優しい世界でありますように。
プロフィール
概要
主人公・ルルーシュ・ランペルージの妹。彼女も元はブリタニア皇族であり、本名はナナリー・ヴィ・ブリタニア。
このように姓名の変化があるため、単にナナリーのタグが使われる場合が多い。
スピンオフ漫画『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』では主人公を務める。
人物
幼い頃、母の暗殺事件に巻き込まれ、そのショックと怪我で視力を失い、二度と歩けない体になった。
その分聴覚と皮膚感覚は常人より発達しており、手に触れただけで相手を判別したり真意も見抜くことができる。
ほか、アーサーの足音を聞いただけで足が悪いことを見抜いたりした。
ルルーシュと共に日本へ送られた件、そこで枢木スザクと親しくなった縁から日本人をイレヴンと差別する感情は無い。
折り鶴の折り方を会得しており、劇中では出会ったばかりのC.C.に教えた他、シャーリーにも教えている。
周囲には常に笑みを絶やさず、控えめでお淑やかな振る舞いが特徴。しかしそれは元皇族ゆえの育ちの良さに加えて、介助を要する身であることから周囲を慮るゆえのもの(常に傍に居たルルーシュは「せめてもの感謝の気持ち」と認識している)であり、内心は兄と同様に強固な意志の持ち主で、ハッキリした物言いや大胆な行動も多い。
枢木スザクとも昔から仲が良く、ルルーシュは当初ナナリーを任せるに足ると考えてもいた。
スザクがユーフェミア・リ・ブリタニアの騎士に選ばれたときには少し動揺する姿を見せた。
ボツ案によれば「屋根裏エピソードは明確にはエピソード化していませんが、ルルーシュを神父に、スザクとナナリーの結婚式ゴッコという案がありました。とのこと。
活躍
『コードギアス反逆のルルーシュ』
アッシュフォード学園中等部の生徒で、次期生徒会メンバーとして高等部の生徒会室に出入りしている。
トウキョウ租界攻略を目的とした黒の騎士団の決起の際、V.V.に誘拐されて行方をくらましてしまう。
これが契機となってブラックリベリオンは黒の騎士団の大敗北に終わった。
『コードギアス反逆のルルーシュR2』
自らの意思で第12皇女として皇族に復帰。エリア11の総督に就任することになる。
また、エリア11に総督として赴任する直前にルルーシュと会話をした一件以降、兄とスザクに対して疑念を抱くようになる。
ダモクレスに移ってからは、ルルーシュの罪を裁くためにフレイヤの発射装置=ダモクレスの鍵を持つ。
最終局面においてシャルルのギアスを打ち破って瞼を開きルルーシュと対面し、彼を止め自身が世界中の敵意と悪意を引き受ける決心を胸に秘めていた。そのためにダモクレスの鍵をルルーシュには渡すまいと必死に抵抗するが、その意志を知ったルルーシュにギアスをかけられ鍵を渡してしまう。
その後、公開処刑前のパレードで見せしめにされるが、ゼロに討たれ自らの元に転げ落ちたルルーシュの手を取ったとき、彼の悲壮な覚悟を悟る。涙を浮かべながらルルーシュへの想いを伝え彼の死を看取った。ゼロレクイエム後は神聖ブリタニア帝国第100代皇帝に即位すると同時に帝制廃止と植民地解放を宣言。ゼロとシュナイゼルを引き連れ、ブリタニア公国代表として日本の首相となった扇と対面し、握手を交わしている。
『復活のルルーシュ』
世界人道支援機関の名誉顧問として活動。そばでは「共犯者」であるゼロが支えている。
だが、ゼロレクイエムから1年後。正体を隠したジルクスタン王国の部隊から襲撃を受け連れ去られてしまう。
他媒体
小説版
本作では、ナナリーの日頃の振る舞いは兄が望んだ理想の妹像に過ぎないという設定が追加。
なんとルルーシュを異性として愛していたと描写されている。
終盤でスザクに対して暴言にも近い批判を言うなど、母親譲りの苛烈な本性が露になる。
普段から猫を被っていたのは最愛の兄であるルルーシュが妹にそう望んでいたからであった。
兄と同じく根本的に心優しいが気性の荒さは皇族の中でも上位に当たり、カノンが密かに恐怖を抱くほど。
ちなみに本作のマリアンヌ・ヴィ・ブリタニアは、R因子数値の高い子供を望んだばかりに兄妹の近親相姦を目論んでいたと設定している。
ただし、その考えについて我が子を愛するシャルルには嘘をついて隠していると説明されており、「嘘嫌い・人間不信のシャルルがマリアンヌとは『互いに理解しあっていくのが、楽しくなってきた』ほど嘘がなく真に愛し合ったがために、嫉妬に狂ったV.V.がマリアンヌを私怨で殺した」というアニメ本編の設定とは乖離している。
後の公式漫画『反逆のルルーシュ Re;』『復活のルルーシュ』などでもナナリーは登場するが、これら小説版の設定は採用されておらず、小説自体も本編で没になった設定をいくつか引っ張り出した作品のためあくまで小説版作者の独自描写としてみるのが妥当。
公式は「当初のアイデアの一つにナナリーがすべての黒幕説、というのがあったのですが、制作陣の「ナナリーは最も純真であるべき」という考えから今の完全ピュアなナナリーとなりました。ただ『ワンダーランド』がナナリーの夢であるとすると少し変わった娘なのかもしれません。」と述べており、その没ネタを拾った形なのかもしれない。
漫画作品
『コードギアス・反攻のスザク』
最後まで守られるだけの立場に終わるが、ある意味ではルルーシュとスザクの成長と和解の最大の功労者であった。
『ナイトメア・オブ・ナナリー』
ブリタニア帝国と黒の騎士団に対し喧嘩両成敗のスタンスを貫くが、それが結末への契機となった。
尚、ナナリーによって本作の世界が無限にある可能性宇宙の一つであることが判明している(その中の一つにアニメ版ギアスの世界の存在も示唆されている)。
ゲーム作品
『コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS』
『ギアス編』、『ブルームーン編』(PS2版限定)におけるヒロインの1人。
主人公のライに兄ルルーシュと似た雰囲気を感じて心を許し、兄が外出しがちで寂しいこともあり、控えめながら甘えてくる。
ギアス編におけるEDでは悲恋となってしまうが、ブルームーン編では無事恋人となり、大好きな兄・恋人と一緒に笑うナナリーが見られる。
尚、『ギアス編』クリア後に解放される『黒の騎士団編』と『ブリタニア軍人編』(派生ルート含む)では、「血染めのユフィ」の惨劇がライによって未然に阻止されるため、行政特区日本成立後は従姉のユフィと感動の再会を果たしたと思われる。
外部出演
グランブルーファンタジー
2019年6月開催のコラボイベント『蒼穹に散るゼロ』にて登場。
なお、バトルには参加せず、シナリオのみのNPC参戦となる。
彼女は何者かによって捕まってしまい、犯人はゼロの姿でルルーシュと接触した際にナナリーの写真を見せるのだが……。
ちなみに中の人はシャルロッテも担当している。
関連イラスト
類似人物
安藤みなわ:『まほろまてぃっく』の後半に登場するまほろの義妹となったサイボーグ少女。完全に作られた存在とお姉ちゃん子の相違点と、実は強い娘となるとナイトメア・オブ・ナナリー版ナナリーとの共通点となる
アカリ:『この美しくも醜い世界』のヒロインの一人でヒカリの妹。ガイナックスにおけるまほろまてぃっくヘのオマージュにして姉妹作品と言え、ヒカリとアカリは実の姉妹である。
ティエル・ノンブルー…『新機動戦記ガンダムW ~ティエルの衝動~』のヒロイン。こちらは兄共々ロボットのパイロットであるなど、アニメ本編とナイトメア・オブ・ナナリー版の組み合わせたような人物となっている。
一見すると関連性が薄いように思えるが…。