「悪魔城ドラキュラシリーズ」の海外タイトル「Castlevania」の日本語表記。
日本でも「キャッスルヴァニア」名義の作品がいくつか発売されている他、2017年のアニメ版には副題として用いられている。
ピクシブでは2003年11月27日にプレイステーション2で発売された、副題が付かない「キャッスルヴァニア」を表すことも多い。
北米では「Castlevania: Lament of Innocence」のタイトルで発売されており、後に日本でもこれを元にした漫画版が「悪魔城ドラキュラ-ラメント オブ イノセンス-」のタイトルで書籍化されている。
舞台は1094年で時系列は最古であり、主人公はレオン・ベルモンド。
ヴァンパイアキラー誕生、ベルモンド家とヴァンパイアとの戦いの因縁の始まりが描かれている。
ストーリー
王権が弱体化していく中、地方の小領主が力を増していった時代。
自分の領土を守るため、騎士と言う存在が生まれた。
11世紀後半のグレゴリウス改革により、騎士達は神の平和を守る存在となる。彼等は名誉と勇気を重んじ、異教徒に対する戦いに力をそそいでいた。
そんな中、2人の男によって常勝といわれる騎士団があった
何物も恐れぬ勇気と、比類無き戦闘能力を持つレオン・ベルモンド。
文盲がよしと言われる騎士社会において異彩を放つ天才戦術家、マティアス・クロンクビスト。
彼等は互いを信頼しあい、固い友情で結ばれていた。
しかしある時、凱旋したマティアスに信じられない事実が告げられる。
それは、最愛の妻であるエリザベータの突然の悲報だった。
マティアスの悲しみは深く、そして彼は病床に伏せてしまう。
そして、1年の月日が流れた…
騎士団はレオンの働きにより、未だ無敵を誇っていた。
ところが、平穏だったレオンの領地に、突如謎の怪物の群が現れたのである。
おりしも十字軍遠征と重なるこの時期、怪物よりも異教徒との戦いに目を向けていた教会は、無断での戦闘を固く禁じていた。
出兵の許可を待つレオンであったが、教会にその意思は無かった。
その時、ある男が彼の前に現れる。
病に伏せているはずのマティアス…。
彼は、その騒ぎが 永遠の夜と呼ばれる森に城をかまえるヴァンパイアによるものであり、レオンの許婚であるサラが、その城にさらわれた事を告げる。
迷いのあったレオンであったが、遂に爵位を捨てる決意を固める。
森は全てを覆い尽くすがごとく漆黒の闇を孕み、
月明かりだけが一縷の望みを投げかける。
そして今、大きな宿命が動き始める。
登場人物
本作品の主人公。
騎士団ではもっとも力ある者と呼ばれていた、男爵の爵位を持つ貴族。
さらわれた許婚を助けるために、全てを捨てて単身ヴァンパイアの城に乗り込む。
サラ・トラントゥール(声:冬馬由美)
ヴァルターにさらわれたレオンの許婚。
富豪の娘で、誰からも好かれている。
マティアス・クロンクビスト (声:風間信彦)
教養が疎んじられる騎士社会において、異彩を放つ天才戦術家。レオンとは親友関係にあり、伯爵の称号を持つ。
妻エリザベータを亡くした事により、病に伏せてしまう。
レオンの許婚がさらわれたことを知らせてくれる人物。
リナルド・ガンドルフィー (声:柴田秀勝)
ヴァンパイアの支配する森に住む錬金術師。ゲーム中、薬等を売ってくれるアイテム屋。
レオンに鞭を手渡す人物。ヴァンパイアに対して、何か因縁があるらしい。
ヴァルター・ベルンハルト(声:岸野幸正)
永遠の夜と呼ばれる森を支配するヴァンパイア。出生地、年齢ともに明らかではない。
永遠の命により退屈な時を紛らわすために、勇敢な人間と命がけのゲームを楽しむ。ゲームを盛り上げ、人間をその気にさせるために、その対象者の最も大切にしているものを、奪い去る。
ヨアヒム・アルムスター (声:神谷浩史)
ヴァルターによりヴァンパイアとなった人間。ヴァルターを倒してこの城の主になる野心を持っている。
超能力で5本の剣を自在に操る。
ゲームクリア後のおまけモードで操作できる。
サキュバス(声:北浜晴子)
ヴァルターの配下の夢魔。人の精神の隙を突き、精気を吸い取るモンスター。
毒をもつ花を操り、高速で襲い掛かる。
メデューサ(声:北浜晴子)
永遠の夜の城に棲む蛇頭の魔物。石化の瞳を持つ、伝説のモンスター。
髪の毛の蛇とは別に、下僕の蛇を操る。
死を司る魔物。