概要
原作第53話「悲鳴」にて登場。
なぜこのセリフに至ったかを説明するために、この場面の数ヶ月ほど前に遡る。
第二のキラであるミサが捕えられ、デスノートの事がLにバレるのも時間の問題であった。
いよいよ追い詰められたライトは、「デスノートの所有権を放棄し、それに関する記憶を一時的にすべて消し、更に自身をあえてLの監視下に置く」という策を取り、自身らに向けられたわずかな疑いを完全に晴らそうとした。
しかし、デスノートを諦めるわけではない。
- 「ある程度の高い地位に就き、出世のためにノートを使うであろう」者を新たなキラに仕立て上げ、Lたちの目をそちらに逸らす
- 記憶を無くした(善人でキラを純粋に敵視する)自分をLの協力者にする
- 新たなキラを追い詰めるメンバーに加わり、自然な形でノートを取り戻す
という、まわりくどいが堅実な策を用い、まんまと「正義感の強いLの味方」として周囲を欺きつつノートを奪還し記憶を取り戻す事が出来た。
(この時点では一時的に戻ったに過ぎず、所有権を取り戻して記憶を完全にするために代わりの人物を殺す作業が残っていたが)
そこに1ページまるまる使った、少年漫画の主人公とは到底思えない超悪人面と「計画通り」の台詞である。
それまでの十数話は記憶を無くしていた、所謂「きれいなライトくん(白月)」状態であったこともあり、このコマのインパクトは非常に強く、故に様々なパロディや改変ネタを生み出した。
本作のアニメ版夜神月のCVを担当した宮野真守も、他作品(Steins;Gateゲーム版&アニメ版)で担当キャラ(岡部倫太郎)のセリフとして発していたくらいである。
また、『ゆるゆり さん☆ハイ!』でも吉川ちなつがこの表情を披露した。
ちなみに
この表情も「計画通り」の表情として知られているが、こちらは実際は「計画通り」ではない。(原作第59話「零」にて登場)
これは、Lが死の間際にキラの正体に気づくが、そのLに対して勝利宣言のような表情を見せたコマで、台詞はない。
しかし、確かにこっちはこっちでインパクトは強い。
この表情を見たLは「・・・夜神 月・・・ やはり・・私は間違ってなかった・・・・・・が・・・・・・ま・・・」
と心の中で呟き、息絶えた。最後の「・・・・・・が・・・・・・ま・・・」は原作者によると、読者の想像に委ねるとのことである。
類似した行動をしたキャラクター
読心能力を持つ敵を欺くため、仲間に託した作戦に関する記憶を自身の能力で消去。
強大な力を乗っ取った敵を出し抜くため、記憶操作能力を自身に行使して情報を欺瞞。逆転勝ちを果たした。
自身の分身の裏切りにより近いうちに死が訪れることが避けられなくなり、その後に対する備えをしてから協力者と自身の記憶を部分的に消去。
関連イラスト
関連タグ
表記ゆれ→計画どおり
外部リンク
DEATH NOTE 7/小畑 健/大場 つぐみ | 集英社コミック公式 S-MANGA:このページの試し読みで、「計画通り」のシーンを見ることができる。