概要
シュナイゼル・エル・ブリタニアがカンボジアのトロモ機関に指示して建造した、巨大な城や塔を思わせる空中要塞。全高は3000m程。
『双貌のオズ』によると『R2』開始前から建造が始まっていたらしく、その建造には莫大な費用がかけられている。
絶対的な制空権を確保することを目的とし、4基の大型フロートユニットによる単独飛行が可能。
上昇高度300km以上、その気になれば大気圏離脱すら出来、これにより地表の相手の反撃が届かない位置から一方的な攻撃を行うことができる。
さらには同じ空中から攻撃しようにも、各所に高出力のブレイズルミナス発生装置が配備されており、これで全体を覆いつくすことで絶対的な防御力を実現させている。
最下部には高出力核弾頭フレイヤの発射口が装備されており、フレキシブルに稼働させることで様々な場所に発射することができる。
内部は階層式となっており、制御用の管制フロアの他、最上階には宮殿型の建造物があり、その中には庭園が存在している。庭園の天井部分に巨大な照明がぶら下がっているが、これもフレイヤであり万が一のための自爆装置となっている。
通路もナイトメアフレームが走行できるほどの広さを持つが、その他の構造面でも不明な部分が多い。
弱点として、フレイヤを発射する際には発射口部分のブレイズルミナスを部分解除しなければならず、そこを突かれて侵入されたり、攻撃されようものならフレイヤが誘爆する可能性もある。また、この手の要塞でありがちな弱点として、万が一にも敵に内部に突入されれば完全に無防備になってしまい、ブレイズルミナスのシステムを破壊されれば丸裸となる他、フロートシステムを破壊されれば墜落するという古典的な弱点を抱えている。
シュナイゼルはルルーシュを倒した後、ダモクレスを高度300kmまで上昇させて世界の各地にフレイヤを打ち込むことで恐怖による強制的な平和を実現させようという計画を考えていた。つまり、ルルーシュが勝とうがシュナイゼルが勝とうが最終的に勝つのはブリタニアで、ただその統治者が違うだけであった。
小説版ではナナリーもシュナイゼルの意図を察しており、もしも生き延びていた場合にはアーニャにモルドレッドでダモクレスを中から破壊するように頼んでいた。
『奪還のロゼ』では、予備機とフレイヤの残存弾頭がネオ・ブリタニア帝国に奪取されており、その戦力・圧政の象徴としてホッカイドウに陣取ってしまっている。
予備機ゆえに気密性が劣化している事から超高度までの上昇というシュナイゼルがやろうとしていた目論見と同じことはできない。
だが、巨大な天空要塞という圧倒的な戦略的優位性を持つ点に違いはなく、さらに大量に搭載されたカムデンによる援護射撃と合わせて猛威を振るった。
劇中での活躍
反逆のルルーシュR2・双貌のオズ
ルルーシュの第99代ブリタニア皇帝即位とほぼ同時期に完成し、シュナイゼル一味やナナリーを乗せて出撃。
神聖ブリタニア帝国の首都ペンドラゴンにフレイヤを発射し、ギアスをかけられていたブリタニア皇族もろとも多くの一般市民を虐殺した。
その後は黒の騎士団と合流。ルルーシュ率いるブリタニア軍との最終決戦に挑むが、黒の騎士団がルルーシュの策略にはまって大打撃を受けると彼らを見限り、フレイヤを連射して人質ごとルルーシュを葬ろうとした。
しかし、ニーナ・アインシュタイン開発のアンチフレイヤシステム・「フレイヤエリミネーター」でフレイヤを無効化され、内部にルルーシュと枢木スザクの侵入を許してしまう。
シュナイゼルは万が一にと考えていた最後の手段としてダモクレスを自爆させ脱出を試みるが、それさえも予測していたルルーシュのギアスによって傀儡にされてしまい、自爆は解除。ダモクレスの鍵もナナリーにかけたギアスによってルルーシュの手に渡り、完全にルルーシュの支配下となった。
その後、エリア24総督のマリーベル・メル・ブリタニアに管理を委託されていたが、グリンダ騎士団とピースマークの連合軍が強襲、管理していたマリーベルも消息を絶つことで陥落した。なお、この時既にフレイヤはダモクレスに存在しなかった。
ゼロレクイエム完遂後は、人々の憎しみの象徴として太陽に投棄され消滅した。
奪還のロゼ
ホッカイドウに移送された予備機が残ったフレイヤと共にネオ・ブリタニア政庁の前宮の前に鎮座しており、フレイヤの破壊力とダモクレスの堅牢さを知る黒の騎士団が手を出せないでいる要因の一つにもなっていた。
アインベルクが四人倒れた後、ヴァイス・ルークのディボック・メルテが指揮官としてサッポロゲットーに潜伏するテロリストをゲットー諸共殲滅すべくダモクレスを運用し、七煌星団とナナシの傭兵が半壊状態の北狼軍及び東の暁旅団と同盟を結んで迎え撃った。
ニーナが開発した新型の「フレイヤ・エリミネーター」で1発目のフレイヤを阻止された上に、ブレイズルミナスを突破され、4基あるフロートユニットの内3基が破壊された事で高度を落とされ、さらに地上からの砲撃で発射口を破壊されて次のフレイヤも発射できなくなってしまう。
追い詰められたディボックがフレイヤを直接抱えて自爆特攻を仕掛けるもナナシの傭兵によって阻止されたが、そちらに気を取られている隙にクリストフ・シザーマンが最後のフレイヤでダモクレスの最上層を破壊し撃墜。
ロゼのハッキングによってかろうじて制御する事で都市部への墜落は避けられ、七煌星団の奮戦で落下する瓦礫も減らした事で被害は最小限に抑えられた。
なお、地上部隊の指揮を執っていたナラ・ヴォーンは「最初からダモクレスを廃棄するのが目的であったのでは?」と疑っており、その懸念は当たっていた模様。
ロストストーリーズ
※各ステータスは9段階改造時のもの
所属 | ブリタニア軍 | COST | 28 |
---|---|---|---|
MOVE TYPE | 飛行 | BLOCK | - |
ATK TYPE | 遠隔 | DEF | 400 |
WEAPON | 範囲内の敵4体を攻撃 | ATK | 400 |
スキル | F.L.E.I.J.A. |
---|---|
コストを30消費し発動可能。範囲内のユニット全体に399999の固定ダメージを与える。自身が30秒間KMFスキル発動不可。 | |
特性1 | 最大HP固定値アップ |
バトル中、自身の最大HPが固定値で1万上昇。 | |
特性2 | 一定以下全ダメージ無効 |
バトル中、自身への1999以下のダメージを無効にする。(全ダメージ種別が対象) | |
特性3 | 出撃可能数追加消費 |
バトル中、このユニットを配置した際、出撃可能数を追加で2消費する。 | |
特性4 | 一部スキル効果無効 |
バトル中、自身に対するスキルによるHP回復効果、ステルスの対象にならない。 |
第2部13章と共に実装。スカウト(ガチャ)では、☆4シュナイゼル【世界が平和を私に望むのならば】とセットで入手可能。通常攻撃が「KMF援護砲撃」となっているのは、上記の『奪還のロゼ』のものを参考にしたとの事。
プレイアブル側では初の飛行ユニットで、一切ブロックできず、2×2マス占有する代わりに進入禁止エリアや配置禁止マスにも自由に配置可能。自軍ユニットや拠点などが被ると無理だが、通常ユニットよりも自由に置けるため、特に高台が少ないステージで重宝する。
通常攻撃の範囲も広いが、目玉は一撃必殺級の破壊力を持つKMFスキルだろう。特に専用機ボーナスが入れば、999999に跳ね上がり、スキル使用不可時間も20秒に短縮される。他にも、最大HP上昇が3万、ダメージ無効量が5999へとそれぞれ増加するため、セットになっているシュナイゼル【世界が平和を私に望むのならば】に乗せるのがベターとなっている。
一方で、リジェネやステルスを受け付けない特性から自爆などの割合ダメージに非常に弱いため、コスト回り共々サポートは必須となる。KMFスキルは味方も巻き添えを受けるため、リレイズならばそちらのフォローも兼ねる。
総じて、超火力のスキルと配置の自由度の高さを売りとした超重量級の機体。スキル攻撃を1発撃つだけならば入手しやすい☆3シュナイゼル【微笑みの宰相】でも問題ないが、インフレが進んだ最高難易度のステージではHPが100万以上のボスもザラにいるので、これだけではクリアできない点には注意が必要となる。
なお、イベントの「KMF討伐戦」においては、ボスをスキル1発で倒しつつ莫大なスコアを叩き出すバランスブレイカーとなっていた。だが、第3部突入に伴ってリニューアルされ、こちらも1発終了にはならないようになったが、ハイスコア狙いに貢献する点は変わってない。
関連項目
コードギアス反逆のルルーシュR2 コードギアス奪還のロゼ ロストストーリーズ
ダモクレスの剣:名称の由来となった故事