概要
『ミスティックウォリアーズ -怒りの忍者-』(MYSTIC WARRIORS -WRATH OF THE NINJAS-) は、コナミが1993年にリリースしたアーケードゲーム。
2Dサイドビュータイプのアクションシューティングゲーム。
1991年の同社作品『サンセットライダーズ』のゲームシステムをベースとしているが、変更点や独自要素が多く、プレイフィールやゲームバランスは大きく異なったものとなっている。
ストーリーは、巨大企業・SKULL(スカル)が裏で機甲忍者軍団による世界征服を企み、それに襲われた若き忍者たち・五忍衆が立ち向かうというもの。
その世界観は外国人が想像するような間違った忍者観を徹底して具現化。時代劇と現代をミックスしたような世界を舞台に、癖のある忍者たちが様々なアクションを繰り広げる。一見シュールに見えるものの、その実はシリアスなストーリーが展開し、ドラマチックな演出や表現にこだわりが感じられるタイトルである。
2023年12月21日にNintendo Switch及びPlayStation4向けに『アーケードアーカイブス』シリーズの一作としてリリース。30年もの時を経て待望の初移植となった。
プレイアブルキャラクター「五忍衆」
- スパイロス (SPYROS)
白人の青装束忍者,国籍:イギリス。
リーダー格ではあるがショットが正面と斜めの2方向のみ。
近接攻撃は出が早いのでなかなか優秀。
- ケイマ (KEIMA)
水色髪の歌舞伎忍者,国籍:日本。
ショットは広範囲だが近接攻撃は隙だらけ。
なんとなく彼が攫われる確率が高い気がする。
- コジロー (KOJIRO)
鎧を纏った侍忍者,国籍:日本。
近接攻撃の性能が極めて高く(縦の判定が5人中最も広い)、とあるステージのボス戦ではこのキャラかブラッドが圧倒的に有利な場面がある。
ショットは幅広の扇形で雑魚散らしに向いている。
- ブラッド (BRAD)
黒人の僧侶忍者,国籍:アメリカ合衆国。
メインショットの3WAYがなかなか優秀で、クリアだけならこのキャラ一択と言われている。
EDで泣く忍者その1。
- ユリ (YURI)
上はピンク色の忍装束に下は黒のハイレグという非常に印象的な衣装。ゲーム中でもこの衣装で尻を強調するアクションが多く、メインビジュアル用に使われたポスターでは背中を向け薙刀を抱え上げるポーズをとっており、お色気要因の要素も持つ。
ショットをパワーアップさせると一点集中のクナイを放ち、接近戦では蹴りと薙刀を駆使して戦う。横判定に最も広い近接攻撃で、迎撃に強い。
攻撃が一点集中型で固い相手には有利だが、一点しか飛ばない上に斜め上にクナイを放っても前進してしまうという致命的な欠点を抱えており、1コインクリアに最も遠い人物とされている。
EDで泣く忍者その2。
雑記
- ゲーム開始時に上記5人から使用キャラを選択するが、選択しなかったうちの1人はスカルによって攫われ、ゲーム終了までコンティニュー後キャラ再選択の対象外となる。
- BGMは世界観に合わせた和風テクノミュージックとなっており、特に1面BGM「THEME FOR MYSTIC WARRIORS」や、8面BGM「MAJESTIC FORTRESS」はプレイヤーからの評価が高い。ちなみに2023年11月29日に株式会社シティコネクション内のレーベルであるクラリスディスクからサウンドトラックが発売されている。
- 『サンセットライダーズ』をベースとしていることは前述したが、それを指し示すように同作の巨大看板がステージ1の背景に登場している。
- ゲーム内ボイスは基本的に英語で、たとえ日本語であっても「スゥキィヤァキィ」「テンプゥラァ」「テェンバァツゥ テキメェン」などあえてカタコトの発音になっており、本作の独特な世界観を形成する要素の一つとなっている。
- 敵のザコ兵士は基本的に男性だが、2面以降は僅かながら赤いビキニアーマー型鎧を纏った女性兵(女ザコ)も登場する。女性兵は柄付手榴弾を投げてくるが、これを投げ返して倒すと爆風で鎧が弾け飛び、紫色のビキニインナー姿を拝むことができる。(ただし再度投げ返されたり、爆風を当てても画面外へ吹き飛んでしまうこともあり、成功させるのは一筋縄ではいかなかったりする)