曖昧さ回避
「コードギアス 反逆のルルーシュ」に登場するナイトメアフレーム
第五世代ナイトメアフレームに分類される、サザーランドの発展型KMF。
より騎士然とした雄々しいデザインが特徴であり、一部の機体には背中に巨大なマントを羽織ったり、前垂れに神聖ブリタニア帝国の紋章が描かれているものもある。
サザーランドの上位機種として格闘戦能力の向上が図られており、パワーと機動性を中心に全スペックの強化が為されている。
主兵装もそれに合わせて対ナイトメア戦闘用大型ランスを用いるが、サザーランドが使う一般仕様とは異なり、本機のものは槍頭が金色に塗装され大型化、更に展開ギミックが追加されており、破壊力が向上している。
格闘戦に特化した機体に思われがちだが、基本的にはサザーランドの上位機種にあたるため、従来の射撃武装も普通に使うことが可能。
最初は第2皇女コーネリアの親衛隊が使用する最新型KMFだったが、「R2」では、一部の一般兵にも配備されている。
主なバリエーション機
コーネリア専用機
神聖ブリタニア帝国第2皇女コーネリア・リ・ブリタニア専用のグロースター。
一般仕様機を差し置いて劇中最初に登場した機体であり、初登場時の砂漠で見せた戦い振りから視聴者に大きなインパクトを与えた。
一般仕様機とはカラーリングなど細部が異なり、スラッシュハーケンが威力の高い大型のものに変更されている他、羽織っているマントの色も白色となり、前垂れには帝国の紋章が描かれている。
劇中、コーネリアの操縦技量も相俟って当初は圧倒的な戦闘能力を見せたが、紅蓮弐式や月下などの新型機が出始めると遅れを取ってしまう場面も目立つようになった。
ダールトン機、ギルフォード機
コーネリアの専任騎士であるアンドレアス・ダールトンとギルバート・G・P・ギルフォードが乗っていたグロースター。
基本デザインこそ一般仕様機と変わらないが、カラーリングがコーネリア専用機と同じである。
コーネリアが出撃する際には護衛として傍らに付き従い、常に行動を共にしていた。
ブラックリベリオンでは、ギルフォード機がランスロットが使うメーザーバイブレーションソードの量産試作品を装備して出撃している。
グラストンナイツ仕様
ダールトンの養子たちで構成されたエリート部隊『グラストンナイツ』のグロースター。
基本デザインは一般仕様機と変わらないが、一部カラーリングが青色に塗装されている。
また、オプション武装のザッテルヴァッフェを装備している事が多い。
ブラックリベリオンでは、ブリタニア側の防衛部隊の中核として最終防衛線の先頭に立って戦い、黒の騎士団の攻勢を打ち破るという活躍を見せた。
アニメ第2期『R2』では、同隊の戦力として引き続き登場したが、新型KMFの性能の前に劣勢を強いられる場面が目立った。
グロースター・エア
フロートユニットを装備し、単独での飛行能力を得たグロースター。
しかし、登場したのが『R2』だったためかやられメカ的扱いを受けており、目立った活躍はない。
グロースター・ソードマン
アニメ『亡国のアキト』に登場したグロースターの改修型。
ユーロ・ブリタニアで運用されており、主に隊長クラスが使用する。
所属する騎士団によって機体の装飾とカラーリングが異なる。
武装は基本的にグロースターと同等だが、専用装備としてヒートソードを搭載している。
グラックス
アニメ『亡国のアキト』に登場したグロースターの改良型。ヴェルキンゲトリクス開発時の影響で銀色の装甲と蹄状の足部形状が特徴。伸縮機構を備えた両腕により独特の間合いでの近接戦闘が可能な他、間接照準での砲撃を行うなどKMFとしての多様性を失っていない。
武装は刺突向きの細身の剣と、薬莢式の粒子砲弾丸を使用し、砲身を二段階に折り畳むことで携行性と長砲身を両立した手持ち式長距離キャノン砲。
グロースター・グリンダ
漫画『双貌のオズ』に登場したグリンダ騎士団所属のグロースター。
グリンダ騎士団特有の赤と金を主体としたカラーリングに塗装されている。
グレイルの代用としてオルドリンが使用した事もあった。
メーザーバイブレーションソードや携行式のライフル型ハドロン砲といった最新装備を搭載している事がある。
ブルーバロンズ仕様
小説『双貌のオズ』に登場した特殊部隊「ブルーバロンズ」仕様のグロースター。
パイロットが皆男爵位以上の爵位を持つ貴族であるため、機体も青・白・金を用いた派手なカラーリングとなっている。
グロースター・エア(暗殺部隊使用機)
小説『双貌のオズO2』に登場した暗殺部隊が使用した機体。
ボディが黒と赤で塗装されている他頭部が未登録の独自パーツに換装されている。
マリーベルを狙って現れたが、一応ブリタニア軍所属。
プルートーン仕様
小説『双貌のオズ』に登場した特殊部隊「プルートーン」仕様のグロースター。
色が黒い以外外見は通常機と変わらないが内部フレームやOSに相当手が加えられており高い性能を誇る。
クインローゼス
映画『復活のルルーシュ』に登場した機体。ゼロレクイエムの後、グロースターをベースに最新鋭の技術を投入して開発された新型機で、武骨な外観だった旧型機に対し甲冑状の装甲を纏っているなど、見た目と防御性能の両方が向上している。
装備はブレイズ・ルミナス発生装置を搭載した大型ランスで、これにより攻防を兼ねる。内装に関しては旧型機と同じくスラッシュハーケンの他、機体の各所に推進装置「MJ(マジカルジェット)」が組み込まれ、状況に応じて使用することで機動性を瞬間的に引き上げることが可能。
作中に登場したのはコーネリアが搭乗する「Z型」とギルフォードが搭乗する「B型」の2機。Z型の頭部形状はコーネリアが使用していたグロースターと同様になっている。
サザーランドⅡも同様のコンセプトによって開発されている。
グロースターTYPE-E
ニンテンドーDS版『コードギアス反逆のルルーシュ』に登場したゲームオリジナルの機体。
ユーフェミア・リ・ブリタニア専用機としてデザインされており、彼女のテーマカラーであるピンク色に塗装されているのが最大の特徴。
設定上ブリタニア皇族はナイトメアフレームの操縦訓練を義務付けられており、アニメ本編でもポートマンに乗り込みスザクの元に駆け付ける場面がある通り彼女も操縦は可能である。
しかしアサルトライフルをぎこちなく構えてからフルオート射撃してみたり、本来刺突武器である対ナイトメア用ランスで叩きまくったりと、可愛らしくもお粗末さが滲み出た戦闘アクションはある意味見物。
グロースター最終型
ニンテンドーDS版『コードギアス反逆のルルーシュ』に登場するゲームオリジナルの機体。
更に騎士然としたヒロイックなデザインが特徴的であり、ランスではなくレイピアのような細身の剣と縦に長い形状の盾を主兵装とする。
盾は鞘の様に剣の刀身を納めるようにドッキングすることが可能で、ドッキング後は盾が幅広の刀身を形成する大剣形態となる。
大剣形態では輻射波動の演出に酷似した特殊なエネルギー波を発生することが可能となる模様。
強化系譜では最終段階に位置し、その性能もゲーム中最強クラスの一角を担う強機体である。