概要
どの作品でも等身大変身ヒーローと巨大ロボットが登場するという点で、東映のスーパー戦隊シリーズに近いものがある。実際に、当時の出演者の一部には「スーパー戦隊シリーズに出ていました」と番組終了後のインタビューで語っていたりと同シリーズと混同される事もしばしばある(怪獣と戦う変身ヒーローの一団という意味ではあながち「戦隊もの」という表現は間違ってはいない)。
日本の特撮ヒーロー番組と言うとその『スーパー戦隊シリーズ』を擁する東映のほとんど独占状態だが、本シリーズは東宝の製作。また玩具もロボットの玩具やフィギュアを幾つか製作しているバンダイなどではなくコナミから発売された。ただしバンダイチャンネルで3作とも動画配信されており、同サイトにて作品の解説も記述されている。
なお玩具展開において、『グランセイザー』『ジャスティライザー』と同時期に放映されていた、ウルトラシリーズの『ウルトラマンネクサス』や仮面ライダーシリーズの『仮面ライダー剣』がシリアスなストーリー路線を採用した結果、児童層に受け入れられずに苦戦を強いられたのとは対照的に、本シリーズはなんと日が浅いにもかかわらず好成績を残した。テレビ朝日系列のスーパー戦隊シリーズと仮面ライダーシリーズは、本シリーズへの対抗措置として両番組枠をスーパーヒーロータイムとして設定し、両シリーズの連携を強化しているなど、平成以降の特撮番組にかなり影響を与えていたことが窺える。
平成ゴジラシリーズを手掛けた川北紘一が全作の特技監督を担当しており、見ごたえのある映像となっている。
登場怪獣のデザインについては、意図的にゴジラシリーズなどの東宝怪獣と酷似させているものが多い。また、『妖星ゴラス』、『ゴジラシリーズ』、『さよならジュピター』などの東宝特撮映画からのミニチュア流用も目立つ。
世界観は3作とも同一世界であり、同じ登場人物や怪人、怪獣がゲスト出演することがある。
3作とも基本的にビデオで撮影が行われているが、特撮パートの一部はフィルムで撮影されており、編集でビデオ画質とトーンを合わせている。
各作品の詳細は個別記事にて。
- 超星神グランセイザー - 放送期間は2003年10月4日から2004年9月25日まで。全51話。
- 幻星神ジャスティライザー - 放送期間は2004年10月2日から2005年9月24日まで。全51話。
- 超星艦隊セイザーX - 放送期間は2005年10月1日から2006年6月24日まで。全38話。なお劇場版「超星艦隊セイザーX戦え!星の戦士たち」があり、放送期間内の比較的早い時期である2005年12月17日に公開されている。
- 超星騎士ライフセイザー - 4作目として企画されていたが、シリーズ全体の売り上げ不振によりお蔵入りとなった。『セイザーX』が全38話なのは本作のスタートを7月にするための措置である。