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概要編集

古代ギリシャにおける故事。栄華を極めるものには常に死の危険が隣り合わせになっている事。華やかな立場を追われる要因となりうるものとも解釈できる。


イタリアシチリア島にある都市シラクサは古代ギリシャ時代はギリシャの植民地であり、ディオニュシオス2世が治めていた。臣下の青年ダモクレスは彼の立場を羨んでいたが、ある日、宴の席に招待され、玉座に座るよう勧められる。最初は嬉々として座っていたダモクレスがふと天井を見上げた所、自分の頭上に今にも落ちてきそうな一本の剣が吊られている事に気付く。王はダモクレスに「王や権力者は常に地位を脅かされる立場にある。それでも私のような生活を望むかね?」と説いた所、彼は二度と王の立場を羨むような事はしなかったという。


現代社会においては剣は別の言葉に置き換える事が出来る。芸能人で言えばそれはスキャンダルかもしれないし、人類という大きなスケールであれば環境問題核爆弾が相当するであろう。それは人間以外の生物とて同じ。生きとし生けるものの頭上には皆ダモクレスの剣が揺れているのだ。


なお、剣が何で吊られていたかには諸説あり、細い糸だったという説や髪の毛という説がある。


関連タグ編集

古代ギリシャ ことわざ

走れメロス……ディオニュシオス2世を襲った危機の一例

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