「イレヴンの脱出は認めない！」
「ダモクレス発進！！」
CV：水中雅章
概要
アインベルクの「白のルーク（ヴァイス・ルーク）」の地位にいる男性で、キャサリンからは「ディー君」と呼ばれている。
外見は後ろに跳ね上がった緑のオールバックをした、筋肉質で厳つい大男。
性格は強い功名心を持った野心家で、自身の野心の為なら武器を持たない民間人の虐殺も厭わない、いかにもタカ派のブリタニア軍人らしい残忍な男である。ナンバーズの事は「薄汚い猿」と呼んで露骨に蔑視して見下している。作中では、殆ど言いがかりのような言い分でフレイヤを使ってサッポロゲットーを殲滅しようとし、その際にはブリタニア人の避難を呼びかける一方で、イレヴンの退去は認めないと半ばイレヴンの虐殺を公言している。
一方で、シュヴァルツ・クイーンであるナラ・ヴォーンの事は「ナラ様」と呼んで敬意を払っているが、彼女に作戦失敗を理由に見限られた際には「カスが！」と罵声を浴びせており、上位の騎士にも本心から敬意を持っている訳ではない。
また、ダモクレスのプレイズルミナスを過信した結果まんまとダモクレス内への敵の潜入を許したり、潜入してきた部隊と交戦してフロートシステムへの爆弾設置を阻止しただけで満足し、他の部隊が他のフロートシステムにも爆弾を設置している可能性を考慮しなかったせいで、まんまとフロートシステムを破壊されてしまったりと、全体的にかなり戦略が杜撰で短絡的な部分が目立つ。
加えて、自身の計画が上手くいかないと途端に激昂し、チンピラめいた悪態を吐き散らしたりと、本質的には功名心が強いだけの実力も経験も足りていない小物である。
専用KMFはエルカルマル。バックパックの大砲に加え大量のミサイルポッドを備えた高火力機で、さらに腕にはブレイズ・ルミナス発生装置を内蔵したニードルを備えている。
ただし、琉高ハルカの蛍雪に難なく圧倒され、機体を半壊させられたりと、パイロットとしての技量もヴァイス・クイーンのキャサリン・サバスラや、同じルークのクリストフ・シザーマンやナラといった本物のエースには遠く及ばない。
作中での行動
レジスタンス勢力を一網打尽にすべく、あえて東の暁旅団や北狼軍を嬲り殺しにした上で少数を逃がし、ノーランド・フォン・リューネベルクにダモクレスを借り受け、そこに搭載されたフレイヤを使ってサッポロゲットーの殲滅を宣言。
それによって七煌星団を初めとしたレジスタンス勢力を誘き出し、サッポロ諸共に殲滅する腹積もりであった。
しかし、Zi-アルテミスの特殊弾でブレイズルミナスを突破され、ダモクレス内への潜入を許してフロートシステムへの爆弾を設置され、自身も愛機のエルカルマルで出撃して撃退に出るも、ハルカの蛍雪に圧倒され機体を半壊され撤退。
本人は爆弾設置を阻止したつもりでいたが、他の部隊が設置した爆弾を起爆されてフロートシステムを破壊され、それでもフレイヤを発射させるもアッシュが放った新型のフレイヤ・エリミネーターで相殺される。
さらには東見の特攻でフロートシステムはさらに損壊し、ブレイズルミナスも展開できなくなったことで地上からの砲撃で発射口を潰されてしまう。最早フレイヤを撃つ事は不可能となった事から、地上部隊を指揮していたナラからそれを指摘されて作戦失敗を告げられた上で、彼女に見限られる形で先に撤退されてしまう。
そして、ノーランドに敗戦の責を問われる事への恐怖から、再び半壊したエルカルマルに搭乗して臨界状態のフレイヤを手に、レジスタンスを道連れにするべく自ら特攻を断行するが、背後から迫るZi-オルテギアに追いつかれてしまい、フレイヤを起爆させるも再び放たれたフレイヤ・エリミネーターとフレイヤの相殺に巻き込まれ、機体諸共原子レベルまで圧縮されて戦死。
結果的には、彼の作戦でフレイヤの犠牲になったのは彼自身だけという、あまりにも皮肉過ぎる末路だった。
おまけに、ノーランド自身は最初からフレイヤもダモクレスも破棄するつもりであり、あくまでこの作戦は彼が企む真の最終作戦を実現するまでの目くらましに過ぎなかった。それ故に最初から作戦の成否などどうでもよく、ディボック自身もその為の体の良い捨て駒にされただけである。
