概要
子役出身の日本の男性俳優、声優。名前は芸名ではなく本名だとか。
1988年2月19日生まれ。東京都出身。血液型はAB型。劇団ひまわりを経て、現在はジャンクション所属。
声優歴
1995年に『逮捕しちゃうぞ』のショウ役で声優デビュー。この頃はまだ子役としての出演で、楽しい思い出はあったがこの当時は特に声優業を意識したわけではなかった。
2001年公開の『千と千尋の神隠し』のハク役で、一気に知名度が上昇。出世作にして代表作となる。
先の「ハク」と『キングダムハーツ』の「ソラ」役で、多くのアニメスタッフに才能を見い出され出演作が増えた。
ハクを演じていた頃は声変わり前の中性的な声質だが、現在は役幅が広がり、様々なタイプのキャラクターを演じている。ただし声変わり前だった事もあり「ハクの声はもうできない」と告白している。
評価
同業者からの評価は高い。
『Yes!プリキュア5』出演時、草尾毅は二人で担当したラジオで、アフレコ中の入野自由を思い返し「アフレコ中はなんにも考えてないけどできちゃう天才肌」と印象を語っていた。
『星を追う子ども』で音響監督として参加した声優の三ツ矢雄二は、過去の共演から、舞台で研鑽を積んだ経験からくる、芝居における勘の良さを高く評価し、「声優学校出身の人とは違い、声を作り込み過ぎることがなく、自然な演技にも対応できる」としている。同作では三ツ矢が「十分」とOKを出しても自己申告でやり直しを頼んできたという。ちなみに三ツ矢はこれを井上和彦や金元寿子に対するオーダー(ダメ出し)を聞いて、自分の演技を振り返ったからだろうと分析し、芝居に対する強い意欲を見て「今後もさらに伸びるだろう」と感じたという。
関智一はハクの演技を「あれがまたいい芝居だった」「中性的な役を演じられるのは役者として素晴らしい(要約)」などと評価を残している。ちなみに入野は関が主人公で出演した『Gガンダム』のファンで、その時居た朴璐美に「∀は?」と振られると、わざと無視して『Gガンダム』の話をしていた。
歌手活動
Kiramuneレーベルに所属し、歌手としても意欲的に活動中。
ソロ名義の他、神谷浩史とのユニット『KAmiYU』としての楽曲がある。
キラフェス及び自身のソロライブにおいて、プロのダンサーにも引けを取らないハイレベルのダンスを度々披露している。2016年のキラフェスではフライングにも挑戦していた。また、ソロライブではバンドメンバーと共にギターセッションを行うなど、アーティストとしての幅を着実に拡げている。
尚、これまでのライブにおいて
・全身黄色の衣装+黄色の自転車で横浜アリーナ内を爆走する(キラフェス2014)
・MC途中に唐突にステージ上から消え、セグウェイでメットライフドームを1周する(キラフェス2019)
など、ファンからしてもなかなか予想の出来ないパフォーマンスを繰り広げることもしばしば。「名は体を表す」をまさに地で行っている。
俳優業
活動初期から「特に声優ということで仕事をしているわけではない」と語っており、声優業を始める前後を問わず、かねてより俳優としても並行して活動している。特に舞台やミュージカルを中心として精力的に出演し、有名俳優とも共演している。舞台活動などの芸事でさらに自身を伸ばすために留学を決行した。
なお、子役時代からドラマや映画にも出演しているが、2016年には月9ドラマ『好きな人がいること』の8月1日放送に俳優として出演し月9デビューを果たし、話題となった。
また、監督が中越地震の体験を元に制作したモノクロームの少女では大杉漣と親子役で共演。また舞台『屋根の上のヴァイオリン弾き』には別役ではあるが二度出演し、市村正親と共演している。
17年1月のソロライブ後、海外留学を視野に一時休業したが、同年12月公開の『屋根の上のヴァイオリン弾き』に出演決定。
その後も舞台活動に力を入れつつ、声優活動にも取り組んでおり、各所で話題となっている。
趣味・特技
ガンダム以外にもスポーツが好きとのことで特技はサッカー・バスケットボール・タップダンス。
他にも特撮にも詳しく、『仮面ライダーオーズ』に出演した際はオーズの専門用語等を特に説明しなくても現場に入ってきたという。
声優活動をしているが、実は早口言葉が苦手。ラジオで早口言葉を振られるとしどろもどろになることが多かった。ちなみに2005年に配信された『ツバサクロニクル』のラジオに出演して、早口言葉を振られてから丁度10年後、『おそ松さん』のラジオ番組でまた早口言葉を振られるという偶然的なことが起きている。なお鈴村曰く「早口言葉が苦手なのに(鈴村が)振るとやってくれる」とのこと。
また20代の頃は忘れ物が多いというエピソードに事欠かなかった。今年の目標は忘れ物をしないこと、と語った矢先に帽子を忘れるなど珍エピソードも多々。
交友関係
劇団ひまわり時代で子役と活動している間から、宮野真守とは友好を深めている幼馴染で、一時期は共演数も多かった。
また、鈴村健一とは『パラッパラッパー』で共演してからの付き合いで、当時中学生だった入野が20歳になって自分のラジオにゲストで来るとは思わなかったとしみじみ語っている。なお鈴村曰く「僕等の業界のアイドル」という程、周囲から可愛がられていた。
2021年9月3日、公式サイトにて結婚したことを報告。
主な出演作
アニメ
| ||
|
※古谷徹氏の後任。
イラスト未確認
ゲーム
イラスト未確認
特撮
その他子役時代においては、『ウルトラマンティガ』第8話にゲスト出演。『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』においては、平間優(スキューラとバジリスを生み出してしまった少年)を演じている。