概要
神聖ブリタニア帝国の皇女の一人で、第3皇子クロヴィス・ラ・ブリタニアは実の兄に当たる。 年齢は皇歴2018年時点で14歳。
『コードギアス 戦渦の天秤(ライブラ)』にて、キーパーソンとして登場。
ブリタニアの秘密部隊「プルートーン」に追われていたところをテロ支援組織「ピースマーク」の一員である主人公(クロウ)に保護されるが、当初は素性を隠すために「ライブラ」と名乗った。
経歴
事故を装ってギアス嚮団に拉致されてギアスを発現、脱走中に『戦禍の天秤』主人公(『ロススト』におけるクロウ)に保護され、ピースマークの援助を受けながら逃亡している…という大まかな流れこそ共通しているものの、『ロススト』版では設定が整理され一部の流れが異なっている。
『戦渦の天秤』サービス終了前に公開されていたストーリーを見る限りでは後述のように「アッシュフォード学園に通いながらブリタニア軍と黒の騎士団両方に所属する」というストーリーだったようで、大筋が似ている『ロススト』との兼ね合いで変更がなされたと思われる。
『戦禍の天秤』
歳の離れた妹を心配した兄クロヴィスにより皇宮内の政敵から守るために存在を公にされていなかった。ある日(反逆のルルーシュ本編開始前)クロヴィスから手伝って欲しいという連絡を受けてエリア11に向かう道中事故を装って拉致された。
主人公に保護されてからはともにエリア11に向かったがシンジュク事変に巻き込まれ、たどり着いたG-1ベースで兄の死体を発見。
その後数日ゲットーに潜伏していたが、ある日(『反逆』Stage5)ゲットーを訪れていたユフィと再会。彼女の計らいによりスザクや主人公共々アッシュフォード学園に転入することになった。
なおユーフェミアとは親しい関係である一方、ナナリーのことは学園で出会った友達ということになっている。年齢的にナナリーとルルーシュが日本に送られるまでに面識があってもおかしくはないはず(実際、『反逆』総集編映画では見送る皇族たちの中に幼いライブラの姿がある)だが、隠れている事情を聞き彼女の存在を主人公に隠したかったということなのか、二人の出発当時に幼すぎたため忘れているのかは不明。
その後はカワグチ湖に同行して事件に巻き込まれる程度しかストーリー中の出番がなく、主人公がブリタニア軍と黒の騎士団の間で活動していることも知らされないまま心配(と、構ってもらえないことへの不満)を口にするのみ。サービス終了に伴い片瀬少将の一件でストーリーが終了してしまっているためその後の動向は不明となっている。
ライブラが誘拐されたきっかけでもある力については後述の『ロススト』版と異なりはっきりしたことはわからず、彼女を通して何者かが主人公にギアスの契約を持ちかけるというシーンが見られた程度である。
『ロストストーリーズ』
クロヴィスの死に伴う心労で倒れた母ガブリエラ妃に変わってエリア13で公務を担っていたが、V.V.にギアスの才覚を見込まれた事から表向き事故死を装って「ギアス嚮団」に誘拐されてしまう。
そこで「世界中に点在するコードにまつわる遺跡を活性化させる」というギアスに目覚め、人体実験を受けていたが、どうにか脱走する。
希少なギアスゆえにV.V.は彼女を捕まえるべく刺客を放っており、「ピースマーク」からの協力を得て逃亡を続けている。
『戦渦の天秤』版との大きな違いとしてギアス嚮団に誘拐されるタイミングが異なり、また「存在を公にされていなかった」との設定も存在しない。スザクとも当ストーリーが初対面となっている。
ロストストーリーズ
2023年7月開催の水着イベント『ナイトオブラウンズに命ずる』にて登場。
香港に潜伏していたが、少し前に起こった中華連邦・黒の騎士団・神聖ブリタニア帝国の戦いによる情勢不安からV.V.に居場所がバレてしまい、襲撃の中でクロウとも逸れてしまう。
合流のための道中でスリにあった所を同じ船に乗り合わせたスザク、ジノ、アーニャらに助けてもらい、お互い素性を知らなかった事もあって好意に甘えて保護を受けようとしたが、その先でビスマルクによって正体を看破されてしまう。
そのため、可能な限り事情を話したが、その上でナイトオブラウンズ達は「今回の招集は彼女の存在にあると見て、シャルルの下に送り届けるべき」とするビスマルク派と「彼女の自由を尊重し、一時保護に留めるべき」とするスザク派に分かれてしまい、名代として派遣されたオデュッセウスの提案でマリンスポーツによる対決で意見を決める事になる。
もっとも、このオデュッセウスはオルフェウスが化けた偽物であり、対決中に「プルートーン」が襲撃してきた隙を突く形でその手引きを受けて逃走した。
なお、シャルルは最初から彼女を保護するつもりは無かったようで、ナイトオブラウンズを一堂に集合させて休暇を与えたのも、V.V.にバレない形で「プルートーン」の動きを牽制するのが狙いであった。
ちなみに、今作で担当した長縄まりあとクロヴィス役の飛田展男は36歳差であり、彼女の父親がユーフェミアの声優と同い年だという。ナナリーよりはるかに後輩。当時小学生だったV.V.役の冨澤風斗と9ヶ月差。
余談
少なくとも『戦渦の天秤』版においてはクロヴィスとの関係は良好だったらしく、「最愛の兄」「(兄に頼られて)喜んでエリア11に向かう」などといった表現が見られる。
ユーフェミアにも懐いていた他、危ないところを保護された主人公にもかなりの信頼を見せている。