CV:上田麗奈
概要
ネオ・ブリタニア帝国によって殺害されたホッカイドウブロックの領主、皇重護の娘。
日本人とブリタニア人のハーフかつ双方の高貴な血筋を持つ人物で、母親はかつてのブリタニア皇族にしてギネヴィア以前の幻の第一皇女シェリー・メ・ブリタニア。即ち彼女はシャルル・ジ・ブリタニアの孫であり、ルルーシュ達の姪に当たる。
光和7年時点では16歳でネオ・ブリタニアにより軟禁状態にあり、「ナナシの傭兵」ことロゼとアッシュは彼女の身柄確保を最重要目標としている。
容姿
日輪の冠と和風の正装に身を包んだ、長い濡れ羽色の髪に赤紫の瞳を持つ凛とした美貌を持ち、スタイルも紅月カレンなどに匹敵する美少女。
関連タグ
以下ネタバレにつき閲覧注意
「皇サクヤが命じる…!」
概要(真)
ロゼの正体であり、『奪還のロゼ』の真の主人公にしてヒロイン。
ネオ・ブリタニア侵攻の12歳当時、自身の影武者にして幼馴染の春柳宮サクラと共に逃亡したものの、ナイトメアフレームの襲撃に遭って離れ離れになり、自分は逃げ延びたものの身代わりになったサクラは囚われてしまった。
故郷と家族、そして親友を理不尽に奪われ無力感に苛まれる中、L.L.からギアスを与えられる。
その後、一時期ホッカイドウを離れたが、光和6年に黒の騎士団による第二次解放作戦にあわせて、再度ホッカイドウに潜入。
その際に戦火の中で出逢ったアッシュが、簡単な変装をしていた自身にナイフを向けたことから、(アッシュの目的が自身の保護であったとは知らぬまま)咄嗟に「自分を最も大切な存在として、守れ」とギアスをかけて洗脳する。このときサクヤも意図しないままアッシュの中で彼女の存在が「アッシュの最も大切な存在=弟」にすり替わるという現象が起こったことから、以降は命令による暗示を強固にすべく男装することで、それを隠れ蓑にし傭兵に身をやつしてレジスタンス活動を行っていた。
その目的は故郷の奪還は元より、何より最愛の親友であるサクラの奪還と父の復讐に大きなウェイトを置いている。
長い黒髪は短髪のウィッグで隠し、豊かな胸は矯正具で抑えつけ、赤紫色の瞳と地声は特殊な首輪を装着することで碧眼と高めの男声に偽装し、同時に喉仏がないことも誤魔化している。
アッシュのことは戦力としては信用しているものの、父を殺した仇の疑いがある彼の罪を赦す気はなく、故郷とサクラの奪還を遂げた後は自ら引導を渡すつもりでいた。
だが、彼の口数が少ないため本心を掴みきれておらず、父殺しの真相について詳しく聞き出すことを望んでいる。
なお、信頼の置ける協力者数名(ネオ・ブリタニア侵攻以前からの知己であるナタリア・ルクセンブルグや父の近衛であった黒戸剣成、ホッカイドウの外から支援する黒の騎士団上層部など)には素性を明かしているものの、ギアスのことはその異端さに加え「大切なものを遠ざける」とL.L.に注意されたことを気にしてか、徹底的に秘匿している。
人物像(真)
黙っていれば容姿端麗かつ大和撫子と言っていい美少女だが、上述のようにレジスタンス活動をしてるだけあって深窓の令嬢とは言い難くあらゆる意味で活動的な姫君である。
姫君として凛とした振る舞いもするが、基本的に活発な少女でロゼの時や素の仕草からもお転婆であることが窺える。
ついで日頃心身の負担が大きいであろう変装で気が休まらないという事情もあり、変装を解いた際の寝相はかなり悪い。ナタリア曰く美人さんで育ちは良さそうなのに、お寝坊なお騒がせ猫ちゃんと評されている。
また影武者であるサクラを「友達」と断言し、危険を犯してまで助けに来たことを咎めた彼女に「友達を助けにきて何が悪い」と返すなど情も深い。
一方でホッカイドウの地を蹂躙したネオ・ブリタニアに対しては冷徹に振る舞い、特に母の家臣でありながら裏切った挙句に自分とサクラを引き裂いたカークウェイン兄弟や父を殺したと思しきアッシュにはそれが顕著(ただし前者には敢えて選択肢を与えたり、後者にしても真偽が不透明なことに加え、彼の捨てられた動物を拾う悪癖を容認し、下記の事情から饒舌な一面を知り戸惑うなど、心根の優しさや甘さも見え隠れする)。
ラズベリー
喫茶シュマリでの休息中、息抜きと店の手伝いを兼ねてメイドに扮した姿。
変装は髪型をツインテールにしただけの簡素なものであり、サクヤの顔を知る者にはすぐバレるリスクを伴う。
この状態でアッシュと偶然出会った結果、彼に一目惚れされてしまった。その際に饒舌にアプローチされ、事務的な会話しかしなかったロゼの時とは違う彼の一面に困惑し彼の人柄に悪性が見られないことから本当に父を殺したのかと疑問を抱いている。
結果としてギアスで利用し尽くして父の仇として殺すはずの相手から本気の好意を抱かれるという危ういにも程がある爆弾を抱えることになる。
以来、アッシュは暇ができればシュマリの前をラズベリーを探して徘徊するようになり見つけられた途端に饒舌なアプローチをマシンガントークのごとくされ、彼自身や父殺しの真偽が不透明なこともあって感情がグチャグチャになっていることもあり半ばうんざりしている。
ギアス
「日本人を救うために、私(ロゼ)に協力しなさい」
ただし、彼のそれとは勝手がやや異なる。
- 使用時は瞳ではなく、首元にコードの紋様が浮かび上がり、声に乗せて命令を対象に伝達、聴覚を介して受諾・実行させる。
- 自身の肉声を相手に直接聞かせないと発動できない。そのため「迂闊に肉声で喋ると声を聞いた者全てを対象にしてしまう」ことに加え、「使用時は首輪の機能をオフにしてサクヤとして話す必要があるため、男装がバレる」という個人的な不都合が生じる。
- そのため、特定個人に命令するときは耳元で囁くか部屋で二人きりのときのみ(このときは味方との通信も切り、何をしているか伝わらないようにしている)。大人数がいる状況で急いで対象者に命令する場合には対象者の名前を命令内容の前に言う必要がある。
- またギアスの存在を知り準備する余地がある立場の場合は、ヘッドホンなどを装着し肉声を変換して聴くことで防ぐことができる。
- 戦闘においては、KMF部隊をアッシュが囮として引き付けている間に敵陣中枢に単身潜入し、上記のような命令で敵兵をまとめて支配下に置き、そこから詳細な指示を行う。
- 命令を受けたときの記憶はルルーシュのとき同様曖昧になるが、ギアスキャンセラーで解除されると記憶も蘇る。
- 長期に渡る命令の持続性がやや弱いのか、対象に命令内容を再確認させ更新する必要がある(このときは肉声でなくても良い)。
12話にて、ノーランドを打倒してから数ヶ月後、超合衆国直轄の独立自治区として再建したホッカイドウブロックの皇帝『サクヤ・スメラギ・メ・ブリタニア』となる。
日本から独立し、ブリタニア皇族としての名を名乗った真意は不明だが、ネオ・ブリタニア建国のきっかけとなり未だ多くのブリタニア人を苦しめているブリタニアバッシング、ブリタニア人であるアッシュの存在が大きいのは想像に難くない。
余談
上記のように、ロゼ/サクヤは天﨑氏と上田氏による二人一役であり、互いを意識しながら歩み寄る芝居をしてキャラクター像を構築したとのこと(出典)。
真の関連タグ
ジャン・ロウ:『コードギアス亡国のアキト』の登場人物。同じく男装の麗人。