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走れメロス

はしれめろす

太宰治の著した小説。メロスが走る話である。
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「王様は人を殺します。」

概要

太宰治の作品でも代表作の一つに数えられる。
ギリシア神話のエピソードとドイツの著名な文学者、フリードリヒ・フォン・シラー(後書きでは「シルレル」と表記)による長詩「人質」がモチーフである。
太宰作品の中では初期、さらに後年ネガティブな作風が強まる中で、珍しく“人間賛歌”といえる明るい物語。
中高生の国語教科書に載ることも多い。
「躍り出る」という言葉があるが、この場合、ダンスをしながら現れるという意味ではなく、突然,勢いよくとび出すという意味なので、注意してもらいたい。

あらすじ

青年メロスは妹の結婚のために、シラクスという町を訪れたが、以前と違い町が酷く落ち込んでいる事に気づく。
そこでは人間不信に陥ったディオニスと言う横暴な王が悪政を敷き、人々を苦しめていた。
義憤に駆られたメロスは王に謁見を求めるも捕えられ、処刑を命じられてしまう。
しかし必ず処刑されに三日目の日没まで帰ってくることを条件に、シラクスに住む親友のセリヌンティウスを人質にして妹の結婚式に出席する。
そして妹夫婦の幸せな姿を見届ると、その足でシラクスへ走りだす。
途中、川の氾濫、森での野党の襲撃など数々のアクシデントに遭い、心が折れ掛けるも、親友との約束を守るべく最後の力を振り絞り、遂に三日目の日没に間に合う。
そこでセリヌンティウスと熱い友情の抱擁を交わし、それを見た王も改心し、二人を赦して称えた。

寸評

好青年が人間の善性を、シラクスの王が悪性を体現した分かりやすい物語。
単純な勧善懲悪に留まらず、メロスの心境の変化をつぶさに描いた内面の描写も注目すべき点だろう。
また物語を描写する文面も、時折メロスを賛じており、臨場感を強めている。

後世、分かりやすいネタとあって、様々な想像の源泉に用いられている。

余談

太宰文学の中では珍しい明るい話であるが、この話が書かれた経緯は、まさに人間の屑・太宰の本領発揮とでも言うべきものである。

  • 妻子をほったらかして温泉で遊びほうけ、費用が払えずにいたところ、
  • 心配して様子を見に来た友人を身代わりの人質にして「金を工面してくる」と言って逃げ出し、
  • 逃げた先で将棋を指して遊んでいたというのである。
これを知ってマジギレした友人に対し、「待たせる方だって辛いんだ」と逆ギレするのだから救いようがない。
その上これを美談に仕立てて発表してしまうのだから、神経太いってレベルではない。

意外と知られていないが、この物語をモチーフにしたパチスロが存在する。

関連タグ

文学 小説
太宰治 古代 ギリシャ
黄金の精神

蒼き流星SPTレイズナー(バンド「Airmail from NAGASAKI」によるOPの曲名が「メロスのように」)
雛苺(2ch全AAイラスト化計画):何故か今作の序文を改変したコピペがある。

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