概要
※以下、ネタバレ多数のため、原作未読の方は閲覧の際、ご注意下さい。※ |
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小説家である柳内たくみが、自営業の傍ら「とどく=たくさん」名義で投稿小説サイト「Arcadia(外部リンク)」に2006年(平成18年)4月から2009年(平成21年)6月にかけて投稿したWeb小説がオリジナルであるとされる。
その内容は、東京の銀座に出現した「門(ゲート)」により日本とつながった中世ヨーロッパ風ファンタジーな異世界「特地」を舞台に、筋金入りのオタクで勤務評価は最低辺と言うぐうたら自衛官、伊丹耀司を主人公に、テュカ、レレイ、ロゥリィら3人娘らと伊丹らが織りなすハーレム系ドタバタ劇、特地の覇権国家で日本侵略に失敗した「帝国」を相手に見返りと引き出そうとする外交劇、日本以外の国の思惑と暗躍、さらに異世界における盗賊団やそこを治める国の内戦において発揮される地獄の黙示録的な自衛隊の圧倒的火力といったものを描いた超スケールのエンタメファンタジー小説である。早い話が地球なめんなファンタジー。
また、2010年(平成22年)には「ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり」に改題、改訂しアルファポリスより書籍化された。
本編は「接触編」「炎龍編」「動乱編」「総撃編」「冥門編」の全5巻。本編にて発生した閉門騒動の後の出来事を描いた外伝は現在、「南海漂流編」「黒神の大祭典編」「黄昏の竜騎士伝説編」「白銀の晶姫編」「特地迷宮攻略編」が刊行されている(ほかにも外伝は存在する、後述)。
また、単行本よりも挿絵を増やした本編の文庫版、漫画家である竿尾悟によるコミカライズ版のWeb連載と単行本が刊行されている。既刊は2022年3月現在、20巻。
番外編として「げーと!」 (漫画:九韻寺51号)、「ゲート 帝国の薔薇騎士団 ピニャ・コ・ラーダ14歳」(漫画:志連ユキ枝)、「ゲート featuring The Starry Heavens」(漫画:阿倍野ちゃこ)、スピンアウトとして「めい☆コン」(漫画:智 原案:柳内たくみ)がある。
「ゲート 帝国の薔薇騎士団 ピニャ・コ・ラーダ14歳」、「ゲート featuring The Starry Heavens」が全14話で完結済み。既刊はそれぞれ全2巻。
「げーと!」は休載中。「めい☆コン」は連載が終了し、既刊は全1巻が発売中である。
2014年12月19日にはテレビアニメ化が発表され、2015年7月~9月に「接触編」が放映された。
また、『GATE ブレイブ スクランブル』のタイトルでスマートフォン用シミュレーションゲームも配信されたが、こちらは2016年9月29日をもってサービスを終了している。
2016年2月29日から3月14日の間には『エースコンバットインフィニティ』でコラボが実施されたが、残念ながらゴジラコラボと異なり東京マップで何かが出現と言ったことはなく、キャラクターのエンブレムや通り名が入手出来るだけであった。出現したとしても陸も空も原作より酷いことになるのは確実だろうが……。
2017年6月末日、新章が開始されることが発表され、ティザーサイトが開設された。
タイトルは「ゲート SEASON2 自衛隊彼の海にて、斯く戦えり」。
海上自衛隊と異世界の海が舞台となる。
第1巻は「抜錨編」とされ、2017年7月21日に刊行開始。
また「ゲート」シリーズ始まりの物語「ゲート0 -zero- 自衛隊銀座にて、斯く戦えり」が2021年から2022年に全2巻で刊行された。
ストーリー
20××年8月、東京の銀座に突然開いた「門」ゲート より異世界の軍勢が出現、多数の民間人を殺傷する「銀座事件」が発生した。その7日後、自衛隊の圧倒的火力をもって敵勢力は撃退され、日本政府は、「門」の向こう側の世界を「特別地域」(以下略して「特地」と呼ぶ)へ、異世界の実態調査および事件の再発防止のために自衛隊を派遣し異世界側の「門」を占拠した。銀座事件の際の勲功で昇進したオタク自衛官伊丹耀司は第三偵察隊を率いて特地を巡り、そこで金髪エルフ娘テュカ、賢者見習いの天才少女レレイ、黒ゴスをまとったロリ亜神ロゥリィ)ら3人娘や、ダークエルフのヤオ・ロゥ・デュッシ、赤髪紅眼の帝国皇女ピニャ・コ・ラーダらと関わりを持つことになる。
特地の地理・文化
この項目では現実世界と異なった点の多い「門」の向こう側の世界、「特別地域」の地形や文化に関して解説を行う。
地理
この世界は銀座に突如として現れた門ゲートにより日本とつながった異世界で、日本側からは「特別地域」略して「特地」(以下このように記述)と呼ばれている。
特地側には特地において聖地とされるアルヌスの丘に門が出現しており、特地側の門を確保した自衛隊により基地が築かれている。和平交渉がなった際、アルヌスの丘を含む地域は日本に割譲されている。
また特地は世界的に地震が滅多に起きない(特地にも存在する火山帯など地震が発生する地域も一応存在する)ため、平野部や市街地にて地震が発生した際日本人であるならば(日本が地球でも特に地震慣れした国というのもあるものの)まだどうにか冷静でいられる震度の地震でも、特地の住民にとってはひどい恐慌を引き起こす天変地異扱いである。
- 帝国
特地を統べる巨大国家であり、国名は持たずただ「帝国」と呼ばれ、この国の首都も「帝都」とのみ呼ばれている。
この国はどうも最初から特地に存在および成立した国ではないらしく、ある時、門を通って土地ごと特地に転移してきたと思われる節がある。
この国は元々共和制であったらしいが、現在は帝政を採用している。
政治・軍事・文化的にはローマ帝国と中世ヨーロッパを混ぜ合わせたような状況であると推測される。さらに、ヒト種至上主義をとり、亜人を見下していたが、皇太子ゾルザルのクーデターを発端とした内戦の解決にあたり亜人の協力を得た事により、その主義および政策は変化し始めている。
- アルヌス
特地側の門が開いた場所であり、これまでにも何度が異世界とつながる門が開き、多くの異世界から種族が移住してきた事からそのあたり一帯は聖地とされている。
元々この地域は何もない丘であった。しかし、門を確保した自衛隊は制圧後に基地をつくり、伊丹が連れ帰ったコダ村の難民を中心につくられたアルヌス協同生活組合が発展する形で、丘の麓は大きな街となっている。
またこの地域は日本と帝国の和平成立の際正式に日本に割譲された為、日本国アルヌス州となっっている。
この地域に関して登場位人物の考えであるが、伊丹は、日本から特地に来た際に「特地とはこういう場所だ」と一目で理解し気持ちを切り替えられるよう、アルヌスには特地の文化をいろいろとりこんだ状態で維持していくべきだと考えている。ロゥリィは、日本からの文化的侵略を阻止する目的もあって、アルヌスに特地の神々の神殿を集めようとしている。多分逆効果とか言うな。
- イタリカ
帝国を構成するフォルマル伯爵領。
先代当主の開明的な考えにより所領内に多くの亜人種が集落をつくっている。
帝国とともにアルヌスの丘を取り戻そうと自衛隊と戦って惨敗した連合諸王国軍の敗残兵の攻撃をうけた際に、皇女ピニャや伊丹ら自衛隊と関係を持つようになる。
この地域は帝都に向かうには遠回りとなる位置に存在するものの、フォルマル伯爵家や住民の自衛隊に対する好感度が高い為、自衛隊の中継基地的な場所になっていた。
また自衛隊との深いつながりにより、帝国が二分してしまった際には、皇帝派の臨時政府が置かれることとなった。
- エルベ藩王国
帝国に従属する衛星国家のひとつ。国王は老境に差し掛かった武人デュラン王。
自衛隊との戦争の際は属国群と「連合諸王国軍」の一派として王自ら参戦するも、アルヌスの丘攻防戦において陸上自衛隊の銃砲火器や近代戦術により、率いた軍は全軍壊滅の憂き目に遭い、さらにデュラン王自身も左腕と左足を失い死に掛けた。この大惨敗が帝国の意図によって引き起こされたもの(銀座侵攻と自衛隊のアルヌス逆侵攻に対する防衛戦での大敗により、兵力の過半を喪失した帝国に対し、属国・服従国が叛乱しないよう、その戦力も自衛隊にぶつけさせて消耗させてしまおうというもの)と確信したデュランは、帝国に対する感情が最悪になり、後に日本と同盟を結ぶこととなる(この時点で帝国を介さない独立した外交を行使しているので、本来であれば藩が取れてエルベ王国となっているはずだが)。
この地域は自然が豊かな土地であり、ヤオの属する、炎龍に襲われていたダークエルフの部族が住むシュワルツの森が存在するのも、この国の領内である。
また地下資源が豊富に産出するらしく、国家の財源としている金・銀・銅の鉱山が存在する。さらに日本側の調査では天然地下資源(石油・ダイヤモンド等)が豊富に埋蔵されていることが判明している。のちに炎龍退治の件をダシに日本が同盟を持ちかけたのも半分近くはこれを目当てとしたものである。
なお、狭間は最初にヤオから炎龍退治を依頼されたときに「国境を超えて軍隊が進出することは出来ない」と言って断っているが、帝国の同盟国として戦闘に参加しているためこの時点で交戦当事国とみなして押し入ることは可能である。自衛隊(日本)が嫌がったのは反帝国の勢力と対立して、その結果第2の戦線を構築してしまうことだったのだろう。
種族
- ヒト種
いわゆる「人間」。特地にもともと存在していた土着民ではなく、遥か昔にアルヌスに開いた門を使って異世界からやってきた人々の末裔であるとされる。帝国の文化様式から、読者サイドでは平行世界の地球のローマからの移住者が主ではないかとの説もでている。ルルドと呼ばれる流浪の民も存在する。
- エルフ/ダークエルフ
特地最古参の種族と思われる種族であり、非常な長命を持つとされる。族長級の者の中には帝国成立以前より存命の者も存在する。
しかし、寿命が存在しないのと同じであり時間だけはたっぷりある為か、何かを覚える為もしくは何かを達成する為に努力すると言う概念が存在しておらず、魔法も楽器演奏もすべて「長い時間をかけて独自に身に着けていくもの」だと考えそれらの行為を実行している。
また、この種族の一種であるダークエルフは、種族の文化風俗としては狡猾な事を善しとするといわれているが、これはあくまで特地側の価値観によるもの。特に商取引や政治的駆け引きなどについては狡猾と言うよりは先進的と言った方が良い。現代日本の価値観から見ると実利主義だが義理も重んじる(炎龍退治の際、免職覚悟でやってきた伊丹が処分されないよう取り計らっている)と言ったところ。ヤオは例外で良く言えば実直、悪く言えば石頭。
- ヴォーリアバニー
兎の耳と尻尾を持つ亜人。オスが生まれる率が異常に低い為、アマゾネスのような社会を形成していたといわれる(他種族との交配により生殖しているケースが多い事がマンガ版で描かれた)。
この種族は高い戦闘能力を誇っていたが、物語の時点ではゾルザルにより送られた帝国兵に敗れた為に、主にフォルマル伯爵領にコミュニティの拠点を移した。
Web版では「ボーパルバニー」と呼称されていたが、首をはねられる危険性を考慮してか単行本以降は変更されている。
- キャットピープル
猫耳&尻尾な猫型亜人。語尾に「~にゃ」とつけて喋る他、ゴロゴロとのどを鳴らしたりする。
この種族は身体能力は高い為、鍛えれば戦闘もこなせるようになる。
なお、アルヌスの街が発展したのは、ある意味彼女たちがやってきた事も一因と言っても良い。
- メデュサ
メデューサの様な蛇髪を持ち、その髪で捕えた相手の精気を吸着することにより生存していく種族。当然相手は死ぬため、種族としては迫害されて個体数が非常に少ない希少種族である。
この種族は首をはねられても死なない。逆に首をはねられた状態から精気を吸うと成長した身体が生えてくるという。
Web版ではずばり「シャンブロウ(C・L・ムーアのSF小説およびそれに登場する生物の名称)」と言う呼称だった。
- セイレーン/翼人/ハーピー
セイレーンは、髪の毛が羽根になってる亜人間で、翼人は背中に翼が生えた人間。
ハーピーは腕が翼にはっている亜人間。
なお、セイレーンとハーピーは女性しか生まれない(おそらく異種族との生殖により種族を維持している模様)。
- アクアス
外伝で登場した水棲種族。男性は人間に似たシルエットをしているが、女性は西洋の人魚な外見であり、長い髪を束ねて胸を隠しており、常に全裸と言えなくもない。
※その他、狼頭や狐耳の亜人間、小人族や巨人族、ケンタウロスや額に第三の感覚器官がある人型種族など、様々な亜人種が登場し、海辺の方にはSAN値が削られそうな外見の種族も存在するとされる(作者が執筆していないためわからない)。
戦闘
題名に自衛隊とある通り戦闘ももちろんあるが、大方の人が想像している通り自衛隊の一方的なタコ殴り状態にある。初期のアルヌス攻防戦などは見る人が見れば発狂するんじゃないかと言うくらいの一方的な戦闘になっている。
何せ集団戦法全盛期に(旧式とは言え)大量の戦車や榴弾砲、機関砲が鬼のような砲撃を加えるのだから無理もない。
一応ファンタジーらしく戦闘魔法もあるのだがこの手のお約束として使える魔道師が少ない。さらに戦闘魔法自体が(特地視点での)戦術の進歩や戦場規模の拡大、詠唱の煩わしさ等により大分廃れており、実際魔法で直接的な戦闘を行ったのはレレイとテュカ位である。(漫画版ではヴォーリアバニーと帝国との交戦で魔法の使用が描かれている)
また射程面でもかなり不利らしく、火砲の中では短射程の部類に入る中迫撃砲にすらアウトレンジされるらしい。
一応、日本と接触したレレイの研究により僅かに再興しはじめているが、彼女自身が「危険な技術」と判断しているため研究成果のほとんどが彼女の胸中にしまわれている。
ただし攻撃前に現地語で警告したり、政治的要因からむやみに戦力を動かせないなど自衛隊側もかなりのリミッターをかけられている。また、講和条件によっては特地側だけでなく地球側の経済・政治に悪影響を与えかねないため、戦力的にはともかく戦争全体としてはワンサイドゲームと言う訳ではない。(例として、日本は前例を参考に賠償金の目安として日本の国家予算を僅かに上回る額を要求したが実際にそんな額の賠償金を支払った場合、貨幣不足で特地の経済は崩壊する上、日本側もいきなり国家予算と同額の金が湧くため急速な円安を起こしてしまい世界有数の貿易大国でハイパーインフレが起こりかねない)
また、現地では天災レベルの存在の炎龍などは空飛ぶ戦車(実際第三世代MBT並みの装甲を持つ)とでもいうべき怪物であり、自衛隊側も相応の戦力を整えなければ対応できないなどやはり完全な自衛隊無双と言う訳ではない。(例として特地側の龍兵がのる飛龍は腹部を12.7㎜徹甲弾でどうにか貫通と言うレベル)。
余談ながら、特地に派遣される兵器は一部を除きほとんどが退役間近の旧式か書類上は廃棄されていながら諸事情により保管されていたものである。
これは、銃剣で刺突した際に鎖帷子に引っかかるといった相性問題の回避以外にいざとなれば廃棄・破壊しての撤収もあり得る為そうなっても惜しくない上、ただ廃棄するには惜しい兵器を一掃処分するためと、90式など比較的新しい兵器は電子機器が発達しすぎていることがあだとなり、GPSはおろか人工衛星もない特地ではそれらの電子部品が役立たずどころかデッドウェイトになってしまうため、むしろそれらを積んでいないロートル兵器の方が使いやすい為である。
そのため作中では74式戦車やF-4戦闘機などが活躍する姿が大いに楽しめる。なお、基本的に陸空戦(と言うか門が銀座にしかないし)なので海自の出番は新章までない。
ちなみに旧式でも62式機関銃の出番はない。……一応、コミック版ではイタリカ防衛戦の際に数コマだけ登場しているのだが、結局1発も撃たずじまいであった。
漫画版では銀座での交戦を描いたシーンでは国内なので新しい兵器も登場しており、AH-64Dアパッチや10式戦車、V-22オスプレイ、RQ-4グローバルホークなどが描かれており、以降の話では特地に持ち込めないかなど会話に上っている。また、銀座からアルヌスへの逆侵攻の際は90式戦車・10式戦車(この両者を装備するということはつまり富士教導団)が前衛として描かれている。
ちなみにアニメ公式サイトのメニューでは自衛隊の予備装備の一つである11.4mm短機関銃M1のシルエットが描かれているが、本編では登場していない。
主な登場人物
この項目では登場人物に関して解説を行う。メインキャラクターを説明したのち、自衛官、特地のキャラクター、現実世界のキャラクタ、その他の順番となっている。リンク先に記事があるキャラについてはそちらに説明を譲る。
メインキャラクター
- 伊丹耀司(いたみ ようじ)
声 - 諏訪部順一
声 - 金元寿子
声 - 東山奈央
声 - 種田梨沙
声 - 日笠陽子
声 - 戸松遥
自衛隊関係者
- 栗林志乃( くりばやし しの)
声 - 内田真礼
- 富田章(とみた あきら)
声 - 安元洋貴
- 倉田武雄(くらた たけお)
声 - 石川界人
- 黒川茉莉(くろかわ まり)
声 - 明坂聡美
- 桑原惣一郎(くわばら そういちろう)
声 - 山本兼平
- 古田均(ふるた ひとし)
声 - 濱野大輝
- 仁科/笹川/勝本/東
これらの人物は桑原・富田・栗林・黒川・倉田・古田らと同じ第三偵察隊に所属する自衛隊員。コダ村の難民を襲撃した炎竜を撃退した際に、勝本が撃った110mm個人携帯対戦車弾が撃退の要因となった為、その一部始終は、「鉄の逸物」と言う武器と「後方の安全確認」の魔法の呪文として特地内に知れ渡り、「緑の人」と呼ばれるようになった。
なお、閉門騒動時に全員日本に帰還した為、大祭典で勲章をもらう事はできなかった。
- 柳田明(やなぎだ あきら)
声 - 遊佐浩二
- 健軍俊也(けんぐん しゅんや)
声 - 小山力也
声 - 綿貫竜之介
特地に派遣された自衛隊における伊丹の直属の上官にあたる三等陸佐。こんな立場のため今作有数の苦労人である。
閉門騒動時には、アルヌスに来た避難民を怪異から守る為に、命令を無視して助けに行こうとする桑原ら第三偵察隊員を止めようとするが、最終的には自身の責任で第三偵察隊を率いて難民救助に向かう。
その際大けがをした為、桧垣と行動を共にした第三偵察隊員は日本に戻った。
- 出雲/剣崎/槍田/的射/忍野
伊丹が以前所属していた特殊作戦群のメンバー。伊丹の布教によりとある作品の登場人物達の様なコードネームを持ち、一人のサーヴァントに一人のマスターがつき、オペレーターであるマスターの指示を受けるという運用法をとっている。
出雲は特殊作戦群の隊長。でコードネームは「キャスター」。
槍田はコードネーム「ランサー」
高い狙撃能力でゾルザルを怯えさせた的射のコードネームは「アーチャー」。三等陸尉。
帝国兵を音も無く殺す忍野のコードネームは「アサシン」。
その他にコードネーム「ライダー」の存在が確認されている。
なお、当時の伊丹のコードネームは「アベンジャー」。
漫画版では呼ばれてはいないものの、ヴァイパー、ハンター、ダスターが居る模様。
- 礼文(れぶん)
特殊作戦群において武器係の一等陸曹。外伝参『黄昏の竜騎士伝説編』より登場。
ちょっと某先任軍曹にしごかれて心を病んだ海兵隊員めいた狂気を秘めた筋金入りの銃器愛好家で、管理している銃器の中には彼が個人的にカスタマイズしたり名前をつけたりしているものもある模様。
北の辺境へ向かう伊丹に、『シャーリーン』と名付けたMP7A1短機関銃と、『セレッサ』と名付けた散弾銃を渡していた。
- 神子田瑛/久里浜純
航空自衛隊から特地に派遣されてきた飛行時間1,000時間を超えるベテランパイロットコンビ。
日本から持ち込んだが回収せず、最終的には特地で処分する予定で運び込まれたF-4ファントムを駆り、炎龍とチキンランを繰り広げたり、新生竜を撃墜したり、ブルーインパルスよろしく特地の空を舞って人々を驚かせ、自分達以外に米軍も旅客機もいない空を楽しんでいる。
この二人の名前の元ネタは、新谷かおる原作で二人と同じファントム680号を駆るパイロットが主人公の漫画の主人公「神田」と「栗原」だと思われる。
それを受けてか漫画版では、年を食った神田と栗原にしか見えない容姿で描かれていた。
また、搭乗するファントムもさりげなく尾翼が段だら縞になっている。
アニメでは描かれていないが、機体番号は680となっている。(もう一機は320)
声 - 家中宏
東京大学の哲学科出身ながらも一般隊員からのたたき上げと言う異色の存在だが、たたき上げゆえに話の解る人物でもある。
帝国が日本人を拉致していた事実が発覚した途端、防衛大臣の許可をとり帝都の元老院を爆撃するなど義侠心に厚いが、シビリアンコントロール下にある組織の長として規律に縛られざるをえない事も自覚している。
そんな自分達に対して、ある意味柔軟な思考で炎竜退治や拉致被害者救出やらをやってしまう伊丹の事を「絶対に死なせてはいけないバカ」と評価している。
「撤退する時は一番最後」と言う己の信念に従い、閉門騒動時に最高責任者として特地に残った。
- 江田島五郎(えだじま ごろう)
外伝弐『黒神の大祭典編』より登場。特地の海洋事情を調査するために派遣された。
素材を削って帆船模型を作る程のマニアな面をもっているが、優れた洞察力と視野の広さで大祭典を成功させたり、ボーゼスの父親と富田の間のわだかまりを解消させたりしている。
薔薇騎士団
この騎士団はピニャ・コ・ラーダが貴族の子弟をまとめたものであり、現在では軍人とならなかった女子が主たるメンバーである。
声 - 内山夕実
声 - 澁谷梓希
「帝国」貴族カルギー男爵の娘。見た目は男装の麗人。
薔薇騎士団では白薔薇隊の隊長を務めていたが、ピニャの日本語学習要員に選抜され、ヴィフィータに隊長職を譲りアルヌスに来た。
ヤオ並みの不幸属性持ちで、イタリカ救援の途上で伊丹を捕縛した事でピニャを窮地に追い込み(本人がそう思い込んだだけだが)、アルヌスでは皇帝の次子ディアボと懇ろになった事でディアボの空回りに付き合わされて民衆の前で土下座する事を強いられた。
また本編における騎士としての活躍もヴィフィータに持っていかれ、姉妹縁のシャンディーも不幸な目に遭い、と、登場する度に何かしらの不幸がついてまわっている。
まあそれを本人が気にしてなさそうなのが救いではあるものの……。
またスピード狂であることが示唆されており、未商業化の外伝『商売繁盛編』では倉田に高機動車に乗せてもらい飛ばせ飛ばせと煽っている。また、これを元ネタにしたコミカライズ版コミックス4巻巻末4コマでは「F-4に乗せてくれ」と言っている。ちなみに神子田が二つ返事で了承しかけたが、久里浜に止められた模様。
声 - 葉山いくみ
声 - 田村睦心
声 - 大久保瑠美
薔薇騎士団所属の騎士。
アルヌスに赴く日本語学習要員に選ばれた。
ニコラシカと共にピニャが騎士団員の名前を挙げる際に必ず登場する。
イタリカでのピニャとゾルザルとの決戦時に、シャンディーと共に皇帝の居室を守る死守命令を与えられ、暗殺者の死なばもろともな特攻を受けて戦死した。
声 - 山本格
ピニャ達の両親の方に近い年齢のスキンヘッドな男性で、実戦経験で積み上げた歴戦の勇士。なお彼は薔薇騎士団では数少ない男性メンバーで、的確な助言でピニャを助ける。
イタリカで盗賊と戦った際には、ピニャに「無事なのは解りきっている」と言われるほどに信頼されている実力者で、実際に返り血を浴びることなく最初の戦闘を終えている。
一兵卒出ながら騎士補と言う地位にあるが出自の関係でここまでが昇進の限界らしい。
またこのキャラクターはWeb版から単行本化に際して結末が大きく変更された人物の1人。
アルヌス協同生活組合
炎龍に村を焼かれ、その後自衛隊に保護されたコダ村の難民が、自活のために立ち上げた組織がもととなって作られた団体。後に自衛隊のサポートやレレイ・ロゥリィ・テュカの働きもあって商売が軌道に乗り、住んでいた難民キャンプを一大交易拠点街に成長させ、特地でも有数の大規模な企業体になった。
声 - チョー
声 - 楠田亜衣奈
商売繁盛の好景気スパイラルに入ったアルヌス協同生活組合が、イタリカのフォルマル伯爵家に人手の斡旋を依頼した際にやってきたヴォーリアーバニー。尻は安くないらしい。
食堂の接客担当として働いていたが、裏の顔はアルヌスに送り込まれたフォルマル伯爵家の密偵。
主任に格上げされて個室を与えられた事に喜んでいたところに、フォルマル伯爵家の公印が押された密書が届き、悩みに悩んだ末に密命を実行する為に、帝国に拉致された後に救出され、アルヌスの丘の自衛隊駐屯地にある病院に収容された望月紀子の命を狙う。
その際現場に居合わせた柳田と戦ったことで暗殺は失敗に終わり、デリラは骨盤を損傷する重傷を負うが、逮捕後に裁判のために連れて行かれた日本で、治療の際に骨盤にチタンを埋め込む手術をうけ元通りに回復。
執行猶予判決を受けて拘束が解かれた後は、自分との交戦で後遺症が残ってしまった柳田への贖罪の為に尽くす事を決め、夜の世話から諜報活動、高い戦闘能力と日本語会話可能な点を活かした特殊作戦群への協力に尽力した。
閉門騒動時も柳田と行動を共にした事で日本に行く事になり、4年後は古田の小料理屋の看板娘となっていた。
声 - 相馬康一
アルヌスの食堂で料理長を務める壮年の男性。
別の街で食堂を切り盛りしていたが閉店する事になり、アルヌスにドワーフ大工集団の食事係としてやってきたが、ドワーフ達が食事係を見下すのに耐えられず、自ら売り込んで食堂の料理長となった。
一度店をつぶして苦労している経験の持ち主な為か現状を失う事を恐れており、(事前に本人には伝えていたが)デリラが問題を起こした際には自衛隊に協力し、ディアボが中国と手を結ぼうとした際はレレイの拉致に協力した。
商売繁盛編では正体に気づいていないようだが盗賊団の一員をアルヌスに引き込んでいる。
- ウォルフ
狼頭の人狼系亜人の男性。
アルヌスでは主に街中の警備を担当している。
声 - 西明日香
アルヌス協同生活組合が営むPX店員のキャットピープルの娘。
フォルマル伯爵家から斡旋されてアルヌスにやってきた。
ヤオに頼まれて赤本の存在を教えるが、持ち出し厳禁の本であった為、炎竜退治の交渉の為に譲ってほしいとせがむヤオに対して『もしこれで失職したら、自分の仕送りを頼みにしている家族や同族の事はどうなる』と思い、困り果てていた。
閉門騒動後は、PX店員からレレイの助手に転職した。
また、コミカライズ担当の竿尾悟による番外編漫画ではウォルフといい感じになっていることが多い。
- ドーラ
声 - Lynn
狐耳と狐尾をもつ亜人種の女性。
フォルマル伯爵家のからの斡旋組で、デリラと共に食堂の接客係として働く。
日本
この項目では自衛官以外の現実世界側の登場人物の解説を行う。
日本政府
- 北条重則(ほうじょう しげのり)
声 - 秋元羊介
銀座事件当時の内閣総理大臣。竿尾悟の漫画版では第87~89代総理な外見で描かれた。
「門」を通じて日本とつながった異世界は日本のこれまで未確認だった土地だと言う論法で、特地に自衛隊を派遣する法案を成立させた。以降は登場しない。
- 本位慎三(もとい しんぞう)
声 - 樫井笙人
北条の後をうけた総理大臣。嘉納曰く「腰抜け」。漫画版では第90・96代総理な外見で描かれた。
伊丹と共にテュカ・ロゥリィ・レレイが証人喚問で日本をおとずれた際に、情報機関に調べ上げられていた大臣・官僚の不正や汚職の証拠を隠滅する代わりに、彼女らを直接引き渡すようアメリカ大統領ディレルから圧力を受ける。
結果、伊丹らを護衛していた特殊作戦群は撤退する事になったが、そのディレルの送り込んだ米軍特殊部隊もロゥリィによりロシアと中国の工作員もろとも全滅させられたところで、病気を理由に総辞職する事でアメリカのカードを無効にすることに成功した。
- 森田
声 - 掛川裕彦
本位の後をうけた総理大臣。モデルは第91代総理と思われる。
「門」を外国に売り渡そうとした為に、嘉納らの策謀により総辞職させられてしまう。
- 嘉納太郎(かのう たろう)
声 - 金尾哲夫
- 夏目
嘉納とコンビを組んで活躍し、閉門騒動時には特地に残る狭間へむけて指令を送った。
- 白百合玲子(しらゆり れいこ)
声 - 早水リサ
本位内閣の首相補佐官。モデルは日本初の女性防衛大臣と思われる。
外務省の菅原と共に帝国との和平および賠償の交渉を担当し、帝国に赴いた際はゾルザルのクーデターに巻き込まれた。
日本に戻った後に、帝国正統政府と交渉を再開するが、シェリーにやりこめられてしまう。
- 幸原みずき(こうはら みずき)
声 - ゆかな
官僚・公安
- 菅原浩二(すがわら こうじ)
声 - 興津和幸
外務省の官僚。伊丹らの証人喚問にお忍びでついてきたピニャと白百合が交渉した際に事務担当秘書官として同席した。
ピニャが帝都に戻った後は、自ら特地に渡って特地語を習得。キケロや講和派の有力貴族に対して”四季があって森と水が綺麗な”日本の特産品(真珠・反物・漆器等々)を武器に裏交渉を重ねた。がその過程で有力貴族のカーゼル侯爵に近づく為に真珠のネックレスを贈ったシェリー・ノール・テュエリに付きまとわれる事になる。
帝都が地震に見舞われた際にゾルザルに連れられていた拉致被害者の紀子の存在を知ると、伊丹らがゾルザルを打擲する事を黙認したり、ゾルザルのクーデターにより戒厳令下となった帝都で白百合らと翡翠宮に幽閉同然の扱いをうけていた際、自分に助けを求めたシェリーが捕えられそうになったところで「俺の嫁」宣言する等、熱血漢なところがある好人物だが、シェリーを嫁にする事で外務省の仲間達からは出世は終わったと思われている。
閉門騒動時には、日本へ送られるシェリーとは逆に、シビリアンコントロールや政治的な判断が出来る人材の必要性を考慮して特地に残った。
外伝においては、ピニャに容姿の似ていた女海賊ロゼに、ピニャの影武者役をやらせようとマイ・フェア・レディのヒギンズ教授な教育を施した事で気に入られてしまう。
- 駒門英世(こまかど ひでよ)
声 - 桐本琢也
警視庁公安部から防衛省に出向していた人物で、伊丹と3人娘らの護衛を担当した。
働きアリばかりの中で怠ける事が出来る伊丹を尊敬しているとの事。
ロゥリィのハルバードを奪った不審者が重さによりその場に倒れこんだ為、その武器を不用意に持ち上げようとしたところ腰を痛め、杖が必要な身体になってしまう。
後に公安に復帰すると、日本における中国とマスコミの情報工作に対抗。栗林菜々美が務めているTV局の肥田木社長を、アジアンアイドルのトゥーレン・ホゥナとの枕営業現場に踏み込み、児童買春と薬物不法所持の現行犯で逮捕する事で、捏造ばかりしていた報道への変革の道を作った。
漫画版では少々陰気な感じ、アニメ版ではどこかコートの似合う刑事風の見た目となった。
民間人
- 葵梨紗(あおい りさ)
声 - 南條愛乃
- 望月紀子(もちづき のりこ)
声 - 山村響
- 栗林菜々美(くりばやし ななみ)
声 - 久保ユリカ
同期に遅れをとりアナウンサーとして華々しく活動できずにいたが、伊丹ら一行が特地に戻る際に銀座で取材していた事から、梨紗が仕組んだ騒動の中で取材出来る唯一の存在となった為、実況中継のアナウンサーを務める事になった。
その実況中継中に姉の志乃に遭遇した事により「伊丹ら一行を狙った一連の騒動」が「外国の手引きで行われた事」が世間に暴露されるかたちとなった為、華々しい道は閉ざされてしまう。
また、アポクリフ調査に同行した際に閉門しなければならない異変を知るも上司に握りつぶされてしまった為、望月紀子と共謀した菜々美は、握りつぶされるかわりに特地のなんでもない情報を伝えるコーナーを約束させ、放送時に紀子のブログを引用し、そのブログへのアクセス数が一気に上がったところでアポクリフの件をブログに公開してもらい、マスコミを後追い報道に追い込んで紀子のブログからの正しい情報発信に貢献した。
外伝の描く4年後は独立し、情報を加工せずに伝えるネット放送局のキャスターとして淡々と事実を伝える事に終始している。
- 古村崎哲朗(こむらざき てつろう)
声 - 佐久田脩
学生時代に全共闘運動に参加した経験のある古参ジャーナリスト。
本人的には、「自由に報道するため、何事も否定的に報道する」事を基本としているとの事であるが、その実態は典型的なマスゴミ体質の悪徳ジャーナリストであり、自分のせいでゲリラの犠牲になったカメラマンの事を自衛隊の責任の様に捏造したり、航空自衛隊員がいつでも対応可能なようにと滑走路で寝ていることを怠慢だと勘違いして非難したり、カメラが回っていないところでは「報道の中立性」を否定する等、無知と偏見を露呈させている為に読者視点では説得力が無い。
そもそも経歴の時点でロクでもない奴だと察した読者もいたことだろう(学生運動の参加者からジャーナリストになるという経歴は1970年代にマスコミ業界に入った人間に多く、多くが自らがふれた左翼理論に基づき行動していることが多い)。
一応、自分のどうしようもない人格を自覚してはいるようで、後輩である菜々美に対してマスゴミの現状を教えたり、助言もしてはいるのだが……。
- 肥田木(ひたぎ)
テレビ局の社長で森田総理と関係が深い。
トゥーレン・ホゥナのハニートラップによる枕営業に手を染めており、森田内閣退陣時、駒門に児童買春と薬物不法所持の現行犯で逮捕された。
- 養鳴/漆畑/白位
本格調査の前の下見として特地のクナップヌイの調査に赴いた教授達。
外国勢力
この作品においては特地の利権等を狙うため、諸外国の人間も登場する。
アメリカ
- ディレル
声 - 星野充昭
アメリカ合衆国大統領。モデルは多分第43代大統領、ちなみにアニメ版では偶然なのかはわからないが、第45代大統領に似ている容姿として描かれている。
特地で得られる利益を横からかすめ取ろうとテュカ・ロゥリィ・レレイの拉致をもくろむもこれに失敗している。
声 - 竹内良太
CIA日本支局統括責任者で、公安の駒門とも顔馴染み。
箱根の作戦ではハイデッガーたち実働部隊の壊滅という事態に陥るが、特地に帰還するために銀座を訪れるテュカらを捕らえようと画策するが、駒門に先手を打たれた。
声 - 前田弘喜
特殊工作員。箱根に宿泊している伊丹達一行を襲撃してピニャ殿下を拉致しようとするも護衛の自衛隊特殊作戦群にことごとく阻止される。アメリカの政治工作によって特殊作戦群が撤退した後、さあこれで拉致が出来ると思われたが、侵入した先で他国の工作員と遭遇、更にロウリィ一人に翻弄されて四つ巴の戦闘となり、中国とロシアの工作員共々一人残らず殲滅させられた。
中華人民共和国
- 董徳愁
声 - 楠見尚己
中華人民共和国主席。マンガ版におけるモデルは多分第6代国家主席。
特地の資源と土地を狙っており、こちらはアメリカよりも直接的な行動をとり、間接的な内政干渉やレレイ誘拐といった悪行を繰り返す。
- 劉
董の命令で活動するエージェント。
デモ隊を隠れ蓑にした工作員部隊を用いて『門』の独占及び破壊を目論んだが、『門』の安定装置として機能していた建造物部分の破損により偶然別世界(≠特地)に繋がった前出とは別の門を興味本位で覗いてしまい、蟲獣に食い殺される悲惨な最期を遂げた。
なおweb版では「共産党国家戦略企画局・局長」の肩書があり、日本国内のいわゆる「プロ市民」と呼ばれる集団や、マスメディア内の「同調者」を使った情報戦略を部下に指示している。ディアボや他国の同調者とともにと共に国連旗を掲げた上で化学兵器を使用してアルヌス駐屯地を一時占拠するが、鹵獲した自衛隊の武器の使用に悪戦苦闘していた。というのも自衛隊の規定で小銃などの武器を整備・保管する際には一部の部品を「わざと緩めておく」よう規定されているがそれを知らず、整備不良と勘違いしていた。(単純構造の武器に慣れていたうえに他国の銃と違い現物が用意できない64式の整備は出来なかった。)
- 鈴芳華
中国の女性工作員。
軍人ほど戦闘力はないが、語学力などに優れる。劉の命令でデモ隊の暴動に巻き込まれた観光客を装い特地に潜入。アルヌスで初めてみる亜人種に何かを感じ取ったのか、誘いを受ける返答をした。レレイの身柄奪取を企て奪取後劉と合流するが、日本側から門に飛び込んできた伊丹に跳ね飛ばされ気絶した所の身柄を確保された。
- トゥーレン・ホゥナ
表向きは東アジアのスーパーアイドル。だがその実態はハニートラップ要員。日本での販売権を持つテレビ局によって人気をでっち上げられおり、駒門の部下がファンクラブに入っているが、彼が入った時点で会員は3人しかいなかった。肥田木が逮捕された時に保護された。
ロシア
- ジェガノフ
ロシア連邦大統領。モデルは第2・第4代大統領と思われるが、漫画版ではあんましハゲてないので第3代の方かも。参考
特地の資源により資源外交に支障が出ることを恐れており、特地の存在を邪魔に思っている。アメリカや中共同様一度はテュカらの拉致を目論んだが、この際に失敗してからは不気味なほど沈黙している。ロシアには先進国に対する資源外交と並んで途上国向け兵器輸出という重要なファクターがある為帝国の要人を敵に回すような行為を自重しているのか(帝国にとって今後軍事の刷新は課題になると思われるが、日本の国家予算が5億スワニ弱と聞いて驚いていた帝国に自衛隊の兵器はとてもじゃないが買えない。よしんば国内設計の国産兵器なら日本側が無理してディスカウントできてもアメリカ製は無理)。作者が忘れただけじゃ……ないよね? よね?
帝国
皇室関係者
声 - 斧アツシ
声 - 小西克幸
皇帝モルトの長男で、自分は無能を演じていると思い込んでいる無能。馬鹿兄1号。
本編におけるラスボスポジションの彼は、「有能な怠け者」と前述された主人公の伊丹とは対になる「無能な働き者(やる気や行動力「だけは」ある無能)」といったところ。
アニメでは初登場の時点でマルクスをビビらせるなど空恐ろしい一面がより強調されている。
体格の良さに対して非常に幼稚で自分に自信を持てないでいたが、テューレらにより自分は無能を演じているのだと思い込まされ、何もかも自分を認めない周囲が悪いとふきこまれた結果、自衛隊に対する無知もあり抗戦を支持しクーデターを起こすまでになる。
テューレに対しては自分所有の愛玩奴隷の一人として粗雑に扱う一方で自分に自信を持たせてくれた特別な存在としても認識しており、時には彼女を私設秘書の如く扱ったり、高圧的ながらも気遣う一面も見せたことがある。
クーデター後は帝都に戒厳令をしいて講和派を捕えたり、自分に反対するものを処罰できる法案を成立させたり、民衆からの支持を失うゲリラ作戦を行ったりと帝国崩壊の道を突き進んだ。
とある事件により伊丹の事をたいへん恐れている。また料理にだけは嘘をつかない古田の姿勢は評価している。
ピニャとのイタリカ決戦に敗れ、敗走中にテューレと再会。最期は彼女に刺され死亡。彼の運命は、自分が陥れ、自分に自信を持たせてくれた女の手で破滅へと導かれたという皮肉な物であった。
声 - 梅原裕一郎
皇帝モルトの二男で、自分は大物だと思い込んでいる小物。馬鹿兄2号。
ゾルザルのクーデターの際に異母妹であるピニャを見捨てて帝都から落ち延びたところから転落人生が始まる。
アルヌスにもぐりこんでいた中国の工作員と結託し、その力を使って権力を手に入れようとしたものの、詰めの甘さと小物ぶりから失態を犯し、レレイを誘拐していた事が知れるとアルヌスの人々から白眼視される事態に陥る。
最終的にはロゥリィの差配により、アルヌスの人々の為に働く事になった。
門が再開通した際は、アルヌスの知事に立候補する予定であるとされるが……富田とボーゼスの結婚式の際に空回りを起こして顰蹙を買う等、小物ぶりに改善は見られない。
Web版から単行本化に際して結末が大きく変更された人物の1人。
声 - 小清水亜美
ヴォリアーバニーの純血種で族長を務めていた人物である。
全裸やベッドシーンで登場する事が多く、果てには兵士達に輪姦されてしまう等、実は不幸属性もちのヤオ以上に不幸なめにあってばかりな女性。
ボウロにそそのかされたゾルザルから仲間達を守る為に、自らその身をゾルザルに捧げて愛玩奴隷になったものの、約束は反故にされ、故郷は壊滅。更に仲間達から裏切り者と呼ばれる恨みの対象になってしまう。
事実を知った後はゾルザルに復讐する為に、ゾルザルの弱点を見抜き、寝室で伽の相手をしながら、無能なのではなく無能を演じていると信じ込ませた。族長時代のほぼ独断と思われる降伏の結果として部族壊滅の遠因を作ったり、お人好しで実直という日本人の根本を知らずに一面的・断片的な情報のみで謀略を仕掛けるなど、詰めの甘さも見受けられるが後者に関しては立場的・タイミング的に容易く知り得る状況ではなかった点にも留意されたし。
ゾルザルのコントロールにはまんまと成功し、日本人を狙った謀略も自衛隊側に重症者を出すなど確かな成果も出している。更には自分に魅入られたボウロ一味の手綱を握ったり、あのモルトに毒を盛らせてゾルザルがクーデターを成功させるための御膳立てを難なく調える辺り、姦計に関しては間違いなく作中でも上位。
ただし前述のように圧倒的に情報が不足している時点で姦計などやるべきではなく、帝国との屈辱的な敗北からなんも反省してない証拠。返って自身の敵対者を増やしたうえさらに憎悪させる結果になる。要するに彼女は周りを無能だと思い込んでいる無能であり、ゾルザルとは類友。境遇に同情すべきところはあるもののこの評価を覆すことは難しい。彼女の思惑はデリラの事件で自衛隊を自身の敵対者にした時点で破綻しているのだから……
他にも、ゾルザルがほんの少しでも彼女に疑念を抱いていたら失敗していた機会はいくつかある。ゾルザルは“彼女が思っているほどには”無能ではない。ただ単に個人的な信頼によって危ういところを切り抜けられただけの話である。彼女の族長としての経歴はほとんど明らかにされていないが、少なくともデュランの足下にも及ばないのは確かだろう。
ゾルザルのクーデター後は彼の暴走を手助けして事態の悪化を助長。思惑通り帝国は壊滅的な状況にまで陥った。
そんな中でスパイとしてもぐりこんでいた古田と通じ合う。この過程で自分の愚かしさに徐々に気づかされてもいく。本心ではゾルザルの元から誰か助け出して欲しいと言う思いも持っていた事から、古田がゾルザルの元から脱出する際に手を差し伸べられるも、その幸福感に満足して、自らの使命を果たす為にゾルザルの元へと向かう。
ゾルザル殺害後の彼女もまた、単行本化に際して運命が大きく変わった1人であるが、作中で死ぬ点だけは変更されなかった。
- ボウロ
声 - 小山剛志
テューレの肉体に釣られて彼女の密偵になった男。異種族間の血を引く混血児たちの集団『ハリョ』の一員で、仲間の女性をゾルザルのハーレムに潜り込ませ、帝国の次期皇帝にハリョの血を引く者を就けようと策を巡らすも、ゾルザルの閨での嗜好を読み違えて失敗。その後、ゾルザルをそそのかしてヴォーリアバニー襲撃を引き起こさせた事を、当のゾルザルの口からテューレに知られ、挙句の果てに責任転嫁で殺害されるという自業自得の最期を迎えた。
フォルマル伯爵家
- ミュイ・フォルマル
イタリカの街とその周辺を統べるフォルマル伯爵家の現当主。
二人の姉が嫁いだ後に、両親を事故で同時に失ったため、11歳(初登場時)の若さで当主を務めている。
父の後を突然継ぐ事になったばかりか、先述の二人の姉が後見を巡って争った事もありイタリカに不正がはびこり、自身では領地を制御できなくなっていた。
自衛隊に敗れた連合諸王国軍の敗残兵に攻められた際も、誤解からイタリカにやってきたピニャに指揮権を渡し、自衛隊の協力により盗賊を退けた後は、ピニャに後見を頼んでいる。
漫画版では、どこぞのロボットアニメの某家の遺児の様な姿で描かれている。
- コルト
ミュイたちの父親にあたる先代のフォルマル伯爵。
種族間の摩擦は貧困が原因と考え、自身の領地に各地を放浪していた多くの亜人種を移住させ、希望する者は亜人種でもメイドとして雇い教育した開明的な人物……と言われている。
しかしどうもこの人物、ケモナーだった事も一因らしく、ミュイが大人になった際に、先代の愛人だった亜人種の女性から聞かされた話は(笑い話的な意味で)とても口外できる話ではなかったらしい。
亜人種に移住先として与える領地に関してであるが、人間では居住が難しい不毛の土地ばかりだった。この件に関してはヒト種至上主義を掲げる帝国に属している以上、優遇しているように見せるのは危険だった事や、不毛の地と言う印象を利用して盗賊の襲撃を回避し、定住できるようにする為だったのではと推測される。
実際、先代の開明的な思想は、その後のイタリカを救う一因となり、多くの亜人種からその恩に報いる為なら何でもすると言われている。
漫画版では、ビグザムの上でマシンガンを乱射しそうな外見で描かれている。
- メイド長
声 - 安藤麻吹
フォルマル伯爵家に仕えるヒト種の初老の女性。
礼儀作法に厳しく籠城戦の経験もあり、表・裏両面に長けた外交能力も備える女丈夫で、ミュイやメイド達からの信頼も厚い。
ヒト種・亜人種問わず一流のメイドとして鍛える他、キャットピープルやウォーリアーバニーといった戦闘を得意とする種族出身のメイドを戦闘用メイドとしても鍛えている。
なお作中では、メイド長と呼ばれる事が多く、メイド長と言えば彼女の事で通じるが、本編では一度だけ、怯えるミュイに声をかけた際に名前が「ラム」である事が明示されている。三河弁は喋らないので安心していただきたい。
しかし、アニメ版のクレジットでは『カイネ(メイド長)』となっている。
戦闘経験を訊ねたピニャへの言い回しからして過去に帝国の敵側として戦っていたと思われる。
- バーソロミュー
声 - 佐々健太
フォルマル伯爵家の仕えるヒト種の初老の男性。姓はノート。信仰する神は不明。
伯爵家の公印を管理する立場にあるが、女癖の悪さと借金という弱みを利用されて、デリラへの望月紀子暗殺命令に利用されてしまう。
その際メイド長・ペルシア・マミーナから拷問されボコボコにされても口を割らなかったが、根性の入れどころが間違ってるだろアンタ。最後は自衛隊に指紋を調べられた上向精神薬アミタールを投与されて自供させられた。(アミタール自体に自白作用はなく、意識を朦朧とさせた上で「薬のせいで仕方なく…」と言い訳を与えることで自白を促す手法)
- ペルシア
声 - 潘めぐみ
フォルマル伯爵家に仕えるキャットピープルのメイド。
文庫版の黒獅子氏による挿絵では、艶のある黒髪をボブカットにし、金色の猫目に鼻眼鏡をかけている。
イタリカを襲撃していた連合諸王国軍の敗残兵を殲滅後、ピニャとの間に協定を結んだ自衛隊が撤退する途中で、情報の行き違いからボーゼスらに伊丹が囚われてイタリカに連行された際に、伊丹付きのメイドの一人として登場した。
その後、伊丹の救出にやってきた倉田の、怯えでも性的でもないケモナーの純粋な好奇心による挨拶に惹かれて付き合いを始め、倉田から鉈の様に分厚く頑丈な日本の短刀をプレゼントされる。
表のメイドとしても鍛えられてはいるが、実は戦闘メイドとしても高い実力を持ち、イタリカに帝国の正統政府が出来て暗殺者が大量にやってきた際は、自衛隊と協力して駆逐していった。イタリカ市街で、ピニャとゾルザルの決戦が行われていた時は、フォルマル伯爵邸を警護し、送り込まれた暗殺者達を倉田にもらった短刀で倒し続けていたが、あと少して殺されるところまでおいこまれていたところを倉田に助けられた。
閉門騒動後も倉田との交際は続き、イタリカで窮地を救われた件があってからは倉田に対する独占欲を見せるようになった為、倉田がケモナーとしてアクアス族の女性=人魚を撮影していた際にヤキモチから関節技を極めていた。
- マミーナ
声 - 大西沙織
伊丹がイタリカに連行された際につけられたメイドの一人で、ヴォーリアバニーの女性。
ペルシア同様に戦闘メイドとしての能力も高く、暗殺者の駆逐作業の際は、セックスアピールに長けるヴォーリアバニーの特性も利用していた。
フォルマル伯爵家に対する恩義の想いは強く、デリラがアルヌスで事件を起こした際は、その原因にもなったフォルマル家の執事バーソロミューに対して怒りを(物理的に)ぶつけていた。
- モーム
声 - 徳井青空
伊丹がイタリカに連行された際につけられたメイドの一人で、ヒト種の女性。
- アウレア
声 - 麻倉もも
伊丹がイタリカに連行された際につけられたメイドの一人で、メデュサと呼ばれる希少な亜人種の女性。
見た目は愛くるしさ満点の幼女だが、先が蛇の様になっている髪で相手の精気を吸う。その際、相手の記憶も覗きこむ為、フォルマル伯爵家が裏の仕事においても帝国で一目おかれているのは、捕えられたスパイが秘密を隠し通せないアウレアの存在がその一因。
獲物を捕らえる用の爪も牙も無い為、愛くるしい外見で油断させた相手を襲う事から羞恥心の概念を持っておらず、アウレア自身も服を着るように指示されないと服を着ない。メイド長の教育により、普段は精気を吸う事を我慢する事を理解・実行している。
その為か、彼女にとって暗殺者が屋敷に侵入して自分の餌食になった事よりも、皇帝からの呼び出しの方が「タイヘン」な事らしい。
イタリカに正統政府を移し、フォルマル伯爵邸を皇居とした皇帝モルトに、精気を吸うのを調節できるなら試してみたいと思われるが、空気を読んだアウレアは、先代が存命の頃は、先代に言われて病気や事故で先の長くない人を死の恐怖から救ってやっていた事を話した。
なお先代当主の愛人の立場だった女性の一人にメデュサの女性がいるとされるが、それがアウレアと同一人物であったかは明示されていない。
その他帝国貴族
声 - 日高里菜
使徒・亜神
特地特有の、神の僕ともいうべき存在。通常、特地の神が特地に生きる各種族の中から選び出して託宣を授け、己に従属する亜神とする。神と亜神の違いは「肉体があるかないか」である。託宣を受けたときの肉体年齢で肉体の加齢が止まるため、外見の年齢と実年齢が一致しないことが多い。
声 - 佐倉綾音
冥府神ハーディの使徒で尊称は「猊下」。
ハーディの神官服である白のゴスロリ服を着崩している為、両肩や臍が露出しており、当然胸や太ももすら隠せていない竜人族の女性。見た目20代のヒト種な外見だが年齢は400歳オーバー(なお、亜神たちの中では後述のメイベルに次いで二番目に若い)。
登場する度に「深縹色」と添えられる肌の色と刺青と竜人由来の翼が特徴で、大鎌を武器としている。
敬語を使おうとすると舌を噛む、食事の際に衣装を気にせずに胡坐をかく等非常に男性的な性格で粗野な残念美人で、「お姉さま」と呼ぶロゥリィからは度々口調を窘められて敬語で喋ろうと努力するものの、習得にはまだ数百年必要な模様。
ハーディの命をうけて休眠期だった炎龍を起こして、水龍との間に新生龍2頭を設けさせ、それらを自ら手懐けた。
その後、炎龍との戦いで伊丹が負った傷をその身で肩代わりしていて弱っていたロゥリィを叩き伏せ、そのままハーディの元へ連れて行こうとするものの、炎龍を爆破して巣から戻ってきた伊丹がロゥリィらを連れて逃げ出したのにあわせて自衛隊の砲撃にさらされ、新生龍がミンチにされ自身も土砂に埋もれた事から伊丹を恐れている(完全に誤解)。
アルヌスの街にやってきた時は、ロゥリィが定めた法で亜神であっても代金は払う事になっているのを知らずに飲み食いした結果、手持ちが無く、代金を肩代わりしてくれる神殿も無かった為、組合への借金のかたちで代金を立て替えてもらった。かわりに、食堂のウェイトレスとして働く事になった(言動を見る限りそれができるのか不安になるのだが)ものの、食事量が半端なく特に日本の酒を好んで飲んだ為借金が減らずにいたが、閉門騒動時の蟲退治で功績をあげた事によりこの借金生活から解放された。
Web版から単行本化に際して結末が大きく変更された人物の1人。
外伝から登場した亜神。尊称は「樹下」。
樹海を構成する木々が、地面の下で根を結合しあい総体をもって個となる人格を得た事により神となったという特地でも稀有な存在である。
神の手により昇神したわけではない為、正確には亜神ではないのだが、本体が精神体ではなく実在する為、亜神として扱われている。
本体が樹海なので移動できない為、有事の際はヒト種の女性の様な果実を実らせて分身として送る。通常木は服を着ない事から分身の木の実も服を着る概念がなくロゥリィに呼ばれてアルヌスに来た直後は全裸だった。
ロゥリィに注意されて服を着る事(暫定的に自衛隊の迷彩服を羽織っていた)になったものの、この使いは服を着ると日光から栄養がとれなくなる為、伊丹から直接栄養を摂取しようとしたが当然ロゥリィに阻まれ、代わりに男の娘神官のモーイが与えられた。2時間程モーイと森の中で養分接種するとお肌ツヤツヤの状態で現れた。モーイ曰く「気持ち良い」らしい。またあくまで木の実なので出来る心配もない。
その後、ロゥリィの要請に応える形でアルヌスに神殿を建立することを承諾するが、樹下の神官は全裸が基本である点が(主に日本側の法的事情により)懸念されるも、前述の迷彩服が気に入った様子でそれをアレンジした衣装を着せることになり事なきを得た。(ただ一番しっくり来るのがギリースーツらしいため、それはそれで街中では非常に目立ちそうではある)
水中モーターで有名な会社……ではない。
外伝から登場した亜神の一柱で、尊称は「鎚下」。
1000歳を超える巨躯のドワーフ(なんか矛盾しているようだが気にしない)で、掌はロゥリィの頭部を包み込める程。
元々高名な鍛冶だったが、ロゥリィの武器であるハルバードを神鉄をもって作り上げた事を鍛冶神ダンカンに認められて昇神した。
その為、亜神としてはロゥリィが先輩なのだが、前記の関係もあってロゥリィからは祖父の様な扱いをうけており、彼は彼女を「お嬢ちゃん」と言っても怒られない。
富田とボーゼスの娘のナッシダを盛式で行うとしたロゥリィによってアルヌスに呼ばれ、アルヌスに工房を構える事を決めた。
外伝参「黄昏の竜騎士伝説編」では、伊丹には竜騎士用の槍と兜を、テュカには鏑矢をそれぞれ作ってプレゼントしている。
太陽神フレアの使徒にして亜神。尊称は「輝下」。
1000歳を超えるエルフの超絶美形な男性で、昇神時の年齢は上だが昇神したのが先だった事からロゥリィの事を「先輩」と呼ぶ。
七色の髪と合わせたその美形ぶりから、ダンジョンズ&ドラゴンズの高レベルパラディンの様に普段からチャームパーソン(信頼出来る友人や仲間であると思わせる能力)なオーラを放っている様な男で、アルヌスに行く途中に帝都を訪れた際は、ピニャも含めた女性陣の黄色い声に包まれた。
なお、某元州知事な蛮王の様な外見のヒト種の眷属「ユエル・バーレン」について、ロゥリィから伊丹に紹介された際に自身の「愛人」と表現されたものの、彼は訂正も否定もしておらず、伊丹曰く「阿部さん」らしい。
太陽神の使徒にもかかわらず、腹の中は冥府神ハーディの使徒のジゼルもひく程に黒い。
光神ズフムートの使徒にして亜神。尊称は「台下」。一人称は「躬(み)」
外伝から登場した亜神の一柱で、最も最近亜神になった存在である。
先祖はズフムートの加護を得てエデンと言う国を建国した勇者の末裔であり、亜神になったばかりの頃のロゥリィの友人の1人ベルティ・エム・フォーンは先祖である。ロゥリィ曰く彼女の外見は当時のベルティそっくりらしい。
因みにフォーン家の娘は、その心臓と大動脈を身体から引き抜く事で自身が死ぬかわりに「ディーヴァ」と言う人々をひれ伏せさせる力を持つズフムート由来の聖剣になる事から、権力者にその身体を狙われたため、その特徴である蒼い髪を染める等して隠棲を余儀なくされていた。
人間時代のメイベルの母も、フォーンの末裔である事を夫にあたる男性に知られるとメイベルを連れて逃げ出している。
その後は色々あってズフムート神殿で養育されたものの、隠れズフムート信者で、ベルティの事を知ったカストーリと言う男が、「ベルティと結婚してディーヴァの所有権を手に入れると同時に彼女の身体から抜こうとしていた野望をロゥリィにつぶされた事」のある人物であったが、「ベルティは結婚する事を希望していたがロゥリィがそれを御破算にした」といったズフムート信者に都合よく改竄された無い事無い事を吹き込まれ、それを真実と信じて、ロゥリィが祭祀を取り仕切る結婚式を妨害する為にアルヌスに現れた。
身体からディーヴァを引き抜いてロゥリィと戦う最中、自分が信じ込まされた事が嘘であることを当時の生き証人であるモーターやグランハムに見抜かれ、ジゼルによって冥府にいたベルティの魂から真実を聞き出した事で、自分が嘘に踊らされていた事に困惑。その隙をついてロゥリィに丘一つ越えるほどの打撃を受けて吹っ飛ばされた。
その他
- デュラン
声 - 天田益男
皇帝モルトの求めに応じて連合諸王国軍に参加するも自衛隊の火力の前に敗れ、片腕片足を失う重傷を負った為に伴の者を先に帰国させて自身は修道院で治療をうけていた。事前にモルトから自衛隊の情報を聞かされていなかった事から、修道院を訪れたピニャに対して非協力的な態度をとった。
後に、自衛隊の偵察隊員に発見されて病院に収容されて手術をうけた事で回復。その際、名前以外の一切は語らずにいたが、炎竜退治に出る伊丹を見送った後に狭間に身分を明かして炎竜退治を依頼し、エルベ藩王国の資源の代わりに自衛隊の協力をとりつけて息子から藩王の権力を取り戻した。
為政者としての能力は明らかではないが、武人としては特地側の人間としては優れた戦術眼・戦略眼の持ち主。自衛隊1万弱に対し侯諸国軍を招聘したことに当初から不信感を抱いていた。阻止線にどうやってとりついたのか原作では触れられていなかったが、アニメではその一部始終が描かれた。装備水準の差が縮まる夜襲を選択し(自衛隊も激しく照明弾を打ち上げていたので、夜戦の準備は不充分だったことになる。夜戦の準備が充分なら暗闇のままの方が暗視装備のある自衛隊の方が圧倒的優位)奇襲失敗を悟るや防御的要素を捨てて機動戦を命じている。
ゾルザルのクーデター後は静観を決め込んでいたが、帝国正統政府と日本の和平が成ると正統政府側として参戦。義手・義足の身で前線で健軍と共に戦った。
声 - 高垣彩陽
レレイの義理の姉。愛称はアルフェ。
レレイと違って活発で表情豊かでナイスバディな女性だが姉妹仲は良いと推測される。
学都ロンデルで鉱物魔法を研究している為、研究費用がかさんで貧乏に苦しんでいたところに、妹が導師号の試験を受けると聞いて姉として喜びはしたものの、自分よりも財力・知識・交友関係等のあらゆる面で勝るレレイに嫉妬して姉妹による魔法対戦を起こした事も。
暗殺者の出現で姉妹対決はうやむやのうちに終わったものの、自分が汚してしまったレレイの導師服の代わりに自分が着る予定で準備していた導師服を丈を徹夜で詰める等、根は妹思いの姉な模様。
自習基本のエルフとしては珍しい天文学の学徒フラット・エル・コーダとは良い仲。
声 - 平野文
学徒ロンデルに住む女性導師。
ロゥリィとカトーの旧友で、アルフェの師匠にあたる。口が軽く、特にアルフェの事は何でも喋ってしまうお婆ちゃん。レレイを『リリィ』と呼び、その度に訂正されるが、直さない。
- クロウ/メト/バン/フェン/ノッコ/コム/セィミィ/ナユ
声 - 武内駿輔(クロウ)/山下誠一郎(メト)/岩澤俊樹(バン)/村中知(フェン)/永塚拓馬(ノッコ)/藤原夏海(コム)/田澤茉純(セィミィ)/木村珠莉(ナユ)
伊丹・テュカ・ロゥリィ・レレイ・ヤオと共に炎竜退治に参加したダークエルフ達。
炎竜の巣に向かう伊丹の爆薬や武器の輸送を手助けし、炎竜と退治した際は勇敢に立ち向かったが全滅した。
クロウとメトとバンとフェンとノッコとコムは男性(なお最年少のコムで154歳)。
セィミィとナユは女性で外見はヤオと同じくらいかやや若い。
共に炎龍と戦ったことから伊丹やレレイの記憶に残っており、自分達の功績だと囃し立てられると彼らの名前を挙げる。
声 - 柳田淳一
テュカの実父である精霊種エルフ。住んでいたコアンの森の集落が第1巻『接触編』序盤で炎龍に襲撃され、テュカを残して他のエルフともども死亡したと思われていたが……。
未収録編
声 - Lynn
- 赤井弓人
本編未収録(後述)湯煙温泉編に登場する特殊作戦群の隊員。三等陸尉。
コードネームは「アーチャー」。
温泉に入る一行の長距離からの監視任務についていたが、視線をロゥリィに気づかれ、監視を交代した。
「湯煙温泉編」の一部は竿尾悟の漫画版に収録されているものの、このシーンでは代わりに飛行船型の無人航空機が登場したため、未登場。
アニメでは名前等は出なかったが彼と思われる隊員が登場している。
- トラウト・ローレンツ
本編未収録で未完結の番外編「商売繁盛編」に登場する行商人。
台詞こそないものの漫画版にも登場しており、妻である人狼種の少女を連れている。
特地の神々
特地では、名前と姓の間に信仰している神の名を略称形式で名のるようにしていると言う設定があり、その設定を利用した特地に存在する神々をリスト形式で掲載する。
略称 | 神 | 主な信者(推定含む) |
---|---|---|
ウノ | ハミルトン・ウノ・ロー | |
エ | ヴィフィータ・エ・カティ | |
エム | 暗黒神エムロイ | フラム・エム・ファム、モーイ・エム・スワンリィ、ニーナ・エム・マルガリータ |
エル | 学問神エルラン | カトー・エル・アルテスタン、ゾルザル・エル・カエサル |
ガフ | シャンディー・ガフ・マレア | |
クラム | ケーブル・クラム・ハイボール | |
コ | ピニャ・コ・ラーダ、ボーゼス・コ・パレスティ、グレイ・コ・アルド | |
ジン | ギムレット・ジン・ライム | |
ズフ | 光神ズフムート | ジター・ズフ・ランダー |
ソル | モルト・ソル・アウグスタス、ディアボ・ソル・カエサル | |
鍛冶神ダンカン | ||
盟約神デルトード | ||
ノール | シェリー・ノール・テュエリ | |
ノル | ガストン・ノル・ボァ | |
ハ | ルフルス・ハ・ラインズ | |
ハー | 冥府神ハーディ | ヤオ・ハー・デュッシ |
復讐神パラパン | ||
フ | ガル・フ・ストリーム | |
フラ | ロルド・フラ・パレスティ | |
フレ | 太陽神フレア | レディ・フレ・ランドール |
ホ | スマンソン・ホ・イール | |
豊穣神ミリッタ | ||
ラ | 学問神ラー | レレイ・ラ・レレーナ、ミモザ・ラ・メール、フォルテ・ラ・メルル |
ラー | キケロ・ラー・マルトゥス | |
ルナ | 音楽神ルナリュー | テュカ・ルナ・マルソー、アン・ルナ・リーガー、ミューティ・ルナ・サイレス |
レイ | ホドリュー・レイ・マルソー | |
ロゥ | ロゥリィ | ヤオ・ロゥ・デュッシ |
コミカライズ版
小説を発行したアルファポリス電子版で連載、コミックス化されている。
基本は原作本編に沿って展開しているが、時系列上間に来る外伝をいくつか挿入している。
『戦場君』や『コンビニDMZ』で名を挙げた漫画家、竿尾悟を起用しているが、竿尾の自分の作品でのギャグ・コメディ要素は抑え、絵の持ち味である劇画調コミックとして描いている。
本作の一方のウリである萌えについても、キャラクターデザインを萌えよりも写実性を優先した姿に変更している。
この為、文庫版挿絵→アニメとはキャラクターデザインがまるっきり異なるキャラが多い。
地上波アニメにするには、性的な意味でもそれ以外の意味でも過激なシーンも多い。
もっとも、近年の萌えを前面に押し出そうとした結果、先行していた竿尾版に比べて、明らかに不向き(ヤオやデリラなどの肉感的な表現不足、地上波アニメとしての無難さを優先)な中井準によるアニメのデザインよりも、竿尾悟のキャラクターデザイン・描写を支持する声は多い。
ラノベのメディアミックス展開において、先行していたコミカライズ版のデザインと後から作られるアニメ版とで異なる例は少なくないが、大概の場合売上の大きいアニメが公式版とされてコミカライズ版を黒歴史化することが多い中、本作では他者によるスピンオフコミックでも基本的に竿尾デザインが踏襲されている。
たまに「驚き」のシーンで顔芸を披露させられるキャラがぼちぼちいる(しかも何故か男性キャラに多い)。
コミックスの巻末オマケ漫画やオリジナルストーリーの番外編では全力で遊んでいる。また、「PX」のデザインは竿尾の前作『コンビニDMZ』のものを採用している。
テレビアニメ
放送形態は分割2クール。映像化されたのは原作単行本の1巻から3巻までにあたる『接触編』、『炎龍編』、『動乱編』の3編。
前半部分である『接触編』と『炎龍編』の導入部分全12話は2015年夏アニメとして、TOKYO MX、BS11、AT-X、毎日放送、テレビ愛知にて放送。『炎龍編』と『動乱編』は2016年冬アニメとして先述の各局で放送された。
また、響- HiBiKi Radio Stationにて、『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり~アルヌス放送局~』のタイトルでWebラジオも配信中。
アニメ化にあたり首都防衛師団である陸上自衛隊第1師団(練馬駐屯地)などが全面協力を行い、戦車や自衛隊で実際に使われている兵器をリアルに再現している。ただそのことについて、スポーツニッポン新聞社系の出版社の毎日新聞出版から出ているゴシップ誌「サンデー毎日」で罵倒されてしまったことがある。
もっとも、この作品の性質上この方面やあの方面で荒らされるのは遅かれ早かれ時間の問題であっただろう(似たようなことがあの作品でもあった)。それでも「だからこそ質の良いアニメにしてほしい」と熱望する動画も放送前に某サイトに投稿されていた。
戦闘表現などは原作や竿尾悟のコミカライズ版に比べるとかなりソフトな表現にされている。これはレーティングに引っかかってしまうのでしょうがない。
また政治的表現もかなりマスメディアに配慮して変更・簡略化が行われているが、ロゥリィの国会での説教内容は逆に増量&過激になっている。更には前述した罵倒の件が届いたのであろうか作中のマスコミが自衛隊への偏見をぶちまけたり、特地閉鎖のデモが行われたという出来事が言及されたり等、現実にある暗い背景を描写しきっている。
戦闘表現などでは概ね好評を得たものの、“明らかに無理して2クールに収めるためのストーリーの端折り”や、“キャラクターデザインの中途半端さ(特にヤオやデリラを中心とする“肉感美女”に対する表現力不足)”が批判されがちである。
中井準はこれ以前に『WORKING!』のキャラクターデザインをやっていたためその点を上げられがちだが、同作は萌えを貴重にする反面長身でボンッキュッボンの女性がやたらと出るのがとくに問題になったことはないので謎。またロリ巨乳も見事に描いていたのでピニャや栗林などのトランジスタグラマー組の残念度合いも謎。
ロンデルでのレレーナ姉妹喧嘩のシーンに至っては竿尾悟の漫画版は「二人とも足を止めて防御魔法を展開しつつ防御破る攻撃魔法を出す」ステゴロ喧嘩の様な原作を踏襲した内容になっているのに対してアニメ版では、
- 足を止めての戦いという原作を無視して空中戦も行う。
- 攻撃魔法が使いづらい設定を無視してレレーナ姉妹が誘導レーザーのごとく魔法をうちあう。
- 原作では箒には乗らないと公言しているレレイを杖で飛行させる。
と描写どころか公式設定まで無視すると言う明らかな原作改変をやらかしている。
ただし、派手になるようアニメ的演出優先で110mm個人携帯対戦車弾の弾頭飛翔速度をわざと遅く描いたように、アニメ媒体だからこそ絵的な都合で動きのある内容へとあえて変更しているという可能性もある。
制作スタッフ
監督 | 京極尚彦 |
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シリーズ構成 | 浦畑達彦 |
キャラクターデザイン・総作画監督 | 中井準 |
サブデザイン | 細越裕治 |
ミリタリー監修 | 鈴木貴昭・金子賢一 |
銃器設定・銃器,兵器作画監督 | 青木悠 |
アクション・エフェクト作画監督 | 松本顕吾 |
色彩設計 | 茂木孝浩・油谷ゆみ |
美術監督 | 高橋麻穂 |
音響監督 | 長崎行男 |
音楽 | 藤澤慶昌 |
アニメーション制作 | A-1Pictures |
プロデュース | GENCO |
主題歌
第1クールOP 「GATE~それは暁のように~」
作詞・作曲:岸田 / 編曲・歌:岸田教団&THE明星ロケッツ
※2クール目最終話でエンディングとして使用された。
第1クールED 「ぷりずむコミュニケート」
作詞・作曲・編曲:山田高弘 / 歌:テュカ&レレイ&ロゥリィ(金元寿子&東山奈央&種田梨沙)
第2クールOPテーマ 「GATEⅡ~世界を超えて~」
作詞・作曲:岸田 / 編曲・歌:岸田教団&THE明星ロケッツ
※2クール目最終話では未使用。
第2クールEDテーマ 「いつだってコミュニケーション」
作詞・作曲・編曲:山田高弘 / 歌:テュカ&レレイ&ロゥリィ(金元寿子&東山奈央&種田梨沙)
その他ほかいろいろ
- Web小説から単行本の刊行にあたり、細部の改訂やエピソードの追加・結末が変更された。
- なお刊行にあわせて投稿されていたWeb小説版(出版されたものよりもかなり右翼的な色が濃かったりする)の本編が作者の手により削除、あるいは閲覧が停止された為、現在のところWeb小説版が閲覧できる環境は現存しない。
- この作品は当初は3巻で完結の予定であったものの、4巻完結に延長された。しかし東日本大震災前に上がっていた4巻の原稿に大地震の描写があり、自身も東京で震災を経験した作者の希望により、当初予定していた4巻分に加筆を加えて2冊分に再構成した。
- 番外編であるが、出版された以外にWeb小説として『湯煙温泉編』(未完)『商売繁盛編』が掲載されていたArcadiaには存在する。ほかに『混家冬の陣編』が存在したが、こちらは執筆時点では読むことはできない。
- 単行本と文庫では挿絵が異なる。
- ボーゼス・コ・パレスティは原作3巻では「ボーゼス・コ・イグルー」と記載されていた。何らかの伏線があったのかもしれない。
- pixivにおいてはこのタグのほかに表記揺れとしてゲートやGATEがある。
- CSでは初回放送以後は放送局であったチャンネルNECO、AT-Xでの一挙放送が多い。
関連タグ
原作関連 | 柳内たくみ 竿尾悟 アルファポリス 小説 |
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シリーズ | ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり |
ジャンル | ファンタジー 地球なめんなファンタジー 異世界転移 |
アニメ関連 | 2015年夏アニメ 2016年冬アニメ |
関連 | 自衛隊 アウトブレイク・カンパニー |
パロディの元ネタ作品 | 戦国自衛隊 究極超人あ~る ロードス島戦記 地獄の黙示録 ファントム無頼 |
人名の元ネタ(カクテル) | ピニャコラーダ パナシェ ヴィフィータ シャンディ・ガフ ニコラシカ スイッセス モルツ シェリー エル・ゾルザル |
名台詞 | 怪獣と戦うのは自衛隊の伝統だけどよ! |
関連リンク
- アルファポリス作家:柳内たくみ
- アルファポリス『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』SEASON 1公式サイト
- アルファポリス『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』SEASON 2公式サイト
- 漫画版『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』
- 『げーと!』
- 『ゲート 帝国の薔薇騎士団 ピニャ・コ・ラーダ14歳』
- 『ゲート featuring The Starry Heavens』
- 『めい☆コン』
- TVアニメ『GATE(ゲート)自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』公式サイト
- TVアニメ『GATE(ゲート)自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』公式Twitter
- スマホアプリ用ゲーム『GATE ブレイブ スクランブル』公式サイト
- スマホアプリ用ゲーム『GATE ブレイブ スクランブル』公式Twitter
- 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり~アルヌス放送局~』 響- HiBiKi Radio Station
- 参照