概要
サンライズ制作のオリジナルSFロボットアニメ。2006年秋放送開始。
監督は『スクライド』『ガン×ソード』の谷口悟朗。キャラクターデザインは女性漫画家集団であるCLAMPが務めた。
サンライズ制作のロボットアニメで漫画家がキャラクターデザインに起用されたのは、1994年~1995年に放送された『機動武闘伝Gガンダム』の島本和彦、2002年~2003年に放送された『OVERMANキングゲイナー』の中村嘉宏に続いて三例目である(女性漫画家としては初)。
DVD・BDが全9巻、ファンディスク(DVDマガジン)が全2巻、総集編(SPECIAL EDTION)が全1巻で発売されている。
また同時期にメディアミックスとして、角川書店発行の月刊Asuka・月刊コンプエース・BeansAの三誌でのコミカライズ連載やドラマCDが発売された。
本作は公式から、主人公ルルーシュ・ランペルージの復讐劇を描く「ピカレスクロマン」と銘打たれている。
2006年10月~3月に総集編2話を含んだ23話までが放送され、同年7月(または8月)に残りの2話の1時間枠2話放送が行われた。全25話+総集編2話。
毎日放送およびTBS、CBC、北海道放送、東北放送、静岡放送、山陽放送、中国放送、RKB毎日放送、熊本放送で放送された。
また、アニマックスでも約1ヶ月遅れで放送された。
なお、23話で一旦休止した理由は、「製作現場で混乱があったからなんです」とサンライズサイドのプロデューサーであった河口佳高が後に『コードギアス反逆のルルーシュR2』のオフィシャル本の中で明かしている。
その後第2シリーズ『コードギアス反逆のルルーシュR2』の放送を控え、2007年9月以降、BS-iに加え先述の約10局を除いたTBS系列局の大部分でも放送されたが、山陰放送と長崎放送は放送を見送った。
2021年10月から2022年3月にかけて、毎日放送、TBS、BS-TBS(かつてのBS-i)のアニメイズム第2部にて『15周年 コードギアス反逆のルルーシュ』のタイトル再放送が実施された。作品そのものの15周年記念とアプリゲーム『コードギアスGenesic_Re;CODE』のサービス開始にちなんだもので、主題歌は新曲に差し替えられている。また、24話と25話は分割して放送された。
もともとは2005年に『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』の次番組として放送してもらうつもりで毎日放送に持ち込まれたものだった。しかし既に『BLOOD+』が決まっていたために実現しなかった。その後再び土6で放送してもらおうと持ち込んだもののこの時も頓挫、結局、深夜放送となった、という逸話がある。作品終了後に、監督を務めた谷口悟朗は「土6で放送されていたら、もっとモラルのある王道ストーリーになっていたかも知れない」と語っている。もっとも本作の続編は土6の後継枠で放送されてはいるが。
また、元々は東西冷戦をモチーフにするつもりだったのだが、毎日放送サイドのプロデューサーであった竹田靑滋が「時代に合っていない」と言う理由で突っ返したため練り直すハメになった。
ストーリー
皇暦2010年―。
神聖ブリタニア帝国によって占領され、植民地化された日本は、「自由」と「権利」と「名前」を奪われた。『エリア11』、それが新しい日本の名前だった。
それから7年…。母を見殺しにした父、ブリタニア皇帝を憎む少年ルルーシュが、『王の力』を使い、日本の地より強大な帝国への反逆を開始する―!!
登場人物
メイン人物
- ルルーシュ・ランペルージ / ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア(CV:福山潤)
- 枢木スザク(CV:櫻井孝宏)
- C.C.(CV:ゆかな)
- 紅月カレン / カレン・シュタットフェルト(CV:小清水亜美)
- ナナリー・ランペルージ / ナナリー・ヴィ・ブリタニア(CV:名塚佳織)
アッシュフォード学園
- シャーリー・フェネット(CV:折笠富美子)
- ミレイ・アッシュフォード(CV:大原さやか)
- リヴァル・カルデモンド(CV:杉山紀彰)
- ニーナ・アインシュタイン(CV:千葉紗子)
- アーサー
黒の騎士団
- 扇要(CV:真殿光昭)
- 玉城真一郎(CV:田中一成)
- 南佳高(CV:加瀬康之)
- 杉山賢人(CV:杉山紀彰)
- 井上直美(CV:井上喜久子→小清水亜美)
- 吉田透(CV:蓮池龍三)
- 藤堂鏡志朗(CV:高田裕司)
- ディートハルト・リート(CV:中田譲治)
- ラクシャータ・チャウラー(CV:倉田雅世)
- 篠崎咲世子(CV:新井里美)
四聖剣
キョウト六家
ブリタニア皇族
- シャルル・ジ・ブリタニア(CV:若本規夫)
- シュナイゼル・エル・ブリタニア(CV:井上倫宏)
- コーネリア・リ・ブリタニア(CV:皆川純子)
- ユーフェミア・リ・ブリタニア(CV:南央美)
- クロヴィス・ラ・ブリタニア(CV:飛田展男)
- オデュッセウス・ウ・ブリタニア(CV:山野井仁)
ブリタニア軍人・研究員
- ジェレミア・ゴットバルト(CV:成田剣)
- ヴィレッタ・ヌゥ(CV:渡辺明乃)
- キューエル・ソレイシィ(CV:加瀬康之)
- アンドレアス・ダールトン(CV:梁田清之)
- ギルバート・G・P・ギルフォード(CV:幸野善之)
- クラウディオ・S・ダールトン(CV:加瀬康之)
- エドガー・N・ダールトン(CV:田中伸幸)
- デヴィッド・T・ダールトン(CV:私市淳)
- アルフレッド・G・ダールトン(CV:蓮池龍三)
- バート・L・ダールトン(CV:杉山紀彰)
- バトレー・アスプリウス(CV:宝亀克寿)
- ロイド・アスプルンド(CV:白鳥哲)
- セシル・クルーミー(CV:井上喜久子)
- ジョセフ・フェネット(CV:成田剣)
旧日本関係者
その他の人物
制作スタッフ
監督 | 谷口悟朗 |
---|---|
シリーズ構成 | 大河内一楼 |
脚本 | 大河内一楼・吉野弘幸・野村祐一 |
キャラクターデザイン原案 | CLAMP |
キャラクターデザイン | 木村貴宏 |
ナイトメアデザイン | 安田朗・中田栄治・阿久津潤一(ビークラフト) |
メカニックデザイン | 寺岡賢司・沙倉拓実 |
音楽 | 中川幸太郎・黒石ひとみ |
製作 | 毎日放送・サンライズ・コードギアス製作委員会 |
主題歌
オープニングテーマ
「COLORS」(第1クール)
歌 - FLOW / 作詞 - KOHSHI ASAKAWA,KEIGO HAYASHI / 作曲 - TAKESHI ASAKAWA / 編曲 - FLOW & KOICHI TSUTAYA
「解読不能」(第2クール)
歌・作詞・作曲・編曲 - ジン
「瞳ノ翼」(「STAGE 24&STAGE 25」&「SPECIAL EDITION」)
歌 - access / 作詞 - 井上秋緒 / 作曲・編曲 - 浅倉大介
「DICE」(再放送第1クール)
歌 - FLOW / 作詞 - Kohshi Asakawa / 作曲 - 浅川岳史
「PHOENIX PRAYER」(再放送第2クール)
歌 - 藍井エイル / 作詞・作曲 - 中村未来
エンディングテーマ
「勇侠青春謳」(第1クール)
歌 - ALI PROJECT / 作詞 - 宝野アリカ / 作曲・編曲 - 片倉三起也
「モザイクカケラ」(第2クール、再放送STAGE 13)
歌 - SunSet Swish / 作詞・作曲 - 石田順三 / 編曲 - 坂本昌之 &SunSet Swish
「will-ill」(再放送第1クール)
歌 - TK from 凛として時雨 / 作詞・作曲 - TK
「SAKURA BURST」(再放送第2クール)
歌 - Cö shu Nie / 作詞・作曲 - 中村未来
挿入歌
「Stories」
「Masquerade」
「Alone」
「Innocent Days」
「ピカレスク」
「Callin'」
歌・作詞・作曲・編曲 - 酒井ミキオ
各話リスト
話数 | サブタイトル | 話数 | サブタイトル |
---|---|---|---|
STAGE 01 | 魔神 が 生まれた 日 | STAGE 02 | 覚醒 の 白き 騎士 |
STAGE 03 | 偽り の クラス メイト | STAGE 04 | その 名 は ゼロ |
STAGE 05 | 皇女 と 魔女 | STAGE 06 | 奪われた 仮面 |
STAGE 07 | コーネリア を 撃て | STAGE 08 | 黒 の 騎士団 |
STAGE 8.5 | 仮面 の 軌跡 | STAGE 09 | リ フ レ イ ン |
STAGE 10 | 紅蓮 舞う | STAGE 11 | ナリタ 攻防戦 |
STAGE 12 | キョウト から の 使者 | STAGE 13 | シャーリー と 銃口 |
STAGE 14 | ギアス 対 ギアス | STAGE 15 | 喝采 の マオ |
STAGE 16 | 囚われ の ナナリー | STAGE 17 | 騎 士 |
STAGE 17.5 | 仮面 の 真実 | STAGE 18 | 枢木スザク に 命じる |
STAGE 19 | 神 の 島 | STAGE 20 | キュウシュウ 戦役 |
STAGE 21 | 学 園 祭 宣 言 ! | STAGE 22 | 血染め の ユフィ |
STAGE 23 | せめて哀しみとともに | STAGE 24 | 崩落 の ステージ |
STAGE 25 | ゼ ロ |
メディアミックス
コミカライズ
漫画版はそれぞれ、ルルーシュ・ナナリー・スザクを主人公に据え、アニメ版のパラレルワールドとなっており、主要キャラクターはそのままだが世界観や細かい設定が異なっている。
KMFに関しても作品ごとに変わっており、アニメには存在しない組織や役割が異なる組織もある。
コードギアス 反逆のルルーシュ
「月刊Asuka」にて2006年10月号~2010年3月号まで連載。ストーリー原案は大河内一楼、谷口悟朗。作画はマジコ!。全8巻。
主人公を本編同様にルルーシュ・ランペルージに据え、一部を除きほぼアニメ本編(続編のR2まで)同様のストーリーが描かれた。
相違点は、
- KMFが存在しない
- 初めから、ユーフェミアが総督としてエリア11に赴任する
- 初めから、スザクがアッシュフォード学園の生徒
- アッシュフォード学園がイレヴンとブリタニア人の共学制度であるという設定が強調されており、学園内のストーリーに比重が置かれている傾向がある(その為、学園関係者のキャラに差異がある)
など
コードギアス 反攻のスザク
「月刊Asuka増刊 ビーンズエース」にて2006年vol.6~2007年Vol.11まで連載。シナリオ協力は羽角彩夏(アークライト)。作画はヨミノアツロ。全2巻。
主人公を枢木スザクに据え、基本的にはアニメ本編のストーリーをなぞっているが、彼の所属する特派関係の設定が変えられている。
相違点は、
- KMFが存在しない
- ランスロットは強化歩兵スーツ
- セシル、ユーフェミアといったスザクにとってのキーキャラクターが登場しない
- ヒロインポジションにロイドの助手として『マリエル・ラビエ』というオリジナルキャラクターがいる(セシルの外見+ユーフェミアの中身といったキャラクター造詣がなされており、スザクをアッシュフォード学園に編入させるのは彼女)
など
『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』
『月刊コンプエース』にて2006年Vol.10~2009年5月号まで連載。ストーリー原案は大河内一楼、谷口悟朗。作画はたくま朋正。全5巻。
主人公をナナリー・ランペルージに据え、彼女と契約した魔道器ネモを軸に、ギアスユーザーやブリタニア軍、黒の騎士団との戦いが描かれた。上記二作品と違って、KMFが存在する。
相違点は、
- ルルーシュが1話のシンジュク事変で行方不明
- ナナリーがネモと契約し、ギアスユーザーになる
- ギアスユーザーで構成されたブリタニアの特殊部隊・『特殊名誉外人部隊(イレギュラーズ)』の存在
- ロロ・ヴィ・ブリタニア、アーニャ・アールストレイム、マオといったサブキャラクターの設定
など
ノベライズ
全て、角川スニーカー文庫刊。
コードギアス 反逆のルルーシュ
全5巻。著者は岩佐まもる。挿絵はtoi8。
「ザ・スニーカー」2007年4月号に先行して一部内容が掲載された。
「STAGE 0」ではアニメ本編の7年前、ルルーシュとナナリーがスザクと出会い、衝突しながらも友人になっていったことなどの過去が描かれている。
テレビアニメ本編準拠とされているが、監督である谷口氏が没にした設定や多くの独自設定などから違いがあり、本編の補完小説とはなっていない。
- STAGE-0- ENTRANCEISBN
- STAGE-1- SHADOW
- STAGE-2- KNIGHT
- STAGE-3- SWORD
- STAGE-4- ZERO
『コードギアス 反逆のルルーシュ 朱の軌跡』
全1巻。著者は岩佐まもる。挿絵は玲衣。「ザ・スニーカー」にて連載。
カレン視点で本編開始の直前から話が展開されるが、本編では描かれなかったキャラクターの補完などもされている。
『コードギアス 反逆のルルーシュ 生徒会事件簿』
全1巻。著者は朝香祥。
時期的にはコーネリアの総督就任後な筈だが、アッシュフォード学園でイレヴンの生徒とブリタニア人至上主義の生徒が抗争している点など多くの設定が本編と異なっており、完全にパラレルと云っていい。
ドラマCD
『コードギアス 反逆のルルーシュ Sound Episode』のタイトルで、2007年4月~9月まで6ヶ月連続リリースされた。全6巻。BIGLOBEのサイトにて、毎月CDがリリースされる日の前週火曜日に19時から24時までの5時間限定で短編が配信された。
ルルーシュとスザクの過去を描いた長編ドラマ「戻らない夏の日」1本に加え、短編2本とキャラクターソング1曲が収録されている。
また、月刊ニュータイプの付録CDという形で発表されたものもある。
ゲーム
コードギアス反逆のルルーシュ
ハードはプレイステーションポータブル及びPS2。
オリジナルキャラ「ライ」を主人公に据えたギャルゲー…もといAVGで、STAGE 08辺りの時系列からスタートする。
分岐ストーリーのはっちゃけた内容とゲームオリジナルの機体が最大の特徴と言える作品。
オリジナルの主人公(マリオ・ディゼル/マーヤ・ディゼル)を据えたスマートフォン・PCゲーム。
タイトル的にも上記の『LOST COLORS』を連想させるが、こちらナイトメア戦を中心としたタワーディフェンスとなっている。
ネタ
都市伝説の噂として、ロボット抜きのコミカライズ版の存在から、「元々はロボットアニメの企画ではなく、海外のアクションテレビドラマの様な作品にするつもりだったのでは?」とも言われている。
また「モデルが日本時代の朝鮮半島説」について谷口悟朗監督は否定しつつも毎日放送の竹田靑滋プロデューサーは肯定的である。
関連タグ
ジャンル | ロボットアニメ |
---|---|
制作 | サンライズ CLAMP |
続編 | コードギアス反逆のルルーシュR2 |
メディアミックス | コードギアスを参照 |
用語 | ギアス ナイトメアフレーム 神聖ブリタニア帝国(ブリタニア皇帝) 黒の騎士団 エリア11 名誉ブリタニア人 |
評価タグ | (イラスト)コードギアス100users入り→コードギアス500users入り→コードギアス1000users入り→コードギアス5000users入り / (小説)ギアス小説10users入り→ギアス小説30users入り→ギアス小説50users入り→ギアス小説100users入り→ギアス小説300users入り→ギアス小説500users入り |
カップリングタグ | ギアス男女カプ コードギア腐 |
アニメイズムB2
カノジョも彼女(2021年夏)→本作(再放送)(2021年秋、2022年冬)→阿波連さんははかれない(2022年春)