概要
主にゴジラシリーズなど怪獣映画・特撮映画に登場する自衛隊及びそれに類する組織をまとめて指す概念(公式名称ではない)。
「対超常生命体戦術作戦(Tactical Operation against Hyper-biotical Object)部隊」の略称・通称として「TOHO自衛隊」と呼ばれているとの説もある。
戦力
東宝作品における自衛隊組織というのは、詳細こそ各作品ごとに異なるが、主にゴジラやモスラに代表される巨大怪獣と頻繁に接触、交戦している。
そのため、配備戦力も現実の自衛隊とは大きく異なり、作品によってはメーサー車やスーパーXシリーズなど、一歩間違えれば政治問題に発展するレベルの超兵器が数多く登場している。
実際それを懸念してか、スーパーXは極秘で開発されていた。さらに言えば、初期の東宝特撮に登場していたオネストジョンは、在日米軍への配備を巡ってホントに政治問題に発展した代物である。
現代になってようやくSFから現実の兵器になりつつある、レーザー兵器やレールガンを数十年も前に実用化し、実戦配備している。さらにメーサー車は小型原子炉を、スーパーXとX2は現在でも実用化されていない核融合炉を搭載している。
メカゴジラに至っては人類側が運用する場合自衛隊ではない機関や用途を対怪獣に限定した機関の指揮下に置かれている。
一方で史実よりも43年早く省に昇格した作品もあり、その後もちょっと遅いが、6年早く省に昇格した作品もある。
しかし、そんなヤバすぎる代物を揃えてなお、勝ち目が全く見えないヤツは存在する。非情である。
断っておくが、彼らは怪獣を題材に扱った特撮作品の軍隊の中でも決して弱くはない。ウルトラ怪獣の中でも並の連中や、ガメラ怪獣くらいなら無双できるであろう装備と経験値を持っているのは間違いない。
例えば、機龍2部作に登場した特生自衛隊は、ゴジラ以外の怪獣に対してはかなりの実績をあげている組織である。
ゴジラシリーズの怪獣は、人類の英知を振り絞ってなお強すぎるのである。
- ただしスーパーXは、ソ連が余計なことをしていなければゴジラを沈静化出来ていた。その上そもそも対G兵器ではなく、試作機である可能性が高い。
- 抗核バクテリアは、未来人の横やりが無ければ、ゴジラは少なくとも23世紀まで眠ったままだった。
- スーパーXⅢに至っては、バーニングゴジラでなければ完封出来るだけの性能がある。
兵器の性能だけでなく、その時の情勢も関係しているため、それも勝率に影響している。
とはいえ、東宝自衛隊の装備が出張した『ウルトラマン』の対ネロンガ、ギャンゴ、にせウルトラマン戦では、いずれも自衛隊(防衛隊)の装備は怪獣を倒す決め手にはなっておらず、ギャンゴの片耳を破壊した程度である。
世界観からして全く異なる作品なので、兵器の性能にも差があると考えるのが妥当だろう。
関連タグ
怪獣と戦うのは自衛隊の伝統だけどよ!:『自衛隊彼の地にて、斯く戦えり』において登場する東宝自衛隊を体現する名台詞
防衛軍(地球防衛軍):作品によっては「自衛隊」ではなくこれらの名称で登場している。「侵略異星人(が繰り出す怪獣)との交戦は戦争行為に該当するので自衛隊名義は使えない」とする説もあるが詳細は不明。この説に倣うならゴジラ戦は生物災害への対応になるのだろうか。