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プラチナエンド

ぷらちなえんど

『プラチナエンド』(Platinum End)は、大場つぐみ(原作)、小畑健(漫画)による漫画作品。
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「私が"生きる希望"をあげる」


概要編集

かつて週刊少年ジャンプで『DEATH NOTE』『バクマン。』を手掛けた大場つぐみ(原作)、小畑健(漫画)による3作目の漫画。

ジャンプSQにて2015年12月号から2021年2月号にかけて連載された。単行本は全14巻。

『DEATH NOTE』が「悪」や「死」をテーマとしていたのに対し、本作は「幸せ」を主なテーマとしている。前2作と違って月刊誌連載ということもあり、1話の読み応え、次号への「引き」への工夫を施しているのが特徴。


あらすじ編集

家族を事故によって亡くした架橋明日は叔母一家に引き取られたが、一家全員からの凄惨な児童虐待によって生きる気力を失くし、中学卒業の日にマンションの屋上から飛び降り自殺を図る。しかし、地面に激突する寸前に天使のナッセによって命を救われたと同時に天使の翼と矢を授けられた。天使の力を得た後、親戚による呪縛から解放され生きる気力を取り戻した明日に、ナッセは「同様の力を与えられた人間は他に12人居り、その中から神となる候補を選ぶ」と告げられる。


登場人物編集

神候補編集

架橋明日(CV:入野自由

主人公。家族を事故で失う。学校ではイジメにあい、引き取られた一家からも虐待を受けるなど、劣悪な環境に生きる希望をなくしていた。卒業式の日に飛び降り自殺を図るが、突然現れた天使によって救われ、未遂に終わる。

神候補に選ばれたことで赤の矢を使い、一家とは決別。神候補としての立場に翻弄されることになる。


花籠咲(CV:M・A・O

ヒロイン。明日と家族ぐるみの付き合いがあった幼馴染。明日に好意を持たれている。

中学卒業の日、周囲に同調するようにイジメに加担してしまったことを明日に謝りに行こうとしたが、自殺未遂の現場を目撃してしまう。罪悪感から自らも命を絶とうとしていたところをルベルに神候補として指名された。


六階堂七斗(CV:森川智之

サラリーマン。末期ガンに侵された身で生きる希望をなくしていた。

残される妻子に今後不自由がないよう、赤の矢を用いて資産家から大金を調達する。自分が神になることは諦めており、メトロポリマンを止めるため明日と咲に共闘を依頼する。


生流奏(CV:石川界人

エリート校に通う高校生。

正義のヒーロー「メトロポリマン」に扮して悪人を赤の矢で裁き、他の神候補をおびき寄せるため世間の注目を集めていた。本当の目的は失った妹を蘇らせることただ一点にあり、利用価値のなくなった者には一般人であろうとも白の矢を使うことも躊躇わない。


底谷一(CV:前野智昭

貧しい家庭に生まれ、容姿にも恵まれなかった青年。母親が自殺し、絶望の末後を追おうとした時神候補に選ばれる。メトロポリマンに心酔し、自ら手先の一人となる。


結糸向(CV:潘めぐみ

漠然とした日常を送っていた小学生。退屈な日々の繰り返しによって生きることへの実感を失いつつあったときに神候補に選ばれる。自らがお膳立てしたメトロポリマンと明日達の激闘を見てこれまでになかった高揚感を覚えると、メディアに露出し、皆で神を選ぼうと世間に呼びかける。


ロドリゲス頓間(CV:杉田智和

ルタより赤い矢を与えられた中年のお笑いタレント。本名は頓間諒介

赤の矢を使って美人女優達に自身を惚れさせてハーレムを作り上げた。


田淵三郎(CV:吉野裕行

畠山省吾(CV:平川大輔

浪人生の2人組。大学受験に失敗し自殺を試みたところを神候補に選ばれた。


中矢間知代(CV:杉浦しおり

小学生。学校でいじめに遭っていたことから人生に絶望しており、神候補となって翼を得た。


手毬由理(CV:大西沙織

無職の23歳。大卒で大手企業に就職したもののすぐに脱落、二度の自殺未遂の末に神候補に選ばれた。

本人には神になることに興味はなく、赤の矢を使ってセレブ生活を満喫していたが、向による神選びの暴露によってやむを得ず矢面に立つことになる。


中海修滋(CV:山下大輝

厭世家の中学生。

神候補に選ばれながらも「生きる希望」というものがなく、両親や祖父を赤の矢で自殺させ、自身も死を望んでいる。


米田我工(CV:津田健次郎

大学の名誉教授で、最年少でノーベル物理学賞と文学賞を取った天才学者。研究に没頭したいにもかかわらず煩わしい世間との関りを強いられ続けたことで精神を病み死を望むようになったことで神候補に選ばれた。

自殺は一旦やめたものの、神候補になったことで「神とは何者か」という疑問を抱く。


天使編集

ナッセ(CV:小倉唯

純真無垢(ピュア)の特級天使。嘘を見抜くことに長ける。

明日の幸せを第一に考えているが、良くも悪くも真っ直ぐなため割と物騒なことも悪意なく提案する。


ルベル(CV:花江夏樹

2級天使。策士と呼ばれたいらしいが、そこまでじゃないから2級なのでは、とナッセに容赦なく突っ込まれた。赤の矢しか持っておらず悩む咲のために翼を手に入れようと努力する。


バレ(CV:茅野愛衣

六階堂のパートナーで知識の1級天使。元は特級だったが、豊富な知識をひけらかしたがために降格した。敬語で喋り、モノクルをつけている。


メイザ(CV:井上喜久子

欲望の特級天使。妹を事実上見殺しにしてしまい、命を絶とうとしていた奏の前に現れ、神になれば妹を生き返らせることができると吹き込み、神候補に指名した。


バルタ(CV:緑川光

勘の1級天使。一を神候補にすれば面白いことになるのではないかと予感していた。

裏ではペネマと繋がっており、こっそり奏の情報を横流ししている。


ペネマ(CV:KENN

遊戯の1級天使。

神候補の半数が脱落し、事態がこう着状態の中、パートナーである結糸はまだ何かやる気であることを仄めかす。


ルタ(CV:子安武人

頓間に憑いていた2級天使。神選びには興味が無く、早々に役目から解放されたがっていた。


エグラ

田淵に憑いていた1級天使。


エマカ

畠山に憑いていた1級天使。畠山の死後、翼と赤の矢を回収しようとするも、メトロポリマンの要求に仕方なく従い、翼と矢を渡した。


ジャミ(CV:芳野由奈

千代に憑いていた2級天使。


ヤゼリ(CV:竹内良太

真実(自称)の2級天使。

インスタに夢中で神になる気が更々ない手毬に少々呆れている。


オガロ(CV:朴璐美

闇の1級天使。中海のパートナー。

天界の裏を知るが、自ら核心に迫るようなことを言えば降格させられるらしい。


ムニ(CV:平野文

破壊の特級天使。

目元が隠れているので表情は窺い知れず、素性は謎。

米田の研究室の隅を陣取っている。


神候補の身内・関係者編集

明日の家族

父(CV:浜田賢二)、母(CV:中原麻衣)、弟の開良(あきら、CV:篠原侑)の3人。明日が小学生のときに自家用車の爆発事故(実際は叔母一家の細工による殺人)で死亡している。両親の名前は設定されてないので不明。


明日の叔母一家(CV:落合福嗣小林ゆう

明日を養子縁組として引き取ったが、実子を使ってまで日常的に虐待していた。


六階堂の家族

妻のあや(CV:田中理恵)と娘の菜々香(CV:羊宮妃那)の2人。さらにあやは第2子を身ごもっている。六階堂は自分がいなくなった後の家族の生活保障のため「赤の矢」を私的利用して資産家から2億円を不正に譲り受けている。


南河水清(CV:千葉翔也

奏のクラスメイト。物語前半では奏の秘密に人知れず気付きただ怯えているだけの小市民だったが、後半にて神候補たちと関わることになる。


用語解説編集

神候補

最大で13人。東京都在住の者のうち、自殺願望を持つ者、生きる気力を失った者が天使により選ばれる。

天使の階級によって「新たな生きる希望」として翼と矢を所持できる。

神候補が死亡すると所持していた物は天界へ戻る際、天使に返されるが、譲渡の約束をするなどすれば他の神候補に所有権を渡すことも可能。

神が決まる前に権利を放棄した場合は「生きる希望を再び手放す」ことと同義となり死亡する。


天使

新たな神を選ぶため、天界から派遣された者。

神候補、あるいは翼もしくは矢を候補から貸与されている者以外の人間からは目視できない。神候補が死亡するとその魂と共に天界へ還る。

階級が存在しており、神選びの最中でも条件によって昇格や降格がある。階級を失い無級に降格すると神を選ぶ資格が剥奪され、憑いていた人間の命が失われることになる。

特級天使は2種の矢と翼、一級天使は翼と赤の矢、二級天使は翼か赤の矢のどちらかを神候補の人間に与えることができる。


天使の矢

射程距離は31.6m。同じ種類の矢を連射する場合インターバルは2秒必要。ただし赤と白を同時に出しておく場合は0.3秒ほどのラグで済む。加えて、矢を直列させて放つと射程が累積される。

対象を定めればほぼ命中する。逆に目が見えない状態では矢を放つ事はできない。ただし構えたまま刺す事は可能。翼を持つ神候補であれば矢が当たる前に避けることも可能。防御は基本的にできないが、矢同士であれば干渉し合うため、反射神経次第では矢を矢で弾く事も可能。放った矢の軌道をある程度操作する事も可能。


白の矢

特級天使にのみ与えられる矢。人間に当たると苦しむ間もなく即死させる。物理破壊能力はなく、視認さえできればあらゆる障害を突破して命中する。人間を殺す事に特化しており、人間の細胞から作ったモノでも殺すことができる。刺した相手が死亡すると矢が戻る仕様であるため、制限本数は実質ゼロ。


赤の矢

対象を33日間魅了し、意のままに操ることができる。ただし基本的に自殺や殺人を強要する事はできない。しかし対象が使用者に強い罪悪感を抱いているか、元々強い希死念慮や殺人願望を抱いている場合は可能。また、強靭な意志や使命感を持っている場合、命令に抗われてしまう事もある。

同時に使用できるのは14本までで、1人に赤の矢を2本以上同時に刺すことはできない。また、一度矢を刺したことがある者に同じ人物がもう一度矢を刺すこともできない。

赤の矢が刺さった相手が死亡すると矢は神候補の手元に戻る。

神候補が死亡した場合、刺さっていた矢の効果は切れる。

赤の矢を刺された神候補が死亡した場合、刺した神候補に保有する矢、翼が全て移譲される。

また翼、矢を複数保有する神候補の場合は、赤の矢を刺した上で翼や矢を譲渡する事ができる。


矢の発射速度を上回る高速飛行が可能。移動速度は光よりも早いらしく、1秒が無限に感じるほど。高速飛行に適応する為に動体視力なども強化されるので、天使の矢や銃弾も見えていれば難なく避けられる。逆に死角からの狙撃等は命中する。ただし飛び回りながら矢を使うことは出来ず、翼を使って人を運ぶ場合はその体重に関わらず1人までしか運べない。ただし人間以外の物体であれば、自分の持てる範囲であれば運ぶことができ翼の速度には何ら影響しない。矢と同じく物理干渉はできないが、同じ翼であれば干渉できる他、所有者の肉体を別の手段で拘束しておけば飛行を封じることが可能。


テレビアニメ編集

2021年10月から2022年3月までTBSを始めとするTBS系列局7局、BS11九州朝日放送、TBSチャンネル1にて放送された。全24話(2クール)。


スタッフ編集

原作大場つぐみ 小畑健
シリーズディレクター1st髙橋秀弥 2nd黄瀬和哉
シリーズ構成猪爪慎一
キャラクターデザイン大舘康二
音楽得田真裕
アニメーション制作シグナル・エムディ

主題歌編集

  • オープニングテーマ:BAND-MAID「Sense」
  • エンディングテーマ(1st):宮下遊「降伏論」
  • エンディングテーマ(2nd):空白ごっこ「ラストストロウ」

関連動画編集

関連タグ編集

ジャンプSQ

デスノート バクマン。

2021年秋アニメ


外部リンク編集

ジャンプスクウェア公式サイト内作品紹介ページ

アニメ公式サイト

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