作品概要
コナミから2003年5月8日に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフトのアクションゲーム。
GBA悪魔城シリーズの第3作。前作の「白夜の協奏曲」同様、英語名の「Castlevania(キャッスルヴァニア)」をシリーズ名としている。
これまでの世界観をガラリと一新し、1999年にドラキュラは完全に討伐され、月の日食の中に封じられた……という設定のもと、そうしたドラキュラ伝説が過去のものになった2035年の近未来の日本が舞台、という大胆な異色作。
ハードをDSに変えた一作目『蒼月の十字架』は、本作の続編である。
ゲームシステム
マップシステムは白夜の協奏曲同様の探索型だが、蒼真は多様な武器を扱えるほか、クリティカルヒットやサブウェポンの廃止など、前作からゲームシステムやバランスが大幅に改善され、後の作品の基礎となるシステムが一応の完成を見た作品である。
万人向けとなり遊びやすくなった上、探索要素も豊富で楽しめる一作といえよう。
あらすじ
2035年、来須蒼真は皆既日食を幼馴染の白馬弥那と楽しむため、町の高台にある彼女の実家『白馬神社』に向かう途中で意識が急速に薄れていき、気がつけば日食の中に封じられていた悪魔城に彼女と共に迷い込んでしまう。そして悪魔城の魔物を倒した事で自らの隠された能力と魔力に目覚めた蒼真は、彼女と共に脱出するべく有角幻也の助言を受けて、悪魔城の最上階に存在する城主の間を目指す事になる。だがそれは彼自身も知らなかった自分自身と向き合うことの始まりでもあった。
登場人物
本作品の主人公。18歳。
何故か悪魔の魂を支配する能力を持つ。
蒼真の幼馴染。18歳。
白馬神社の巫女。
日本の政府機関に所属する謎の青年。年齢不詳。
弥那が子供の時から姿が全く変わらない。
ベルモンド一族の者。55歳。
1999年にドラキュラを滅ぼしたヴァンパイアハンター。
城内の調査のため教会から派遣された女性。24歳。
サイファ・ヴェルナンデスの家系の末裔。
謎の新興宗教の教祖。36歳。
軍人。34歳。
城内に迷い込んだことから蒼真に対して商売をする。