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「お前らに希望はない!」

「銃の的にされるだけでもありがたいと思え!!」


CV:小野友樹


概要編集

ネオ・ブリタニア帝国の皇帝直属の騎士団・アインベルクの末席であるシュヴァルツ・ポーン(黒のポーン)の称号を与えられた男性。カークウェイン領内のナイトメアフレーム戦闘部隊の隊長を務めている。26歳。

逆立った赤髪の短髪に粗野な顔立ちの青年で、外見は髪型といい既存のキャラで言えば某ブリタニアの吸血鬼さんに似ている。小物臭さも同じとか言ってはいけない。


ヴァイス・ポーン(白のポーン)である戦略担当の兄・グリード・カークウェインと共に、カークウェインの領地を治め、各地での治安維持活動に従事している。

愛用のナイトメアフレームは「レヴィルテイン」で、武装としては2本の大剣をマウントしている。


元は、皇サクヤの実母にしてホッカイドウブロックの領主・皇重護に嫁いだブリタニア皇族の一人であったシェリー・メ・ブリタニアの側近として、かの地に移住してきた貴族の一つであるカークウェイン家の子息であったが、兄同様に日本人を毛嫌いしており、後に日本がブリタニアの属領エリア11となると、兄と共に陰で日本人を馬鹿笑いしながら面白半分に殺していた(日本人の権利が比較的認められた特別統治区であるホッカイドウの地においてである)。

さらに4年前のネオ・ブリタニアの侵攻時には、兄と共に主君を裏切り、ネオ・ブリタニア勢力を内部から手引きし、主である筈のサクヤとその親友にして影武者の春柳宮サクラを雪の中でナイトメアで追い回した上で、サクラを本物のサクヤだと勘違いして捕まえた。そして、その功績もあってノーランドからアインベルクの一員に迎えられる。

しかし、その際にサクラを影武者とは知らずに捕まえてしまい、本物のサクヤの逃走を許すという失態をやらかしていた。


性格は、サディズムに満ちた典型的なブリタニア至上主義の差別主義者。治安維持活動とは名ばかりで、実際のところは気分次第で日本人を銃の的に見立てて、手当たり次第に娯楽感覚で殺している兄貴共々ただのクズである。琉高ハルカの母親も彼等の治安維持活動で殺されたらしい。

サクヤに対しても、日本人とのハーフという事もあって幼少時から嫌悪感を露にしており、元より忠誠心などなかった(ちなみに彼等の両親は回想を見る限り、サクヤに対しても敬意を払っており、この偏見はこの兄弟だけのものだった模様)。

おまけに、実戦でも部下を前に立てて安全なところから一方的な攻撃をする経験しかなかったので、ナイトメア隊の隊長でありながら、その操縦技術や実力はお粗末なものである。トラップにかかっただけで動揺して兄に指示を求めたり、負傷しただけで放心したりと、その精神力や判断力に至っては最早素人レベルで、乗っている機体もこの時代での最新鋭の機体だが、当然ながらそのスペックも全く活かせていない。


そのやってる所業の悪辣さはどっかの世界貴族並みの悪い意味での貴族キャラであり、その癖本性は大した実力もなく貴族の権威を傘にきて、弱者を虐げて喜んでいるだけのチンピラそのもの。こんな輩が末席とはいえアインベルクに名を連ねている時点で、ネオ・ブリタニアという国家がどのような組織であるかが窺えるだろう。


劇中での行動編集

劇中では、前述通りテロリスト鎮圧の名目で日本人を虐殺しており、冒頭ではいきなり数十人の一般の日本人を上記の台詞を言いながら銃殺して嘲笑っていた。しかし、それらの蛮行に耐えかねた七煌星団から依頼を受けた「ナナシの傭兵」ロゼアッシュの襲撃を移動中に受ける事となる。


兄の指示に従って部下を前面に立てつつ、愛機のレヴィルテインでアッシュのZi-アポロに応戦するも、アッシュの急所を的確に貫く戦闘技術や動きに翻弄された上に、ロゼによる誘導で完全にしてやられて部隊は圧倒される。

しかも、本人はアッシュの攻撃で難なく得物の大剣を抜く前に2本とも奪われた挙げ句、その時の衝撃で顔面を強打し血を流して放心している間に、部下を全滅させられてしまう。


そして、アッシュから「安全圏から敵を甚振るだけで、痛みを知り経験を積んでこなかった」と、その技量と戦い方を酷評された事で逆上して攻撃するも敵う筈もなく、奪われた剣を2本とも投擲されてコックピットを貫かれ、恐怖の表情を浮かべたままコックピットを斬り裂かれて戦死した。


余談編集

KMF隊の隊長ではあるが、実際はアッシュが指摘したように安全圏から部下に追い詰めさせた後に美味しいところだけを貰うという体たらくだった事から、本家の皇帝直属の騎士団だったナイトオブラウンズどころか、これまでのコードギアスシリーズで登場したエースクラスのパイロット達に比べても、お世辞にも実力が高いとは言えない。

というか、彼が兄共々アインベルクに末席とはいえ加えられたのは、単に上述の裏切りによる功績によるもので実力は全く考慮されておらず、アインベルクの中でも単に扱いやすい手駒として利用されていただけの可能性がある。そう考えるとこの末路は当然の結果と言えるだろう。


七煌星団からも、あくまで本命の依頼をするにあたってナナシの傭兵の実力を試す為の文字通りかませ犬として扱われており、上記の所業から怒りこそ買ってはいたものの、特に重要な敵だとは認識されていなかったらしい。


正にポーンの称号通り、ノーランドにとっては兄共々本物のポーン(捨て駒)だった。実際のチェスではポーンは捨て駒以外にポーン同士で行えるアンパッサンや将棋で言う成に相当するプロモーションでキング以外の全ての駒になれる唯一の駒で、捨て駒でもギャンビットと呼ばれるオープニング戦術をこなせる非常に重要な駒。作中の展開から、文字通り自分達がギャンビットで取られる羽目になった。


CVを担当している小野氏は、過去作品だと『コードギアス亡国のアキト』にて、フランツ・ヴァッロ(敵部隊「ユーロ・ブリタニア」のアシュレイ・アシュラが率いるアシュラ隊の一員で戦闘員)を演じている。


関連タグ編集

コードギアス奪還のロゼ アインベルク


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