概要
老舗の日本のゲームメーカーの1つ。早い時期から音楽には定評があった。MSXユーザーなら末期までソフトを出していた事でもお馴染み。 レトロゲーム世代なら本社は神戸のポートアイランドというイメージもあるが、1992年に東京に本社ができ、1999年には東京本社に完全移転している。神戸に本社を移転する前は大阪府豊中市に本社があった。
1973年3月にコナミ工業株式会社として設立され、1991年にコナミ株式会社に社名変更した。設立当初は青色のロゴマークを使用していたが、1986年にCIを導入して赤とオレンジの波をイメージされたロゴマークに変更され、1998年には斜体で表記された「KONAMI」を一部変更後、2003年まで長い間使用された。CMのサウンドロゴはクリス・ペプラーが担当していた。設立30周年を迎えた2003年4月から現在のロゴ「コナミレッド」に変更された。
2006年からコナミ株式会社は持ち株会社に移行し、株式会社コナミデジタルエンタテインメント(2016年11月よりアーケードゲーム部門は株式会社コナミアミューズメントに移管)が引き続きコナミブランドでゲーム等を制作している。
2015年10月1日にはコナミ株式会社をコナミホールディングス株式会社に商号変更した。
過去には開発スタジオとしてコナミ・コンピュータ・エンタテインメント(KCE)としてKCEJPN、KCE東京、KCE大阪、KCE名古屋、KCE神戸、KCE札幌などがあった。
無闇な商標登録で叩かれたり、一時の同人誌作者への訴訟騒動により二次創作の取り締まりやちょっとした事でも訴訟を辞さないイメージが未だに残っているメーカー(ほぼ事実だが今ではやや抑え気味)ではあるが、今なお様々なゲームジャンルでヒット作を輩出している…のだったが2015年頃には大きな変化と混乱が起きた。
一方で、ブランド殺しに定評があるが、シリーズものが売れなくなり、出さなくなったという経緯があり、それについては他社のゲーム会社でも起こりうる事である。また、コナミは2011年から2015年までメタルギアといった大型タイトルに注力し他の作品を出さなくなったという背景もある。2016年以降コナミ社内で過去の作品を復活させようという機運が高まり、月風魔伝、パワプロクンポケットやときめきメモリアルGirl'sSideなどを復活させており、買収した旧ハドソンブランドも、ボンバーマンRや桃太郎電鉄をヒットさせるなど復活させている。
同人(二次創作)にまつわる話
先述にもあった同人に対してコナミが訴訟を起こしたもので有名なものに「ときめきメモリアルアダルトアニメ事件」というものがある。これは「赤紙堂」なる同人アニメサークルによる「どぎまぎイマジネーション」という藤崎詩織を題材にした同人アダルトアニメを巡って訴訟沙汰となったものである。
これを機にコナミ作品の成人向けだけでなくパロディでもコナミに目を付けられるとして同人界隈では騒動となった。
ただ、訴訟に至ったのには一説にはときめきメモリアルの予想外のブレイクにより、コンテンツとして大事に育てようとしていた最中に大衆週刊誌に大々的に取り上げられてしまった事や成人向けを嫌うファンがコナミに通報したとも言われている。また、三和出版によるアンソロジーコミック「ときめきALBUM」も出版差し止めも起きている。
ただし、ときめきメモリアル2以降にも成人向け同人は存在したが表立って同人作品による訴訟になった話は今の所は出ていない。ただ、「ときめきメモリアルONLINE」では少し違った形でファン活動に制限を設けた事(プレイ画面であるスクショのアップロードの禁止等)で逆にときめきメモリアルONLINEのプレイヤーが盛り下がりそっぽを向かれるような形で徐々に衰退してサービス終了になってしまった出来事もある。(根本的な原因自体はあるのだが、これはオンライン事業がまだ未熟だった為である)
ただし、近年では3DSのNEWラブプラス並びにNEWラブプラス+の様な撮影機能が使えるソフトやゲーム機の機能であるスクリーンショットで外部出力してSNSでの画像投稿ができるようになっているのである程度はプレイの感想等のシェアには態度は軟化したと思われる。
音ゲー関連ではbeatmaniaを模したBM98等があり隆盛を極めたが、目立った反応は見せていなかった。ただし、BEMANIブランドのゲームに収録されていた曲のアレンジCDを頒布していた同人サークル"Diverse System"に対し、1回だけ頒布の中止を求めたことがある。
こちらも2010年代後半からはDiverse System所属アーティストがBEMANI各作品に楽曲提供を行うなど、むしろ積極的な協力関係が築かれている模様。
SOUND VOLTEXではBM98に端を発するBMSフォーマットの楽曲、siromaruの"Absurd Gaff"が収録されたことを皮切りに、BMSで頭角を現した同人音楽発のアーティストが複数機種に参加するなど、大きな変化をもたらしている。
関連子会社
2001年にニチイのピープル・エグザスを乗っ取る形でフィットネスクラブ運営会社コナミスポーツクラブも手掛けており、水泳や体操のチームを持つ。
所属していた選手として、内村航平が有名。
また、パチスロメーカーのKPE・高砂電器(後のコナミアミューズメント、アーケードゲーム部門の移管先でもある)もグループ会社であり、自社作品のパチンコ・パチスロ化を行っている(パチスロオリジナル作品としてもマジカルハロウィンシリーズがある)。
主な作品
アクション
- 悪魔城ドラキュラシリーズ
- がんばれゴエモンシリーズ
- 月風魔伝
- フロッガー
- サーカスチャーリー
- 魂斗羅
- クライムファイターズ
- バッキーオヘア
- サンセットライダーズ
- グーニーズ
- エイリアンズ
- ミスティックウォリアーズ
- ガイアポリス-
- 究極戦隊ダダンダーン
- バイオレントストーム
- コナミワイワイワールド
- メタルギア、メタルギアソリッド
- 7BLADES
- ZONE OF THE ENDERS
- ボクらの太陽
- サイレントヒルシリーズ
- OZ-オズ-
- 旋律のストラタス
STG
- スクランブル
- ジュノファースト
- タイムパイロット
- ジャイラス
- プーヤン
- グラディウスシリーズ
- オトメディウス
- パロディウスシリーズ
- 沙羅曼蛇
- サンダークロス
- A-JAX
- トライゴン
- スペースマンボウ
- ツインビー
- XEXEX
- アクスレイ
- とべ!ポリスターズ
スポーツ
恋愛ゲーム
音楽ゲーム
- beatmania、beatmaniaIIDX
- pop'n music
- Dance Dance Revolution
- Guitar Freaks & Drum Mania
- jubeat
- REFLEC BEAT
- BeatStream
- SOUND_VOLTEX
- ノスタルジア
RPG
格闘ゲーム
アドベンチャーゲーム
ハドソン系
その他
- 麻雀格闘倶楽部、麻雀ファイトガール
- オトカドール
- オレカバトル
- クイズマジックアカデミー
- 対戦ぱずるだま
- スリルドライブ
- ビシバシチャンプシリーズ
- リーサルエンフォーサーズ
- サイレントスコープ
- ザ・警察官
- 武装神姫
- おおかみかくし
- スティールクロニクル
- エンスージア
- ワインディングヒート
- GTIclub
- かってに桃天使!
- 聖少女艦隊バージンフリート
アニメ(キャラゲー)
- おとぎ銃士赤ずきん
- GetRide!アムドライバー
- スカイガールズ
- 極上生徒会
- 天元突破グレンラガン
- 鋼鉄三国志
- アイシールド21
- パンチマニア北斗の拳
- きらりん☆レボリューション
- GetBackers
- RAVE
- FAIRYTAIL
- 超星神シリーズ
- 極上!!めちゃモテ委員長
- サンデーVSマガジン集結!頂上大決戦
- サンデー×マガジン熱闘!ドリームナイン
- サンデー&マガジン_WHITE_COMIC
- しゅごキャラ!
- 絶対可憐チルドレン
- 探偵学園Q
- D.Gray-man
- DEATH NOTE
- ヒカルの碁
- テニスの王子様
- ハヤテのごとく!
- HUNTER×HUNTER
- ぴちぴちピッチ
- ペンギンの問題
- ラブひな
- 魔法先生ネギま!
- 烈火の炎
- メルヘヴン
- 遊☆戯☆王
- 夢色パティシエール
業務用ゲームシステム
玩具
玩具会社とのタイアップではなく、玩具自体を製造&販売していた。
関連ユーザー
関連企業
- トレジャー:元・魂斗羅スピリッツの開発者が多く在籍したゲーム開発会社。
- グッド・フィール:元コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ在籍者が独立して立ち上げたゲーム開発会社。現在では任天堂タイトルの開発を手掛ける事が多い。
- コジマプロダクション:小島秀夫がコナミ退社後にSCEの提携で立ち上げた新スタジオ。
- 任天堂:桃太郎電鉄2017で発売元になった。スマブラへ自社作品キャラクターの出演。
関連タグ
ハドソン(子会社、のちに吸収合併しブランドも消滅)
mydear.production:3期生のデザインに関わっている