概要
生物は死ぬと別の生物に生まれ変わり、死と転生を繰り返していくという考え方。『りんねてんせい』とも。仏教・ヒンズー教等、主にアジア各地で一般的な考え方であるが、ギリシャのオルペウス教やエジプトなど世界各地に類例が見られる。錬金術にも輪廻転生の思想が影響している。英語では→Reincarnation
仏教圏においては六道と呼ばれる、六つの世界の間での輪廻転生が行われると考える。また、前世の記憶や痕跡を体に宿す(とされる)子供がしばしば見られ、聖人として祭られる事もある。生前(前世)の記憶は全て消去され忘れてしまう他、何の生物に転生出来るか(来世)は神仏のみぞ知ると言う。
単語を略す場合『輪廻』では動物を含めた全生物への生まれ変わり、『転生』では人間のみの生まれ変わりを指す。
創作における「輪廻転生」
古くからの伝承や神話・創作作品でも、アジア圏を中心に輪廻転生は死生観の一環として大いに取り込まれている。
インド神話ではヴィシュヌ神が様々な姿に変化し、地上に転生している。
また仏教色の強い『西遊記』でも、登場人物の出生にまつわって輪廻転生が話題に上がっている。
日本では拾遺物語などの伝承記録にたびたび登場しており、文化として日本人の精神性に深く染みついている。三島由紀夫も、最後の小説となった『豊饒の海』四部作で、輪廻転生をテーマとして取り上げている。
輪廻転生を大きく取り上げた漫画作品としては、やはり手塚治虫の『火の鳥』が有名。
のち80年代から90年代初頭にかけて転生もののブームが巻き起こり、創作ジャンルのひとつとして定着する。この頃の作品として代表的なものに『伝説巨神イデオン』『聖戦士ダンバイン』『ぼくの地球を守って』『NG騎士ラムネ&40』『美少女戦士セーラームーン』『魔法騎士レイアース』などが挙げられる(異世界であることもあれば、地球であることもあり)。漫画やアニメ等では、運命的な因縁を設定する際に「前世から続く因縁」が定番となる(ただしオウム真理教事件の余波で減少した時期もあり)。またループものという派生的なジャンルも流行する。
2010年代になり、ゲーマーの「退屈な日常を離れ、ゲーム世界に入ってチートプレイをしたい」という願望を作品化した異世界転生・転移ものが流行した。現代の厭離穢土といえる。
関連作品
同名の作品
- 輪廻転生(まふまふ)…まふまふの作詞作曲による楽曲(よみがなは「りんねてんせい」)。2017年9月29日にニコニコ動画に投稿された。10月発売のアルバム「明日色ワールドエンド」の収録曲。(関連タグ:まふまふ 歌い手)
輪廻転生が登場する作品群
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さ行
た行
DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー
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は行
ま行
や行
遊☆戯☆王/遊戯王デュエルモンスターズ/遊戯王GX/遊戯王ZEXAL
(五十音順)
関連タグ
死んだら無になる:あの世など存在しない、のに、成仏はできる、という思想。 これなら…『死んだら、生前の意識がはっきりしたまま、この世に残り続ける』ことになるだろう……。
怒首領蜂大往生:M2ショットトリガーズ版タイトルが『怒首領蜂大往生 臨廻転生』という同音異字のタイトルが付けられている。