲーム「七聖召喚」が流行っており、セノをはじめとする熱烈なプレイヤーが存在する。最近では稲妻が鎖国を廃止した事を機に、稲妻でも流行らせようと八重堂と提携しており、世界観を知ってもらおうと娯楽小説「七聖王」などを展開している。
  • かつてカーンルイアとは同盟関係であり、500年前の「漆黒の群勢」が襲来した際は共同開発した有人型超大型遺跡守衛3体をはじめとする遺跡守衛で応戦し勝利したものの、超大型遺跡守衛は無理な設計が祟って稼働不能となってそのまま放置され、現在でも森林地域と砂漠地域に各一体が確認できる。
    • スメール人からはカーンルイアは「ダーリ」(Dahri、原語版では「荼诃」)の名で呼ばれる。DahriとはDahrに由来する言葉で、元はアラビア語やペルシア語などで無神論者を意味する神学用語らしい(参考)。神が存在しないというカーンルイアの特徴を表した物と言えるが…?
  • スメールシティでは最近カレーが人気で、子供たちの間で歌われるほど。しかしゲーム内で出てくる料理は『カレーシュリムプ』か『バターチキン』(カレーの種類)であり、カレーライスは出てこない。
    • というのもカレーライスはインドからイギリスに渡りその国で生まれたもので、それが日本に渡ってさらに発展・進化させたものなので、ゲーム内のカレー料理はスメールのモデルであるシュメール(現在のイラク・クウェート)のものを再現しているものであると言える。
    • 実際ゲーム中でも、スメールシティに滞在中の稲妻人から稲妻式のカレーとのあまりの差に驚いたという声を聞くことが出来る。

キャラの育成について

稲妻キャラの前例があったため、実装前はストーリー進度によるスメールエリアの封鎖が起き、それによってスメールキャラの育成が頭打ちになるのではという懸念の声が当初は少なからずユーザーから上がっていた。

しかし実装後、上で述べた通りモンドや璃月とは地続きで最初から探索可能である事が判明し、魔神任務序章の時点でもやろうと思えば探索及びアイテム・育成素材の収集が可能となった。そのため、ほぼ初期状態でもLv90までの育成が可能という優しい仕様になっている。

ティナリディシアが恒常☆5キャラに追加された(そして稲妻☆5キャラが恒常入りしなかった)のも、こうした育成の容易さが理由なのかもしれない。


ただし、レベル7以降の高レベルの天賦育成に関しては割と面倒であり、必要な☆5素材をドロップする週ボスを開放するまでの道程が非常に長い。

スメールにおける週ボスはVer3.8時点では七葉寂照秘密主アペプのオアシス守護者の2種類のみだが、いずれも開放するには魔神任務第三章第五幕まで全てクリアし、アペプのオアシス守護者に関してはそれに加えてナヒーダの伝説任務も全てクリアする事が必須条件となる。

この為、上記ボスの素材を使用するアルハイゼン放浪者カーヴェ白朮などVer3.2以降に実装されたキャラを育成する際はなるべくストーリーを最新まで終わらせてから行う事を強く推奨する。

また、スメール初期に実装されたキャラのティナリコレイセノなどは(この時点ではスメールの週ボスが未実装であった為)稲妻の週ボス素材を用いるが、こちらも魔神任務第二章まで全てクリアした上で雷電将軍の伝説任務を完遂させる必要がある。


おまけに魔神任務第三章の開放条件は冒険ランク35と高めに設定されており、初心者がいきなり育成するには厳しめな条件となっている(もっとも天賦Lv7以上が開放されるのはランク40以上なのだが…)。

魔神任務自体非常に長いクエストである為(上記にある通りスメール編だけでも最低15時間はかかる)、時間に余裕がないユーザーにとってはより厳しさに拍車がかかるだろう。


同様の現象はフォンテーヌキャラでも発生しており、今後の国のキャラも連続して起きていくと予想される。


…とはいえ、この仕様がかなり不評だったのか、Ver4.2から冒険ランク40以上である場合に限り、前提任務未クリアの状態でも週ボスに挑戦できる「クイック挑戦」が可能になった。

当然ながら挑戦前にはネタバレ警告のウィンドウが表示される。また、マルチプレイ不可の完全ソロ専用モードである為、他のユーザーによる助けを得られないという明確なデメリットもあるのだが、ひとまずこれによりストーリーの進度によって育成が詰むといった事態は避けられるようになった。


関連タグ

原神 テイワット


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「千手百眼の浮世」稲妻「虚空劫灰のプラーナ」スメール「罪人の円舞曲」フォンテーヌ

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