プロフィール
概要
『コードギアス反逆のルルーシュ』の主人公であり、コードギアスシリーズにおける顔役。
黒髪と紫の瞳を持ち、容姿端麗。頭脳明晰で非常に優れた才覚を有する。
絶対順守のギアスを得た事で、祖国である神聖ブリタニア帝国への反逆を始める。
経歴
本名は「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」。元々はブリタニア皇族であり、第11皇子・第17皇位継承者であった。
幼少時は母マリアンヌが皇帝の寵愛を受けていたため何不自由なく幸せに暮らしていたが、何者かによる襲撃で母が暗殺され、妹ナナリーもその巻き添えで歩行能力と視力を失った。
その後、警備が手薄だったなどの不審点から真相と責任の追求のために父シャルルに直訴するも一蹴され、ナナリーと共に人質(外交手段)として日本の枢木ゲンブ首相の下へ送られる。そこで出逢ったのが枢木家の枢木スザクで、最初は反目していたが、次第に交流を深め親友となっていった。だが、間もなく行われたブリタニアの日本侵攻により、自身の名前を失い、スザクとも離れ離れになる。それらの出来事がブリタニアに対する憎悪と復讐心を芽生えさせる。
戦後はアッシュフォード家の庇護の下、ランペルージの姓を名乗って素性を隠し、身体が不自由な妹ナナリーを抱えながら、身元が発覚して帝国に利用される事への不安に怯える毎日を過ごしていた。アッシュフォード学園に通い、生徒会副会長を務める。成績優秀ながら授業態度は真面目でなくいつも気付かれないように居眠りしている。頭脳明晰で能力もあるが表立って目立つことは出来ないため、力試しと資金を稼ぐ目的で賭けチェスに興じたりしていた。
そうした彼自身と彼に与えられた運命そのものが、ブリタニアに対する憎悪と復讐心を育てることになった。
人物像
自尊心が高く、理知的理性的で孤高を求める。社会のルールや常識には全くとらわれないが、個人的に交わした約束は些細なものでも重んじる。谷口悟朗監督によると本質は「ワガママ」で、他人を見下している部分もあったり決して聖人ではなく、人間のいい部分も嫌な部分もひっくるめて持ち合わせている、等身大のキャラクター像。
母親が庶民出身であるためかやや被害者意識が強く「他の皇妃や(シュナイゼルやユーフェミア以外の)皇子や皇女は自分達親子を蔑み憎んでいる」と思い込んでいる節があったが、皇妃はともかく他の皇子や皇女達からの評価は軒並み高く、特にクロヴィスは年下ながらルルーシュをライバル視してしょっちゅうチェスをするために彼の元を訪れるなど、客観的に見てそう兄弟仲は悪くない状態だった。
実際にシュナイゼルを「兄上」、コーネリアを「姉上」と呼ぶルルーシュが「兄さん」と親しげに呼んでいたのはクロヴィスだけである。特にシュナイゼルからは本人が空っぽな人間であるが故に内に激情を秘めたルルーシュを本人なりの深い愛情を抱いていた。
作中では「ルルーシュ」と「ゼロ」という二つの仮面を巧みに使い分けるが、根っこには不屈の意志の強さを持つ。「ルルーシュ」としては人前で目立つことを避けるため敢えてクールな態度をとったり、キザな二枚目を気取りつつたまに抜けた三枚目を装ったりする。「ゼロ」としては偽悪者、復讐者、反逆者として結果のみを追い求める非情な態度を貫こうとする。時に親しい者への情に囚われ、C.C.から指摘を受ける。
眉目秀麗ゆえ学園では1年で100人以上のファンがつくほど女子からの人気は高いが、本人は恋愛には奥手な上にかなり鈍感であり、シャーリー・フェネットにキスされるまで彼女が自分に好意を抱いていたのに気付いていなかった。
本人は嫌がっているが、女装をすれば男女問わず誰もが絶賛する美女になるので、騎士団の作戦にその手を利用したことがある。ダンスに関しても様々な踊りを習得している。
また、料理や裁縫、掃除洗濯などといった日常生活に関してはほぼ万能である。
類稀な頭脳の持ち主で、複数の観点から同時に物事や自他を観察・考察するなど超人的な思考能力を有する。ゲーム(特にチェス)を得意とし、戦闘ではギアスを中心に据えた戦略を立てて戦う。「戦略が戦術に負けることはない」という持論を持つが、スザクなどのエース級パイロットを前にその持論を覆された経験もある。「王が動かなければ部下が付いてこない」という信念から、黒の騎士団の作戦時には指揮官としてだけでなく、自ら陣頭に立って作戦を遂行する。
想定外(イレギュラー)の事態に弱く、言動・行動が予測できない者や理論の通じない相手などを苦手としており、その際は非常に狼狽し思考力が大幅に低下する精神的脆さが目立つ。逆に、理性的な人間に対する対応は得意で、自分の発言に対する相手の反論などを予測し、ビデオ録画を駆使したトリックでマオやシュナイゼルを罠に嵌めた。
凝り性でもあり、『ギアジェネ』では、幼少期にブリタニア本国の屋敷を一夜にしてハロウィン仕様に変える悪戯をして屋敷の使用人たちに気絶者を続出させてしまい、さすがに母マリアンヌからひどく叱られたり、ゼロ仮面のギミックに気合を入れたりしたことが明かされた。
持久力や体力は非常に低く、ちょっとした運動ですぐに息を切らすことが多い。着ぐるみ姿のカレンやドレス姿のミレイに走り負けたことすらある。
とはいえ、身体能力自体はそれなりにあり、ナイトメアフレームの操縦技術も並のパイロットよりは上である。
ただし、敵味方共に周りがエース級だらけな上に、前述の信念から前線でランスロットに襲撃されて撃墜される事も多かった為、相対的に低く見られがちである。
反面、ガウェインや蜃気楼など、機体性能が高いもののコントロールが忙しく、未来予測に基く複雑な操作が要求されるKMFの操縦は得意で、それに乗ることで前線で戦うことが出来ていた。ただ、どちらにしても一対一などの少人数戦や近接戦闘は苦手であり、戦闘では主に陣頭指揮や戦術的攻撃を主としていた。
非常に行動力があり、結果を重視する合理主義的な考えを持つ。そのためなら基本的に人的・物的損失に関しては非情だが、愛妹であるナナリーを中心に、自分の気に入った仲間には必ずしもその限りではないなど情に甘いところも目立つ。それ故に度々感情的に暴走するところがあり、ブラックリベリオン時には重要局面において黒の騎士団面々を見捨てるに等しい行動を取ったり、ギアス嚮団殲滅のために大幅な予定変更を行った上に作戦内容を徹底的に秘匿するといった行動が、後に信頼の低下を招いている。かように、ナナリーやかつて親友だったスザクなど、プライベートで心を許した人間には非情になれない性質であり、特にユーフェミアの死(後述)を経てるまでにスザクには最後まで非情になれなかった。
一方、皇帝に「お前は死んでいる」と言われた事がトラウマになっており、「燻って何もしないのは死んでいるも同じ」、「自分から行動しなければいつかは来ない」と考えており、他者にもそれを強要し、それが他者を駒扱いする一因にもなっており、『何もしなければ生物的に死んでいないだけで本質的に死んでいる』と死生観がある意味で破綻している節がある。
マリアンヌの死の真相究明及びナナリーが安全に過ごせる世界を作り上げる事が彼の根本的な行動原理である。特にナナリーの安全に関しては最優先目的であり、あらゆる事態においてまず彼女を案じるが、それが自分の首を絞めることに繋がっている。ナナリーが自分の意思でエリア11の総督に就いた時にはこれまでの行動の意義を失い自暴自棄になったが、自身の戦いがナナリーのためだけにあるのではないことを悟るようになった他、最終局面において彼女が敵として立った際にはナナリーと対立する道を選ぶなど精神的な成長を見せた。
V.V.からはルルーシュが毛嫌いしている父シャルルとよく似ていると指摘されている。
シャルルもまた幼少期の政争で母を失ったようで、自身の目的のために大望のために邁進してきた。一方でV.V.の魔手から守るためにルルーシュたちを遠ざけつつも、家族よりも目的を優先しているなど、結果的にナナリーよりも大義を優先したルルーシュもシャルルと似た道をたどっている。
両者を分けたのは、シャルルは「昨日」を目指し、ルルーシュは「明日」を目指したことだった。
スザクに対しては初めての友達ということもあって、本国への手紙にも友達ができたと書くなどナナリーや生徒会と一線を画する存在であった。
が、ブラック・リベリオン以降はそれが却ってスザクへの対応以外にも都合の良いときに『友達』という方便を持ち出すように映ってしまい、一時完全に唾棄される。
コードギアス 反逆のルルーシュ
17歳の時、ある事態に巻き込まれ謎の少女C.C.と出会い、彼女から異能の力・ギアスを授けられたことをきっかけに、素顔を隠したテロリスト・「ゼロ」として、私設軍隊「黒の騎士団」を結成し、ブリタニア帝国に反逆を引き起こす。自分たちのことを「武器を持たない者の味方」と標榜したが、それは民意を得るための方便でしかなく、目的のためには手段を選ばない非情な作戦も数多く行った。
マオとの対決などの事態には冷静さを失う事も多々ありながらも、黒の騎士団結成後着々と勢力を拡大し独立国家建設を目指していくが、異母妹ユーフェミアの「行政特区日本」設立宣言により窮地に立たされる。
ユーフェミアを陥れようとするも、彼女の真意を聞き和解を決意するが、その矢先に暴走したギアスでたとえ話で口にした「日本人を殺せ」をユーフェミアに命じてしまったことで日本人虐殺の惨劇を生み出してしまう。事態を収拾するため、当初の予定通りに黒の騎士団での制圧を決行し、その中でユーフェミアを殺したことでスザクと決別。民衆の前で「合衆国日本」の設立を宣言した後、決起したイレヴンの暴徒を吸収した黒の騎士団を率いてブラックリベリオンを引き起こす。戦闘の最中にナナリーがV.V.にさらわれたため指揮を放棄して神根島に向かう。神根島まで追ってきたジェレミアをC.C.に任せ遺跡の内部へ進むが、そこで追ってきたスザクによって素顔を暴かれ、自分の理念と存在を否定したスザクと対峙する。
コードギアス 反逆のルルーシュR2
神根島にてスザクに敗北、捕らえられ、皇帝である実父・シャルルの下に連行される。その際、父のギアスにより、「自分が皇子であること」「自分がゼロであったこと」「自分にナナリーという妹がいたこと」の記憶を消し去られてしまった。その後は彼の監視役である偽りの弟ロロ・ランペルージと共に暮らし、再び学園に通う。しかしブラックリベリオンの約1年後にバベルタワーでC.C.と再会、全ての記憶とギアスを取り戻し、再びゼロとして黒の騎士団を率いる。
ブリタニアとの全面戦争のための戦力増強と、皇帝シャルルの野望の裏にあるギアスの研究組織・ギアス嚮団の制圧・利用を目的として、嚮団の本拠地があるとされる中華連邦へ亡命。武官・黎星刻との対決・共闘を経ての中華連邦中枢との同盟、ロロによるシャーリー殺害に端を発したギアス抹消を目的としたギアス嚮団壊滅作戦を行った後、合衆国日本と合衆国中華を中心とし、黒の騎士団を唯一の武力機関としたブリタニアに匹敵する巨大連合国家「超合衆国」を建国する。
だが第二次トウキョウ決戦でナナリーがスザクの暴走によって放たれたフレイヤの爆発に巻き込まれ消息不明になった上、意気消沈している間に自身の素性とギアスの情報をシュナイゼルによって部下たちに暴露され、シュナイゼルによって洗脳された団員達の裏切りに遭い粛清されかける。
ロロの命と引き換えにとった行動によって救われた後、せめて全ての元凶である父・シャルルだけでも倒すため思考エレベーター(アーカーシャの剣)に赴き、Cの世界でシャルルと対峙。そこでシャルルの真の目的を知ると共に、アーニャの中に潜んでいた母「マリアンヌ」と再会。
母の死の真相や、両親の悲願を知るに至るが、二人の望んだ"優しい世界"は過去に囚われた「自分に優しい世界」だと否定し、神(=集合無意識)にギアスという名の「願い」を掛け、最後のピースであったC.C.もルルーシュ達に同意したことで両親に勝利し、消滅させる。これ以降、右目にもギアスの紋様が浮かび上がるギアス能力者末期状態になる。
1ヶ月後、「ゼロレクイエム」決行の為に神聖ブリタニア帝国・帝都ペンドラゴンに現れ、その場にいた者たち(皇族・貴族など政治的中核人物たち)をギアスで制圧し、神聖ブリタニア帝国第99代唯一皇帝“ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア”として即位する。即位後は、貴族制度の廃止、歴代皇帝陵の破壊、財閥解体、各エリアの開放など歴代皇帝が行ってきたのと全く正反対の政治を実行。ナンバーズからは正義の皇帝と崇められ、即位間も無くしてブリタニアの文化を全て破壊した皇帝として歴史に名を残す。
だがその直後にフレイヤから密かに助けだしていたナナリーを正統なる皇帝として擁立し、衛星軌道上から世界中をフレイヤで爆撃できる戦略要塞兵器「ダモクレス」を得たシュナイゼルら旧ブリタニア帝国勢力と黒の騎士団が結託し、反旗を翻す。最終的にシュナイゼルを「ゼロに仕えよ」というギアスで掌握し、最後にして最大の敵となり自身と同じく世界の憎しみを自分達に向けようとしたナナリーの意図を酌んで彼女にギアスを掛け、ダモクレスの鍵(フレイヤの発射スイッチ)を奪取、ダモクレスと大量のフレイヤの完全掌握によって世界征服を完了させる。戦後、ブリタニア皇帝、超合集国最高評議会議長、黒の騎士団C.E.O.の地位を手に入れるが、皇帝凱旋と同時に行われたナナリーなど反乱軍幹部たちの処刑場への輸送中に、世界を独裁政治で支配したことで全ての憎しみを向けられた存在となった自分を、ゼロという「救世主」に扮したスザクに討たせることで「ゼロレクイエム」を完遂させ、全てをナナリーやスザクたちに託す。
ちなみに、前後関係は未だ不明瞭だが、ロロと共にアッシュフォード学園に送られる以前に、軍師ジュリアス・キングスレイという偽りの記憶と身分を与えられ、ブリタニアの下で戦っていた時期がある。
コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS
主人公はライであるため、キーパーソンとして登場。
『ギアス編』『黒の騎士団編』『ブルームーン編』(PS2版限定)では個別のEDがある。
『ギアス編』と『黒の騎士団編』ではゼロとしてもストーリーに関わってくる。
最初にプレイ出来る『ギアス編』では有能なライを重宝してくれ、別れる時は悲しんでくれる。
2周目以降に開放される『黒の騎士団編』では終盤の選択を間違えなければ素顔を明かしてくれる胸熱展開や、ライにナナリーを託そうとしているように思える描写がある。
騎士団編における彼の好感度を上げるには、「戦闘補佐に就任する」を選ぶことをオススメする。
『アッシュフォード学園編』では、学園祭のイベントで花嫁のコスプレ姿も披露しており、「一番花嫁姿が似合う(男性)主人公」という名誉なんだか不名誉なんだか分からない評価を得ている。しかし、生徒会のキャラの中では唯一のハッピーエンドの持ち主でもある。
『ブルームーン編』では、一応攻略対象で、数多くの淑女を萌えさせた。
この結果、『電撃マ王』2009年2月号「2008年を熱くしたゲームキャラクター50人」に選ばれた際「ウエディングドレスが世界一似合う男子で賞」という、ルルーシュ本人が知ったら悲鳴を上げそうな賞を受賞してしまっている
なお、『ブルームーン』編におけるナナリーのエンディングのCGにも登場し、最愛の恋人と兄に囲まれて幸せそうなナナリーとは対照的にどことなく不機嫌そうな表情をしていた(ある意味当然だが)。
ロストストーリーズ
こちらも主人公はマリオ/マーヤなので、キーパーソン兼主役格の一人という扱い。
当初は主人公とはクラスメイトながらも交流は無かったのだが、「シンジュク事変」の際にクロヴィスを殺した現場を知られ、一方でルルーシュの方も落とし物の折り鶴から彼/彼女の存在を知り、その後「復讐の共犯者」として契約する。
当初は例によって内心で便利な手駒扱いしていたのだが、ナリタ戦でランスロットから逃げる中で言われた「自分が死んでもゼロさえ生きていれば、自分の復讐は成る」という言葉には思う所があり、ブリタニア軍へのスパイへと転向させる。
パイロットとしては、2024年1月時点だと以下の15種類実装されている。
所属は、アッシュフォード学園か黒の騎士団とブリタニア皇家を持つ。
カード名 | ☆ | タイプ | 所属 | 備考 |
---|---|---|---|---|
生徒会へようこそ | 3 | 策略 | 学園 | 学制服 |
行動開始 | 2 | 策略 | 学園 | 私服 |
反逆者ゼロ | 4 | 策略 | 騎士団 | ゼロ(1期)、無頼(ゼロ機)付き |
スマートな接客術 | 3 | 殲滅 | 学園 | 執事服 |
穏やかな距離 | 4 | 突撃 | 学園 | 学制服(シャツ) |
闇夜に舞う蝙蝠 | 4 | 殲滅 | 騎士団 | 2022年ハロウィン |
反逆の一手 | 4 | 殲滅 | 騎士団 | ゼロ(1期、マント無し)、ガウェイン付き |
君を想って | 4 | 殲滅 | 学園 | 2022年誕生日記念 |
気品ときらめきは本物の風格 | 4 | 守護 | 学園 | 2023年ホワイトデー |
麗しき反逆者 | 4 | 殲滅 | 騎士団 | ゼロ(1周年記念)、零陽炎付き |
間違っていたのは世界の方 | 4 | 特殊 | 騎士団 | ゼロ(R2)、無頼(ゼロ機腕換装ver)付き |
ベルベット・ボイス | 4 | 殲滅 | 学園 | コードブラック |
祝福の反逆者 | 4 | 策略 | 学園 | 2023年誕生日記念 |
世界に対する力 | 4 | 守護 | 騎士団 | ゼロ(R2、マント無し)、蜃気楼付き |
新たな朝に誓って | 4 | 殲滅 | 学園 | 2024年謹賀新年 |
コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー
主人公がナナリーということから、第1話の時点で彼の道は原作アニメとは大きく乖離することとなる。
賭けチェスの帰りにシンジュクゲットーを通っていたルルーシュはそこでC.C.と出会うが、XOO(ミサイル)の爆発に巻き込まれ生死不明となってしまう。
この作品においてはゼロの登場初期はルルーシュと同一人物なのかは明言されていなかったが、中盤にてC.C.と融合して『神の力』と云われるほど強力なギアスを手に入れた存在となって、ゼロとなったことが明らかになった。本人は自らを「魔王」と称している。
C.C.と融合したことで、銃撃が効かない、いつの間にか姿を現したり消えたりする、サザーランドやグロースターを生身で行動不能にしたりスザクのランスロットと互角に渡り合ったりするなど、人間とは思えない存在となっている。
ホテルで覚醒したナナリーの精神世界に現われ、彼女に「ネモと契約した責任と自身の感情はコントロール出来る」ということを説く。後にはナナリーに戦場へ出てはいけないと説いて、彼女の望む「優しい世界」を作るべく戦いに身を投じる。クロヴィスを暗殺した後はカレンや扇たちを助け、以降彼らを指揮して黒の騎士団を結成し、騎士団総帥となった。
ゼロの衣装はアニメ本編とは大きく異なり、仮面と一体感のある漆黒のブレストアーマーにレオタード地の全身スーツである。体格も隆々とした筋肉質の大男になっている。ルルーシュの姿をとることもC.C.の姿をとることも可能であり、表層意識もルルーシュとC.C.のものが切り替えられる。
瓜二つの双子の弟…ロロ・ヴィ・ブリタニアがおり、彼に深く憎まれている。これは「双子の皇子は戦乱を呼ぶ」としてブリタニアでは古来より不吉とされ、産まれた直後にエデンバイタル教団に出家させられたためである。
余談
- 「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」
ルルーシュの最も有名な台詞に、冒頭でも挙げた「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」があるが、これは本作のオリジナルではなく、ハードボイルド探偵小説の名手として世界中に知られる作家・レイモンド・チャンドラーの長編小説『大いなる眠り』の主人公・フィリップ・マーロウの台詞(原作および訳版にはなく、劇場版の字幕とされる)である。
そのため他の作品でも見る機会が大いにあり、例を挙げると『仮面ライダーW』では登場人物の鳴海荘吉(公式設定でチャンドラーの愛読者)がこの台詞を言った後、仮面ライダースカルに変身するシーンがある。
- ゼロスーツ
おそらく気づいているファンはそう多くないと思うが、ルルーシュがゼロ時にマントの下に来ている紫のスーツは無印とR2でデザインが若干異なっている。
さらに、『復活のルルーシュ』ではスーツはもちろん、仮面のデザインにもさらなる変更が加えられている(この場合、バージョンアップと言った方が正しいかもしれない)。
『ギアジェネ』ではルルーシュはゼロ仮面ギミックに凝っており、夜更かしをしてナナリーに心配されたと明かされた。
- 珍百景
岐阜県某所には彼のギアスの紋章を描いた看板が立っていて、ナニコレ珍百景に登場したこともある。書かれた文句は「全力でごみを捨てるな」。ここではゴミをポイ捨てできないギアスがかかる…かもしれない。
- 精神性
精神科医であり、『はたらく人・学生のメンタルクリニック』の院長である、西井重超は、公式ブログにてこれらのルルーシュの人となりについて「自己愛性パーソナリティー」と評している。自己愛性人格障害とまではギリギリいかないものの、行動そのものはパーソナリティーの偏りをうかがわせており、そうなった理由については「彼の能力の高さや生まれの良さがそうさせてるのかもしれない」と考察している。
谷口悟朗監督はルルーシュについて「恐らく常に自分自身を客観的に見つめているもう一人のルルーシュがいて、『よし、今の動き90点』とか『今は80点台になったからもうちょっと頑張ろう』というふうにしているイメージ。それは人の目を気にしているというより、自分自身の中で線引きみたいなものがあるんです」「同窓会があったとして、一人だけ呼ばれない。後日、リヴァル(ルルーシュの友達)に会って『どうして来なかったんだよ』と聞かれ、『忙しかったんだ』といいながら、内心で『同窓会があったのか』と思っているキャラクター」とインタビューで冗談交じりに述べている。
外部出演
ACE:R
スーパーロボット大戦シリーズ
再世篇のアーカーシャの剣での対峙がストーリー分岐の直後であり、この部分から物語が分岐する。
黒の騎士団ルートに進んだ場合はZEXISメンバーにこれまでのいきさつとギアスのことを説明し、そのうえで「ルルーシュ」という人物ではなく、「ゼロ」という記号として生き、戒めの仮面をかぶりながら本編とは違う形で世界を変えていこうとする。
集合無意識に対して今までのような命令ではなく、「時を止めないでくれ」と頼み、集合無意識がそれを聞き入れてシャルルたちを倒し、続くダモクレスでの戦いではギアスを使わずにシュナイゼルを説得し勝利。その後、ロロの粋な計らいで自らの意志でシャルルのギアスを破ったナナリーに体感時間が止まった世界で兄としての最後の言葉をかけた。
「(こんな自分を受け入れてくれた)仲間たちを中傷することは許さない」と言ったりするなど本編とは違った熱血な彼を見ることもできるが、「記号ゼロ」に徹するあまり仮面の隙間からストローでお茶を飲んで、それをみんなに笑われてむせるというコミカルな描写もある。また、破界篇でカルロスに「俺の質問に答えろ」というギアスをかけて資金を手に入れるという一幕があるが、これが後々の転機になったり、再世篇での「やめろ!」という発言がギアスとして発動し、ある真実を暴くという形でストーリーにも影響した。なお、トレーズには目を閉じられるという形でギアスを回避された。
時獄篇では序盤のクライマックスでちょくちょく顔出しし、中盤頃から自軍入り。
時獄篇は「幾つかの生存フラグ・黒の騎士団フラグを集めつつゼロレクイエム発生」が正史となっており、キリコのミッションディスク調整時には素顔で対処。
「つながる絆」ではゲンドウの父親としてのあり方や計画に自身の父の面影を重ねて否定したり、「永遠の円舞曲」ではスザクを伴ってデキムの前に現れ、ヒイロに代わってマリーメイアの射殺を阻止したりした。
なお「つながる絆」においてはヤシマ作戦発動前のシンジに、「自分の為に生きろ、父親の為でも、誰の為でもなく」と新劇場版:Qへ続く展開を知っていると深いエールを送っている。
今作では「A21が黒の騎士団に参入していた」という追加設定もあり、A21のリーダー・武知征爾を「有能で高い統率力を持っているが、理想と現実との折り合いが下手な不器用な男」と評している。
一度死を乗り越えた後でも女心には変わらず鈍感で、「女神の来日」では女湯覗き騒動をカレンに聞こうとしたり。またフルメタのゲイツの存在・思考はどうにも理解しがたいらしく、ゼロの名前に引っ掛けた危険な発言ネタに対して愕然としていた。
天獄篇においては地球がサイデリアルにほぼ制圧されるという危機的状況を前に、前線指揮官兼参謀として活動。
神根島においてCの世界を介してシャルル&マリアンヌと再び対面するが、この時「黒の英知」に触れていたことが後になって判明。
終盤では根源的な災厄、即ち御使いに勝利するために命を捨てることを決断、怒りのドクトリンと楽しみのテンプティに命を代償とした絶対遵守を叩き込もうとしたが、アドヴェントの妨害で失敗に終わった。
超時空修復後は一度アッシュフォード学園の近くまで戻ったが、かつてのクラスメイトと顔を合わせることはなく、スザクやC.C.など事情を知る一部の仲間と共に、再び歴史の裏で暗躍する道を選んだ。
原作終了後の設定で登場。
上記の生存説を採用しているかはボカされているが、アル・ワースで気力を失い、世捨て人のように過ごしていたが、紆余曲折を経て復活。
今作におけるカレンたちはゼロレクイエムの真相をすでに知っているため、彼女達との対立もない。
また、立場や性格が似ているアンジュとよく比較され、「男アンジュ」(アンジュは「女ルルーシュ」)とよく呼ばれるというクロスオーバーがある。
終盤、アル・ワースの動乱に、消滅したはずの母マリアンヌが関わっていることを知り、彼女に最後の戦いを挑むことになる。
原作終了扱いではあるが、復活時に一枚絵が用意されたり、マリアンヌとの最後のやり取りはDVE(しかも、新規録音の完全オリジナル)だったりと、非常に優遇されている。
言わば、アニメ本編に先駆けたスパロボ版「復活のルルーシュ」となっている。
ちなみに、マリアンヌのことは「自分と世界をもてあそんだ元凶」と、原作以上に母親とはみなしていない。
主役だが能力的にはいまひとつなので、前線で戦闘を行う役はスザクやカレンに任せ、戦術指揮による支援をメインに立ち回ろう。ExCのマルチアクションで戦闘と戦術指揮を同時にこなしたり、蜃気楼のMAP兵器を使って一気に殲滅しても面白い。ルルーシュが決意を持っているので、ExCはそれほど困らずに増やせるのも強み。レベリングに困るようならレスキューユニットを持たせ、支援させて経験値を稼ごう。
『復活のルルーシュ』名義で参戦。基本的には劇場準拠だが、本作ではシャルルを超える諸悪の根源がおり、これを倒すことも目的の1つと思われる。
本作では新たに原典を超えた完全新型機『月虹影帥』が登場。蜃気楼の能力とガウェインの複座式を併せ持つ結果になった。
幼少期にマジンガーZやゲッターロボが活躍していたためか日本のスーパーロボットに影響を受けている。
世間からはアクシズを落としたシャア・アズナブルと並んで「悪逆皇帝」と呼ばれ極悪人扱いされているが、カレンなどゼロレクイエムの真相を知る人物も多数登場する為、敵からも味方からも針の筵なあちらと比べると大分自軍に溶け込むのが早い。
またダバ・マイロードにカリスマ性や王としての器を見抜き、時に助言し、時に覚悟を問いかけるなど「王」としてのクロスオーバーも見どころ。
今回もギアスの効かない相手が登場。カギ爪の男には全く効果がなかった。
異世界に迷い込んだ上条当麻一行と共闘するうちに友として当麻を欲してか異世界での戦いが済んだ後。元の世界へ帰るゲートに行かせるのを阻止しようとしたルルーシュに当麻の拳が炸裂した。当麻の説教と励ましで引き留めるのを諦めた。なお今回もギアスが効かなかった相手が登場。今回は御坂美琴がギアスに「脳内の電気信号を切り替える」という荒業で抵抗し支配を逃れた。
第2次Zと同じく素性と真意を隠し、異世界の面々…後のプレイヤー部隊「ディバイン・ドゥアーズ」と協力関係になるも、騎士団側からの出向者はほとんどカレンのみで彼自身は同行はしておらず、その影響もあってか他の版権キャラ達とはあまり信頼関係を築けず常に疑念を抱かれており、ユーフェミアの虐殺イベントでもその不自然さから「何かをやらかして、それを隠している」と確信を持たれている。原作通りブリタニアに囚われてギアスをかけられた上、『亡国のアキト』の原作イベントでジュリアス・キングスレイとなり、「wZERO」とその協力者となったディバイン・ドゥアーズをえげつない作戦で追い詰めるが、錯乱した事で本国へ連れ戻される…と、ここまでは原作とほぼ同じ展開だったのだが、wZERO解散後は戦いから離れる筈だったレイラ・マルカルと日向アキトの二人がディバイン・ドゥアーズの一員となり、『R2』の戦いに参戦したばかりか、ゼロの素顔と、学生ルルーシュ・ランペルージとしての立場を知られるという完全にイレギュラーな事態が発生。
更に、原作では死亡する運命だったキャラが生還した影響で、使用する事は無かったギアスを掛けなければならなくなり、逆に重要な場面で使用する筈がその必要が無くなったりと、物語の大筋自体は大して変わらないものの、その詳細が大きく異なり始めている。
グランブルーファンタジー
2019年6月開催のコラボイベント『蒼穹に散るゼロ』にて参戦。
グラブルのイベントにて福山氏がビデオ出演していた際、突如としてゼロの映像へ切り替わるという気合の入った演出で紹介された。
ストーリーでは、黒の騎士団としての活動中に現れた星晶獣マグネシアの力で一緒に居たC.C.、カレン、スザクも巻き込んで蒼空の世界へと飛ばされる。
その後C.C.共々「ヘンゼル」「グレーテル」という偽名で騎空団に入るが、「ゼロ」と名乗る連続殺人犯の登場によって正体を明かす事となる。
そして、「ゼロ」によって攫われたナナリーを救うために合流したカレン、スザクと共に戦う。
魔法使いと黒猫のウィズ
同作中のシナリオイベント「空戦のドルキマス」とのクロスオーバー。ルルーシュ同様冷徹な戦略家ディートリヒ・ベルクと共に異形の敵イグノビリウムに立ち向かい、ディートリヒも思いつかなかった「真の勝利の意味」を披露して見せた。
イベント限定カードでは各種ステータスが同じで属性の異なる配布カードの他、クリスタルガチャにて配布より強力なスキルを持つ単独版、C.C.やディートリヒとのツーショット版がある。
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
仮面を外したままでゼロを名乗りプロデューサーに挨拶。
グランブルーファンタジーで共演したニュージェネレーションズはRevive、スーパーロボット大戦X-Ωで共演した上条春菜はCOLORSをカバー曲として歌唱した。
カウンターサイド
2022年9月のコラボイベント「終わらない前夜祭」で出演。
条件を満たすと社員(ユニット)として加入する。
タイプはカウンター(他の二人とは異なり彼のみ素顔こそゼロの仮面で隠しているものの生身で出撃するためカウンターに分類されるの)でクラスはサポーター(再武装済み)。余談だが福山氏は同作品で別のメインキャラも演じているため一粒で二度おいしい事態になった。
アリス・ギア・アイギス
2024年4月19日に公開されたPVにおいて登場、しかも新規ボイスのセリフありだったことで驚く隊長が続出する。翌日にはカウントダウン告知のポストをX(旧twitter)上で行ったのだが、そこには3Dモデルのルルーシュが登場することとなった。
アリスギアの場合、プレイアブルではない男性キャラが登場した作品(ダーティペアなど)や男性キャラがいるのだがアリスギアでは未登場(幼女戦記など)の事例があるため、どちらの立ち位置で本編中に関わるのか開催まで不明であったが、最終的には前者で登場となった。
ドルイドシステムが検知した時空の歪みによって、東京シャードへ転移。一方で、C.C.とカレンはルルーシュとは別の場所に転移していた。
そこで、ある人物に追われていた女性を発見、彼女を助けるような形でギアスを使用し、追手の人物をほぼ一掃した。アリスギアではよほどの事でない限りは登場人物の死亡描写がなく、上述のグラブルとは違った意味で吾妻楓だけでなく隊長をも困惑させる事態となっている。
後に、助けた少女がナナリーと重なる部分もあったのか、思わぬ展開に発展するのだが…。
ボイスに関しては、要所のイベントでボイスが存在するというスパロボと類似した仕様。しかし、男性キャラでボイス付きとなった人物としては、アリスギア全体でも2例目となった。
(1例目がシュタゲコラボの岡部倫太郎である)
5/10からのイベント終了に合わせたラストスパートに合わせ遂にタイトル画面でアリス・ギア・アイギスのタイトル台詞を他の二人と共にフルボイスで言う様になる、というサプライズが発表された。
搭乗機
無頼(専用機)
関連イラスト
関連タグ
表記揺れ
個別関連タグ
関連キャラクター
ジュリアス・キングスレイ(「亡国のアキト」にて、シャルルに洗脳されていた際に名乗っていた名前)
コンビ・グループタグ
カップリングタグ
男女…ルルC Cルル ルルナナ ルルシャリ ルルカレ ルルユフィ
ネタバレ注意!
この先、『復活のルルーシュ』のネタバレを含みます。ネタバレを良く思わない方はこれ以上下へのスクロールを止めてください。
「そうだな。L.L.とでも名乗るか」