「他愛もない」
「鼠共を狩るぞ! これ以上花火を上げさせるな!」
CV:内山夕実
概要
アインベルクのシュヴァルツリッター「黒のクイーン(シュヴァルツ・クイーン)」
冷静に状況を判断する優秀な指揮官。専用KMFはクインアスラ。領地はビエイで自身の出身である孤児院ラベンダーホームがある。
容姿
赤毛に金色の目をした眉目秀麗な美女。
人物像と来歴
「白のクィーン(ヴァイス・クィーン)」のキャサリンとは対照的に軍人然とした硬派な女性でレジスタンス組織の一つ「東の暁旅団」を壊滅させるなど上述のように指揮官としてもKMF乗りとしても優秀。
超合集国との和平交渉でもネオ・ブリタニア代表として現代表達を相手に論述ゲームを繰り広げ、政治面の能力も非常に高い。正にチェスの最強の駒クイーンに相応しい才女。
ラベンダーホームで花の世話をしていた経験から花を愛でる趣味もあり、執務室ではラベンダー・ホームの写真を眺めながら、いくつもの花を生けている。
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第二幕のネタバレにつき注意!!
上述の軍人然とした人柄に違わず、たとえイレヴンでも武器を持たぬ無辜の民を手にかけることを嫌う高潔な人格者でありディボックの作戦に眉を顰めた。
高度な戦術眼に加えKMFの技量も上位のアインベルクというだけあって非常に高く唯一アッシュの急所を的確に突く挙動にも彼の師であるクリストフを除いて対応し互角に渡り合った。アッシュからも強いと断言された猛者。
また他のアインベルクと異なりノーランドに対しては忠誠心は全く抱いてはいない。
あくまでも下記の目的のために利用することが最善と渋々従ったに過ぎない。
ひょっとして、はなからダモクレスを廃棄するつもりだったとか?………まさかな。
サッポロゲットー攻防戦で、Zi-アポロと交戦し、その挙動からそのパイロットがアッシュだと見破る。ダモクレスがフレイヤを発射できないほどの損傷を受けた状況から、作戦失敗を悟り撤退する。そのさなか、クリストフが最後のフレイヤでダモクレスを撃ち落としたのを目の当たりにして最初からノーランドはダモクレスを廃棄するつもりだったと疑う。この時はフレイヤが使えなくとも、制空権確保に使えるダモクレスを廃棄するのは考え過ぎだと思っていたが、後にその疑念は最悪の形となって正しかったことを悟る。
攻防戦後に街中でアッシュと偶然再会し、旧知の間柄としてお互いに銃を向け合いながらのドライブをする。軍に戻れとまでは言わないが、敵対を止めてブリタニア共和国への亡命を勧めるが、互いの意見の相違から決裂する。
アッシュ・フェニックスとは同じ孤児院ラベンダーホーム出身の間柄。
悪逆皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアによる神聖ブリタニア帝国への旧体制破壊は、ブリタニア帝国による圧政でナンバーズと虐げられていた者達にとっては解放という側面もあった。
その結果、虐げていた側であるブリタニア人に対する報復であるブリタニア・バッシングが起こった。たとえ圧政に加わっていなかった孤児院の子供達であっても。
ラベンダーホームの子供達からもその被害者が出たことで、ナラは報復されるブリタニア人の救済――ひいては孤児院の子供たちの安住の地を作り出すことを目的としてネオ・ブリタニア帝国へと入隊した。アインベルクとなってラベンダーホームが存在するビエイを領地として貰っていることからもそれが窺える。
アッシュは皇重護を自分が殺したと自責しているが、その顛末を知っているナラはそれを違うと否定している。
第三幕のネタバレにつき注意!!
ノーランドの裁可を得てネオ・ブリタニア側の使者として超合衆国との和平交渉のため八戸基地へ来訪。代表者達からは占拠したホッカイドウブロックの領地宣言の撤廃、現政権の解体など和平というより無条件降伏に等しい強気な条件を提示されるも、一切怯むことなくブリタニア・バッシングによる治安悪化の懸念やブリタニア共和国の国内問題などを取り上げ、さらに巧妙にネオ・ブリタニアに有利な条件を織り交ぜるなど巧みな交渉により数ヶ月に及ぶ膠着状態を作り出すが、それはノーランドにとっては真の目的を実行に移す為の時間稼ぎでしかなかった。
何が起きている!?
っ、ノーランドの仕業か!
当然そんな悍ましい計画が裏で進行しているとは露程も知らなかった彼女は沿岸から上陸してくるソレに唖然とするが、すぐさまノーランドの仕業であることに気づく。
ノーランドがナラに対し駒としての実力以外の一切に興味を持っていない事にナラが気づいていたことは想像に難くない。しかしナラがどんな交渉をしようと何を勝ち得ようとそれ自体に一切意味が無かった事までは彼女は想像が出来なかった。
最終幕のネタバレにつき注意
私が貴官らの敵ではないことは、今後の行動を見てご判断ください!
ロキは八戸基地にも出現、ナラも出撃して黒の騎士団に加勢する。当初はアインベルクのメンバーであるため、ロキもネオ・ブリタニアの仕業と思われて銃を向けられるが、漣の配慮で事なきを得る。以後、ロキの迎撃に積極的に参加したことで信用を獲得、撃退に成功した後は八戸からロゼにシトゥンペタワーの制御装置の情報を送る形でノーランドの計画阻止に協力する。
元々最善と思った判断が最初から間違っており、ロキが世界中にばらまかれた=ラベンダーホームの子供達も危険とあってはナラがノーランドに従う道理もないので、それは当然の帰結でもあった。
エピローグではラベンダーホームに戻って子供たちの世話をしており、自分も働かせてほしいとやって来たキャサリンと再会を果たす。
余談
振る舞いはコーネリア・リ・ブリタニアに近いが、孤児である出自はジャン・ロウ、後に孤児院の子供達を守るために騎士になるという信念はオルドリン・ジヴォンにも通じており、両名のセルフオマージュに近い。