概要
ルルーシュの実妹・ナナリーを主人公として描く、コードギアスのアナザーストーリー。オリジナルキャラも登場。
本作品の世界がアニメ版の世界のパラレルワールドの1つであることが示唆されている。
アニメに比べると兄・ルルーシュが物語序盤に行方不明となるなど大幅に環境が違う一方、アニメでは余り語られなかった彼女の内面や学校生活なども描かれた。
作者はたくま朋正。
アニメ版との相違点
- ナナリーがオリジナルキャラクター・ネモと契約。ギアス能力に覚醒し、異形のナイトメア・マークネモに搭乗する。その際、性格も普段のナナリーからは考えられないほど好戦的になる。
- ギアスはあくまで他者の思考に干渉する能力で物理的には影響しないのに対して本作は物理的にも作用すると、半ば超能力的になっている。
- ギアスの力の源は「エデンバイタル」であり、そこにアクセスすることで能力を使用できる
- ギアス能力者は「ギアスユーザー」と呼ばれ、ナナリーを含めたギアスユーザーが多数登場する。
- 生まれながらの契約なしのギアスユーザーである「ワイヤード」と呼ばれる存在がいる。「ワイアード・ギアス」は契約に縛られないためにギアスユーザよりも強力かつ反動がなく、契約によりギアスユーザになることも可能
- ゼロが契約した内容は命令(暗示・催眠)ではなく怪力を使う。なにこのアメコミ
- ゼロに限らずアニメとは能力の小さな違いがあるものから大きく異なるものまで様々
- 枢木スザクが登場時からユーフェミア・リ・ブリタニアの騎士であり、アッシュフォード学園に転入しない。また、ワイヤードでもある。
- ロロ・ランペルージの改変。
- アーニャ・アールストレイムとマリアンヌ・ヴィ・ブリタニア関連。
- ギアス嚮団に相当する組織は「エデンバイタル教団」。
など
本作の魅力
本作の魅力は、複雑な世界観の原作アニメを日本対ブリタニアとシンプルに整理した事と、登場人物が何処かしら病んでいる原作アニメとは対照的に、登場人物が皆健全で譲れない信念をぶっつけ合っている事で、単純な勧善懲悪では割り切れない相対的な信念を持って行動している。
それ故、ナナリーとネモも喧嘩両成敗のスタンスを通しており、ブリタニア帝国も黒の騎士団も容赦なく一刀両断にした。その点では前代未聞のキャラクターだったと言える(もっとも、その行為が終盤の伏線となるが…)。
また、ナナリーが様々な出来事を経て、自らの信念を得ようとする展開とリハビリストーリーが読者を引き付けたと言える。
余談
連載時には編集者によるアオリがジャンプ漫画並にはっちゃけており話題となった。
一例
・『全力でジャスティス!』
・『ブルァァァ!』
・『姫、参上!』
・『女帝、爆現!!』
関連作品
レインボーマン・川内康範原作の特撮ヒーロー版の方で、個人で日本を守る守護者繋がり
マーダーライセンス牙・本作やレインボーマンとは逆に少数精鋭の機関により、国家レベルで日本の脅威に立ち向かう
シルバー仮面・主人公達の行動が「結果」として周囲の人々を救っている。
平成ライダー・本作と煽りの元ネタ