概要
『コードギアス』シリーズの用語の中で特に重要な単語。いわば一種の超能力として登場する。
代表的なのは主人公・ルルーシュが持つ「絶対遵守のギアス」。
本来は魔法的な強制の事で、いくつかのTRPGに呪文として登場する。
その由来はケルト神話における神への誓い、及びそれによる義務や制限を表す「ゲッシュ」である。
また、クトゥルフ神話でもクラーク・アシュトン・スミス著の小説「七つの呪い」にて、魔法や呪いの一種として「ギアス」が扱われている。
魔術師の儀式を邪魔してしまった主人公が、魔術師の怒りを買ってこの魔法をかけられ、旧支配者の一柱であるツァトゥグァの生贄を強制されてしまう。こちらの方もコードギアスシリーズに登場するギアスの由来になっていると思われる。
作中での詳細設定
能力の獲得と発現
『王の力』とも呼ばれる能力で、「コード」と呼ばれる能力を持つ『コードユーザー』と契約を交わす事によって発現する。
能力を保持するものは瞳に紫色の光を宿し、その中央には不死鳥のシンボルが浮かぶ。
アニメでは能力者に対する呼称は特になかったが、公式サイトでは漫画『ナイトメアオブナナリー』にならって「ギアスユーザー」という表記が使われ、『復活のルルーシュ』から正式名となった。
『復活のルルーシュ』の事件の後、Cの世界からギアスの欠片が世界中に流星雨のような形で飛び散ったことで、コードユーザーを介さずにギアスユーザーとなる者も出現している。
能力の効果
発現する能力は様々だが、概ね人の精神に何らかの形で作用するものがほとんど。能力の内容も基本的に「契約した者が抱く願い」に基づいて決まる。
しかしながら大抵の場合、願いと正反対の能力に目覚めてしまいがち。シャルルは嘘を嫌い嘘のない世界を求めていたが「記憶を改竄する=嘘を植え付ける能力」に目覚め、一方的に押し付け支配することを嫌ったルルーシュは「命令を強制する=一方的に押し付ける能力」に目覚めている。
一方でその効力の強さは素質によって決まるため、素質が低い者では契約してもギアスが発現しなかったり、厄介な制約を有した使い勝手の悪いもの、もしくは下位互換になったりする。
劇中、例えばマリアンヌはギアスユーザーとしての素質が低かったため、発動の条件に「能力者の死」という制約が付加されている。上述の法則でいえば「死にたくない」と願った結果、死なないと発動しない能力になったと言える。
ギアス使用時は瞳に不死鳥のシンボルが現れるが、『復活のルルーシュ』の事件後に出現したギアスユーザーは瞳でなく、鼻や声帯などの能力に関わる身体部位にシンボルが現れる発現形態となっている。
副作用
ギアスは行使し続けると徐々に力が増大していき、強靭な精神力を持たない者は力に飲まれ、制御を失い常時発動のまま手が付けられなくなるなど、暴走状態に陥ってしまう。アニメではマオのエピソードが代表的である。
最高値まで力が増大したギアスユーザーは、左目だけでなく両目に不死鳥のシンボルが浮かび上がるようになり、この状態まで成長したギアス能力者には「コード」の譲渡が可能になる。
むしろ、この「コードの譲渡」こそがギアスの本質であり、不老不死となってしまったコード能力者が、自身の力を押し付ける人身御供を育成するためのシステムなのである。
しかし、強靭な精神力で増大するギアスの力を押さえ込み、あくまで自身の意思で制御する術を勝ち取った者は「達成人」と呼ばれ、逆にコードユーザーからコードを強奪することが可能となる。
その他の特性など
- コードを受け取った場合、ギアスの力は消失してしまう。
- ただし、コードの受け取りが不完全に終わった事でギアスの力を維持したケースも存在する。この場合、コード側が機能不全となっているため、ギアスへの耐性が適用されないといった事態が起こる。
- コードユーザーが死亡した場合、ギアスユーザーには契約した者の死亡が伝達される。
- コードユーザーが生者ではなく、すでに白骨化して髑髏の状態となっているというケースもあり(亡国のアキト)、その場合は自律行動はできないが契約を迫るだけのコミュニケーションをとることはできる。
- 外伝小説『モザイクの欠片』には、契約相手がC.C.かV.V.かは不明だが、触れた身体の部分の活動を止める、懺悔から自害させる、他者を演じる等これまでの契約者とよく似たまたは異なるギアス能力者が登場する。
一覧
反逆のルルーシュ(R2含む)
所持者:ルルーシュ・ランペルージ
自分の眼を見た相手(正確には目から出たレーザーが視覚的に侵入した相手)に命令を下し、それを必ず実行させる。それ故に『命令するためには直接相手と目を合わせなければならない(映像越しなどは無効)』、『有効範囲は約270m』などの有効制限がある。逆にその条件さえ満たせばいいので、鏡などを使って視線を反射し、間接的にギアスをかけることもできる(この特性を利用して自分にかけたこともある)。
基本的にこのギアスに掛かると、命令の遂行中は自意識を奪われ記憶も欠落するため、命令に逆らうことはまず不可能である。ただし、強固な意志や精神力を持つ者はある程度耐えることもある。拘束力は命令の内容が具体的であればあるほど増し、隷属化を指示すれば継続的・永久的に従わせることも可能だが、単純に特定の命令を実行させる適用よりも命令遂行の柔軟性は劣る。(死を恐れずに敵に特攻するなど)。
効果時間はほぼ制限がなく、一定条件を満たせば繰り返し命令に沿った行動を取るようになる(学園の女子生徒にかけた「毎日決まった時間に壁にマークを刻め」やスザクにかけた「生きろ」など)。
「指定した事柄を忘れろ」などの通常は意識して行えない行動を命令する事も可能だが、「知らない事を答えろ」や瀕死の相手に対して「死ぬな」と言った、「相手にその命令を実行する能力がない」命令を下した場合は効果がない。
一見するとかなり便利に見えるが、使いどころが重要になる。というのも、ある欠点があるからである。
それは、『同じ相手には一度しか使えない』ということ(※ジェレミアのギアスキャンセラー(後述)を使った場合を除く)。それ故、一度下した命令をキャンセルすることも基本的に不可能。
また、命令は口頭によるものであり実際にその意思、意図があるかどうかは問わない為、彼の言葉であればそれが物の例えや軽口であっても従ってしまうと言う欠点も持つ。
本来であれば顧慮する必要性のない欠点であろうが、作中ではユーフェミアとの会話中に突如ギアスの力が深化、暴走してルルーシュの意思によらず発動し、しかもその時たまたま「日本人を殺せ」と口にしていた為、その言葉を命令として受諾したユーフェミアは大虐殺を引き起こす事になってしまった。
最初は左目だけに力が宿り、意識的に発動させていたが、のちにマオのように深化して左目が常時開放状態となり、特殊なコンタクトレンズで抑え込むようになる。最終的に両目ともに力が宿ることになる。
更に、「命令された者は融通が効かない」という難点もあり、どんな優秀な将でも「俺に従え」と命令したが最後、命令がなければ何もできない木偶の坊と化すため人材の収集には使えないし、一般的に考えて周囲の静止を免れない行為を隠密裏にやるなどという判断ができないので例えば「⚪︎⚪︎に爆弾を仕掛けろ」と命ずると白昼堂々、そこに誰が居ようと、どう止められようと強行するし、仕掛けた後爆弾がどうなろうと、仕掛けるまでが命令なのでそれに対応できない。
命令に期限や条件を設定し忘れた(しなかった)場合もギアスキャンセラーでもない限りは後から変更したり、辞めさせることができないため、思いもよらぬ事態が発生することもある(ギアスの効果時間を測る実験のために上記の「決まった時間に学校の壁に傷をつける」ことを命令された女生徒は、ブリタニア本国に帰ってなお、日本時間で特定の時間になるとアッシュフォード学園に向かおうとし、止めると半狂乱で暴れるため精神病院に入れられてしまっている)
余談だが、発動時の「右目を抑えるポーズ」(関連イラスト参照)は割とネタにされている。
ちなみに強固な意思があればある程度かけられた命令を抑制することもできるが、最終的にはギアスに屈してしまう。
心魂読解
所持者:マオ
相手の心理を音声として認知する。
いわゆる覚の力であり、それそのものに相手を制御する力はないものの、応用次第で心理戦においては無敵の力を発揮し、相手の行動を意のままに掌握できる。
しかし、マオの場合は能力の使いすぎで力が深化し、四六時中周囲の心の声が聞こえてくるという地獄のような目に遭っていた。
また昔話で覚の話に語られるように、無意識や突発的な闖入者などはその範疇ではない。(そのため有名な特Aスナイパーの背後に立とうものならクリーンヒット間違いなしである)
他にも特定の対象に集中することで読める意識の深さや精度を上げることができるが、同時に有効範囲や全方向性などが損なわれる。
また、感情的になると途端に精度が落ちて、上っ面しか読めなくなるなど、本人の研鑽不足か適性の低さか使い勝手の悪い部分がある。
恐らく「何もかもを知ろうとしすぎた」結果「知りすぎて何が本当かわからなくなった」のだと思われる。
記憶改竄
所持者:シャルル・ジ・ブリタニア
自分の眼を見た相手の記憶を根こそぎ書き換える。
書き換えの度合いは自在であり、一部の記憶を封印することも、またその人間を丸々別人に仕立て上げることも、トラウマを植え付けるなどして精神性疾患を誘発することも可能。ただ拘束力は低く、ごく稀に、何かしらのショックや切っ掛けでギアスが解除される場合もある。
一見すると嘘を嫌う彼に『偽の記憶=嘘を植え付ける』という能力が発現したかに見えるが、実際の所これはシャルルの本質である『自分に都合の良い“記憶”、つまりは“昨日”を他者に強制させる』というエゴが映し出されたギアスと思われる。
絶対停止
所持者:ロロ・ランペルージ
一定秒数の間だけ、自身を中心とした一定範囲内の相手の意識、及び全運動機能を硬直・停止させる。
一見すると時間停止にも思えるが、停止出来る範囲は限られている上、意思をもった生物にしか効果がない。
それによって、無機物は対象外となるため、例えば「既に発射された銃弾を止める」といったことは出来ない。
また使用中は、自身の心臓も一時定期停止するという高いリスクを伴っており、広範囲・長時間、連続の使用は自殺行為となる。
憑依
所持者:マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
ギアスの中でも特殊型に位置するもので、死の直前に視線の合った相手の肉体に自身の精神と魂を宿すことができるという、『死ぬ』ことを必要とする極めて特異な発動条件を有する。
憑依された相手はそれまでの自身の一切の記憶を失い、また憑依したギアス保持者が意識の表層を占拠している間の記憶も失う、いわゆる多重人格障害に近い状態になる。
先見知新
所持者:ビスマルク・ヴァルトシュタイン
自身の視野内にいる生物の数秒後の未来を視覚情報的に見ることができる。
その真価は戦闘で発揮され、いかなる相手の攻撃をも先読みして無力化させる。
ただし、見えるだけであるため、「先読みできても避けられない攻撃」や「見えない死角からの強襲」には無力である。
ギアスキャンセラー
所持者:ジェレミア・ゴットバルト
嚮団の技術で改造を繰り返されたジェレミアに偶発的に発現した「一定範囲内のすべてのギアス効果を無効化する力」。発動の際は仮面に覆われた左目に、ギアス能力者の紋様を逆さにした青い紋様が浮かび上がる。
範囲型で発動時にはジェレミアを中心にして放射状に青い結界を展開され、ギアス能力者が発動させているギアスを打ち消す効力及び、命令・記憶の改竄などのギアスによる影響を無効とする力を持つ。自身にギアスが掛けられた際は一瞬の間を置いて自動的に発動する。
あらゆるギアスの天敵と言えるギアスであるが、一方で出来る絶対遵守及び吹聴のギアスにとっては『同じ相手には一度しか使えない(命令の影響を打ち消す事で『一度命令した』という誓約が初期化されてもう一度使える)』と『命令のキャンセルが事実上不可能(こちらに関しては吹聴の項で述べている通り同系統のギアスで命令を上書きすれば可能。但し前者の誓約は残るためこちらのキャンセルは一度きりとなる)』という二つの最大の弱点をカバーできるギアスでもある。
愛顧
所持者:C.C.
生前のC.C.がコードユーザーとなる前に持っていたギアス。
周囲の人間から無条件に愛され、優遇されるようになる。
この力でC.C.は当時の社交界で花形の美女として持て囃され、力に溺れていった。
詳しい条件や制限については分かっていない。
亡国のアキト
愛別救生
所持者:シン・ヒュウガ・シャイング
対象を自殺などによって死に至らしめる。
「死」という結果さえ満たせれば、単独による自殺のほか、同じく効果の発現した者同士での心中など、その過程はある程度操作できる。
対象を自ら手を下さず確実に死に至らしめるため、ロロのもの同様暗殺に適した有用な能力。
しかし効果が現れるには、『シン自身が対象を愛していること』『対象が「死」という概念を理解していること』と、対象が死ぬこともあって後から検証することが極めて困難な条件があり、シン自身もその能力の全貌を把握しきれていない。よって発動当時幼過ぎて、生き物の死について無知であったアキトや、直感で嫌悪感を抱いたレイラに発動して、不発に終わるといった場面がある。ただしアキトは「愛している」条件は満たしていたため、人生の選択や戦闘時における「呪い」といった無意識に干渉する効果は表れている。
可能性の選択
所持者:レイラ・マルカル
名称は『コードギアスGenesic_Re;CODE』より。「ギアスの欠片」と呼ばれる目覚めかけの状態で完全な会得には至っておらず、自分の意思で自在に発動もできない。発動時は左目に紋章が浮かぶ。色はジェレミアのギアスキャンセラーと同じく青いが上下は正位置のままである。
復活のルルーシュ
認識錯乱
所有者:スウェイル・クジャパット
後述するオルフェウスのギアスとは対照的な性質を有しており、こちらは発動時に目を合わせた相手の個体認識を別人のものに入れ替えて誤認させる。
クジャパットは主に標的の味方か自身の姿と入れ替えることで、集団戦で同士討ちを誘発させるという運用をしている。
なお、対象は1人限定であるため、新たに発動すると前の対象からは効果が消える。
無限新生
所持者:シャムナ
自身の死をトリガーに、記憶を保持したまま時間を6時間前まで遡る一種のタイムリープ能力であり、これまでに登場したギアスの中でも規格外レベルに異質なもの。
また、タイムリープも含めてあくまでも使用者であるシャムナ本人のみを対象に発動・作用するギアスであるため、コードユーザーのギアス無効化に引っ掛からない。
元々は単なる「先読みのギアス」だったが、『反逆のルルーシュR2』におけるとある出来事による影響を受けてこのギアスに変質したらしい。
嘘への嗅覚
所持者:ガロンゾ
ギアスの欠片を得たことで、嗅覚という形で発現している。鼻にギアスの紋章が現れる。
言葉の真贋を匂いで察知する。
奪還のロゼ
自分の声を聞いた相手に対する絶対命令。声帯にギアスの紋章が現れる。
ルルーシュが有しているのとは異なり、効果時間に制限があり、同じ相手に持続的な命令を出しても時間が経過するにつれ薄れていく。薄れる場合は対象者に命令の再認識をさせることで継続させる。
人間が多くいる場所で、指定した対象者に絞ってギアスをかけるばあいは指定した対象者の名前を発言するという工程が必要となる。
正体を隠すためのボイスチェンジャーの首輪を解除する必要があるため、正体を知っているものに掛けた場合、本来の肉声を発したことでそれを覚えている=身バレの可能性があるというリスクがある。
ギアスキャンセラー
所持者:アーノルド・レンク
ギアスにかかった対象者から、ギアスを解除する能力。
廃棄されていたバトレー将軍の記録を発掘したクリストフ・シザーマンによって改造されたアーノルドに発現した能力。
ジェレミアを改造した記録を参照したためにほぼ完全に再現に成功している。
ただし、結界状に発現したジェレミアとは異なり、対象者に目を合わせる必要があるという点では劣化している。
双貌のオズ(O2を含む)
完全変化
所持者:オルフェウス・ジヴォン
自身を任意の他者へと変化させる。
厳密には、物理的に変身するのではなく相手の認識を操り、目的の人物に見えるよう錯覚させているだけなので、声だけでなく服装や持ち物も変化させて騙せる。
ただし、それ故に大男に変身してもその筋力を得ることはできず、カメラ等の機械には効果が無い。
また、連続使用は出来ないため、次の使用までには一定のインターバルを要する。
終盤では能力が増大した影響でカメラ越しでも他者に見えるようになっており、この特性を利用してオルドリンの姿を借り、世界に自分がマリーベルを討った英雄と演出した。
外伝小説『モザイクの欠片』にはこれとよく似たギアスを持つ契約者が存在する。
操作
所持者:クララ・ランフランク
目視した人間の名前を叫ぶことで対象の肉体の自由を奪い、意のままに操る。
対象を視認できなかったり、名前を間違えていた場合はかからない。
また、絶対遵守や吹聴、絶対服従と違って『精神』でなく『肉体』を操作しているため、ギアスをかけられた人物は自分の意図とは異なる行動を強いられる。
これらはクララのサディスティックな性格と幼少期の髪を切り落とされたトラウマ(相手にも意図せず肉体(髪)を支配したいという願い)が複合してギアスが発現した結果このような能力が生まれたのだと思われる。
恩愛忘却
所持者:トト・トンプソン
対象の記憶を奪う。クララには自分のギアスと相性が最悪と言われている。
明確な条件は不明だが、おそらくルルーシュや皇帝と同様に相手の目を見なければ発動できないもので、概ねシャルル皇帝やルルーシュのギアスの下位互換であるが、重ねがけが可能という点でそれらよりも優れている。
欠点として、封印された記憶を呼び覚ますような事物に触れる(思い出の写真、本人と会う、印象深い言葉を聞くなど)と自然に解けてしまう。
外伝小説『モザイクの欠片』に性質がよく似た能力を持つワンダ・リープが登場する。
絶対服従
所持者:マリーベル・メル・ブリタニア
対象の自意識を奪い、自分の命令に忠実な殺戮人形に変貌させる。
ルルーシュやライのそれとは違い、対象が命令を実行しても自意識が戻ることはなく、同時に自意識が無いために命令がないと行動を起こせない。
漆黒の蓮夜
幻覚
所持者:ロレンツォ・イル・ソレイシィ
自分の眼を見た相手の五感を支配し、幻覚を見せる。
更にかけた相手の記憶も読み取ることが出来る。
優先順位変更
所持者:栞
心の優先順位を入れ替える。ルルーシュやマリーベルに比べると限定的だが、対象を自覚無く従わせる事が出来る。
その他
透明化
所有者:エリーサ・リヒテンシュタイン
登場作品:コードギアス断章 モザイクの欠片 第1編「消えた王女(前編)」
自身の姿を他者の視界から見えなくする。
吹聴
所持者:ライ
登場作品:コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS
自分の声を聞かせた者を意のままに操る。
ルルーシュのギアスの音声版といえる代物で、「一人に一度しか効かない」等その特性もよく似ている。
“自身が直接発した肉声”(=録音媒体や音声機器を通さない声)でなければ効果はなく、また当然ながら「聴覚を失った相手」や「声が聞こえない状態」の相手には効果が無い。そのため効果範囲は【自身の声が届く範囲まで】と曖昧。
過去に一度ギアスが暴走したことがあり、これによりライは祖国と家族を一度に特攻死兵に変貌させてしまい、全員の玉砕と言う形で失っている。
しかし絶対遵守と効果が似ている関係上、絶対遵守の命令を後出しで上書きする事で打ち消す事が可能、恐らく逆も可能である。
黒の騎士団編とブリタニア軍人編では一期における最大最悪の惨劇をこの特性により「今日1日の記憶を消す」という形で阻止する事になる。(本人が何を命令されたか覚えていない状態にする事で実質的に正気の状態に戻し、また目撃者も巻き込むことで事態を隠蔽した)
思考転送
所持者:キャスタール・ルィ・ブリタニア
登場作品:ニンテンドーDS版コードギアス
DS版の独自設定の『ブレス』と呼ばれるギアスの一種。
マオのギアスとは対照的な効果を持ち、使用者の思考や心の声を相手の脳内に強制的に送り付け読み取らせることが出来る一種の強制テレパシー。互いの距離が離れていても効果は持続し続ける。また、心の声で相手に語り掛けることで念話を行ったり、頭痛を引き起こさせたり、その行動をトレースして今何をしているか感知することも可能な模様。
強制隷属
所持者:パラックス・ルィ・ブリタニア
登場作品:ニンテンドーDS版コードギアス
DS版の独自設定の『ブレス』と呼ばれるギアスの一種。
接した相手を『ゴッド・ブレス・ユー』のキーワードを合図に、完全な下僕へと変えてしまうギアス。ルルーシュのギアスによる対象の隷属化をそのままギアス効果にしたような能力で、対象者に引き起こされる現象もほぼ同じ。ただし、ギアスの効果が続く限り隷属状態も永続するルルーシュやマリーベルのギアスとは異なり、隷属状態の任意での起動・解除の切り替えが可能であるため、ギアスをかけた者を擬似的なスパイとして使うなどの応用が利く。
昏倒病
所持者:ユーフェミア・リ・ブリタニア
登場作品:ニンテンドーDS版コードギアス
ユーフェミアは『反逆のルルーシュ』本編にも登場するが、ギアスの発現はDS版の独自展開である。
結界を作り出してその範囲内に居る相手に影響を及ぼす結界型ギアスの一種。範囲内に居る相手を気絶させてしまうことが出来るが、ギアス使用中は自らも行動不能に陥ってしまう。
位相転移
所持者:アル
時間と時空を超えて、様々な物語(コードやギアスにまつわる出来事)を観測する。あくまで観測であるため、通常はその物語に直接介入する事は出来ないのだが、能力の進化によって今回の事件の発端となった箇所に干渉可能となった。
心動失律
所持者:瑠姫
登場作品:コードギアス血盟の紅羽
目を合わせた相手の心臓を止め、死に至らしめる。殺傷能力は非常に高いが、作中の描写から射程距離は数メートル程度のごく短いものと推測される。
心魂言露
所持者:雉子
登場作品:コードギアス血盟の紅羽
有効範囲内にいる者の虚偽を許さず、心の内で思った事をそのまま話させる。特に直接問いかけられた場合、沈黙も誤魔化しも許されないまま回答を強制される。
欲望解放
所持者:モリアーティ
登場作品:コードギアス霧京のアーサー
目を合わせた相手の人格に干渉し、その欲望を強める。副次効果として自我の強化や潜在能力の覚醒といった効果がある一方、性質上対象の人格を大きく歪める事となり、多くは自分本意の人物になってしまう。
赤色発光
所持者:品・ランペルージ
登場作品:特典映像『品』(どのDVD等の特典映像なのかは不明)
不死鳥のシンボルが現出した目から赤色の光を瞬間的に発することが可能。しかし、ただそれだけで特殊な効果などは一切ないこけおどしのギアス。
読心
所持者:デルフィナ・アンヘル
登場作品:グランブルーファンタジー蒼穹に散るゼロ
任意発動の範囲展開型で、自宅の中からでも外を歩く通行人たちの心が読めるくらい。R1に登場したマオの下位互換に近いが、能力が低い分デメリットも軽減され扱いやすくなっている。
登場作品はソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』でのコラボイベントだが、出自はコードギアス世界のギアス嚮団で、V.V.との契約で体得したもよう。
関連イラスト
pixivのタグとしては『コードギアスシリーズ』の略称、つまり作品タグとして使われるのがほとんど。