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概要編集

コードギアスシリーズに登場する神聖ブリタニア帝国の皇族。

初出はアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』。同作の主人公ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア及びその血縁者である。


厳しい身分制度のしかれたブリタニアにおいて頂点に君臨する一族であり、貴族とは比べ物にならない権力と権威を有する。

皇帝の子供である皇子・皇女は当然ながら皇位継承権を有しており、出生順位や母(皇妃)の地位に応じた継承順位が設定されている。ただ、シャルル皇帝が弱肉強食を唱える競争主義者であるため、実際には継承順位よりも皇子・皇女本人の実力や抱える戦力などが重視されている。第1皇位継承者は第1皇子オデュッセウスだが、帝国宰相である第2皇子シュナイゼルの方が次期皇帝の最有力候補と見なされているのはそのため。皇位継承権又は皇籍を返上することでブリタニアの趨勢に影響を及ぼす大事業の着手や他国要人との婚姻、自身や他者の犯した罪について赦しを得ることが可能であり、ユーフェミアが「行政特区日本」構想の着手及びゼロ(ルルーシュ)の罪を特赦してもらうために自身の継承権及び皇籍を返上している。ただ、通常は皇族自身が罪を犯した際に刑を免除する代わりに継承権の剥奪および廃嫡を行うという形で使われることが多い。なお、皇帝が認めれば返上した継承権・皇籍の復活も可能。


作中に登場するブリタニア皇族には、紫目という共通点がある。


歴史編集

ブリタニア皇族は元々、ブリタニアの前身であるイギリスの公爵家だった。

アーサー王の子孫を自称しており、まだ公爵家だった頃からアーサー王伝説円卓の騎士になぞらえたナイトオブラウンズという選抜の騎士団を代々抱えていた。


C.C.の話によれば、皇歴1770年代に勃発したワシントンの乱において、独立派の中心人物の一人であるベンジャミン・フランクリンを篭絡し独立派を大敗に追い込んだのは当時のブリタニア公爵だったらしい。


皇歴1807年の「エディンバラの屈辱」で、ナポレオンの侵攻軍に敗れた女王エリザベス3世はエディンバラに幽閉されていたが、当時のブリタニア公爵であったリカルド・ヴァン・ブリタニアが女王を救出し新大陸へ脱出させた。エリザベス3世には子がおらず、遺言で自身の愛人だったリカルドを後継者として指名した。


王位を継いだリカルドは国号を神聖ブリタニア帝国と改め、初代皇帝に即位した。一介の貴族だったブリタニア家は、こうして一国家を治める皇族に成り上がった。

同時にリカルドはブリタニアの正史として「ブリタニア年代記」を編纂し、古代ローマの侵略に対抗したケルトの王(実態は部族長のようなもの)だったアルウィン1世をブリタニア皇族の始祖として位置付けた。ブリタニア勢力圏内で紀年法として使われている「皇歴」はアルウィン1世がケルトの王に即位した年を元年としており、リカルドが即位した年は皇歴1813年となっている。

もっとも、新興の王朝が権威付けのために血筋の古さを後付けで補強することは珍しくなく、ブリタニア皇族がアルウィン1世の子孫である確たる証拠は無く、そもそもアルウィン1世自体が伝説上の存在であり実在しないと考えられている。


皇歴1860年頃(漆黒の蓮夜)、クレア・リ・ブリタニア皇女とその腹違いの義弟であるニールス・リ・ブリタニアが、ブリタニア貴族ロレンツォ・イル・ソレイシィと政争を繰り広げている。

最終的にはクレアが皇帝となったが、その後もブリタニアでは皇帝の代替わりの度に皇位争いが繰り広げられることが常態化しており、後にブリタニアは地域大国を名乗るのがやっとのレベルにまで衰退してしまう。


皇歴1997年に第98代皇帝として即位したシャルル・ジ・ブリタニアは絶対権力を確立し、疲弊していたブリタニアを世界唯一の超大国にまで建て直したが、程無くして世界各国へ侵略戦争を仕掛ける暴挙に出る。

シャルルは皇位継承者同士を争わせ勝ち残った者を次期皇帝とするつもりだったため、皇子・皇女達は功名を競い積極的に占領エリアの平定や侵攻戦に参戦していった。シャルルは108人もの皇妃を娶っており、シャルルの子供だけでも100人を超えていたが、政争による暗殺や黒の騎士団等の敵勢力との戦争などで数を減らしていった。


戦争終局の皇歴2018年に、シャルルを殺した第99代皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが世界征服を成し得たが、ルルーシュがゼロに打ち取られたことでブリタニアの世界支配は崩壊した。


第100代皇帝となったナナリー・ヴィ・ブリタニアによって帝政が廃止されたため、神聖ブリタニア帝国は国号をブリタニア公国と改め、ブリタニア皇族による統治は終焉を迎えた。

皇族の生き残りであるシュナイゼル・エル・ブリタニアコーネリア・リ・ブリタニアは黒の騎士団幹部となっており、公国になった後複数の小国に分裂したブリタニアを「ブリタニア共和国」として再統合し安定化させた。

他にも、第5皇女カリーヌ・ネ・ブリタニアと第88皇女マリーベル・メル・ブリタニアは死んだと思われているが実際は生存している。


しかし、ナナリー皇帝以後のブリタニアを認めない勢力が第108皇子カリス・アル・ブリタニアを確保してテロ組織を立ち上げ、カリスはネオ・ブリタニア帝国第100代皇帝として担ぎ出されてしまう。


皇族一覧編集

皇帝編集


皇妃(シャルル)編集

1?
?ガブリエッラ・ラ・ブリタニア
5マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
?フローラ・メル・ブリタニア
108?

皇子(シャルル直系)編集

1オデュッセウス・ウ・ブリタニア
2シュナイゼル・エル・ブリタニア
3クロヴィス・ラ・ブリタニア
11ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
15キャスタール・ルィ・ブリタニア
?パラックス・ルィ・ブリタニア
36ハンネス・グァ・ブリタニア
108カリス・アル・ブリタニア

皇女(シャルル直系)編集

※1:シャルルの第1皇女だったが、皇位継承権を放棄している。


その他編集

ヴィクトル・ジ・ブリタニア---シャルル・ジ・ブリタニアの実兄。

モニカ・クルシェフスキー---シャルル・ジ・ブリタニアの非嫡出子。

ライ---ブリタニア皇族と日本皇族のハーフ。

皇サクヤ---シェリー・メ・ブリタニア皇重護の間に産まれたブリタニア皇族と日本人のハーフ。

クレア・リ・ブリタニア---皇歴1860年頃に活動していた皇女、後にブリタニア皇帝となった。コーネリア・リ・ブリタニアユーフェミア・リ・ブリタニアの先祖である。

ニールス・リ・ブリタニア---皇歴1860年頃に活動していた騎士、クレア・リ・ブリタニアの腹違いの義弟。母親が市井の臣の為、皇位継承権は持っていない。


家系図編集

家名所属人物
アルカリス
オデュッセウス
ヴィマリアンヌルルーシュナナリー
エルシュナイゼル
グァハンネス
ヴィクトルシャルル
ギネヴィア
カリーヌ
シェリー
メルフローラ、マリーベル、ユーリア
ガブリエッラ、クロヴィスライラ
クレア、ニールス、コーネリアユーフェミア
ルィキャスタール、パラックス

継承順位(皇歴2018年時点)編集


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