概要
※『ロストストーリーズ』にて、梁田氏の死去に伴い、2022年12月より引継ぎ。
神聖ブリタニア帝国の軍人。コーネリア・リ・ブリタニアの腹心で、彼女がエリア11総督に就く前から付き従っており、場に応じて「姫様」、「総督」、「殿下」と呼称を使い分けている。
エリア11幕僚長の任を持ち、コーネリアの指示で場合によってはユーフェミア・リ・ブリタニアの補佐も務めた。
また、戦災孤児への支援活動も行っていて、その中の一部は養子として引き取り騎士として育て上げており、精鋭騎士団「グラストンナイツ」となって彼やコーネリアを支えている。
後の作品で語られたブリタニアの貴族が孤児を養子にする「ヴォーグ制」に該当するかと思われる。
しかし、特区日本での騒動の際にギアスにかかって暴走するユーフェミアを止めようとしたために脇腹を撃たれてしまう。
その後のブラックリベリオンにおいてはその重傷を押してコーネリアの下へと向かったが、実はルルーシュのギアスによって「コーネリアを捕縛する手助けをしろ」と命じられており、彼女が乗るグロースターを撃墜してようやく正気に戻るも混乱している間にガウェインのハドロン砲の攻撃を受けて戦死した。
劇場版・興道においてルルーシュとナナリーの見送り場面で登場している。当時は軍においてやや脇の方にいたがコーネリアに拾われて、元々力があったので片腕としてやってきた。とビジュアルコメンタリーで触れられた。
評価
ファンの間で、ダールトンはブリタニア所属軍人どころか作中でもかなり上位に入る「聖人」として扱われる事が多い。
イレブン(日本人)として軍内でも差別を受けるスザクをフトウ戦では出世のチャンスだと励まし、専属騎士任命式の際にはロイドとともに最初にスザクへ拍手を送っている。
また、ゲーム『LOSTCOLORS』では、身寄りはアッシュフォード学園にあれど肉親がいないライ(主人公)を天涯孤独の身であることを慮り、「コーネリア殿下の親衛隊に入っていなければ息子(→グラストンナイツ)として迎えて、立派な騎士に育ててやりたかった」などと優しく接し、自身が面倒を見ている戦災孤児たちのためにおもちゃを両手いっぱいに購入し「戦争のない世界をいつか作りたい」と話すなど、ギアス世界でも稀に見る「いいブリタニア(聖)人」である。
そんなダールトンおじさん…優しいおじさん…にもかかわらず、その概要にも記述のあるように作中でも上位に挙がるほど酷い最期を迎えたためか、検索時のサジェストには「かわいそう」「いい人」などが必ず上位に出る。
ただし、イレブンであったスザクを受け入れているのは、「使えるものは使う主義」というあくまでも合理的な判断に基づいたからに過ぎないと言え、ライを息子にしたかったという発言も、彼が見た目からナンバーズ出身では無いだろうからという可能性も否定出来ない(実際、登場した養子達5人は、少なくともナンバーズであるイレブンでは無い)。
劇中においても、サイタマゲットーにて「テロリストが潜伏している」という建前だけで、そこに居住するイレヴンの住民達を老若男女一切問わず、投降の意思を必死に見せる相手にさえ無差別虐殺する指揮も執る姿を見せている。