このノートに名前を書かれた人間は死ぬ
曖昧さ回避
本項では漫画本編について記述する。
本作のキーアイテムであるノートについては「デスノート」を参照。
概要
原作・大場つぐみ、作画・小畑健による漫画。略称は「デスノ」。
タイトルロゴは「A」と「T」が90度左回転、1文字目の「E」が鏡になっている(「N」も少し右に傾いている)。
「週刊少年ジャンプ」にて2003年12月~2006年5月まで連載されていた。
また、2008年のジャンプ11号に、本編の後日談にあたる読み切り「Cキラ編」が掲載。
また、2019年7月には小畑健の原画展に伴って新作読み切り「αキラ編」の制作が発表され、電子版の「少年ジャンプ+」に期間限定(2019年7月~8月12日)でネームが先行公開された。完成版は「ジャンプSQ」2020年3月号に掲載された。
死神リュークが暇潰しに落とした、名前を書かれた人間が死んでしまう「デスノート」を手に入れた主人公・夜神月と探偵Lを中心に繰り広げられる頭脳戦と、弥海砂などデスノートに関わった者たちの運命が描かれていく。「計画通り」などの名言・名セリフも多い。
メディアミックスも多岐にわたり、2006年にTVアニメ化と実写映画化。実写版の監督を務めたのは、平成ガメラやGMKなどで知られる金子修介。
2015年にミュージカルが上演、同年夏には連続TVドラマ化。
そしてドラマ放送後の2016年10月に実写映画版の正式な続編が公開された。
また海外でも実写化がされている。
ちなみに少年漫画にありがちなフツメン主人公・イケメンライバルではなく、美形側が主人公なのも当時では斬新だった。
あらすじ
主人公の高校生・夜神月は、警察庁刑事局局長のエリートを父に持つ裕福な家庭に育ち、容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能とあらゆる面に恵まれ、故に刺激の無い、退屈で平凡な日々を送っていた。
ある日、月は学校の校庭で奇妙なノートを拾う。そのノートは死神リュークが意図的に人間界に落としたもので、名前を書かれた者の行動を操り、自在に殺すことのできる「デスノート」だった。最初は信じないライトだったが好奇心に負けてノートを使い、効果が本物であることを目の当たりにする。
人を殺めた罪の意識に苦しむ月は、以前からあった犯罪者や悪人ののさばる世界への不満から、それらをノートの力で清め、善良な人間たちだけが作る理想の新世界を作ろうと決意。以後は次々と凶悪犯達を殺害し理想へ向けて邁進する。やがて月は「キラ」と呼ばれる存在になり、ネット上に信者が現れるようになる。
世界規模で殺人を重ねてゆくキラに対し、ICPOの依頼によって世界一の名探偵「L」が捜査に乗り出した。
はじめは純粋だったが、邪魔者を殺していく内にだんだんどす黒い狂気に染まって行く月。その月こそがキラの正体と睨み、尻尾を掴むべく様々な駆け引きを仕掛けるL。2人は互いの正義を貫くため、極限の頭脳戦を繰り広げていく。
登場キャラクター
テレビアニメ
2006年から2007年にかけて日本テレビ系列の一部と大分放送にて放送された。全37話。
監督を荒木哲郎、脚本を井上敏樹、制作をマッドハウスが担当した。
放映時期に合わせて舞台が2006年と定められているなど一部設定やシナリオ等が異なり、特に月の最後は、原作とある意味180度真逆といえる。
アニメ版最終話については、新世界(DEATHNOTE)を参照。
2007年8月に第1部総集編『リライト 幻視する神』、2008年8月には第2部総集編『リライト2 Lを継ぐ者』が放送された。
オープニングテーマ
- 「the WORLD」(第1話 - 第19話)
作詞・作曲 - RUKA / 編曲・歌 - ナイトメア
- 「What's up, people?!」(第20話 - 第37話)
作詞・作曲 - マキシマムザ亮君 / 歌 - マキシマムザホルモン
エンディングテーマ
- 「アルミナ」(第1話 - 第19話、『幻視する神』)
作詞・作曲 - 咲人 / 編曲・歌 -ナイトメア
- 「絶望ビリー」(第20話 - 第36話)
作詞・作曲 - マキシマムザ亮君 / 歌 - マキシマムザホルモン
- 「Coda〜Death note」(最終話)
- 「ライトの演技」(『Lを継ぐ者』)
実写映画
- デスノート
- デスノート the Last name
前後編として、2006年6月・11月に公開された。
月がノートを拾ったのは大学生の時、月のガールフレンド・秋野詩織の存在など、原作の第1部を基に結末含めて大きく改変されてはいるものの、月役の藤原竜也やL役の松山ケンイチなどの好演により評価は高く、現在でも実写化の成功例としてよく挙げられている。
また主題歌をレッド・ホット・チリ・ペッパーズが担当したことでも話題になった。
2008年2月公開。『the Last name』のその後を描いた、Lが主人公のスピンオフ。
2016年10月公開の"正当な続編"。
『the Last name』の10年後が舞台で、それまであまり注目されなかったノートのルール「人間界で同時に存在していいデスノートは6冊まで」をメインに、情報化社会の現代におけるノート争奪戦を描いた作品。
テレビドラマ
タイトルはカタカナの『デスノート』名義。
2015年7月から9月まで日本テレビ系列30局において日曜夜に放送された。
全11話。初回は30分拡大。
キャッチコピーは「隠れた天才 VS 生まれながらの天才 VS 危険因子」。
一部キャラに大きく変更が加えられており、月が原作や実写映画ほどハイスペックではない「凡人なりに頑張る凡人」である点が特徴で、弱くてニューゲームなどと言われている。
また、高田やジェバンニなどは登場しない。
ミュージカル
ブロードウェイの『ジキル&ハイド』などで知られる作曲家、フランク・ワイルドホーンが作曲を担当。演出は2012年に紫綬褒章を受章し、これまでに数々の演劇賞に輝いている栗山民也が手掛けた。
東京公演は2015年4月に、2015年5月には大阪と名古屋でも公演が行われている。
また2015年7月から韓国ソウル・LGアートセンターにて韓国版が上演された。
海外実写版
映画
『Death Note/デスノート』のタイトルで、2017年8月よりNetflixにて独占配信。
監督は後に『ゴジラ VS コング』を手掛けるアダム・ウィンガード。
原作ファンからの評価はイマイチ。
キャラクター
原作キャラ | 演 | 吹替 | |
---|---|---|---|
ライト・ターナー | 夜神月 | ナット・ウルフ | 島﨑信長 |
L | - | ラキース・スタンフィールド | 三木眞一郎 |
ミア・サットン | 弥海沙 | マーガレット・クアリー | 坂本真綾 |
ジェームズ・ターナー | 夜神総一郎 | シェー・ウィガム | 入江崇史 |
リューク | - | ウィレム・デフォー(声) | 中村獅童 |
ワタリ | - | ポール・ナカウチ | 森源次郎 |
ドラマ
2022年現在は企画段階。
元々上記の続編映画が作られるという噂もあったが、リブート版ドラマに変更になった模様。
『ストレンジャー・シングス』シリーズと同じ会社が制作を担当する。
関連イラスト
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デスノート100users入り デスノート500users入り
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バクマン。:本作の作者の次回作。作中で登場人物が本作のことを話していたシーンがある。